生活空間を明るく照らすのはもちろん、置き方によってお部屋の印象をガラッと変えたり、寝る前の読書タイムに役立ったりと、さまざまな用途で活躍する照明器具。
日常生活に必須のアイテムですが、故障や模様替えをきっかけに処分する際には「そういえば捨て方を知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
照明器具は一度購入すると捨てる機会はそうそうないですし、種類や形状、素材もさまざまなので、どう捨てればいいかわかりづらいですよね。
本体はごみに出せても、蛍光灯や電球はどうしたらいいのだろう…と迷うこともあるかもしれません。
そこで今回のコラムでは、照明器具の処分方法と注意点を解説します。
照明器具を自治体でごみとして捨てる方法はもちろん、無料で手放す方法や売却の手順、蛍光灯や電球の処分方法まで詳しく解説しますので、処分時にはぜひ目を通してみてください!
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照明器具の処分方法は8通り
今回のコラムでご紹介する照明器具の処分方法は以下の8通りです。
- 普通ごみとして捨てる
- 粗大ごみとして捨てる
- 小型家電回収を利用する
- 販売店で引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者を利用する
それぞれの処分方法の手順や費用について、詳しく見ていきましょう。
①普通ごみとして捨てる
卓上ライトやペンダントライトなどの小型の照明器具は、素材ごとに分別すれば普通ごみとして排出できます。費用は無料で、予約や手数料の支払いなども必要ないため気軽な捨て方です。
- 金属:金属ごみ・不燃ごみ
- 木:可燃ごみ
- プラスチック:可燃ごみ・プラスチックごみ
- ガラス:不燃ごみ
分別は上記のようになることが多いですが、自治体によっては別の分別を指示されることもあります。
サイズによっては普通ごみでなく「粗大ごみ」になることもあるため、捨てる前には照明器具の素材とサイズ、両方の確認を忘れず行いましょう。
分別がわからない場合は、直接自治体の窓口に確認しておくと確実です。
②粗大ごみとして捨てる
シャンデリアやスタンドライト、シーリングライトなど、自治体の粗大ごみ規定サイズ(一辺30cm~50cm)より大きな照明器具は、粗大ごみとして排出するのが一般的です。
回収手順と各自治体の粗大ごみ手数料をご紹介しますので、処分時には参考にしてみてください。
【粗大ごみ回収の手順】
- 電話、または申請フォームで収集依頼をする
- 所定の場所、収集日時などを確認する
- コンビニやスーパーなどで手数料納付券(シール)を購入する
- シールに受付番号または氏名を書き、照明器具に貼る
- 指定日時に所定の位置へ運び出し、処分完了
【各自治体の処分手数料】
- 北海道札幌市:200円
- 神奈川県横浜市:200円
- 愛知県名古屋市:250円
- 大阪府大阪市:200円~1,000円(大きさで金額が変わる)
- 福岡県福岡市:300円
照明器具の処分手数料はどの自治体も200円前後となっており、安価で処分できるのが魅力です。
しかしその反面、収集頻度が低いため処分完了までに時間がかかるというデメリットがあります。
予約や手数料納付券の購入など事前準備も必要で、手間もかかることを考えると、急ぎの方は別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
③小型家電回収を利用する
照明器具は、自治体の小型家電回収を利用すれば無料で処分できます。
一般的な回収方法は「小型家電回収ボックス」ですが、自治体ごとに実施している回収方法には違いがあるので、利用しやすい方法を選んでみてください。
- 小型家電回収ボックス
- ステーション回収
- ピックアップ回収
- 資源物の集団回収
- 市町村窓口への持込
- 戸別訪問回収
- 認定事業者による郵送での回収
自治体の小型家電回収は自己搬入が基本となっているため「処分したい照明器具が複数台ある」「近くに回収場所がない」という場合には利用できないこともあるかもしれません。
また、大型の照明器具は回収ボックスの投入口に入れられないケースもあるため注意が必要です。
【回収ボックス投入可能サイズの一例】
- 神奈川県横浜市:30×15㎝(長さ30cm未満)
- 愛知県名古屋市:縦15×横40×奥行25㎝以下
- 大阪府大阪市:15×30cm
回収ボックスに入らない照明器具の処分は、別の方法を検討しましょう。
▼小型家電の捨て方についてはこちらのコラムでも解説しています▼
④販売店で引き取ってもらう
照明器具は家電量販店やホームセンターなど、販売店で引き取ってもらうことも可能です。
お店ごとの回収条件や費用を一覧にしましたので、処分時には参考にしてください。
- エディオン:550円で回収
- ノジマ:処分のみの対応は不可※モバイル会員は同等商品購入で無料引取可能
- ヨドバシカメラ:1,100円で回収
- カインズ:購入商品と同等・同数商品のみ無料で引取可
- コメリ:1点購入ごとに不用品を1点無料で引取
- ニトリ:ネットで対象商品購入+リサイクル券(1,990円)購入で不要な小型家電をまとめて回収
販売店の営業時間内であればいつでも捨てられるのが便利ですが、照明器具の種類やサイズによって処分費用や回収方法が変わってしまったり、新しい商品の購入が回収条件になっていたりと、店舗ごとに対応に差があるため注意が必要です。
そもそも回収に対応していないケースもありますので、持ち込む前には一度、利用店舗に電話して確認しておくことをおすすめします。
⑤リサイクルショップで売却する
Panasonic(パナソニック)やTOSHIBA(東芝)、IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)など国内有名メーカーの照明器具は中古市場でも人気が高いため、リサイクルショップでの高額買取が期待できます。
使用済みだからと捨ててしまわず、一度査定を受けてみるのがおすすめです。
【買い取ってもらいやすい照明器具の特徴】
- 正常に動作するもの
- 汚れや傷の少ないもの
- 有名家具メーカー・人気ブランドの製品
- リモコンや保証書など、付属品が揃っているもの
粗大ごみとして捨てた場合は処分費用がかかる照明器具を無料で処分でき、さらに収入を得られるのはうれしいですよね。
ただし、リサイクルショップで買い取ってもらえる照明器具は製造から5年~7年以内の、比較的新しいものに限られている点に注意が必要です。
- セカンドストリート:家電は10年以内に製造されたものが買取対象
- ハードオフ:基本的に製造後7年以内のものが買取対象(オーディオ製品は年式問わず受付)
- トレジャーファクトリー:製造年数が7年以内
状態が良い照明器具でも、製造年数が古いものは買取不可になる可能性が高くなります。
不要になった照明器具は、できるだけ早く売却しましょう。
⑥フリマアプリやネットオークションに出品する
製造年数を理由に、リサイクルショップで買取を断られてしまった照明器具でも、フリマアプリやネットオークションに出品すれば売れる可能性もあります。
あきらめずに一度、出品してみましょう!
自分で自由に価格を決められるので、買取店よりもっと高く売りたいという場合に出品してみるのもおすすめです。
【メルカリで実際に取引されている照明器具】
- シーリングライト(2022年製):2,850円
- ダクトレール専用スポットライト 4個セット:4,275円
- ベルメゾン ペンダントライト:6,900円
- NEC 和室用ペンダントライト:4,000円
しかし、フリマアプリ・ネットオークションには「出品したからといってすぐに売れるとは限らない」というデメリットがあります。
また、買取店への売却に比べて自分で行うことが多く、手間もかかるため注意してください。
お急ぎの方や手間を省きたい方は、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
⑦人に譲る・ジモティーを使う
一人暮らしを始める人や引っ越しを控えている方が周りにいるなら、照明器具を使ってもらえないか聞いてみてはいかがでしょうか。
初期費用を節約したい!という方にお譲りすれば、喜んでもらえるかもしれませんよ。
もしお譲りする相手が見つからないなら、地元の掲示板「ジモティー」を利用して譲り先を探してみるのもおすすめです。
気軽な方法ですが、お譲りできるのはもちろん正常に動作する照明器具のみです。
「お譲り後すぐ故障してしまった」「譲り先で掃除が必要になった」なんてことにならないよう、お譲りする前には動作確認とメンテナンスは欠かさず済ませておきましょう。
⑧不用品回収業者に回収を依頼する
「引っ越しで照明器具以外にもたくさん捨てたいものが出た」「持ち運べない照明の処分方法に悩んでいる」という場合は、不用品回収業者を利用するのがおすすめです。
不用品回収業者は処分しづらい大型の照明器具はもちろん、そのほかの家具や家電など幅広いジャンルの不用品を回収可能です。
不用品の分別・搬出など面倒な作業はすべてスタッフにおまかせできるので、労力をかけずに照明器具を手放せます。
買取サービスを実施している業者であればまだ使えるものをその場で買い取ってもらえるので、買取先を選んだり店先まで足を運んだりする必要もありません。
お得に手間なく、照明器具や家の中の不用品を手放せるのが嬉しいですよね。
また、不用品回収業者には自分の都合のいい日程で回収を依頼できるというメリットも。
夜間や即日の回収も実施しているため「引っ越しが間近に迫っているので2、3日以内に来てほしい」「夜のうちに作業を完了してもらいたい」などさまざまなケースに対応してもらえます。
お困りでしたら一度、相談してみてはいかがでしょうか。
別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについても解説しています。業者選びの際はぜひ参考にしてみてください!
よくある質問
Q かなり高さのあるスタンド式の照明器具ですが、回収してもらえますか?
A. はい、高さのある照明器具や重さのあるものでも問題なく回収可能です。運び出しやトラックへの積み込みは当社のスタッフがすべて行いますので、お気軽にご連絡ください。
Q アンティークショップで購入したものも買取可能でしょうか?
A. アンティークのお品物でも、製品の状態やメーカーなどによっては買取対象になる場合もございます。当社では、お品物のお見積もりを無料で行っております。買取をご希望の際は、お気軽にご相談ください。
Q お願いした当日に照明器具を回収してもらえますか?
A. 当社は即日回収を行っておりますので、照明器具の処分でお急ぎの方もぜひご相談ください。名古屋周辺にお住まいの方であれば、最短30分でご自宅まで伺います。もちろん、日時はお客様のご都合に合わせて調整いたしますので、ご希望がございましたら担当者にお申し付けください。
Q 回収して欲しい照明器具は外しておかないといけませんか?
A. いえ、そのままで大丈夫です。当日、ご自宅に伺ったスタッフが外し、回収から運搬すべてを行いますので、お客様は何もなさらずとも問題ございません。しかし、作業時間を短くしたい場合には、予め照明器具を外しておいていただけますと作業がスムーズに進みます。お時間に余裕がございましたら、ご検討くださると幸いです。
Q 昼間に時間が取れないので、夜間に照明器具の回収に来てもらいたいのですが…。
A. もちろん問題ございません。お客様のご都合のよい時間にスタッフを派遣いたします。ただし、事前にスタッフやトラックの手配等がございますので、お客様のご予定がわかりましたらお早めにご連絡ください。
Q 照明器具だけでなく、ほかの不用品も同時に回収してもらえますか?
A. もちろん照明器具だけでなく、そのほかの不用品をまとめて回収することも可能でございます。回収当日に予定になかった品物も引取可能となっており、その場合はスタッフが改めてお見積もりを行いますので、ご遠慮なくお申し付けください。
「照明器具」処分時の注意点
ここでは、照明器具の処分時に知っておきたい注意点を確認します。
照明器具の取り外しには注意が必要
天井や壁など、高所に取り付けた照明器具の無理な取り外しは、ケガをしたり照明器具を落として破損させてしまったりする可能性があり、大変危険です。
手が届かなかったり、取り外しに慣れていない場合は無理せず、業者に撤去を依頼してください。
また、古い照明器具の中には、天井に直付けで照明が設置されているものもあります。
その場合は自力で取り外しができず、電気工事士の資格を持った業者に取り外しを依頼しなくてはならないため注意が必要です。
取り外しは電器店や工務店に依頼できるほか、ホームセンターや家電量販店で新しい照明器具を購入した際に依頼できることもあります。照明器具の買替を予定しているなら、購入店舗の設置・撤去サービスについても確認しておきましょう。
蛍光灯・電球は取り外して処分する
照明器具を処分する際は、蛍光灯や電球を本体から取り外し、別の分別で処分する必要があります。
分別や捨て方は地域によって違いがあるので、まずは自治体の指示を確認しましょう。
- 埼玉県さいたま市:蛍光灯は有害危険ごみ。電球・LED製品は不燃ごみ
- 神奈川県横浜市:蛍光灯・電球は燃えないごみ。LED製品は燃やすごみ
- 愛知県名古屋市:環境事業所や蛍光管回収協力店舗で回収。電球・LED製品は不燃ごみ
破損した蛍光灯はケガの恐れがあるのはもちろん、蛍光灯に含まれた水銀が飛散し、健康被害のリスクもあります。ごみに出す際には「新聞紙に包んで捨てる」「ごみ袋にキケンと表示する」など安全対策を徹底しましょう。
▼蛍光灯の処分については以下のコラムでも解説しています▼
電池・バッテリーは取り外して捨てる
電池式・充電式の照明器具に内蔵されている乾電池やバッテリーはそのままごみに出すと、収集・処理時に発熱・発火する危険性があります。
ごみに出す前には必ず取り外し、適切に処分しましょう。
照明器具本体から取り外せない電池やバッテリーについてはそのままにせず、自治体に問い合わせて処分方法を確認してください。
取り外した電池やバッテリーは、自治体の指示に従って処分を行います。
「不燃ごみ回収」や「電池の一括回収」「自治体が設置した回収ボックス」など自治体ごとに回収方法は異なりますので、お住まいの自治体のルールを確認してください。
▼電池の処分については以下の記事でも詳しく解説しています▼
まとめ
照明器具は自治体のごみ回収を利用すれば安価で捨てられますが、大きさや素材によって「可燃・不燃ごみ」「粗大ごみ」「小型家電」など分別が異なるため注意が必要です。
お住まいの自治体のルールを確認し、正しく処分を行ってください。
まだ使える照明器具であれば、売却や譲渡といった手段でお得に手放すことも検討しましょう。
「引っ越しで照明器具以外にもたくさん捨てたいものが出た」「天井の照明を取り外せない」など、照明器具やそのほかの不用品の処分にお困りでしたら、不用品回収業者を利用するのがおすすめです。
業者の多くは無料の見積もりを実施しているので、気軽にサービス内容や費用を確認できます。
不用品の処分についてお困りでしたら一度、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
弊社「出張回収センター」でも、照明器具はもちろん、それ以外のさまざまな不用品の回収・買取を行っています。
年中無休で受付をしておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!