医療機器の不用品回収

まずは医療機器を処分する方法について、考えられる主なものを見ていきましょう。

欲しい人に譲る

家庭用の医療機器は、周りに欲しい人がいれば譲っても良いかもしれません。例えば体重計や血圧計などはもらえるなら欲しいという人もいるかもしれませんし、まだ使える状態のものを捨てるのに抵抗があるという方には適した方法と言えます。

ただし、医療機器は体に付けて使うものが多いので、中古で使用することに抵抗がある方が多いかもしれません。無理に譲ることはやめておきましょう。

リサイクルショップに売る

リサイクルショップに売って処分する方法も1つの手段です。リサイクルショップは家具・家電・雑貨などさまざまなジャンルのアイテムを買取・販売しており、医療機器も買取対応してもらえる可能性はあります。売れれば不用な医療機器を処分できる上、お金も得られるのでお得です。

ただし、リサイクルショップによって取扱うアイテムの種類は異なります。また、アイテムの状態やモデルによっては買取対応してもらえないことも。店頭に持込めば必ず売れるというわけではないので気を付けましょう。

ネットオークションやフリマサイトに出品する

一般医療機器はフリマサイトやネットオークションに自分で出品し売るという方法も良いかもしれません。
インターネット上で不特定多数のユーザーの中から買い手を募れるため、リサイクルショップなどで売れなかったアイテムでも買い手が見つかる可能性も。売値は出品者が自由に設定できるため、買取相場より高い金額で売れるかもしれません。

ただし、出品しても長期間買い手が現れず売れ残ることもあるため、必ず売って処分できるわけではないのが難点。いつ買い手がつくかわからないので、できる限り速やかに処分したい方にはあまり向かない方法ですよね。また、買い手がついた後に買い手との個人間でやり取りする必要がありますし、医療機器の発送も自分ですることになります。
個人間でのやり取り、その他手続きが不安な場合は、別の処分方法を検討することをお勧めします。

医療機器買取専門店に売る

医療機器買取専門店に売るのも1つの処分方法です。医療機関で使用するような専門的な医療機器は、一般的なリサイクルショップなどにはまず買い取ってもらえません。というのも、一般医療機器以外の医療機器は許可なくフリマサイトなどで販売することができないからです。

このようなアイテムでも医療機器買取専門店では買取対応してもらえる可能性があり、お金を得ながら処分できるのは嬉しいですよね。
ただし、近くに専門店がない場合は医療機器を専門店に送り、査定をしてもらうという流れになるため、やや手間や処分までの時間がかかります。

自治体にゴミとして処分してもらう

体重計や血圧計など家庭で使っている医療機器であれば、自治体のゴミ回収で処分できます。捨て方は自治体のルールによって異なり、小さなサイズのものは不燃ゴミ、大きなサイズのものは粗大ゴミと分類している自治体が多いです。

不燃ゴミに該当する場合

不燃ゴミであれば定期収集日に近所のゴミ収集場所に出して処分完了です。

粗大ゴミに該当する場合

粗大ゴミであれば、粗大ゴミ受付に申込み戸別収集してもらうか、自治体の処分施設に直接持込むかで処分が可能です。
医療機器を戸別収集してもらうには、次のような手順が必要になります。

1.インターネット受付や電話受付で自治体に申し込みます。
2.スーパーマーケット、コンビニエンスストア、郵便局などで、手数料納付券シールを購入します。
3.手数料納付券シールに氏名を記入して、医療機器に貼り付けます。
4.指定日時に指定場所へ医療機器を出します。

具体的な流れは、自治体で異なる場合があるので、詳しくはお住まいの地域の自治体でご確認ください。

粗大ゴミとして処分が必要な場合に注意が必要なのは、日程を自由に選べない点。例えば、名古屋市が実施しているインターネット受付の締め切りは、収集日の10日前までです。今すぐ処分したいときは、他の方法を選んだ方が良いかもしれません。

なお、体重計などアイテムによっては小型家電として回収している自治体もあります。ただし、自治体の回収・処分対象となるのは家庭用の医療機器のみです。医療機関などが使用している医療機器はいかなるものであっても事業系ゴミに分類され、回収・処分の対象外となるので注意が必要です。

不用品回収業者に回収の依頼をする

できる限り手間をかけずに簡単に医療機器を処分したい場合は、不用品回収業者がオススメ！

不用品回収業者は家庭用・事業用に関わらず、幅広い種類の医療機器を回収しています。一般医療機器から専門的な医療機器まで回収対応が可能なことが多いです。医療機器の種類や用途によって処分の仕方に悩む必要がないので、非常に手軽な方法と言えるのではないでしょうか。
また、依頼主は希望の日取りで回収作業を依頼できますし、業者によっては最短30分で回収に来てくれて、速やかな処分を希望の方にもしっかり対応してくれます。なお、回収作業は運び出しも積み込みも全てスタッフが行うため、依頼主には一切の手間がかかりません。
とは言っても、気になるのは費用ですよね。不用品回収業者の中には、買取に力を入れている業者もあり、買取を行うことで回収費用を相殺することも可能なんです！

しかし、不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方、中には悪徳業者もあるので注意が必要です。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求したり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。

不用品の回収や処分には、一般廃棄物収集運搬業許可などの資格が必要になります。資格を取得している業者であれば、まず安心して大丈夫です。
必ずホームページに記載されているはずなので、不用品回収業者に依頼を検討する場合、まず資格を持った業者なのか、見積もりはどうか、さまざまな方向から調べましょう。