オフィスの粗大ごみはどうする?正しい処分方法・注意点まで徹底解説!

目次

オフィスのイメージ

オフィスや店舗では、デスクとチェアをはじめとした什器、パソコン、コピー機といったさまざまな家具・家電を使用していますよね。

家庭から出た大型のごみを処分する場合は、自治体を利用し「粗大ごみ」として処分してもらうことが可能ですが、その一方でオフィスや店舗から出た大型のごみは、自治体の粗大ごみ回収には出せません。
いざ処分したくても、どのように廃棄すべきかわからない…という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「オフィスから排出される粗大ごみの処分方法」を詳しく解説していきます。

企業や事業所、飲食店や小売店などの事業から排出された粗大ごみは事業系ごみに該当し「産業廃棄物」または「事業系一般廃棄物」として扱われます。
適切な方法で処分する必要がありますので、この記事を参考に正しく処分しましょう。

▼この記事でわかること

  • オフィスから排出される粗大ごみの正しい処分方法
  • オフィスから粗大ごみを処分する際の注意点
まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

オフィスから排出される粗大ごみの処分方法は7通り!

オフィスの様子

それでは早速処分方法を見ていきましょう。

オフィスの粗大ごみを処分する方法は以下の7つです。

  1. 産業廃棄物処理業者へ依頼する
  2. 少量排出事業者制度を利用する
  3. ごみ処理施設に持ち込む
  4. メーカーや家具・家電量販店に引き取ってもらう
  5. リサイクル業者や専門店で売却する
  6. フリマアプリ・ネットオークションに出品する
  7. 不用品回収業者へ依頼する

それぞれメリット・デメリットを併せて紹介しますので、粗大ごみの大きさ・状態に注目し処分方法をご検討ください。

①産業廃棄物処理業者へ依頼する

冒頭でもお伝えしたようにオフィスで使用していたデスクやチェア、棚といった粗大ごみは、一部を除いて「産業廃棄物」として扱われますので、一般ごみとして自治体に収集してもらえません。

都道府県知事(または政令指定都市の市長)から認可を受けた「産業廃棄物処理業者」に処分してもらう必要があります。
もしも依頼した業者が無許可の業者だった場合、後々トラブルに巻き込まれる危険性がありますので、必ず必要な許可を得た業者へ依頼するようにしてください。

主な手順は以下のとおり。

  1. 自治体が指定する業者へ電話またはFAXで依頼する
  2. 回収時に業者へ収集・運搬料金を支払う

このとき、家電4品目を処分する場合には事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する必要があります。

自治体によって申込先や手順が異なり、収集・運搬料金は利用する業者によって異なりますので、まずは各自治体のホームページを確認し、不明な点は業者へ直接お問い合わせください。

②少量排出事業者制度を利用する

一度に排出する粗大ごみが少量であった場合には「少量排出事業者制度」を利用し、ごみ集積所に出すことも可能です。

少量排出事業者制度とは、ごみ集積所を管理する自治会長や町内会長の承諾を得た後、市に事前に届出すれば、一般廃棄物のみごみ集積所に排出可能になるという制度です。

自治体名産業廃棄物の回収条件
愛知県名古屋市資源ごみの一部に限り、家庭並み少量の場合に(家庭ごみとして)回収可能
東京都北区排出量が少量で処理が難しい場合は、有料で区の収集に出すことが可能
千葉県浦安市「事業系少量一般廃棄物排出届」を市に届け出することで、指定ごみ袋で排出可能

ただし、上記のとおり、基本的に事業系ごみは事業者自身が処分するよう定められているため、回収に対応している自治体はほんの一部です。また家庭ごみと同様に限られた量しか収集してもらえない点には注意しましょう。

③ごみ処理施設に持ち込む

自社で発生した粗大ごみであれば、自らごみ処理施設に搬入することも可能です。

車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけないものの、ごみ処理施設では重さによって処分料金が決まることがほとんどで、安価な場合が多いです。

以下はごみ処理施設への自己搬入について記載のあった自治体の一例です。

自治体処分費用
愛知県名古屋市10kgまでごとに200円
大阪府大阪市10kgごとに90円
福岡県福岡市10kgまでごとに140円

なお、家庭からの持ち込みには対応している場合でも、事業所からの排出には対応していない自治体も多いため、地域によっては利用できない可能性もあります。

また、施設によっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前に確認しておきましょう。

④メーカーや家具・家電量販店に引き取ってもらう

オフィス家具・家電を新たに購入する際は、メーカーや家具・家電量販店で引取を依頼することも可能です。
新しい家具・家電が到着すると同時に古いものを処分できるため、手間がかからず、便利な方法と言えます。

ただし、条件やその費用は利用する店舗によって異なります。

なお、家具や家電によっては大きく取り扱いが難しいために、引取不可とする場合も。
たとえ家具・家電を新しく購入したとしても引取に応じてもらえない場合もあるので、事前に対応可能か確認しておく必要があるでしょう。

⑤リサイクル業者や専門店で売却する

いらないオフィス家具や家電がまだ使用できる状態のいいものであれば、リサイクルショップや専門店にて売却するのもいいかもしれません。

買取の際には、出張・宅配・店頭持込のいずれかの方法が利用できるため、お近くに買取店舗がない場合でも気軽に利用できます。

  • オフィスデスク・チェア
  • 応接セット
  • ホワイトボード
  • コピー機
  • ビジネスフォン

といったオフィス家具・家電なら需要も高く、とくに人気メーカーのものなら高額査定も期待できます。

ただし、店舗によって取り扱う製品や査定額にもばらつきがあるため、思ったような金額で売れない場合もあるでしょう。
少しでも高く買い取ってもらいたい場合は相見積もりし、いくつか業者を比較した上で売却先を決めるのがおすすめです。

⑥フリマアプリ・ネットオークションに出品する

メルカリラクマYahoo!オークションといった大手フリマアプリやネットオークションに出品するのもおすすめです。

買取業者では断られてしまった製品であっても、人気メーカーのものやデザイン性が高いものなら売却できる可能性も高いです。

出品する手順は以下を参考にしてください。

  1. 事前にオフィス家具・家電の相場を調べ、相応の販売価格を設定する
  2. 購入時期・使用年数・傷や汚れの有無など、商品説明を細かく記載する
  3. 商品画像を撮影し、商品ページに掲載する
  4. 自宅からの運び出しと発送手続き

個人で手軽に出品できて便利ではあるものの、一方で下記のようなデメリットもあります。

  • 出品から発送まですべて自分で行うため手間も時間もかかる
  • 売れた場合は配送料と手数料がかかる
  • 購入者と思わぬトラブルに発展する場合もある
  • 必ず売れる保証はない

出品したからと言って確実に売れるわけでなく、オフィスで使用するような大型家具・家電を自力で梱包や発送するのは手間も時間もかかるため、あまり現実的ではありません。
手間なく処分したい!という場合には別の方法を検討しましょう。

⑦不用品回収業者へ依頼する

持ち込みや梱包・発送といった手間を省き、楽してお得に粗大ごみを処分したいなら不用品回収業者への依頼がおすすめです。

不用品回収業者を利用するメリットは以下のとおりです。

  • オフィスまで買取・回収しに来てもらえる
  • どんな粗大ごみでも確実に処分できる
  • 年中無休・即日対応
  • 引取点数に制限がない

不用品回収業者であれば、自ら回収場所まで運搬する必要はもちろんありませんし、事前に届出を出す、リサイクル券を購入するといった手間も不要。
業者の多くは年中無休で稼働しているため、お客様の都合にあわせて依頼当日の回収、夜間作業にも対応可能です。

「オフィスの移転で不用品を大量に処分したい」「営業時間後の夜間でないと都合がつかない」といったご希望にも柔軟に対応いたします。

今回紹介した処分方法の中にはオフィスや店舗まで回収に来てもらえる方法もありましたが、そのぶん出張費がかかってしまうことも多いです。

なるべく費用を抑えて粗大ごみを処分したい…そんなときに利用して欲しいのが、不用品回収業者の「買取サービス」です。
オフィスの家具・家電はもちろん、そのほか買取可能な不用品があれば査定額を作業費から差し引くことで、場合によっては無料で利用することも可能になります。

買取が難しい場合にも、まとめての依頼で1点1点の処分費がお得になるプランもありますので、費用を安く抑えたいという方に試して欲しいおすすめの方法です。

不用品回収業者では、さまざまなオフィス用品回収に対応しています。処分の際は以下の記事を参考にしてみてくださいね。

まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

ただし、不用品回収業者の多くは紹介したようなメリットがあるものの、中には悪徳業者が紛れている可能性もある点にはご注意ください。

  • トラックで町を巡回している
  • チラシ投函を積極的にしている
  • 「無料回収」を謳っている

こういった業者は、残念ながら悪徳業者である可能性が非常に高いです。

後から高額請求される、不法投棄されてしまうといった事例も多く耳にしますし、不法投棄は業者だけでなく依頼側まで裁かれてしまうため、十分に警戒する必要があります。

以下のページにて安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても紹介しております。
不用品回収業者を利用する際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

オフィスから粗大ごみを処分する際の注意点

注意

処分方法を見てきたところで、ここで処分の際の注意点についても併せて確認しておきましょう。

事業系ごみは種類ごとに処理方法が異なる

オフィスから出る粗大ごみをはじめとした不用品は事業系ごみに分類されるとお伝えしましたが、この事業系ごみは「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」の2種類に分けられます。

事業系ごみの分類ごみの種類処理方法
事業系一般廃棄物事業活動で出たごみのうち、産業廃棄物ではないもの
(木製のもの・使用済みティッシュ・紙コップ・残飯・新聞紙など)
・ごみ処理施設に自己搬入する
・一般廃棄物処理業許可を所持した業者へ依頼する
・自治体に回収してもらう(一部地域のみ)
産業廃棄物燃えがら、汚泥、廃油、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くずなどを含む20種・ごみ処理施設に自己搬入する
・産業廃棄物収集運搬業許可を所持した業者へ依頼する

木製の粗大ごみであれば「事業系一般廃棄物」とみなす場合が多いものの、オフィス家具のほとんどはプラスチック製や金属製にあたるため「産業廃棄物」に含まれます。

それぞれ必要な許可・資格が異なりますので、業者を選ぶ際はくれぐれもご注意ください。

地域によってはマニフェストの交付が必要になる

マニフェスト」とは、処理を委託した業者が廃棄物を法令に従って処分しているかを確認するためのもので、交付後5年間は保管しなければならない重要な書類です。

産業廃棄物は排出量にかかわらずマニフェストを作成する必要があるのですが、自治体によっては事業系一般廃棄物にも交付が義務付けられている場合があります。

東京都23区を例に挙げると、

  • 1日あたり100kg以上の事業系一般廃棄物を排出する事業者
  • 臨時的に事業系一般廃棄物を排出する事業者

これらに該当する場合は、事業系一般廃棄物の処分でもマニフェストを交付しなければならないとしています。

地域によってマニフェストの交付が必要な条件は異なりますので、必ず確認した上で処理するようにしてください。

家電4品目(家庭用)は家電リサイクル法の対象

事業で使用された廃棄物は事業系ごみに分類されるため、基本的にはご家庭からの排出とは処分方法が異なります。

しかし、

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ式)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

これら家電4品目は、家庭用機器であれば事業所で使用されている場合であっても「家電リサイクル法」の対象です。

処分の際は、

  • 産業廃棄物収集運搬の許可を所持している業者に依頼する
  • 購入元の店舗に引き取ってもらう
  • 新品買い替え時に引き取ってもらう

上記いずれかの方法を選択し、リサイクル料金と収集・運搬費用を支払い処分しましょう。

OA機器を処分する際にはデータを抹消する

オフィスの不用品を処分する際には、デスクやチェアといった家具だけでなく、パソコンやコピー機、FAXといったOA機器を処分する場合もありますよね。
これらの内部に保存されたデータはそのまま処分してしまうと情報漏洩につながるため、必ず抹消しなければなりません。

単にデータ削除の操作だけでは、ハードディスクから情報を復旧できてしまうため、確実に消去するためには専門業者、あるいはデータ消去ソフトの使用がおすすめです。

別ページにて、データ削除が必要な法人向けパソコンの処分方法や、複合機の処分方法について詳しく解説していますので、そちらも併せてご確認ください。

オフィスから出やすい不用品

オフィスに置かれた棚やデスク、パソコン

今回は「オフィスから排出される粗大ごみ」と一括りに紹介しましたが、オフィス用品の処分方法について詳しく解説している記事はこのほかにもいくつかあります。

品目ごと細かく処分方法を確認したいという場合にはこちらも併せてご確認くださいね。

よくある質問

Q&A

Q.オフィスの粗大ごみを回収してもらいたいです。見積もりのみでも料金はかかりますか?

A.お見積もりやご相談は無料で承っております。年中無休で当日対応も可能となっておりますので、回収や買取をご希望の場合はお気軽にご相談ください。

Q.傷がある什器でも買取してもらえますか?

A.弊社は修理工場を保有しているため、さまざまな品目の修理・修復が可能です。そのため、多少の傷や汚れなどがあっても買取できる可能性もございます。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、ぜひご利用ください。

Q.大型のデスクなのですが運び出してもらえますか?

A.弊社は、いつでも車両に20種類以上の養生セットを準備しております。店舗や建物、物品に損傷を与えないように対策し、搬出および運搬いたします。
デスクの搬出・回収はすべてスタッフが行いますので、お客様は何もする必要はございません。

Q.オフィスの粗大ごみ回収が可能とのことですが、コピー機1点だけの回収もしてもらえますか?

A.もちろん可能でございます。弊社ではコピー機1点のみの回収も行っておりますので、お気軽にご依頼ください。
ただし、単品でのご利用は割高となってしまいます。ほかにも処分したい不用品がございましたらまとめてのご依頼をおすすめいたします。

Q.すぐに粗大ごみを回収してほしいのですが本日中に来てもらうことは可能ですか?

A.お任せください。弊社は最短即日回収も行っておりますので、お住まいの地域が名古屋市内であれば、最短1時間以内でご自宅やオフィスまで伺うことが可能です。
ただし、混雑状況によっては多少お待たせすることもございますので、ご了承くださいませ。

まとめ

壁の植物が印象的なオフィス

今回は「オフィスから排出される粗大ごみの処分方法」について詳しく解説しました。

家庭から出る粗大ごみは自治体の戸別収集を利用できますが、事業者から出る粗大ごみは、各自で責任をもって処分しなければなりません。

記事の中ではオフィスで使用された家具・家電をごみとして処分する方法のほか、状態のいいものを売却し有効活用する方法も紹介しています。
処分前に一度目を通していただき、状況に合わせて適切な方法を選択しましょう。

「手間なくお得にオフィスの粗大ごみを処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。

弊社「出張回収センター」でもオフィスの粗大ごみをはじめ、さまざまなジャンルの製品を買取・回収しています。回収のみでなくオフィス全体の清掃にも対応可能で、産業廃棄物収集運搬業・一般廃棄物収集運搬業許可など必要な資格や許可も取得しています。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!

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