近年、地球温暖化や海洋プラスチック問題で、プラスチックの取り扱いが変わりつつあります。
2022年4月1日に施行された「プラスチック資源循環促進法(プラスチック新法)」により、これまで燃えるごみとして出していたプラスチックも、一部の地域では資源ごみとして出せるようになりました。
プラスチックのごみ区分は、地域によってさまざまな取り決めがあるため、捨てる際に迷うことも多いかもしれません。
そこでこの記事ではプラスチック製容器包装の正しい処分方法や注意点について詳しく紹介します。
家にプラスチックごみが溜まっている、分別が面倒という方はぜひ参考にしてください!
プラスチック製容器包装の処分方法
自治体で資源ごみとして処分する
プラスチック製容器包装は、自治体のルールに沿って「資源ごみ」として処分します。
プラスチック資源循環促進法の施行に伴い、プラスチック製品のごみ区分が自治体ごとに異なるため、まずは地域のホームページでルールを確認することが大切です。
愛知県名古屋市ではプラスチック資源を一括収集
2024年4月から、名古屋市では「プラスチック資源」の一括収集がスタートしました。
- プラスチック製容器包装とプラスチック製品が資源ごみに
- 資源用指定ごみ袋または無色透明の袋に入れる
- 週1回収集、当日朝8時までに出す
- 30cm角以下のプラスチック製品が対象
たとえば、これまで可燃ごみとして分別していた以下のものも「プラスチック資源」の対象です。
- ハンガー
- スプーン、フォーク
- クリアファイル
- バケツ
- 歯ブラシ など
レジャーシートや荷造りの紐、ホースなど長いものは、リサイクルの過程で故障の原因になるため、必ず30cm以下に切って袋に入れましょう。
神奈川県横浜市でもプラスチック資源のルールが変更
横浜市では、2024年10月から一部の地域でプラスチックごみのルールが変更し、2025年4月に全区で適用となります。
- プラスチック製容器包装とプラスチック製品を資源ごみに
- 透明または半透明の袋に入れる
- 週1回収集、当日の8時までに出す
- 一辺50cm未満のプラスチック製品が対象
横浜市では、ビニール紐やシートは対象外です。また、厚みがあるまな板も資源ごみとして処分できません。
規定サイズより大きいプラスチック製品は、粗大ごみとして処分します。
不用品回収業者に依頼する
プラスチック製容器包装は、不用品回収業者に依頼して処分できます。
- 引っ越し先の分別ルールが厳しい
- 仕事が忙しく、大量のごみが溜まっている
- 中身の処分が面倒で、そのまま容器を放置している
上記のようなケースや捨てる時間のない方に特におすすめです。
プラスチック製容器包装はかさばりやすく、すぐに溜まってしまいますが、回収頻度が少ないため、収集日を逃すとあっという間にごみが溢れてしまいます。
不用品回収業者なら、ごみの分別を気にせず、家のごみをまとめて回収してくれるのが大きな魅力です。
プラスチック製容器包装・プラスチックごみ・ペットボトルなどのごみや、使わなくなった家具・家電などの処分も一度に依頼できます。
さらに、以下のようなメリットもあります。
- 不用品買取で現金化し、処分費用を抑えられる
- 電話1本で依頼できるので手間がかからない
- 自治体が回収していない土日や祝日、夜間帯も対応可能
- 片付けサービスの利用で、部屋もきれいに掃除してくれる
処分費用は、ごみの量や種類、サービス内容によって変わるため、まずは無料見積もりを取ると安心です。
「トラック積み放題プラン」なら、トラック1台に積める分だけ一律料金で処分できるため、費用を気にせずまとめて捨てられます。
優良な不用品回収業者の選び方
優良な不用品回収業者を選ぶためには、料金だけで判断せず、信頼性やサービス内容をしっかり確認することが大切です。
安さだけを重視すると、不当な請求や不法投棄などのトラブルに巻き込まれることがあります。こうした被害を避けるためにも、2~3社から相見積もりを取ると良いでしょう。
ごみが多い場合、訪問見積もりを依頼すると正確な費用がわかり、追加費用を避けやすくなります。
不用品回収業者では電話やメールでの「概算見積もり」も可能ですが、実際にスタッフが現場を確認する方が、ごみの状態や量に基づいた見積もりが取れるため、スタッフの人数やトラックの台数も正確に判断してもらいやすいです。
近所の人に知られたくない場合も、事前に訪問日時を決めて、プライバシーに配慮した対応が可能ですのでご安心ください。
不用品回収業者の選び方については、こちらの記事でも詳しく解説しております!
プラスチック製容器包装とプラスチック製品の見分け方
私たちの生活に欠かせないプラスチック。
各地域で資源化が進んでいる一方、「プラスチック製容器包装」と「プラスチック製品」の違いを正しく理解している方は少ないかもしれません。
ここでは、プラスチック製容器包装の定義や、見分け方について詳しく解説します。
プラスチック製容器包装とは
プラスチック製容器包装とは、「容器包装リサイクル法」で定められたプラスチックの容器や包装材を指します。
以下のものには「プラマーク」がついているため、プラスチック製品と区別しやすくなっています。
- 弁当パック、卵パック
- カップ麺の容器
- ペットボトルのふた
- お肉や魚を入れるトレイ
- 外装フィルム
- レジ袋、お菓子の袋
この他、詰め替え容器やシャンプーボトル、発泡スチロールもプラスチック製容器包装です。
プラスチック製品とは
プラスチック製品とは、自治体によって以下のように呼び方が異なり、100%プラスチックでできた製品のことを指します。
- プラスチックごみ
- プラスチック製品ごみ
- プラスチック類
- 製品プラスチック
プラスチック製容器包装と違い、「プラマーク」がついていない点が特徴です。
具体的には、以下のものが該当します。
- 三角コーナー
- チャック付き密閉パック
- 計量カップ
- スコップ
- 植木鉢
- 洗濯かご
- CDケース
このようなプラスチック製品は、従来はリサイクルの対象外とされていましたが、一部の地域ではプラスチック製容器包装と同様に「資源ごみ」として扱われるようになりました。
しかし、まだ多くの地域では「燃えるごみ」として出す必要があるため、お住まいの自治体の指示に従ってください。
プラスチック製容器包装を処分する際の注意点
ここでは、プラスチック製容器包装を分別する際に気をつけるべき点を解説します。
ごみ袋を二重にして捨てない
プラスチック製容器包装を集積所に出す際には、ごみ袋を二重にしないことが大切です。小さな袋をさらに大きな袋に入れて出すと、中身がよく見えず資源として適切に再利用できなくなります。
そのため、選別作業がスムーズに進むように、一つの大きなごみ袋にまとめるようにしましょう。
また、地域によっては内袋としてレジ袋の使用が許可されていることもありますが、その場合は内袋の口をしばらないようにしてください。
きつくしばると、作業員が袋を手で破らなければならず、選別作業が遅れてしまいます。
汚れているものは資源ごみに出さない
プラスチック製容器包装を資源ごみに出す際は、きれいな状態のものだけを分別することが必要です。汚れが残っていると、他のリサイクル資源も汚してしまう可能性もあり、再利用が難しくなってしまいます。
たとえば、弁当容器やチューブ類は固形物が残らないように、水ですすぐか拭き取ってください。レトルトパウチのように油汚れが落ちにくいものは「燃えるごみ」に出しましょう。
詳しい指示は自治体のホームページに掲載されている場合があるため、処分の前にご確認ください。
金属ごみや危険物を混入しない
プラスチック製品を資源ごみとして出す際は、金属の部品や危険物を混ぜないようにしましょう。
- ライター
- モバイルバッテリー、電池類
- 注射器や点滴バッグ
- 画鋲、カッター
- 金属が含まれる洗濯バサミ、ハンガー
特にモバイルバッテリーや電池類は、収集の過程で発火・爆発する危険があり、実際に各地で事故が発生しています。
不燃ごみや電池類の処分については、自治体のホームページで正しい分別方法を確認することが必要です。
電池の捨て方はこちらの記事でも詳しく解説しております!
プラスチック容器包装の処分は出張回収センターにおまかせください!
プラスチック製容器包装を正しく処分するためには、プラマークを確認することが必要です。
また、「プラスチック資源循環促進法」の施行により、プラスチック製品が資源ごみとして出せる自治体も増えています。
お住まいの自治体の分別ルールに従い、変わりつつあるごみ出しの仕方に対応していきましょう。
- 汚れたプラスチック製容器包装が大量にある
- 飲みかけのペットボトルが散乱している
- プラスチック製品なのか分からない
このような事情で、ごみの分別・処分に手が回らない場合、不用品回収業者の利用がおすすめです。
ごみを溜め込むと、害虫の発生や火災のリスクもあるため、すぐに対応してくれる業者に片付けてもらいましょう。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、大量のごみの分別・回収を承っております。
部屋の片付けや不用品買取、液体の入ったボトルの処理代行も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください!
ーこちらの記事もおすすめですー