足の踏み場もなくごみも散らかり生活に支障をきたすほど汚い部屋のことを通称「汚部屋」と言いますが、年齢問わず部屋を「汚部屋化」してしまう人が増加しており、社会現象になっている昨今。
あまりにも汚い部屋だとどこから手をつければ良いのかわからなくなり放置し続け、部屋が汚部屋になっていることで掃除の意欲が低下し、さらに部屋が汚くなる悪循環に陥ってしまいます。
そのまま放置し続けているとごみや物がどんどん増え続け、ごみ屋敷に発展してしまうことにもなりかねません。
そうなる前に部屋を掃除しましょう。
今回は、汚部屋片付けのプロの目線から、汚部屋片付けのプロの片付けの手順をはじめとし「汚部屋はどこから片付ければいい?」「どんな手順で部屋を片付けたらいい?」という疑問にもお答えして、初心者でもできる汚部屋片付けの手順をご紹介します。
汚部屋にお悩みの方にぴったりの内容となっていますので、最後まで読んで一緒に片付けを始めて行きましょう。
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どうして汚部屋になってしまうの?手が付けられない理由
「仕事が忙しくて部屋の片付けまで手が回らない」「休みの日は体力回復優先で片付ける時間がない」なんてことが理由で、物やごみが部屋を埋め尽くしてしまう・・・。
さまざまな理由で部屋が散らかってしまう経験は誰しもあるでしょう。
そして先が見えない事柄に対すると、人は不安になるものです。
片付けに手を付けようとしても「片付け切れるだろうか」「どのくらいの日数と時間がかかるだろう」「ごみを出す日・分別が分からない」そんな不安と問題に直面するとなおさら面倒になり、片付けを後回しにしてしまうことに。
ですがここで後回しにしてしまうと、この部屋はどうなってしまうのでしょうか?
放置していてもごみや物は自然には減りませんし、現状維持というのは少しでも片付けに手を付けない限りまずないでしょう。
となると放置し続ける限りは、ごみや物が徐々に増えていき、床が見えない程度だったごみが膝の高さに、そしていずれは腰の高さにまで、部屋がごみで埋まっていくことになります。
気が付いたら部屋のごみが背の高さにまでなり、自分では片付けられなくなっていた、私たちはそんなお宅をたくさん見てきました。
この記事を読んで「なんとかしないと」と考えている方、少しでもそう思った今が片付けるチャンスですよ!
片付けの基本を忘れない!
ここでまず片付けの基本を確認しておきましょう。
汚部屋になってしまう大きな原因は、物が多すぎるかごみが多すぎることです。
多くの場合はその両方が原因ですので、この原因をなくせば改善します。
要するに物は処分して減らし、ごみは捨てること。
当たり前だと思われるかもしれませんが、この基本を忘れず片付けを始めていきましょう。
そうはいってもなかなか物が捨てられないという方もいらっしゃるでしょう。
ですが、今まで放置していて生活に支障がなかったものが、これから本当に必要になるものなのでしょうか?
思い切って処分する覚悟を決めましょう!
▼物を減らすにはこちらのコラムも参考にどうぞ▼
物を減らすメリット8選!「捨てられない」を解消するコツ、不用品の処分方法もご紹介します
片付けのプロが汚部屋を片付ける手順
初心者の方でも出来る汚部屋片付けの手順をお話しする前に、まずは汚部屋片付けのプロはどんな手順で片付けているのかをご紹介します。
1.玄関周辺を綺麗にして、ごみ出しの動線を確保
2.物の少ない部屋・場所を片付け、物を仮置きする場所を確保する
3.部屋全体を眺め、たくさんある物・ごみから順に処分する
4.残った細かいものを片付ける
5.整理整頓と掃除をする
ざっくりとまとめましたが、こんな感じで片づけていきます。
1人で汚部屋を片付ける場合
プロが汚部屋を片付ける場合は複数人のスタッフと共に行いますので、前述した手順で問題ありませんが、1人で片付ける場合は片付けるモチベーションが続くよう、少々アレンジが必要となります。
1人で作業を行うとどうしても時間がかかります。
まとめたごみであっても部屋の中にごみを置いておくと作業がやりにくくなりますし、部屋に変化がないとモチベーションも続きません。
分別が済んだごみは、なるべく早く回収場所に出して処分してください。
燃えるごみ、燃えないごみ、ペットボトルや缶、ダンボールなどの回収日を調べておき、すぐに出せるタイミングを意識しながら片付けると捨てやすいのでお勧めです。
「やる気が出ない」ではなく、まずやり始めてみる
片付けや掃除が好きな人は別として、多くの人は普段の部屋の片付けに対しても「面倒だな」と思いつつ始めているかと思います。
ですが、やっている内に徐々に気分も乗ってきて、もう少し綺麗にしようとやる気が出てきます。
片付け終わると部屋はすっきりする上、気持ちは達成感でいっぱい。
初めからやる気がなくても手を動かしているうちに集中して終わらせることが出来た、そんな成功体験から次も片付ける気持ちが生まれてくるのです。
一方、汚部屋の片付けの場合。
ごみの分別・処分方法がわからない、どこから手をつけたらいいかわからない、ちょっと片付けたくらいでは部屋の様子はまったく変化がみられない・・・。
何といっても片付け切るまでに時間もかかるので、少しやっても結局片付けられなかった、やっても無駄だと感じて挫折してしまうのです。
しかし、1日で汚部屋になったわけではありません。
汚部屋を片付けるには決して焦らず、汚部屋になるまでと同じ日だけ費やして片付ければいいと考えましょう。
まずは1スペース、まずは1部屋。
やる気が出るのを待つのではなく、まずは手を動かし片付け始めることが大切だと覚えておきましょう。
片付け方法にも向き不向きがある?
自分には片付けが向いていない、そう考えている方の中には自分に合わない片付け方法を行っているかもしれません。
心が折れてしまわぬよう、なるべく早い段階で片付けた効果が見えるやり方がおすすめ。
効果が見えれば自信につながり、片付けを続けていられるはずです。
片付けた効果が分かりやすい片付け方法は、大きく分けて2つあります。
エリアごとに片付ける
多くの業者や片付け方の本でも推奨される方法で、片付ける場所を狭いエリアで決めて、徹底的に片付けていこうというものです。
例えばごみ出しがしやすいようにまず玄関を片付け、続いてエリアを変えながら綺麗な場所を増やす、といった流れです。
エリアごとに分けて片付ける方法が向いている人
エリアごとに片付ける方法は、あまり悩まない方、ごみの出し方がある程度わかっている方に向いています。
普段からある程度片付けることに慣れている、少し上級者向けの片付け方ではないかという印象です。
今まで殆ど部屋を片付けた経験のない方が、いきなりこの方法で片付け始めると挫折しやすい傾向があります。
エリアごとに片付けるメリット
片付けの進行具合が目に見えてとてもわかりやすいこと。
最初の一か所が上手くできれば、自分にも片付けることができるんだという自信につながります。
エリアごとに片付けるデメリット
エリアが狭くても多種多様の物が出てくると、ごみの分別、整頓の仕方、取っておくのか捨てるのかなど悩むことが多くて、混乱する場合があります。
玄関を例に挙げると、壊れた傘はどう処分する?中身の入った靴クリームは?郵便物がいっぱい出てきたけど中身を確認する?どうしよう?
といったように、片付けること以外の細かい部分に悩んでしまうため、狭いエリアであっても作業が進まない、ということが起こってしまいがちです。
種類や品目ごとに片付ける
これは、服、ダンボール、燃えるごみ、燃えないごみ、ペットボトル、缶など、その日に片付ける品のターゲットを決めて片付ける方法です。
例えば、部屋の中にあるペットボトルだけを探してひたすら袋に入れていきます。
そうすると、とりあえず部屋の中にあるペットボトルは片付けられます。
翌日はダンボール、その次の日は缶、といったように進めていきます。
種類や品目ごとに片付ける方法が向いている人
種類や品目ごとに片付ける方法は混乱することが少ないので、効率的で初心者にとって片付けに集中しやすくなる方法です。
誰か手伝ってくれる人が得られるなら「自分は服をやるからあなたは紙ごみをお願い」と仕事を分配しやすく、同時進行で行えます。
種類や品目ごとに片付けるメリット
悩むことが少なく、ひたすら同じ作業をするので、片付けに専念できます。
また、ごみ出しがスムーズに出来るのもメリットのひとつ。
例えば、もえるごみの日の直前に燃えるごみを片付けると決めれば、わかりやすく、袋詰めすればそのまますぐにごみ出しができるので、部屋の中でスペースをうまく作ることが出来ます。
種類や品目ごとに片付けるデメリット
すぐにはすっきりと片付けた状態にはならず、部屋全体のごみが少しずつ減っていくのでわかりにくいので、最初の内は片付けたという達成感が得られにくいことがデメリットです。
初心者でもできる!汚部屋を片付ける流れ
汚部屋片付けのプロが汚部屋を片付ける方法や、片付ける方法にも向き不向きがあることが分かりました。
これを踏まえて、片付けの初心者でも出来る汚部屋の片付け方法を見ていきましょう!
流れは以下のようになっています。
1.汚部屋を片付けると得られる「いいこと」をイメージし片付ける決意をする
2.片付けに必要なものを揃える
3.汚部屋を片付ける前に害虫対策をする
4.ごみや資源を出す日を調べる
5.小さいスペースから片付け始めて片付けに慣れる
6.かさばる邪魔なごみを袋詰めしていく
7.細かい物をいる・いらないものに分ける
8.収納スペースに入るだけのものを残す
9.掃除をする
上記の流れを順番に行っていけば、汚部屋の片付けを達成することが出来るはず。
順番に詳しく解説していきます。
1. 汚部屋を片付けると得られる「いいこと」をイメージし片付ける決意をする
まずは「汚部屋を必ず片付ける!」と強く決意することが大切です。
「他人に促されて」ではなく、汚部屋を片付けることを「自分で決意する」のがポイントです。
決意の為には、汚部屋を片付けた後に得られる「いいこと」をイメージしましょう。
片付けるやる気を出すために「片付けたらこんなに良いことがある」ということをイメージしておけば、心が折れそうになった時に「しんどいけど頑張って片付けたらこれがしたい!」と続けられるはずです。
汚部屋を片付けてこられなかった方の中には「汚部屋でも暮らしていけるから片付けないままでいい」と考えていた人もいらっしゃるでしょうが、片付けたいと少しでも思ったのなら、汚部屋で放置していることに何かしら不都合があったということ。
その不都合を改善するために片付けをしましょう。
片付ければ良くなる例をリストアップしてみました。
- ゴキブリがあまり出なくなる
- 嫌な臭いがなくなる
- 部屋が傷まない
- 部屋でくつろげる
- 急な来客があっても大丈夫
- 部屋に人を呼べる
- 探し物をするムダな時間が減る
- 無駄な買い物が減る
- 掃除がしやすくなる
- 自信が持てる
これを参考に自分にとって「片付いたらよくなる」「片付いたらやりたいこと」などをリストアップしてまとめてみましょう。
私にとっての片付いたらよくなることは「コレクションをコレクション台に入れて飾ること」でした。
本を本棚に入れていつでも読める、物の出し入れがしやすくなる、そんな何気ない生活のしやすさを片付けを達成することで手に入れましょう。
ごちゃごちゃと散らかった部屋で過ごしていると精神的にも鬱屈としてしまうもの。
ひょっとすると、片付けたことで人生が変わるくらいのきっかけになるかもしれません。
2. 片付けに必要なものを揃える
最初から片付けに必要となる道具を全て買い揃えるのはお勧めできません。
なぜならごみや物が多くて困っている状態で更に物を増やしてしまうと混乱しますし、片付けている内に掃除道具が行方不明になってしまうこともあるからです。
まずはごみを捨てる作業を行いますので、ごみ捨て作業に必要な道具を揃えましょう。
捨てる作業に必要な物は以下の道具です。
- マスク:チリやホコリを吸い込まないように
- 作業用手袋・軍手:生ゴミが多い場合は滑り止め付きビニール手袋
- スリッパなど:床に危険なモノが落ちていそうな場合は、厚底靴や靴カバー
- 市町村指定のゴミ袋:50枚入りなど多めに用意
- 雑誌や新聞紙をまとめるための紐
- 段ボールを梱包するためのガムテープ
- 殺虫剤:くん煙タイプとスプレータイプの両方あると良い
細かいごみを集めるには、農作業などで収穫時や落ち葉拾いなどで利用する手箕(てみ)や大きめのチリ取りがあると効率よく行えます。
ごみを捨てる作業が終わったら、次は掃除を行いますので、掃除用具を揃えます。
手元にあるものを買い揃える必要はありません。ない物だけ買い揃えましょう。
掃除に必要な道具は以下をご参考ください。
- ほうき、チリ取り:掃除機がけの前に、ざっくり掃除するのに使う
- 掃除機
- 中性洗剤
- タオルや雑巾
- バケツ
高い場所や広いエリアの埃落としに、毛先の柔らかい洗車ブラシがあるととても便利です。
これがあるだけで8〜9割の埃を落とすことが出来ます。
その後、必要に応じて酸性洗剤やアルカリ性洗剤を活用します。
3. 汚部屋を片付ける前に害虫対策をする
汚部屋の片付けに取り掛かる前に、くん煙タイプの殺虫剤を使って害虫対策をしましょう。
なぜなら、掃除が行き届いていない汚部屋ではダニやゴキブリなどが住みついていることが多く、片付けを行うことで汚部屋にいた害虫が隣近所に逃げ出すからです。
迷惑にならないよう、かつ、片付けの最中にあなた自身が驚かないよう、始めにある程度処理しておきます。
4. ごみや資源を出す日を調べる
お住まいのごみの日を調べます。
各自治体のホームページなどで詳細が記載されていますので、参考にしてください。
ごみの収集日の前日に片付ければ、翌日には整理したごみを出すことが出来るので、部屋の中にごみをためておく必要もなくすっきりさせることが出来ます。
何よりごみを少しでも部屋から出して減らしていくことで、片付けの作業スペースも確保でき、達成感も得られるので一石二鳥。
土日しか片付ける日がないという方は、部屋の中かベランダなどに置いておきます。
古紙や古布類など、自治体でごみの収集を行っていない品目や収集頻度の少ない品目の場合は、自分で古紙問屋、古紙のリサイクルセンターなどへ持ち込むことも視野に入れます。
新聞紙、雑誌、ダンボール、古着などは「古紙 名古屋」などで調べれば、持ち込み先がわかります。
洋服は45Lの袋いっぱいで数百円、または寄付を行う団体もあります。
5. 小さいスペースから片付け始めて片付けに慣れる
いよいよ汚部屋の片付けに取り掛かります。
まずは小さいスペースに区切って片付けていきましょう。
小さいスペースに区切って片付ける理由は・・・
- 片付ける行為に慣れて汚部屋の片付けに対するハードルを下げるため
- 「きれいに片付けられた」という達成感を得るため
この2点です。
もし部屋全体が汚部屋である場合、片付けに取り掛かるのにおすすめする場所は玄関です。
「たたき → 玄関ホール → 靴箱」といった順に少しずつ片付けて、まずは片付けに慣れてください。
6. かさばる邪魔なごみを袋詰めしていく
小さいスペースを片付けることで片付けに慣れたら、今度は部屋を埋めている物・ごみで何が多いのかを見つけてください。
かさばっていたり、明らかにごみであるものなど以下を例にリストアップします。
- 燃えるごみ
- ダンボール、雑誌
- ペットボトル、缶
- しばらく着ていない多すぎる洋服
この時「たくさんあるけど小さなもの」には目をつぶってください。
例えば、郵便物、フィギュア、アクセサリーなどです。
燃えないごみの回収日も一般的には月に1度程度ですから、大まかに片付くまでは無視しておきましょう。
次にリストアップした明らかにごみだと分かるものをどんどんごみ袋に入れていきます。
燃えるごみやペットボトルは市や町の指定ごみ袋に入れます。
この時、分別を無視してある程度袋にまとめてから後で分別する方法と、拾う時にペットボトル・缶・紙などごみの種類別に拾っていく方法があります。
後者は後でごみの分別をする手間が省けますが、ある程度ごみの分別を把握しておく必要があります。
ごみの分別の把握があいまいな場合、分別に悩むことで片付けの手が止まってしまうと時間がかかり、疲れも出やすくなりますので、その場合は前者の方法でまずはごみをひたすら袋詰めすることをおすすめします。
洋服は取っておくか捨てるか迷われるかもしれません。
取っておく服と捨てる服を素早く判断しながら、捨てるものはごみ袋に入れます。
新聞紙や雑誌は、分別してヒモで縛るか、ダンボールに入れておきます。
捨てる洋服、新聞紙、雑誌、ダンボールは、なるべく早くリサイクルに回しましょう。
7. 細かい物をいる・いらないものに分ける
明らかにごみであるものが片付いたら、今度はごみではない所有物の片付けに取り掛かります。
いるものといらないものに分けていきますが、収納の外に置いてあるものを片付けてから収納の中と順に進めていきましょう。
1つ1つ手に取って、今の自分に必要なものかどうかを判断し、いらないものはごみ袋へ入れていきます。
目安としては1年以上使用しなかったものは処分するのがいいでしょう。
判断に迷うものは、すぐに決めなくても後回しで大丈夫。
とにかく作業を中断しないようにテンポよく手早く進めていきましょう。
8. 収納スペースに入るだけのものを残す
必要なものだけ残せたら、収納スペースに物を収納していきます。
収納のポイントは・・・
- つめこまない
- よく使うものから順番に取り出しやすい位置へ収納する
- 使う場所の近くにしまう
例えば玄関の場合。
毎日履く靴から順に、靴箱の取り出しやすい位置に片付けます。
使う頻度の高いものから収納していき、収まりきらないものがあれば、もう一度それが本当に必要か判断してください。
どうしても必要であれば、収納を工夫したり収納用品を増やすことも視野に入れますが、再び物を増やすよりも、極力今の収納スペースに入るものだけを選んで残しましょう。
9. 掃除をする
物が綺麗に収納されたら、最後に掃除を行います。
汚部屋で溜まった埃を取り除き、掃除機、水拭きまでできるとすっかり片付きます。
しかし、汚部屋になるのは1日や数日でなる訳ではありません。
長年放置されて汚部屋へと化すので、埃やごみで堆積して床はかなり汚れていることが予想されます。
まずは、掃除する場所の埃を丁寧に取り、水拭きだけで汚れが落とせないか試してみます。
落ちない部分は中性洗剤を使って落とします。
中性洗剤を使った掃除の手順は以下の通りです。
1.埃を取り、掃除する場所の表面を軽く水で濡らす
2.中性洗剤を塗る:たれ染み防止のため、下から上へ塗る
3.洗剤が浸透するまで待つ:乾かさないよう注意
4.軽く拭く:素材を傷つけないよう、強い力で擦らない
5.水で濡らしたタオルで水拭きをする
6.乾いたタオルで乾拭きをする
中性洗剤でも汚れが落とし切れない場合、酸性洗剤やアルカリ性洗剤を使いますが、床に使用すると脱色・変色してしまうこともありますので、場所ごと素材ごとに適切な洗剤、適切な掃除方法で行なってください。
状況によっては、ふすまや畳が損傷している場合もあります。
この機会に新調すると更に部屋が見違えるように綺麗になるでしょう。
汚部屋に戻ってしまわないように出来ること
せっかく頑張って片付けても、また元に戻ってしまっては意味がありません。
部屋が汚部屋へリバウンドしないためのポイントを、ざっくり確認しておきましょう。
- ごみ出しをさぼらない
- 床に物を置かない
- 収納場所に隙間を作り、無駄に物を買わない
- 置き場所を決め、出したら元の場所に戻す
- 部屋のカーテンやシャッターを閉めっぱなしにしない
大変そうに思えるかもしれませんが汚部屋に戻って、また片付ける時の苦労に比べれば、毎日少しの手間を我慢し習慣にして、綺麗な部屋を維持しましょう。
ごみ出しをさぼらない
毎週のごみ出しはもちろん、月に1度の貴重なごみ出しの日も忘れずに処分できる時を逃さずごみ出しを続けましょう。
ごみ出しをさぼればさぼるほど、部屋にごみを保管しておくことになり、部屋にごみがある風景が当たり前になると癖になり、あっという間にまたごみを部屋の中に溜め込むようになってしまいます。
ごみ出しはさぼらず毎週出し忘れないように心がけましょう。
床に物を置かない
多くの汚部屋の人は床に物があっても気になりません。
それが汚部屋に近づく第一歩になってしまいますので、床には物を置かないようにしましょう。
ラックなどを使い床よりも高い位置に荷物を置けるように、工夫するのがおすすめです。
収納場所に隙間を作り、無駄に物を買わない
年々ものは確実に増えていきますので、収納に余裕がないと収納に入りきらない物でまた部屋が散らかってしまいます。
全てを収納した後、2〜3割の隙間ができそうな具合まで物を減らしておきましょう。
収納に余裕がない場合は、物が多すぎるなら1年以上使っていない物を思い切って処分し、収納場所が狭すぎる場合は収納家具を購入するか判断しなくてはなりません。
また、新しく物を購入する際は、本当に必要な物か収納場所はあるか考えた上、収納場所が無いようであれば今ある物で処分して収納場所をあけられるかなど、計画的に購入するようにします。
置き場所を決め、出したら元の場所に戻す
出したら元の場所に戻すことが出来ないと部屋は散らかっていく一方ですが、それが出来ない原因もあります。
元の場所に戻すことが出来ない原因とは何なのでしょうか?
出したら元の場所に戻すことが出来ない原因は・・・
1.収納する場所が足りない
2.物の定位置が決まっていない
3.めんどくさい
上記の3点が原因です。
「1.収納する場所が足りない」場合は前述した通り、捨ててスペースを作るか収納家具を購入することで確保します。
次に「2.物の定位置が決まっていない」場合、定位置を決めることで収納が習慣付いて「3.めんどくさい」が自然と解決に向かいます。
物の定位置を決めるコツは、その物を使う場所の近くにすること。
どこに収納したか想像しやすい場所を選ぶと、どこにしまったか忘れることなく、また使った後に元の場所へ戻しやすくなります。
部屋のカーテンやシャッターを閉めっぱなしにしない
部屋の中が散らかって荒れてくると、厚手のカーテンやシャッターで部屋を締め切りにしてしまうケースをよく見かけます。
部屋の中を見られたくないことから起こる行動でしょうが、汚部屋化してしまう危険な兆候です。
陽の光を部屋の中に入れて部屋の空気を換気することは、衛生面からも大切なこと。
また、部屋の中の現状を明るい光でしっかり確認することで、仮にお部屋が大変な状況になっていても、何とかしないとと思える可能性も高くなるはずです。
不用品回収業者にまかせる選択肢も
ここまで自分で汚れた部屋を片付ける方法をお話ししてきましたが、どうしても自分ではやりきれない、途中までは頑張ったけれどこれ以上は片付けられない、そんな方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は不用品回収業者に片付けを依頼するのも一案です。
次の表は「自分で片づけた時」と「不用品回収業者へ依頼した時」のメリットとデメリットを並べたものです。
それぞれのメリット・デメリットを確認した上でどうするか検討してみてください。
自力で片付ける場合 | |
メリット | デメリット |
・余計な費用がかからず経済的 ・苦労して片付けるので リバウンドの危険性が減るかも | ・途中で挫折してしまうかもしれない ・気力、体力が必要 ・時間がかかる ・プロのようには 綺麗に掃除できない |
業者にまかせた場合 | |
メリット | デメリット |
・素早く片付く ・綺麗に仕上がる ・体力的な負担が少ない | ・費用が高額になる ・業者選びが難しい ・簡単に片付くので リバウンドの危険性が高まる |
自力で片付ける場合は、時間に余裕を持って諦めずとにかく続けることが肝心です。
全てお任せすると費用もかかるので、綺麗に片付けられなかった部分だけを業者に任せるというのもいいでしょう。
不用品回収業者の選び方
同じ不用品回収業者でも、A社では回収できるごみでもB社では回収を断られてしまうといったパターンもあります。
ここでは、汚れた部屋を片付けたい時に依頼するのに適した不用品回収業者の選び方をご紹介します。不用品回収業者を選ぶときは、次の項目を確認してください。
1.一般廃棄物処理業の許可・古物商の許可がある
2.見積もりが分かりやすい
3.日程調整が出来てごみの回収場所も指定できるか
4.汚部屋の清掃に慣れていて大量のごみも即日で処分出来るか
5.要るものと不用品を仕分けしてくれる
6.ホームページ上で過去の実績や不用品の事例を紹介しているか
順番に詳しく解説していきますね。
1.一般廃棄物処理業の許可・古物商の許可がある
一般家庭で出たごみや不用品を回収するには資格が必要です。
回収するごみによって資格は異なりますが、以下の資格を持つ業者であるか確かめてください。
一般廃棄物収集運搬業許可 | 一般家庭から家具や家電、ごみを回収する場合に必要 |
産業廃棄物収集運搬業許可 | 法人からごみを回収する場合に必要 |
古物商の許可 | 回収した不用品を売ったり、リサイクル品の買い取りをする場合に必要 |
資格はホームページの「会社概要」ページ内に「許認可」や「取得許可番号」という項目で書かれていたり、直接業者へ電話で問い合わせることも可能です。
こちらの資格は都道府県ごとに許可が必要なので、複数所持している業者も多いようです。
もし許可がない業者であれば、ごみや不用品回収行為は違法となりますので依頼すべきではありません。
▼古物商許可について詳しくはこちら▼
不用品買取業者には必須!「古物商許可」とはどんなもの?
2.見積もりが分かりやすい
まずは見積書を依頼者の手元に残る状態で無料で出してくれるかどうかを確認してください。
紙やデータで見積書を出さず、口頭で費用を伝えてくるだけの業者は避けましょう。
不用品回収業者を利用したことがない、一般の方でも見積もりを見れば明確で何にいくらかかるのか、オプションはどういったものだといくらかかるのかが分かる見積書であるかどうかも大切です。
見積もりを依頼した際、分からない部分を質問した時に丁寧に対応してくれるかどうかも見ておきましょう。
高圧的な態度を取ったり、質問にも曖昧に答えをごまかされる場合は、その業者に依頼するのは避けるのが正解かもしれません。
前述したように、どういったものだとオプションとして追加料金がかかるかが明確であることも良質な業者かどうかを見定めるポイントになります。
例えば・・・
- エレベーターなしのマンションで階上での作業
- その場で解体が必要な大きな家具の回収作業
- 取り外しが必要なエアコンの回収作業
- 早朝・深夜作業
上記の作業は多くの不用品回収業者がオプションとして追加料金がかかると案内している作業例です。
このような詳細を記載せず見積書内に「一式」としか書いていないなど、不明瞭な点が多い業者は避けるのが無難です。
3.日程調整が出来てごみの回収場所も指定できるか
市や自治体が対応するごみの処分はお住まいの地域で指定された方法に従って処分するため、指定のごみの日を待たなくてはなりません。
粗大ごみだと月に1度や申し込んだ日によっては収集日が1ヶ月先になってしまうことも。
また、重く大きなごみでも自分達で玄関先や収集指定場所に持って行かなければなりません。
不用品回収業者を利用すると、依頼者側の都合に合わせて日程が決められます。
業者との相談次第では連絡した即日の処分も可能。
1日でも早く不用品を処分したいという方だと、かなり助かるのではないでしょうか?
家の中から持ち出しまでスタッフに全て任せられるのも、不用品回収業者の強みです。
例えば「重い不用品が2階にあって階段も狭くて運び出せない」なんてケースもプロの技で運び出します。
自分達では持ち運べない重い・大きいごみを処分したいのに困難な場合は、不用品回収業者に依頼すると難なく解決するかもしれません。
4.汚部屋の清掃に慣れていて大量のごみも即日で処分出来るか
多くの市や自治体で行うごみの収集は、大量のごみをまとめて捨てることはできません。
大量に捨てたい場合はごみ処理場やクリーンセンターへの自己搬入となっています。
自己搬入は基本、自分で車を運転して自分で荷下ろしすることが条件となっており、それが出来ない場合は処分に困ることになります。
こんな時にも頼りになるのが不用品回収業者なのですが、依頼する際は汚部屋清掃やごみ屋敷の清掃に慣れている不用品回収業者を選びましょう。
汚部屋清掃やごみ屋敷の清掃に慣れている不用品回収業者であれば、粗大ごみに限らずごみの分別がされていない状態でもまとめて回収し、持ち帰った後にスタッフが全て分別をし資源、ごみともに適切に処分します。
例えばごみで埋め尽くされたごみ屋敷のごみを処分したい、というご依頼も大丈夫。
ごみの処分だけでなく、家の中の清掃まで行えますので「自分ではどう手を付けていいかわからない」状態のお部屋があれば、不用品回収業者へ相談してみてください。
始めは汚部屋を自分で片付けようとしたけれど、中途半端な状態で手が付けられなくなった、なんて時もお任せください。どんな状態でもごみの処分、清掃まで行います。
また、依頼する不用品回収業者が一般廃棄物収集運搬許可業者であれば、事業系のごみの処分も行えます。
ご自身で事業をやっていて、自宅の整理と一緒に事務所の整理もしたい、という要望も叶えられます。
業者によるものの、処理困難物も一緒にまとめて回収して貰えます。
5.要るものと不用品を仕分けしてくれる
汚部屋清掃やごみ屋敷の清掃に慣れている不用品回収業者を選ぶと、依頼主が何から手をつければいいか見当がつかない、といった状態であっても不用品と必要な品を適切な手段で仕分け・処分します。
優良な不用品回収業者に依頼をすると汚部屋清掃やごみ屋敷の清掃に慣れたスタッフを派遣するので、処分するか売却するかの判断が難しいものが出てきた場合も、勝手に捨ててしまうことなく、必ず依頼者に確認を取ってくれます。
依頼者の状況に合わせ寄り添った適切な対応を行いますので、安心して依頼する事が出来るのです。
6.ホームページ上で過去の実績や不用品の事例を紹介しているか
汚部屋清掃やごみ屋敷の清掃に慣れている不用品回収業者を選ぶのがいいとは言っても、どうやって見分ければいいかわかりませんよね。
そんな時はホームページなどで過去の実績や不用品の事例を確認しましょう。
ホームページを用意していないという業者も中にはありますが、殆どの不用品回収業者はホームページ上で過去の実績や不用品の事例を紹介しています。
その中で実際に作業に来てくれるスタッフや、社長などの顔写真や作業風景などが載っているかどうかもチェックしてみてください。
日常的に利用する業者ではない分、不用品回収業者としてもお客様に不安感を与えないよう、スタッフや社長の写真を掲載して少しでも親しみやすくなるよう工夫しています。
最近ではブログやYouTubeに作業動画をあげている業者もいます。
不用品や部屋の片付けをどのように扱い、どのように作業するのかなども見られますので、一度目を通しておくのをお勧めします。
まとめ
汚れた部屋の片付けはどこから始めればよいか、汚部屋を片付ける流れについてお話ししました。
家全体が汚部屋状態である場合は玄関から、部屋が特定されているなら床の上から、片付けを始めてみましょう。
「初心者でもできる!汚部屋を片付ける流れ」を参考に順番に片付けを行っていけば、きっと片付けられるはずです。
まずは汚部屋から脱出することを目標に行動を起こしてみましょう。
記事を読んでみて自力で片付けるのは難しそうだと感じる方は、汚部屋の片付けを得意とした不用品回収業者へ依頼する方法もありますので検討してみてください。
出張回収センターでは、汚部屋やごみ屋敷状態の不用品回収から部屋の清掃も行っています。
なんとか汚部屋から脱出したい!片付けたいという方は、お気軽にご相談ください。