屋外で使う電源といえば、工事現場などで使われる発電機を思い浮かべてしまいますが、今回は人気急上昇中の「ポータブル電源」についてご紹介します。
キャンプ雑誌などでも紹介され、特集が組まれるほどの人気商品です。
キャンプや車中泊などのアウトドアにも使えて便利ですが、台風や地震の際の停電時に使用できるということで、近年では防災面での需要が高まっています。
そんなポータブル電源について、便利な使い方や、高価買取のポイントや廃棄する方法について詳しく解説していきます。
購入を検討中の方、買い替えで処分を検討中の方など、ぜひ参考にしてみてください!
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1.ポータブル電源ってどんなもの?
「ポータブル電源」とは、
- リチウムイオン電池
- リン酸鉄リチウム電池
- リチウムポリマー電池
などの充電式電池を内蔵した、持ち運びできる大容量蓄電装置のことを指します。
スマホやタブレットの充電に使うモバイルバッテリーとは、容量の大きさと、対応出力の種類が異なっています。
モバイルバッテリーがUSB出力に対応しているのに対して、ポータブル電源はAC(交流)出力、DC(直流)出力などにも対応しているため、ノートパソコンや屋外で使う電気製品にも充電が可能となっているのです。
ポータブル電源の電気容量の単位はWh(ワットアワー)
ポータブル電源の電気容量は「Wh(ワットアワー)」という単位が使われています。(1,000Wh = 1kWh(キロワットアワー))
使いたい電気製品の消費電力(W)と、何時間使いたいか(h)が、購入するポータブル電源を決める基準となります。
容量については、電力量(Wh)=消費電力(W)✕時間(h)という式に電気製品のワット数と使用時間を当てはめ、
- 320Whのポータブル電源であれば消費電力が40Wの扇風機を8時間使用できる
- 200Whのポータブル電源であれば消費電力が50Wの小型冷蔵庫を3~4時間程度使用できる
というように計算することができます。
日帰りのアウトドアで、小型家電にポータブル電源を使用するのであれば、容量は少なめでも十分です。
しかし災害時に使用することを想定するのであれば、2日~3日程度、電気製品を使用しても足りる容量のポータブル電源を選ぶ必要があるでしょう。
Wh数が高いほどサイズも大きくなり、価格も高額になっていきますので、自分の用途に合ったポータブル電源を選択することが大切です。
電力ロスに注意
ポータブル電源を選ぶ際には「電力ロス」に注意しましょう。
ポータブル電源は給電・充電時などに電力ロスが発生するため、実際に利用できる容量は約60%~80%程度と言われています。
そのため、バッテリー容量が500Whとなっていても実際使用できるのは400Wh以下ということになります。
変換効率の高い製品の場合、もっと多く容量を使用できる場合もありますが、家電を3回使用できる容量だと思って購入したら、1回しか使用できなかったということになれば、その違いは大きいですよね。
購入の際は電力ロスについても考慮しておく必要があります。
「PSEマーク」がついているかを確認しよう
出典:日本品質保証機構
「PSEマーク」とは、Product+Safety+Electrical appliance & materialsの頭文字をとったもの。
このマークがついている電気製品は電気用品安全法(PSE)が定めている基準をクリアしており、安全性が保障されています。
PSEマークをつけることが義務づけられているモバイルバッテリーとは異なり、ポータブル電源にはPSEマークをつける義務がないため、表示されていない製品も多く存在しています。
しかしモバイルバッテリーと同じく、ポータブル電源についても発熱や発火の事故が発生する可能性が高く、実際に事故の事例も複数報告されています。
PSEマークのついている、品質の確かなものを選ぶことで、事故のリスクを下げることができます。
2.屋外での仕事やさまざまな活動に役立つ!ポータブル電源
ポータブル電源があれば、屋外での活動がぐっと便利に、楽しくなります。
ポータブル電源が使える場面と言えば、もちろんキャンプなどのアウトドアや災害時が思い浮かびますが、そのほかにも、
- 庭でバーベキューをする際に使う調理家電
- DIYをする際に使用する工具
- 庭木の剪定の道具
といった場面で電源をとるのにも使用できて便利です。
ポータブル電源がどのような場面で、どんな電気製品を使う際に役立つか詳しく見ていきましょう。
ポータブル電源があればキャンプが倍楽しめる!
ポータブル電源が活躍するのは、なんといっても屋外でのキャンプ!
電源を備えたキャンプ場もありますが、電源のある区画は限られているうえ、とても人気があるのでいつでも使えるわけではありません。でも、ポータブル電源があれば、コンセントのことを気にせず好きな場所でキャンプが楽しめます。
夏は扇風機や小型冷蔵庫の電源として、冬のキャンプなら、電気毛布などの暖房器具の電源として使うことができます。
キャンプに使用する、小さめの家電製品のW数の目安は以下のようになっています。
- ホットプレート(小さいサイズで700W~)
- 電気毛布(30W~60W)
- サーキュレーター・扇風機(30W~40W)
- ヒーター(200W~)
- 小型冷蔵庫(45W~)
キャンプや車中泊であれば、500~700Wh程度のポータブル電源を目安に選んでおくと安心です。
災害時の備えにポータブル電源が人気
ポータブル電源が注目を集めている理由のひとつに、国内外で起きている大きな災害があります。
地震や台風で停電した場合でも、充電済みのポータブル電源があれば心強いです。屋外での活動に使うだけでなく、災害時に備えてポータブル電源を購入するケースも増えてきています。
災害用のポータブル電源を購入する際は、災害時に使用したい家電の消費電力に合わせてバッテリー容量を選ぶ必要があります。
災害時は複数の家電に対応する必要があるため、大きい容量のポータブル電源を選択しておくといいでしょう。容量の目安は1,000Wh以上からが目安となっています。
ポータブル電源を災害時対応用に購入するのであれば、自宅で実際に使用している家電のワット数を確認しておきましょう。
ソーラーパネルと組み合わせて使える!
ポータブル電源を購入する方にぜひおすすめしたいのが、ソーラーパネルとポータブル電源の組み合わせ!
ポータブル電源への充電は、家庭用のコンセントや車のシガーソケットから行うことができますが、屋外にいると、いつでもコンセントが使えるわけではありませんし、キャンプ場で車のエンジンをかけっぱなしにすることはできません。
ソーラーパネルがあれば、昼間の太陽の光でポータブル電源を充電することができるので、より長い時間電気を供給することが可能。電力が供給できない災害時にも役立ちます。
ポータブル電源の寿命をできるだけ長くする方法
ポータブル電源の寿命は限られていますが、普段からの使い方に気をつけることでより長く使うことも可能です。
キャンプなど屋外での使用が多いポータブル電源は、高温や低温などの過酷な環境におかれることが多くなります。直射日光や、真夏の車内に放置することなどを避けることで、バッテリーへの負荷を減らすことができます。
多くのポータブル電源には0%になる前に自動で給電(出力)をストップする機能が備わっていますが、限界まで使い切らないようにすることが大切です。
特に気をつけたいのが、パススルー機能。
ポータブル電源の本体に充電しながら、他の機器に給電(出力)することをパススルーと言います。パススルーはバッテリーへの負荷が高くなるので、寿命を縮める原因になることも。
多くの機種に備わっているとても便利な機能ですが、どうしても必要な場合をのぞき、避けたほうがよさそうです。
また、ときどき電源を落として休ませてあげることで、ポータブル電源をより良い状態で使い続けることができます。
3.どんなポータブル電源なら買い取ってもらえるの?
不要になったポータブル電源は中古でも需要があるため、高額で買い取ってもらえる可能性があります。処分する前に一度、買取査定に出してみるのがおすすめです。
特に高値での買取が期待できるのは以下のようなポータブル電源です。
- 未使用、新品のもの
- 使用頻度が少なく、製造年数が新しいもの
- 人気メーカーのもの
- 購入時の付属品がそろっているもの
新しい製品であればあるほど高価買取が期待できます。
電気製品には寿命もあるので、処分を検討しているならできるだけ早く査定を受けて売ってしまいましょう。特にポータブル電源は充電回数が限られているので、使用頻度が多い場合は2~3年程度で寿命になってしまうと考えておくほうがよさそうです。
一方で、
- 製造年数から3年以上過ぎている
- バッテリーが膨張や発熱している
- 傷や汚れが激しい
- 購入時安価だった
- 無名のメーカーの製品
などのポータブル電源は買取不可になる可能性が高いので注意してください。
次からは、高価買取のポイントを細かく確認していきましょう!
人気のメーカーは買取価格も高額になる
比較的新しいポータブル電源や、未使用の製品だと高価買取される傾向にあるポータブル電源ですが、人気メーカーのポータブル電源であれば、さらに高価買取が期待できます。
人気のメーカーは
- Anker(アンカー)
- Jackery(ジャクリ)
- EcoFlow(エコフロー)
- JVCケンウッド
- SmartTap(スマートタップ)
- LACITA(ラチタ)
- ASAGAO(アサガオ)
- suaoki(スアオキ)
などがあります。
有名なメーカーの製品は、PSEマークがついているなど、安全性に配慮され、機能面についても品質が高いものが多いため、買取価格もそのぶん高くなってきます。
無名のメーカーの、安価な製品では安全性が保障されていないものも多いです。そのため買取価格が安価になってしまったり、買取不可になる場合もあります。
アウトドアシーズンの前に売るのがおすすめ
家電製品は、買取需要が高まる少し前に売却すると買取価格がアップする傾向があります。
ポータブル電源はアウトドアシーズンに活躍するため、そのシーズンより少し前に査定に出しましょう。
日本のキャンプシーズンは夏、7月中旬~8月のお盆終わりくらいがピークです。
その少し前までには査定・売却を済ませておくのをおすすめします。
付属品を揃えて売る
購入時についていた箱や説明書、保証書などが揃っていれば、より高い金額で買い取ってもらえる可能性があります。
そのほか、
- スペアバッテリー
- ソーラーパネル
- シガーソケットケーブル
- 電源コード
などポータブル電源に初めから付属していたオプション品も併せて査定に出すことで買取価格がアップします。
購入した際はなるべく付属品を捨てずに保管しておきましょう。
きれいな状態にしてから査定に出す
屋外で使用することも多く、汚れてしまいがちなポータブル電源ですが、査定に出す前になるべくきれいな状態にしておくのが望ましいです。その際に動作確認もしておきましょう。
泥などの汚れを落とした後、中性洗剤を使用して本体をきれいにします。アルコールなどの薬品は本体が変質したり発火の可能性があるので使用はNGです。
本体・ケーブルに破損している場所がないか確認し、コンセントの穴に土やほこりなどのごみが入っていないかどうかも確認します。
コンセントの穴にごみが入っていた場合は、感電の恐れがあるため必ず電源を切ってから取り出すようにしてください。
また、保管する際は高温多湿な場所や気温が低すぎる場所を避け、ポータブル電源の向きを逆さにしたり、傾けたり、横倒しで置かないようにしましょう。
普段使用した後に定期的なメンテナンスを行うことで、ポータブル電源の寿命を長くできますし、状態の良いポータブル電源は高価買取してもらえることも多いです。
高額な製品だからこそ、大切に扱っていきたいですね。
4.ポータブル電源を売却する方法は2つ!
買取専門店・リサイクルショップで売る
買取専門店やリサイクルショップでも、状態の良いポータブル電源であれば買い取ってもらえます。
ポータブル電源の買取をしてくれる買取専門店は、
- アウトドア用品買取専門店
- 家電製品買取専門店
などが主となっています。
店舗数は少ないですがポータブル電源買取専門店も存在しており、そちらでは型落ち・旧型モデルなども取り扱いがあるため、一度査定に出してみるのをおすすめします。
専門店ではなくリサイクルショップであれば、他の不用品があった場合も一緒に査定に出せるため便利です。ただ、こちらは新しいものや未使用品など状態の良いもの以外は買取不可になる可能性が高くなっています。
フリマアプリ・ネットオークションで売る
メルカリやヤフオク!といったフリマアプリやネットオークションでも、たくさんのポータブル電源が販売されています。
リサイクルショップでは買い取ってもらえないような、型落ちの製品や使用感のある製品などでも需要があれば売れることもあります。
すぐに売れるわけではないため急ぎの場合は不向きな手段となりますが、リサイクルショップよりも高い金額で売れる可能性があるので、より高く売りたい方にもおすすめです。
出品の際には、
- 傷や汚れの状態
- 不具合のある個所
- 使用年数や使用状況
- 動作確認できているかどうか
を商品説明にしっかりと明記して、発送時には水濡れ、破損がないようにしっかりと梱包をしておきます。発送後にトラブルにならないように事前に対策をしておきましょう。
なお、落としたりどこかにぶつけるといった衝撃をくわえたり、高温の場所に置いておくなど不適切な保管の仕方をしていたポータブル電源は、発火の可能性があります。
輸送中や購入者のもとに届いて使用する際に発火するなど、思わぬ事故につながる可能性があり大変危険です。そのような不具合のあるポータブル電源は、すぐに廃棄処分するようにしましょう。
5.売れないポータブル電源の処分方法3選!
中古で売る前に、壊れてしまったり、寿命になってしまったポータブル電源は残念ながら廃棄処分することになります。ポータブル電源を廃棄処分する方法は3つです。
- メーカーに回収してもらう
- 自治体に処分してもらう
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メーカーに回収してもらう
ポータブル電源を販売しているメーカーに回収を依頼する方法です。
モバイル充電ブランドであるAnker(アンカー)では、モバイルバッテリーとポータブル電源の回収サービスを行っています。
Ankerから販売されている ポータブル電源であれば、
- 外装パッケージやケーブルなど付属品のない本体のみの製品
- 保証期間を過ぎている製品
- 故障・破損している製品
- 正規取扱店以外でご購入された製品や中古で購入した製品
以上のような製品でも回収可能。他社製品は回収不可なので注意しましょう。
製品を緩衝材などを用いて梱包した後、ホームページに記載の回収窓口へ元払いで送付します。
※着払いで送った場合は回収できないため注意が必要です。
送料は自己負担になりますが、ポータブル電源を扱っているメーカーなので安心して処分をお願いでき、こちらではポータブル電源を梱包・発送するだけで他に手間がかからない便利な方法です。
Ankerは以上のようなサービスを行っていますが、各メーカーによって対応が異なっています。
ポータブル電源を販売している他のメーカー数社の対応については以下の通りです。
メーカー | ポータブル電源回収 |
---|---|
Anker(アンカー) | 〇 送料は自己負担 |
Jackery(ジャクリ) | 〇 事前に問い合わせが必要 送料は自己負担 |
EcoFlow(エコフロー) | 〇 事前に問い合わせが必要 送料は自己負担 |
JVCケンウッド | × 回収不可 |
SABUMA(サブマ) | 〇 SABUMAのポータブル電源を1点購入した場合、不要なポータブル電源を1点回収してもらえる。 送料は自己負担 |
今回調べたメーカーは全て、回収の際の送料は自己負担となっていました。
送付の前に問い合わせが必須となっているメーカーも多かったため、自分が使っているポータブル電源のメーカーに問い合わせのうえ、正規の手段で回収を依頼するようにしましょう。
自治体に回収を依頼する
ポータブル電源の回収を自治体に依頼する方法です。
しかしポータブル電源は発火の可能性があることから、指定日にごみに出せば回収してもらえるというわけではありません。
- 指定のごみ処理施設に持ち込む
- 自治体指定の廃棄物処理業者に自分で連絡をとり、そちらで処分してもらう
という形になることも多いです。自治体によって対応は様々なので、まずお住まいの地域の自治体に連絡を取って対応を確認する必要があります。
メーカーから回収してもらえないポータブル電源に関してのみ回収する、とホームページに記載がある自治体も多かったため、処分したいと思った際は、自治体ではなくまずメーカーの対応を確認してみるのをおすすめします。
モバイルバッテリーとは扱いが異なるため注意
ちなみに、小型充電式電池であるモバイルバッテリーは家電量販店や自治体施設などに置いてある
- 小型充電式電池リサイクルボックス(JBRC会員企業の製品のみ)
- 小型家電回収ボックス
に入れることで処分が可能です。
※メーカーによっては対応できないものもあるため利用前に確認してください。
同じような充電式電池であるポータブル電源も回収ボックスで処分できるのでは?
と思ってしまいがちですが、そもそもポータブル電源はサイズが大きく回収ボックスに入らない場合が多いのに加え、ポータブル電源とモバイルバッテリーでは処分方法が異なる場合があるため、回収は不可となっています。
↓モバイルバッテリーの処分について知りたい方はこちら↓
中古でも売れる?人気のモバイルバッテリーとお得な処分方法を紹介!
不用品回収業者に依頼する
メーカーに回収を依頼したり、自治体に回収を依頼する場合は、どちらを選んでも問い合わせが必要になります。
メーカーは「自治体で処分」、自治体は「メーカーで処分」をそれぞれ推奨していることから、結局どちらにも問い合わせをすることになって二度手間になる場合も。
災害時に備えて、何種類かポータブル電源を持っている場合なんてさらに面倒ですよね。
そんなときにはポータブル電源の処分を不用品回収業者に依頼するのが便利です。
不用品回収業者に依頼すると、処分が面倒なポータブル電源やそのほか自治体で捨てるのが難しいものまでまとめて処分することができます。
ポータブル電源一つの引き取りだと費用が割高になりがちなので、ほかにも不用品がある場合に特におすすめの手段です。
買取をしてくれる業者であれば、不用品を買い取ってくれ費用が相殺される可能性もあります。
自分で不用品を運び出す必要はなく、搬出から処分まで全てお任せ。当日はスタッフが運び出すのを座って見ているだけでOKです。
予定が合わなかった場合、留守中に運び出してもらうこともできるので忙しい人にも便利な方法です。
そんな便利な不用品回収業者ですが、回収を依頼する際には悪徳業者に依頼しないよう注意が必要です!
悪徳業者の見分け方のポイントは2つ。
まず、業者のホームページに資格の記載があるかを確認します。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 古物商の許可
一般廃棄物収集運搬業許可の資格を持つ業者であれば一般家庭から家具や家電、ごみなどを回収することができるようになります。
もう一つの資格、古物商の許可。こちらは回収した不用品を売ったり、リサイクル品の買い取りをする場合に必要になる資格です。
上記の資格を持っている業者であれば、安心して依頼することができます。
資格を持った業者に依頼することになったら、次は見積もりを必ず取ってもらいましょう!
なるべく複数の業者に見積もりを取ることをおすすめします。複数の業者の料金を見比べることで、適切な金額であるかどうかの確認ができるからです。
見積もりに記載される項目は、
- 人件費
- 車両費
- 処分費
- ハウスクリーニング費
- リサイクル費用(家電リサイクルにかかる費用や、代行手数料など)
などがあります。この項目や費用がざっくりとしか書かれていない場合、追加で費用を請求される場合も。項目を一つ一つ確認して不明瞭な点がないようにしておきましょう。
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不用品回収はどこに依頼する?不用品回収の相場と、安くするためのコツとは?
やってはいけない処分方法
簡単に処分ができないポータブル電源ですが、だからといって適当に自己判断で処分するのはNGです。適当に処分した結果、大きな事故や火事につながる可能性があります。
絶対にやってはいけない!ポータブル電源を燃えるごみとして処分する
全国でごみ収集車(パッカー車)の火災が頻発しており、各自治体が注意を呼び掛けています。
正しく処理されないまま燃えるごみとして出されたライターやスプレー缶、そしてモバイルバッテリーやポータブル電源といった充電式電池が原因として挙げられています。
ごみ収集車の火災は、ごみ収集車の中で押しつぶされ破損したスプレー缶から漏れ出たガスや気化したリチウムイオンに、破裂したバッテリーなどの火花が引火することで起こるとされています。
ごみ回収車の中には多種多様な燃えやすいものが含まれているため、少量のガスでも十分に火災の原因になりえます。
大きな爆発を引き起こし、車両が破損するだけでなく、ごみを収集してくれる職員の方や周辺の人々にも危険が及ぶ可能性があります。
ポータブル電源はメーカーや自治体の指示に従い、正しく処分しましょう。
絶対にやってはいけない!自分で分解して処分
ポータブル電源を販売しているJackery(ジャクリ)には以下のように記載がありました。
ポータブル電源の分解や改造は危険ですので絶対にしないでください。ポータブル電源内のバッテリーには電気エネルギーを蓄えています。分解した際にこのバッテリーが放電してしまう恐れがありますので、感電事故や火災の原因になります。
Jackery|ポータブル電源の安全使用方法、メンテナンスより引用
自分でポータブル電源を分解する行為も、感電や火災の危険があるためNGです。
絶対にやってはいけない!不法投棄・屋外に放置して処分
捨て方がわからないからと言って、放置してそのままにしておくのも火事を引き起こす可能性があり危険です。不要になったポータブル電源はなるべく早くメーカーや自治体、もしくは不用品回収業者に依頼して処分してしまいましょう。
なおポータブル電源を不法投棄するのは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で1000万円以下の罰金などが規定されている犯罪行為です。絶対に不法投棄はやめましょう。
6.まとめ
屋外でキャンプや災害時には欠かせないポータブル電源の、高価買取のコツや処分方法についてご紹介しました。
災害時にも利用できて便利なポータブル電源ですが、ここ数年で普及してきたということもあって、まだ自治体でも処分の方法が定まっておらず、メーカーによっては処分が難しいということがわかりました。
購入を検討する際には、処分の方法についても念頭に置いておくのが良いかもしれませんね!
不要になったポータブル電源は、処分が難しいからといって適当に自己判断で処分を行うと、事故や火災を引き起こしてしまう可能性も。
メーカーや自治体に確認しつつ、正しい処分をできるようにしましょう。
どうしてもポータブル電源の処分が難しい、他にも処分するものがある…と言った場合は不用品回収業者に依頼するのが便利です。
ポータブル電源の処分にはどの方法でも費用がかかってしまいますが、買取もしている不用品回収業者の場合、ポータブル電源以外の不用品を買い取ることで費用を相殺できるかもしれません。
処分にお困りでしたら、一度相談してみることをおすすめします。
出張回収センターでもポータブル電源をはじめとした不用品の回収・買取を行っています。
ポータブル電源の処分にお困りでしたら、ぜひ一度ご相談ください!