貴重品を管理するためにオフィスや学校などに設置される「ロッカー」。
”企業や店舗で多く使用されるもの”というイメージのあるロッカーですが、最近ではコンパクトでご家庭でも使用できるものもあり、幅広い種類があります。
そんな身近なロッカーですが、意外と知られていないのがその処分方法です。
「オフィスで使用していたロッカーは粗大ごみで処分できないの?」
「大きいロッカーで運び出せない…。」
このような疑問やお悩みはありませんか?
そこで今回は「ロッカーの処分方法」に焦点を当て、処分費用・処分の際の注意点までまとめてご紹介しようと思います。
ロッカーは大きさや材質は関係なく、「事業で使用していたもの」か「家庭で使用していたもの」でその処分方法は変わってきます。
この記事を参考に、賢くお得にロッカーを手放しましょう!
ロッカーの処分方法は全部で7つ!
それでは早速処分方法について見ていきましょう。
ロッカーの処分方法として考えられるのは以下の7つです。
- 自治体を利用して処分する
- 家具量販店・オフィス家具店に引き取ってもらう
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- スクラップ業者に買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
それぞれの方法のメリットやデメリットについてもあわせてお伝えしますので、お持ちのロッカーの大きさと材質に注目し、処分方法を検討しましょう。
1.自治体を利用して処分する
ご家庭で使用していたロッカーは、自治体でごみとして捨てることができます。
自治体を利用した場合、「粗大ごみ」または解体し「可燃ごみ」「不燃ごみ」として処分するか、「自治体の処理施設へ持ち込む」の内のいずれかの方法で処分することになるでしょう。
粗大ごみとして処分する場合
粗大ごみの一般的な定義は、最大辺が30cm〜50cm以上の家具や家電とされており、多くのロッカーは「粗大ごみ」として捨てることになります。
粗大ごみの処分は、電話やインターネットでの事前予約制であることが多いです。その場合は、回収日までに必要な金額の手数料納付券を購入しておくのを忘れないようにしましょう。
以下は名古屋市で粗大ごみを出す場合の手順です。
【粗大ごみを出す手順】
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分するロッカーに貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。
手数料は1,000円〜2,000円程度と比較的安価で処分できるものの、収集頻度は月1回と少ない自治体が多いです。さらに、自治体での回収は指定された収集場所へ運ぶ必要があるため大きなロッカーを処分する際には不向きかもしれません。
なお、事業で使用されたロッカーはこの方法では処分できず、自治体によっては大きさや重量に上限を設けている場合もありますので、必ず事前に確認してから利用するようにしましょう。
可燃・不燃ごみとして処分する場合
ロッカーを解体し規定のサイズ以下にできれば、「可燃ごみ」または「不燃ごみ」として処分できる場合もあります。
可燃・不燃ごみで処分する際には指定のごみ袋を購入する必要がありますが、そのほかの費用は無料で予約も必要ありません。
ただし、粗大ごみと同様に事業で使用されたロッカーは回収不可ですし、不燃ごみの場合は収集日が月1回と少ない場合が多いです。
またロッカーは大きさも重量もあり、工具の取り扱いに慣れていない方が分解する場合はケガや事故などの危険性があります。
苦労して解体したとしても粗大ごみとして処分しなければならない自治体もありますので、解体・分解作業を進める前にあらかじめ自治体のルールを確認しておくと安心かもしれません。
ごみ処理施設に直接持ち込む場合
できるだけ早くロッカーを処分したい場合、ご自身で自治体のごみ処理センターへ持ち込んで処分する方法もあります。この方法であれば事業で使用したロッカーも処分できるため、処分に困っていた場合には便利でしょう。
ごみ処理施設では重さによって処分料金が決まることがほとんどですし、自治体によっては無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性が高いです。
ただし、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけないため、大型のロッカーの処分には不向きかもしれません。
また、センターによっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前にきちんと確認しておきましょう。
2.家具量販店・オフィス家具店に引き取ってもらう
もし古いロッカーを処分した後に新しくロッカーを買い替えるつもりであれば、一般的な家具量販店やオフィス備品を取り扱う家具店で「引き取りサービス」に出すという方法もあります。
商品の配送と同時に不要なロッカーを回収してもらえるため、手間がかからず便利な方法のひとつです。
【家具の引き取り条件と費用】
店舗名 | 条件 | 処分費用 |
---|---|---|
無印良品 | 注文商品と「同種」かつ「同数」 (一部引き取り不可の製品もあり) | 無料 |
ベルメゾン | 41,800円(税込)以上の対象家具 購入家具と「同数量」 | 無料 |
ニトリ | 購入した家具と「同数料」もしくは「同容量」 | 4,400円(税込)/ 1注文 |
コクヨ | 新規購入品と同等品、同数までに限る | 4,400円〜6,600円(税込)/ 1注文 |
※ 2024年10月現在
このように、条件やその費用は利用する店舗によって異なります。
なお、ロッカーはものによっては大きく取り扱いが難しく、事前に自分で解体作業を行う必要がある場合も。
たとえロッカーを新しく購入したとしても引き取りに応じてもらえない場合もあるので、事前に対応可能か確認しておく必要があるでしょう。
3.リサイクルショップに買い取ってもらう
変色や歪みのない状態の良いロッカーであれば、リサイクルショップ で買い取ってもらうのも良いかもしれません。
買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力のひとつ。
大型のロッカーを持ち運ぶのは非常に大変な作業なため、解体・運搬なども行ってくれるお店を選ぶようにしましょう。
- コクヨ
- イノウエ(井上金庫販売)
- オカムラ
- ニトリ
- 無印良品
といったオフィス家具の人気メーカーや人気家具メーカーのロッカーなら高価買取も期待できるので、一度査定を受けてみるのがおすすめです。
直接店頭に持ち込めるならその日のうちにロッカーを手放すことができるので、急いで処分したい方にもおすすめの手段と言えます。
しかし数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店である一方で、その分専門性に欠けるというデメリットがあります。本来なら価値のあるロッカーでも、相場の半分以下の値段で査定されてしまうこともあるのです。
また、大きすぎるロッカーや買取できないロッカーの場合、引き取り不可になってしまうことも。その場合は別の処分方法を検討し直す必要が出てくるため注意しましょう。
4.スクラップ業者に買い取ってもらう
スチール製のロッカーであれば、金属製品のリサイクルを行っている業者にロッカーを持ち込むことで鉄くずとして買い取ってもらえるかもしれません。
汚れや破損がみられるものも買い取ってもらえるので、状態が悪いスチールロッカーをお持ちの方に適した方法です。
ただし、プラスチックが混ざっているロッカーは買取不可になる場合も。
また、少量では買い取ってくれない業者も存在しますので、どのくらいの重さから売却できるのか事前に確認しましょう。
5.フリマアプリ・ネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、ヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションには、壁一面使用する大型のものから、自宅に置けるコンパクトなものまでさまざまなロッカーが出品されています。
リサイクルショップでは断られてしまったロッカーでも、フリマアプリやネットオークションであれば売却できる可能性も。
フリマアプリやネットオークションの大きなメリットは、多少傷があるものや型が古くても、有名メーカーのものや性能が優れたものなら売れる点と、自分の好きな価格で売れる点でしょう。
【フリマアプリ・ネットオークションに出品する手順】
- 事前にロッカーの相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明を分かりやすく書く
- ロッカーの商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
ロッカーはサイズや重量があるため、どうしても配送料が高くついてしまいます。販売額を設定する際は送料や手数料をあらかじめ計算しておき、損にならないように価格設定を行うようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションは気軽にロッカーを処分できて便利な手段ですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 出品から梱包、発送まですべて自分でするので手間がかかる
- 売れた場合は手数料もかかる
- 説明していたよりロッカーの状態が悪いとクレームになることも
そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。手間や時間をかけられない、という方は別の手段を検討したほうが良いかもしれません。
6.人に譲る・地元情報掲示板を利用する
わざわざ売るほどではないけれど、目立った汚れや歪みもなく、問題なく使用できるロッカーなら、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いでしょう。
友人や知人など、周囲の方に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからず無料でロッカーを手放せます。
なお、相手が遠方であった場合は配送料が発生します。
費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。
7.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
ロッカーにはさまざまな処分方法があるのはお分かりいただけたかと思いますが、ご自身で運びださなければならなかったり、解体や梱包の必要があったりと、手間や時間のかかる方法が多いですよね。
「大きなロッカーを運び出す手段がない…。」「できれば解体作業も頼みたい。」…そんなときは不用品回収業者の出番です。
不用品回収業者なら、
- 即日回収や夜間作業にも対応可能
- どんな大きさのロッカーでも回収できる
- 事業で使用されたロッカーも回収可能
- 必要な場合は解体作業も行える
- ロッカー以外のものも引き取りOK
事業で使用したものはもちろん、どんな大きさのロッカーでも引き取ってくれるのに加え、解体作業・分別・搬出といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずにロッカーの処分を完了できます。
そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
専門的な知識を持ったスタッフが在籍している不用品回収業者であれば、ロッカーも価値を分かった上でしっかりと査定してもらえますし、買取可能な場合は費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。
悪徳業者に要注意!
しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。
気を付けるべき点は以下のとおりです。
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も裁かれてしまうので、決して他人事ではないのです。
- 対応が丁寧
- 訪問見積もりに対応している
- 口コミが高評価
- 見積もり書が明解
- 値段交渉に応じてくれる
など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、楽してお得にロッカーを処分できるでしょう。
ロッカーの処分でよくある質問
Q.中身が入ったままのロッカーでも処分してもらえますか?
A.破損している場合はもちろん、中身が入っている場合でもそのまま回収することができますので、どんな状態でも安心してご相談ください。その際に、事前に貴重品が入っていないか一度ご確認をお願いいたします。
Q.かなり大きいロッカーなのですが、回収前に解体・搬出する必要はありますか?
A.そのままの状態で構いません。
大型のロッカーの解体、搬出作業は大変危険です。大きさだけでなく重量もあるため、たとえ成人男性であっても作業に慣れていない場合は危険が伴います。
解体作業および運搬作業は弊社のスタッフがすべて行いますので、遠慮なくお申し付けください。
Q.ロッカーの買い取りは可能ですか?
A.状態が良く、問題なく使用できるロッカーであれば買取できる可能性もございます。当社には買取専門事業部があり、さまざまな品目の買取を行っております。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
ロッカーを処分するのにかかる費用は?
全部で7つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらい費用がかかるのかも比較しておきたいですよね。
ロッカーの処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
自治体を利用し処分する | 無料〜2,000円 ※ 自治体によって異なる |
家具量販店・オフィス家具店に引き取ってもらう | 無料〜6,600円 ※ 利用する店舗によって条件・費用は異なる |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料〜 ※ 出張費用がかかる場合がある |
スクラップ業者に買い取ってもらう | 無料 |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料 + 配送料 ※ 売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・地元情報掲示板を利用する | 無料〜 ※ 遠方の場合は配送料がかかる |
不用品回収業者へ買取・回収を依頼する | 4,000円〜 ※ 利用する業者・作業内容によって異なる |
ご自身で解体・搬出すればその分費用は抑えられますが、いくら費用がかかるからと言って無理に大きく重たいロッカーの解体作業や搬出作業をするのはおすすめできません。
必ずしも費用が安ければ良いというわけではなく、ご自身の状況にあわせて、安全かつ確実な方法で無理なく処分しましょう。
ロッカーを処分する際の注意点
ここまでロッカーの処分方法やかかる費用について見てまいりましたが、最後に注意点についても確認しておきましょう。
事業で使用されたロッカーは「粗大ごみ」として処分できない
この記事をご覧の方の中には、事業で使用したロッカーの処分を検討している方もいらっしゃるでしょう。
事業で使用したものでも、コンパクトなロッカー1点なら粗大ごみとして処分できるのでは?と思うかもしれません。
しかし、事業で使用したロッカーはどんなものでも「産業廃棄物」として扱われ、自治体の一般ごみとして出すことができない自治体がほとんど。
たとえ1人用のロッカーだとしても産業廃棄物に分類されるため、取り扱いには注意が必要です。
事業で使用して出たごみの処分が正しく行われなかった場合には業者だけでなく依頼主にも罰則が科せられてしまいます。
引き渡し後のトラブルを防ぐためにも、産業廃棄物は必ず資格や許可を得た業者に依頼しましょう。
ロッカーの解体・分解作業はおすすめできない
比較的小さめなロッカーであれば、ドライバーを使用しネジを外すだけである程度は簡単に解体できるでしょう。
しかし、壁一面の大きなロッカーの場合はそう簡単にはいきません。
ロッカーの多くは金属製ですし、ガラスやプラスチック、鏡などさまざまな素材が組み合わさっていることも多く、素材別に分別し処分する必要があります。
また解体にはノコギリやハンマーといった工具を使わなければならず、かなりの労力が必要となるでしょう。
手間や時間がかかるだけでなく、慣れない工具を使用し思わぬ事故やケガの恐れもあるため、費用を抑えたいからと言って無理に解体作業をするのはやめておきましょう。
大型のロッカーの搬出作業は大人2人以上で行う
粗大ごみで処分する場合や、持ち込みで処分する場合に自力でロッカーを運び出す場面もあるかと思います。
しかし、何度もお伝えしていますが、ロッカーは大きなものが多く、ものによってはかなりの重量がある家具です。
慣れない方が無理に自力で搬出作業を行ってしまうと転倒や落下で家財を傷つけてしまう恐れがあり、また場合によっては打撲や腰を痛めるといったケガの危険性もあります。
大型のロッカーを運び出すという場合には、必ず大人2人以上で行うか、人数の確保が難しい場合はプロの業者へ依頼しましょう。
まとめ
今回は「ロッカーの処分方法」について詳しく解説してまいりました。
ロッカーは、事業で使用したものと家庭で使用したものとでは選択できる処分方法が異なります。
記事の中ではごみとしてロッカーを処分する方法のほか、まだ使えるロッカーを売ったり譲ったりして有効活用する方法もご紹介しています。
処分前に一度目をとおしていただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてくださいね。
「ロッカーを手間なくお得に処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でもロッカーを含め、さまざまなジャンルの製品の買取・回収を行っています。
解体・分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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