絵画や写真を飾るのに重宝する「額縁」。
額縁は大きさや素材がさまざまで、捨てにくいものや持ち運びが難しい場合もあります。
また、なかにはアンティーク品や高級なものもあり、捨てるのは惜しいと思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、額縁は意外に場所を取り邪魔になることもあるため、不要であれば早めに処分するのがおすすめです。
ものによっては売却して手放すこともできるため、早めに決断してみましょう。
この記事では額縁の処分方法や、買い取ってもらいやすい額縁の特徴などを解説していきます。
お持ちの額縁の状態に合わせて最適な処分方法を選んでくださいね。
▼この記事でわかること
- 額縁の処分方法
- 売却しやすい額縁の特徴
- 額縁を処分する際の注意点
額縁の処分方法は7通り!
額縁の処分方法は以下の7通りです。
- 自治体が収集する一般ごみに出す
- 戸別回収の粗大ごみに出す
- 自治体のごみ処理施設へ自己搬入する
- リサイクルショップを利用して売却する
- 美術品や骨董品に詳しい買取業者に依頼する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 不用品回収業者に買取・回収を依頼する
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
処分方法1.自治体が収集する一般ごみに出す
額縁を処分する際、自治体の一般ごみに出す方法はもっとも一般的ですが、「回収可能なサイズ」や「分別方法」を確認する必要があります。多くの自治体では、指定のごみ袋に入るサイズであれば一般ごみとして出せますが、素材によって分別方法が異なる点に注意してください。
30cm角や50cm角以上の大きな額縁は、ほとんどの場合「粗大ごみ」扱いとなります。
ただし、のこぎりやカッターなどで細かく切って袋に入れば「一般ごみ」として捨てられるでしょう。
注意したいのは表面部分の素材です。ガラスやアクリル・PETフィルムを含む額縁を砕いて捨てる場合は、軍手をはめて安全対策をしてから作業してください。
以下に、愛知県名古屋市の分別例を一覧にまとめました。
素材 | 分別方法 |
---|---|
木 | 可燃ごみ |
樹脂 | 可燃ごみ |
MDF(木質繊維に合成樹脂を加えて作られた素材) | 可燃ごみ |
アルミ | 不燃ごみ |
ガラス | 不燃ごみ |
アクリル | 不燃ごみ |
PETフィルム | 資源ごみ |
名古屋市ではプラスチックごみが「資源ごみ」として扱われているため、PETフィルムについては資源ごみとなっています。
ただし、自治体によってはプラスチックごみが「可燃ごみ」や「不燃ごみ」などに分別されることもあり、アルミは「金属ごみ」に分けるなどさまざまです。
誤って分別しないよう、お住まいの自治体でのルールを確認しましょう。
処分方法2.戸別回収の粗大ごみに出す
大きさが30cm角または50cm角以上といった大きな額縁の場合、「粗大ごみ」での処分となります。
粗大ごみを戸別回収で捨てるには、予約が必要になったり手数料がかかったりするため注意しましょう。
粗大ごみ申し込みの手順は以下のとおりになります。
- 粗大ごみ受付センターへ電話かネットで予約を入れる
- 粗大ごみの手数料を確認する
- 手数料納付券シールを販売店(スーパーやコンビニなど)で購入
- 手数料納付券に受付番号を記入し、額縁に貼る
- 当日の朝8時までに指定場所へ運び出しておく
基本的に額縁は1枚ごとに手数料がかかりますので、複数枚ある場合はその枚数の分だけ申し込みをし、納付券の購入をしてください。
例として、以下の自治体の粗大ごみ手数料を紹介します。
自治体名 | 手数料 | 備考 |
---|---|---|
愛知県名古屋市 | 250円 | ・フレーム・パネル・キャンバス含む ・30cm角以下の場合は、金属製のものは不燃ごみ、木製のものは可燃ごみへ |
岐阜県高山市 | 550円 | 袋に入るガラス製は不燃ごみ、木製は可燃ごみ |
大阪府大阪市 | 三辺合計1.5m未満:200円 三辺合計1.5m~2.0m:400円 | ・30cm以下なら普通ごみ ・厚紙に包んで、袋に「キケン」と表示する |
静岡県浜松市 | 310円 | ・60cm以下は普通ごみ ・金属・ガラス有りは不燃ごみ、無しは可燃ごみ |
神奈川県横浜市 | 200円 | ・木・プラ製で50cm以下は可燃ごみ ・金属製で30cm未満は小さな金属類 |
自治体によっては品目一覧に額縁が載っていない場合もあります。
大きさによって手数料が決められていることもありますが、不明な点がある場合は担当課に問い合わせてください。
処分方法3.自治体のごみ処理施設へ自己搬入する
「月に1度の戸別収集まで待てない」「自分で車を使って運べる」という方は、粗大ごみを自治体の処理施設へ直接搬入する方法もあります。一般的に、年末年始や土日を除く月曜日から金曜日であれば、祝日でも搬入が可能な場合が多く、都合に合わせて処分しやすい方法です。
ただし、事前受付が必要だったり、受付場所と処理施設が異なったりする場合があります。
また、ごみ処理施設は数が限られているため、利用前に詳細な手順や場所を確認しておくことが重要です。
愛知県名古屋市での自己搬入の流れは以下の通りです。
- 「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別する
- 車両にごみを積み、お住まいの区の環境事業所へ行く
- 環境事業所で受付を済ませ、指定された処理施設へ搬入する
- 処理施設でごみの重量を計測し、10kgごとに200円(現金)を支払う
計測は車両ごとおこない、ごみを降ろした後、再計測して差し引きした重量がごみの重さとなります。
車への積み降ろしは自分でおこなう必要があるため、額縁の量が多い場合やほかにも持ち込むごみがある場合は、作業できるか確認しましょう。
処分方法4.リサイクルショップを利用して売却する
額縁を売却する身近な方法のひとつが「リサイクルショップ」の利用です。
パズルを飾ったり賞状を飾ったりする「安価な額縁」であっても買い取ってもらえる可能性があります。
ただし、店舗によっては「未使用品のみの買取」や「額縁は買取対象外」という場合もあるため、店に持ち込む前に確認しておきましょう。
たとえば、大手リサイクルショップ「ブックオフ」では、新品・中古問わず額縁を買い取る店舗もあります。完成したパズルが入った状態でも額縁でも買取可能なこともあるので、まずは問い合わせてみてください。
リサイクルショップの利用には、店頭への「持ち込み買取」だけでなく、自宅まで回収に来てくれる「出張買取」や、不用品を箱詰めして送る「宅配買取」も選べます。額縁の運搬が難しい場合は、これらの方法を検討するのがおすすめです。
注意点として、リサイクルショップで買取不可だった場合、そのまま引き取ってもらえないことがほとんどです。その場合は、別の方法で処分しなければなりません。
処分方法5.美術品や骨董品に詳しい買取業者に依頼する
高値が期待できる額縁は、専門知識を持つ査定士が在籍する買取業者への依頼がおすすめです。
アンティークや美術的価値のある額縁は、専門的な査定でないと適正な価格が判断されず、場合によっては安価に買い取られてしまう可能性があります。そのため、ホームページで買取実績を公開している業者や、額縁の買取に力を入れている業者を選ぶと良いでしょう。
また、多くの買取業者では、メール査定やLINE査定を利用できる場合があります。店頭へ持ち込む前にこれらのサービスを活用し、概算の買取価格を把握しておくと安心です。
▼買取可能な骨董品の処分方法はこちらの記事もご参照ください!
処分方法6.フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションに出品して額縁を売却する方法もあります。この方法なら、自分で価格を設定して出品できるため、希望する価格で売れる可能性があるのがメリットです。
額縁は新品で購入すると値段が高いものも多く、「なるべく安く手に入れたい」という需要があるため、量産品の額縁でも売れることがあります。
フリマアプリやネットオークションを利用する手順は以下の通りです。
- 会員登録をする
- 額縁のサイズ・素材・色・傷・汚れなどの情報を記載
- 額縁を撮影しアップロード
- 購入されたら額縁を梱包して発送
- 取引評価をして完了
ただし、必ず売れるとは限らず、売れるまでは自身で保管し続けなければなりません。処分までに時間に余裕がある方や、出品作業を楽しめる方に向いている方法です。
処分方法7.不用品回収業者に買取・回収を依頼する
不用品回収業者なら、額縁の買取・回収を一度に依頼できます。
他の処分方法では必要になる分別や持ち運びの手間がなく、スタッフが適切に分別・処理を行うため、安心してまかせられます。
不用品回収業者に依頼するメリットは以下の通りです。
- 自宅まで引き取りに来てもらえるため、重いものや大きなものも安心
- 土日や祝日、早朝・夜間など、都合に合わせて利用できる
- 分別不要で、まとめて引き取ってくれるため時間がかからない
- 業者によっては不用品買取サービスも利用できる
- ハウスクリーニングや引っ越し作業なども同時に依頼できる
便利な不用品回収業者ですが、費用はほかの捨て方よりも高くなりやすい点には注意が必要です。
額縁1点でも車両費や人件費がかかるため、複数の不用品をまとめて依頼する方が1点あたりのコストを抑えられます。
また、業者によっては「トラック積み放題プラン」や「割引キャンペーン」などを実施している場合もあるため、事前にホームページで確認してみましょう。
▼不用品回収業者でも処分できる骨董品の捨て方については、こちらの記事もご覧ください!
古物商許可を取得した業者を選ぶとさらにお得!
「急いで額縁を処分したい」「大量の額縁があって持ち運びが難しい」という場合は、「古物商許可」を取得した不用品回収業者への相談がおすすめです。
古物商許可を取得している業者は、再販できる品を買い取ってくれるため、処分費用を抑えられることがあります。
また、買取が出来ない額縁でも、有料で回収してもらえるため、額縁が手元に残ってしまうということはありません。効率良く、お得に片付けを進めたい方に最適な方法です。
おすすめの不用品回収業者についてはこちらの記事で詳しく解説しております!
値段が付きやすい額縁の特徴
買い取ってもらいやすい額縁の特徴は以下の通りです。
- アンティーク品
- 価値のある素材が使用されているもの
- 状態が良いもの
- 規格内サイズのもの
- 現代と合うデザイン、人気デザイン
- 特注品や大型の額縁
アンティーク品は、製造から100年以上経過したものを指しますが、額縁の場合は製造から30年以上経過したものでも「ヴィンテージ品」として評価され、価値が上がることがあります。
また、紫檀(したん)・黒檀(こくたん)・鉄刀木(たがやさん)・花梨(かりん)、屋久杉などの高級木材や、金や銀が使用された額縁も高値が付きやすいです。
額縁を処分する際の注意点
ここでは、額縁を手放す際の注意点を解説します。
状態が悪い額縁は買い取ってもらえない
額縁は売却できる可能性がありますが、すべての額縁が買い取ってもらえるわけではありません。元値が安いもの、古くて汚れや傷が目立つもの、また劣化が進んでいるものは買取対象外になる場合が多いです。
さらに、買取業者ごとに条件が異なり、「プラスチック製の額縁は不可」や「写真・パズル・賞状用の額縁は不可」といった制限があることも。また、規格外のオーダー額縁は、他人が使いづらいため買取を断られるケースが一般的です。
買取を希望する場合は、お持ちの額縁が対象となるかどうか、事前に業者に問い合わせて確認しておくと安心です。
複数社で見積もり・査定を依頼する
額縁を査定に出す際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 複数枚まとめて査定に出す
- 価値のある額縁は専門業者に依頼する
- 買取実績を確認する
- 複数社で見積もりを取る
どの買取業者でも言えることですが、査定に出す額縁の枚数が多いほど、価格が付きやすくなります。1枚よりも複数枚まとめて依頼するほうが買い取ってもらいやすいでしょう。
また、アンティーク品や高級素材で作られた額縁など、価値が期待できるものは骨董品や美術品を専門に扱う業者への査定がおすすめです。特に、専門の査定員が在籍し、買取実績が豊富な業者であれば、適正な価格を提示してもらえる可能性が高まります。
納得できる価格で額縁を手放すためにも、2~3社に見積もりを依頼し、査定額を見比べてみることが大切です。
額縁を処分する際に出やすい不用品
実家の片付けや遺品整理を進めていると、額縁のように処分に困る骨董品や大型の不用品が出てくることがあります。こうした品物は処分方法が限られているため、事前に適切な手段を確認しておくと安心です。
たとえば、茶道具として使用される茶箱や、趣味や装飾品として保管されていた剥製も処分に悩む方が多い品目です。それぞれの処分方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
額縁の処分に関するよくある質問
Q.額縁の買取相場はいくらくらいですか?
A.額縁の買取相場は、一般的には数千円程度です。特にサイズが大きいものや高級素材の額縁は、高値が付く傾向にあります。
ただし、アンティーク品や特別な価値がある場合を除き、普及品の買取価格は定価の10%以下、場合によっては百円以下になることもあります。査定額が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
Q.たくさん額縁があるのですがまとめて回収してもらえますか?
A.はい、もちろん対応可能です!複数の不用品をまとめて回収する方が、1点あたりのコストが抑えられるためお得になる場合もございます。
お客様のご要望に応じて、お得なプランをご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
Q.ガラスにヒビが入った額縁ですが回収可能ですか?
A.破損した額縁など、状態に関わらず回収いたします。
ただ、ヒビが入ったガラスは破損しやすく、怪我のリスクもございますので、回収に伺うまでそのままの状態で保管してください。当社スタッフが安全に回収作業をおこないます。
Q.日曜日の朝に額縁の回収に来てもらうことはできますか?
A.はい、当社では年中無休で回収業務を行っておりますので、日曜日も対応可能です。
お早めにご連絡いただければドライバーのスケジュールを調整いたします。お気軽にご依頼くださいませ。
Q.回収時に額縁の取り外しもしてくれますか?
A.はい、取り外し作業も問題なく対応いたします。
高い場所に設置された額縁も、経験豊富なスタッフが作業いたしますのでご安心ください。
額縁の処分は出張回収センターにおまかせください!
額縁の主な処分・売却方法は以下の通りです。
- 自治体が収集する一般ごみに出す
- 戸別回収の粗大ごみに出す
- 自治体のごみ処理施設へ自己搬入する
- リサイクルショップを利用して売却する
- 美術品や骨董品に詳しい買取業者に依頼する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 不用品回収業者に買取・回収を依頼する
使用済みの額縁でも、素材や状態によっては売れる可能性があります。アンティーク品や高級素材の額縁であれば、査定に出してみるのも良いでしょう。
一方、捨てる場合は、大きさや素材に応じた分別が必要です。
複数枚の額縁や大きなサイズのものを処分したい場合は、不用品回収業者を利用すると便利です。
愛知県名古屋市の「出張回収センター」は、古物商許可を取得しており、額縁の回収・買取を承っております。
買取専門サービスを長年運営しており、専門知識を持った査定士が鑑定に伺うことも可能です。
また、遺品整理や家の清掃などのサービスも用意しており、「実家や倉庫の整理」や「遺品整理・生前整理」の際はすべて対応可能です。
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