雪が降ったときに活躍するタイヤチェーンですが、不要になったときの処分の仕方に迷うことがありますよね。
タイヤチェーンは主に「金属」「ゴム」「プラスチック」などの素材があり、素材によって捨て方が異なります。
さらに自治体によっては回収・処分していない場合もあるため、注意しなければなりません。
また、冬季にしか使用しないこともあり、保管中に劣化して、急な買い替えや処分のタイミングがやってくることも。
あらかじめタイヤチェーンの正しい処分方法を知っておき、慌てず処分できるようにしておきましょう。
・別ページにて「タイヤの処分方法」についてもご紹介しています
タイヤチェーンの種類と寿命
雪道で活躍するタイヤチェーンですが、近年ではスタッドレスタイヤの普及によって「持っていない」という人も増えています。
とは言え、たまにしか雪が降らない地域ならわざわざスタッドレスタイヤを購入するという人は少なく、タイヤチェーンのほうが重宝することもありますよね。
また、凍結路ではスタッドレスタイヤだけでの走行よりも、タイヤチェーンがあったほうが安心です。
このようにタイヤチェーンは使用頻度や使用状況もさまざま。
種類も複数あるため、いつが捨て時なのかわからない人もいるかもしれませんね。
実はタイヤチェーンも、タイヤと同じように寿命があります。
金属系タイヤチェーンの寿命
タイヤチェーンというと、一般的には金属でできている鎖のようなものを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
雪道や凍結路で高い効果が得られることや、比較的安価で購入できること、収納がコンパクトになるなどがメリットです。
しかし一方で、雪が少ないところでは使用できず、乾燥した舗装路(アスファルトなど)では金属そのものが摩耗して損傷が激しくなります。
寿命については明確な規定はありませんが、およそ5年~10年ということです。
非金属製のタイヤチェーンの寿命
金属ではなく、ゴムやウレタン、プラスチックや樹脂製のプレートに金属ピンを埋め込んだ、非金属製のタイヤチェーンも人気です。
走行音が静かで衝撃を吸収できるため、乗り心地がよく、金属製よりも装着が簡単なことがメリット。
浅い雪や凍結路では高い効果が期待できる一方で、金属チェーンよりも収納時・車載時にスペースを取ってしまうことや、価格が比較的高価であるというデメリットもあります。
寿命について、非金属製チェーンはベース部分が樹脂製ということもあり、JASAA(日本自動車交通安全用品協会)の基準では5年と言われています。
しかし、非金属製は使用の有無に関係なく劣化が進行するため、保管状況や使用状況によってはもう少し短くなる可能性もあるそうです。
布製タイヤチェーン(スノーソックス)の寿命
チェーンとは違い、タイヤ全体に被せるタイプの布製タイヤチェーン。
スノーソックスとも言われ、近年よく見かけるようになりました。
布製タイヤチェーンはタイヤに被せるだけなので装着が簡単で、布なので軽量、収納がコンパクト、比較的安価といったメリットもあります。
また、走行が静かでスタッドレスタイヤのような乗り心地なのも特徴です。
一方で注意したい点もあります。
やはり布ということで金属製、非金属製と比べると耐久性が劣るということです。
一般的に布製タイヤチェーンの寿命は走行100㎞程度。
使い切りではありませんが、縫製部分がほつれたり穴が開いたりすれば交換が必要になります。
また、夏タイヤ専用の商品もあるため、お持ちのタイヤの種類、サイズを確認してから購入しましょう。
【種類別】タイヤチェーンの処分方法
不要になったタイヤチェーンは、主に素材によって捨て方が異なります。
特に自治体で捨てる場合は、お住まいの自治体のルールに従って捨てなければならないため注意しましょう。
金属製タイヤチェーンの処分方法
金属製のタイヤチェーンは、自治体では「金属ごみ」や「不燃ごみ」に分類されます。
どちらも無料で処分できますが、金属ごみの場合はごみ袋での回収ではなく、収集所のコンテナで回収している場合もあるため、回収方法も確認しましょう。
また、タイヤチェーンの大きさによっては「粗大ごみ」扱いとなる場合もあります。
例えば大阪市では金属製のタイヤチェーンの場合、最大の辺または径が30㎝を超えるときは粗大ごみ扱いとなるようです。
ほかにも、自治体によっては金属製のタイヤチェーンの回収をおこなっていないこともあるため、その場合は自治体以外での処分を検討してみましょう。
ゴム・プラスチック・布製のタイヤチェーンの処分方法
一般的に、非金属製のタイヤチェーンであれば「可燃ごみ」として処分することができます。
金属製とは違い、大きなものでも小さくカットしやすいのも非金属製の特徴の一つです。
例えばゴム製のものであればハサミやカッターで小さく切りやすいですし、布製は小さく折りたためばそのまま捨てられます。
ただし、分別方法については自治体によって異なるため、必ず確認しておきましょう。
粗大ごみで捨てる場合の手順
お伝えしたように、大きなタイヤチェーンを自治体で捨てる際は「粗大ごみ」となる場合もあります。
粗大ごみの利用方法は事前申し込み制を採用している自治体が多く、処分手数料として費用が発生します。
どのような手順で申し込むかや費用については、お住まいの自治体へ確認してください。
例えば横浜市では、金属製のタイヤチェーンは粗大ごみとなり、車1台分(4輪)までを一式として200円の手数料で処分できます。
一般的に、粗大ごみの申し込みの手順は以下のようになります。
- 自治体のホームページや電話から申し込みをする
- 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、タイヤチェーンへ貼る
- 指定された日時に指定場所へ出す
手数料については自治体のホームページで確認するか、直接問い合わせて確認しましょう。
タイヤチェーンの素材、長さ、個数を伝えると金額を教えてもらえます。
自治体以外でタイヤチェーンを処分する方法
タイヤチェーンは、自治体によっては回収・処分をおこなっていない場合があります。
例えば名古屋市では金属製のタイヤチェーンは回収しておらず、販売店や専門店での回収を推奨しています。
自治体での処分が難しい場合は、次のような業者へ処分を依頼しましょう。
カーショップで処分を依頼する
車用品を取り扱うカーショップでは、タイヤチェーンの処分を依頼できる場合があります。
例えば「オートバックス」ではタイヤチェーンの処分を「無料」で請け負っている店舗もあるため、お近くの店へ相談してみるとよいでしょう。
ただし、無料で処分できるのは1個程度で、複数になると有料となる場合があります。
自動車整備業者に相談する
車の点検や整備をおこなう民間業者でも、タイヤチェーンの処分を依頼できる場合があります。
普段利用している業者があれば、一度相談してみるとよいでしょう。
ただし、どの整備業者でも回収をおこなっているわけではなく、普段利用しないという人にはあまりおすすめはできません。
不用品回収業者へ依頼する
不用品回収業者は、家やオフィスから出た不用品の回収・処分をおこなう業者です。
電話やネットで簡単に申し込みができ、自宅まで引き取りに来てくれるため、手間がかからないのがメリットの一つ。
回収品目が多いため、タイヤチェーンだけではなくタイヤやカー用品など、家の不用品をまとめて依頼するのがおすすめです。
タイヤチェーンの処分費用は1,000円~2,000円程度ですが、不用品回収業者はスタッフが自宅まで引き取りに来るため、もう少し高くなってしまうことも。
依頼する前に複数の業者で見積もりを取り、サービス内容や費用の比較をおこなうようにしましょう。
タイヤチェーンは買い取ってもらえる?
タイヤチェーンの状態によっては、売却して処分することも可能です。
普段雪国で生活していない人であれば、「一度しか使っていないタイヤチェーン」や「出番がないタイヤチェーン」をお持ちの方もいるでしょう。
また、「タイヤサイズが変わった」「車を手放した」などの理由で、比較的新しいタイヤチェーンが不要になる場合もありますよね。
ここではタイヤチェーンの売却方法をご紹介します。
カーショップで買い取ってもらう
車用品を扱う販売店では、古くなったタイヤチェーンを買い取ってもらえることがあります。
特に中古パーツを扱うお店や、大手カーショップなどは扱う商品が多いため、査定に出してみるとよいでしょう。
買い取ってもらいやすいタイヤチェーンは、主に金属製やゴム・ウレタン製など。
買取額の相場は金属製で~6,000円ほど、ゴム・ウレタン製は~2,000円ほどです。
どちらも未使用品であればもう少し高く買い取ってもらえるでしょう。
一方、布製のタイヤチェーンは中古品だと~2,000円程度が一般的ですが、状態によっては買い取ってもらえない場合もあります。
未使用品や、車メーカーが指定する純正品であれば買い取ってもらえる可能性が高いです。
リサイクルショップで買い取ってもらう
カー用品の専門店でなくても、タイヤチェーンの買取をおこなっているお店があります。
さまざまなものを扱うリサイクルショップでは、タイヤチェーン以外の衣類、日用品、家電などを同時に買い取ってもらえるというメリットも。
複数の品物を一度に売りたい方にはおすすめです。
また、近年は出張買取や宅配買取に対応するお店が増えています。
タイヤチェーンを扱うお店であれば、カーナビやホイールといったカー用品も対応していることが多く、重たいものがあるときや近くにお店がないときなどは利用してみてはいかがでしょうか。
フリマアプリやネットオークションに出品する
「メルカリ」や「ラクマ」といったフリマアプリやネットオークションで、タイヤチェーンを出品する方法もあります。
買取店での売却と大きく異なるのは「自分で価格設定ができる」ということ。
買いたい人が現れたら直接交渉できるため、買取店での売却よりも高値で売ることが期待できるでしょう。
ただし、売れたら自分で梱包し、購入者へ発送する手間がかかります。
タイヤチェーンの種類によっては大きさや重量があるため、送料が高くなってしまうことも想定しなければなりません。
また、ネット上での取引になるため、タイヤチェーンの写真や状態を詳しく載せておかないと、後々トラブルが起きる可能性も。
必ず売れる保証がなく、売れるまでは自分で保管しなければならないのことも理解して利用しましょう。
不用品回収業者で買取可能な場合も
不用品回収業者でも不用品の買取をおこなっている業者が増えています。
業者で買取を依頼するメリットは、「買取」を「処分」が同時にできること。
査定を依頼し、買取を断られた場合でもそのまま引き取って処分してもらえるため、二度手間にならないのも嬉しいポイントです。
一般的に、リサイクルショップや買取専門店、カーショップなどでは値段が付かなかったタイヤチェーンは引き取ってもらえないため、持ち帰らなければなりません。
不用品回収業者では確実に処分できるため、時間や手間をかけたくない方にはおすすめです。
少しでも高く買い取ってもらうコツは?
タイヤチェーンは販売価格が比較的安いため、買取を断られるケースも少なくありません。
少しでも高く買い取ってもらうためには、以下の点を注意しましょう。
- 購入時は有名メーカーのものを買うことを意識する
- なるべく早く売る
- 売りに出すのは秋がおすすめ
新品の購入時に意識したいのは、タイヤチェーンのメーカーです。
無名メーカーは安価で購入できますが、買取は断られるケースがほとんど。
新品購入時に売却を意識する人は少ないかもしれませんが、いつか売却する可能性がある方は人気のあるメーカーのタイヤチェーンを購入しましょう。
人気のあるメーカーは「イッセ」や「ユーレイトン」「カーメイト」などです。
また、タイヤチェーンは安全性への影響も大きく、古いものや劣化が進んだものは買取が難しくなります。
不要になったらなるべく早く売ることや、需要が高くなる冬前に手放すことを意識しましょう。
タイヤチェーンの処分でよくある質問
Q.日中は忙しいので夜間にタイヤチェーンを回収してもらえますか?
A.出張回収センターはお客様のご都合に合わせて作業スケジュールを組んでおります。
夜間の回収作業も受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。
重いタイヤチェーンにおきましても、大きな音を立てないよう、丁寧に回収作業を行いますのでご近所に迷惑をかける心配もございません。
Q.タイヤチェーンが1本しかありませんが回収できますか?
A.回収業者によっては不用品の数量に制限を設けている所がございますが、出張回収センターではそのような制限はございません。
タイヤチェーンにおきましても、お客様がご自分で運べないほどの数量であったり、逆に数本ほどの少数でも適切に回収させていただきますのでご安心ください。
Q.タイヤチェーンがサビていて他の業者から断られたのですが回収できますか?
A.出張回収センターはお客様のご希望に沿うため、できる限り不用品を回収するように心掛けております。
他の業者に断られた、サビてしまったタイヤチェーンも当社は回収可能でございます。
また、他の業者と比較することを目的とした見積もりだけのご依頼も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
Q.タイヤチェーンとその他不用品を一緒に回収して欲しいのですが出来ますか?
A.はい、もちろん可能でございます。
当社ではタイヤチェーン一点から複数まで、不用品回収の数量に制限を設けず回収を行っております。 不用品お一つで回収するよりも一点あたりの費用がお得になりますので、まとめての回収をお勧めしております。
その他お不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
今回はタイヤチェーンの処分方法についてお伝えしてきました。
タイヤチェーンは素材によって捨て方が異なる点や、金属製のタイヤチェーンは自治体で回収できないことがあるなど、注意点もあります。
お持ちのタイヤチェーンの状態や自身の状況に合わせて、最適な方法を選んでください。
当社「出張回収センター」では、どんなタイヤチェーンであっても回収・処分はもちろん、買取にも対応しています。
お持ちの不用品が買い取れるかどうかわからない場合でも、まずは一度ご相談ください。
また、自治体では捨てにくい、タイヤやリサイクル家電(エアコンや洗濯機など)も対応可能です。
年中無休で対応、お得な定額プランもありますので、家の中をスッキリさせましょう。