通常の楽器よりも静かな音量で演奏できるサイレント楽器は、集合住宅での演奏や夜間の使用に最適な楽器です。
コンパクトで重量も軽く、持ち運びや収納に便利という特性があるため、通常の楽器と使い分けて愛用している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしそんなサイレント楽器は特殊な形状をしていることから「通常の楽器と同じ捨て方でいい?」「何ごみになるの?」など、処分時に悩んでしまいがちな品でもあります。
サイレント楽器は高価な製品なので、できれば捨てずに処分したい方も多いでしょう。
そこで今回の記事ではサイレント楽器の処分方法と注意点を取り上げていきます!
処分にお悩みの方はぜひ、参考にしてみてください!
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サイレント楽器の処分方法は7通り
今回ご紹介するサイレント楽器の処分方法は以下の7通りです。
- 粗大ごみとして捨てる
- 解体して普通ごみとして捨てる
- クリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入する
- 楽器専門店に売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 譲渡する・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者に回収してもらう
手順や注意点について、詳しく確認していきましょう。
①粗大ごみとして捨てる
サイレント楽器は、通常の楽器と同じく自治体の「粗大ごみ」として処分するのが一般的です。
【粗大ごみ回収の手順】
- 電話、または申請フォームで収集依頼をする
- 所定の場所、収集日時などを確認する
- コンビニやスーパーなどで手数料納付券(シール)を購入する
- シールに受付番号または氏名を書き、サイレント楽器に貼る
- 指定日時に所定の位置へ運び出し、処分完了
粗大ごみ手数料は楽器の種類や大きさによって変わりますが、大体どの自治体も500円~1000円前後となっており、費用をかけずに処分できるのがメリットです。
ただし、粗大ごみ回収は回収頻度が月一回程度と低く、処分するまでに時間がかかるというデメリットがあります。また、サイレント楽器を回収日の朝に指定場所まで運ばなくてはならないため、面倒に感じる方も多いのではないでしょうか。
「早く処分したい」「手間なく処分したい」という方は、別の方法を検討しましょう。
②解体して普通ごみとして捨てる
小型のサイレント楽器や、解体して小さくしたサイレント楽器は普通ごみとして処分できます。
木製部分は可燃ごみ、金属やプラスチック部分は不燃ごみとして、自治体指定のごみ袋に入れて指定された日に回収場所へ出しましょう。
分別や捨て方がわからない場合は、自治体窓口に直接問い合わせて確認しておくと安心です。
普通ごみとしてサイレント楽器を処分できれば、粗大ごみ回収の予約や手数料の支払いは必要ありません。粗大ごみよりは回収頻度も高いため、気軽に捨てられるのがメリットといえるでしょう。
ただし、サイレント楽器を解体する作業には手間や時間がかかるのはもちろん、作業中にケガの恐れもあるため注意が必要です。
「解体に慣れていない」「手間をかけたくない」という場合は別の方法を検討しましょう。
③クリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入する
自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)を利用し、サイレント楽器を処分する方法もあります。
自治体ごとに予約の有無や搬入の手順、手数料の金額は異なりますのでよく調べてから搬入しましょう。
ここでは例として、名古屋市の搬入手順をご紹介します。
- 車にサイレント楽器を積んだ状態で、居住区の環境事業所で受付する
※事前予約は不要 - 指示された処理場まで自己搬入する(受付時間に注意)
- 不用品の積み下ろしを自分で行う
- 計量し、手数料を支払う(処理手数料は10kgまでごとに200円)
この方法であれば、サイレント楽器やそれ以外の不用品を持ち込んだその日にまとめて処分可能です。
重量で手数料が決まる施設なら1点当たりの処分費用を安くできる可能性があるため、なるべく費用を節約したい方にとっても便利な手段と言えるでしょう。
ただし「搬入に車が必要」「受付が平日の日中のみ」という点で利用できない方も多いかもしれません。
その場合は粗大ごみの戸別回収や、不用品回収業者の利用を検討しましょう。
④楽器専門店に売却する
YAMAHA(ヤマハ)の「サイレントシリーズ」やKIKUTANI(キクタニ)、ARIA(アリア)など、有名メーカーのサイレント楽器をお持ちなら、楽器専門店に売却する方法がおすすめです。
【高価買取が期待できるサイレント楽器】
- 有名メーカーのもの
- 傷や汚れがないもの
- 使用年数が少ないもの
- ケースや保証書などの付属品が揃っているもの
楽器専門店の多くは宅配買取や出張買取を実施しているため、遠方に住んでいても買取査定を受けられます。店舗によっては買取を申し込むと専用の梱包キットを無料で送ってくれるので、より気軽に査定を利用できるでしょう。
ただし、店舗によってはサイレント楽器の取り扱いがなかったり買取できるモデルが限られていることがあったりと、対応が異なることもあるため注意が必要です。
査定依頼前にはホームページをきちんと確認し、わからないことがあるなら事前に問い合わせて確認しておきましょう。
⑤フリマアプリ・ネットオークションに出品する
使用感があったり付属品が欠けていたりして専門店で買い取ってもらえなかったサイレント楽器でも、フリマアプリ・ネットオークションなら需要次第で売却できる可能性があります。
自分で価格を設定できるため、状態の良いサイレント楽器をできるだけ高く売りたいという方にもおすすめの方法です。
【メルカリで実際に取引されているサイレント楽器】
- YAMAHA サイレントギター:43,800円
- YAMAHA サイレントチェロ:175,000円
- YAMAHA サイレントバイオリン:50,000円
- YAMAHA サイレントピアノ:350,000円
フリマアプリ・ネットオークションは入会金や月額利用料は不要で利用できることがほとんどですが、そのぶん売却時には以下のような販売手数料が差し引かれます。
- メルカリ:販売価格の10%
- Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ):商品価格の5% ※条件有
- ラクマ:販売実績に応じて手数料が変わる(4.5%~10%)
- Yahoo!オークション(旧ヤフオク!):落札価格の10%
- モバオク:販売手数料、売上金の振込(入金)手数料無料(※330円~360円の月額利用料が必要)
※2024年10月時点の情報です
サイレント楽器を高額で売却すればするほど、手数料の負担も大きくなるため注意しましょう。
よりお得に売りたいのであれば、手数料が安いアプリの利用を検討してください。
⑥譲渡する・ジモティーを利用する
汚損や破損がなく状態が良いサイレント楽器なら、音楽仲間やこれから楽器を始める方に譲って、使ってもらうという方法もあります。
愛用していた楽器を捨てずに有効活用してもらえるなら、うれしいですよね。
譲る相手が周りで見つからないということなら、地元掲示板「ジモティー」を利用して、譲り先を探してみるのもいいでしょう。
【ジモティーの利用手順】
- 投稿ボタンから商品情報や支払い方法を入力し、出品する
- 問い合わせが来たら、受渡の方法や日程を相談する
- 条件が合ったら、受渡予定者に選択する
- 地元で商品の受渡と支払いを行う
- 「受け渡し完了」ボタンを押して商品の受付を終了する
- 購入者を評価して取引完了
ただし、故障しているサイレント楽器をそのまま譲ってしまったり、欲しがっていない人に無理やり押し付けたりすることでお渡し後のクレームや返品など、トラブルになってしまう可能性もあるので注意してください。
お譲り前にはサイレント楽器を点検して、問題なくお譲りできるか確認しておきましょう。
⑦不用品回収業者に回収してもらう
「サイレント楽器以外にも処分するものが大量にある」「すぐに処分したい」という場合は民間の不用品回収業者に回収を依頼する方法がおすすめです。
【不用品回収業者はこんな人におすすめ!】
- サイレント楽器以外にも捨てたいものがある
- 処分するものが大量にある
- 不用品の分別やごみ捨てをする時間がない
- 売却と廃棄を一度で済ませたい
不用品回収業者は、どんな状態のサイレント楽器でも問題なく回収してくれます。
もちろんそのほかの家具や家電もまとめて回収してくれ、分別やトラックへの積み込みはすべてスタッフにおまかせできるので、とにかく手軽に不用品の処分が可能です。
不用品の中に状態の良いものがあった場合は買取サービスを利用して売却し、回収費用をお得にできる可能性もあります。
お得に利用したいなら、買取サービスの有無を見積もりの際に確認しておくといいでしょう。
それ以外にも、不用品回収業者には「自分の都合のいい日時に回収を依頼できる」という大きなメリットがあります。
早ければ電話したその日のうちに回収に来てもらえることもあるので「引っ越しが迫っているので早く来てほしい」「すぐに手放してしまいたい」などお困りの方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
悪徳業者に注意!
便利な不用品回収業者ですが、中には不法投棄や過剰請求を行う悪質な事業者も存在しているため注意が必要です。
(参考:国民生活センター|不用品回収サービスのトラブル)
トラブルに巻き込まれることなく不用品の処分を完了できるよう、依頼時には業者の以下のようなポイントをチェックしてみてください。
- 会社の住所・電話番号が実在のものか確認する
- 最新の口コミを確認する
- SNSで会社名を検索し、利用した人の感想を確認してみる
- 電話口のスタッフの対応を判断材料にする
- 作業実績を確認する
- 業者のブログや作業動画を見てみる
- 「相見積もり」をとってみる
- 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
- 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
複数の業者から見積もりを取って費用を比較する「相見積もり」は、費用の節約にも有効です。
複数の業者と連絡を取り合うのは面倒…と思ってしまう方も多いかと思いますが、するとしないでは費用に数万円の差が出ることも。
できれば3社以上から見積もりを取って比べてみるのをおすすめします。
別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについても解説しています。業者選びの際はぜひ参考にしてみてください!
「サイレント楽器」処分時の注意点
ここでは、サイレント楽器を処分する際に知っておきたい注意点を解説します。
処分前には一度、目を通しておきましょう。
リサイクルショップでの売却はおすすめしない
サイレント楽器は楽器専門店のほか、リサイクルショップに売却することも可能です。
リサイクルショップは楽器専門店より店舗数が多いですし、さまざまなジャンルの不用品をまとめて売却できるので、利用を検討している方も多いかもしれませんね。
しかし、リサイクルショップでは楽器の買取を専門で行っておらず、専門性が低いぶんどうしても買取額が低くなってしまうというデメリットがあります。
特にサイレント楽器のようなマイナーな楽器は価値が理解されず、元が高価な品でも安く買いたたかれてしまう可能性が高いので注意してください。
「不用品の処分を一度に済ませたい」「急ぎで売りたい」など事情があるのでなければ、サイレント楽器はなるべく楽器専門店に売却するのをおすすめします。
電池やバッテリーは取り外して捨てる
サイレント楽器の電源として使用していた乾電池やバッテリーは、そのままごみに出すと回収時に火災や爆発などを引き起こす恐れがあります。
ごみに出す前には必ず取り外し、適切に処分しましょう。
取り外せないものについてはそのままにせず、自治体に問い合わせて処分方法を確認してください。
取り外した電池やバッテリーは、自治体の指示に従い処分を行います。
「不燃ごみ回収」や「電池の一括回収」「自治体が設置した回収ボックス」など自治体ごとに回収方法は異なりますので、お住まいの自治体のルールを確認しましょう。
▼電池の処分については以下の記事でも詳しく解説しています▼
まとめ
今回のコラムでご紹介したサイレント楽器の処分方法は以下の7つです。
- 粗大ごみとして捨てる
- 解体して普通ごみとして捨てる
- クリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入する
- 楽器専門店に売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 譲渡する・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者に回収してもらう
室内での練習や夜間の使用に最適なサイレント楽器は、中古需要が非常に高い製品です。
YAMAHA(ヤマハ)のサイレントシリーズはもちろんKIKUTANI(キクタニ)、ARIA(アリア)など有名メーカーの製品なら高額で売却できる可能性がありますので、捨てる前に一度、専門店での査定を受けてみるのをおすすめします。
より高く売りたいということなら、フリマアプリ・ネットオークションの利用を検討するのもいいでしょう。
状態の良いサイレント楽器が高値で売却できる一方で、故障したり古かったりして演奏に支障があるものは自治体でごみとして処分が必要です。
サイレント楽器は通常の楽器と同じく粗大ごみとして処分できますが、自治体の分別一覧にはサイレント楽器が掲載されていないことも多いため分別がわかりづらいことも多いです。
粗大ごみ回収は回収頻度が低いためすぐに処分できずに困っている、ということもあるかもしれません。
その場合は、不用品回収業者の利用を検討しましょう。
【不用品回収業者はこんな人におすすめ!】
- サイレント楽器以外にも捨てたいものがある
- 不用品の分別やごみ捨てをする時間がない
- 処分するものが大量にあり、手に負えない
- 売ったり捨てたりを一度で済ませたい
弊社「出張回収センター」でも、サイレント楽器はもちろん、それ以外のさまざまな不用品の回収・買取を行っています。
年中無休で受付をしておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!
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