不要な介護トイレはどうする?処分方法7選と処分費用・注意点を解説

目次

アメリカ製の介護トイレ

自宅で介護する際に役立つ「介護トイレ」。
介護用トイレは、通常のトイレとは違いトイレ本体を移動させられるため、ベッドのすぐ側に置けて介護の際の負担を格段に抑えることが可能となります。

しかし、いくら便利なアイテムとはいえ、介護レベルによってはいずれ使用できなくなります。

そこで今回は「介護トイレの処分方法」について詳しく解説するとともに、処分の際の注意点、処分にはいくら費用がかかるのか、など役立つ情報をまとめて紹介していきます。

「介護トイレを処分したいけど、何ごみで捨てればいいの?」
「介護用品をまとめて処分したいけど、どこに依頼すればいいのかわからない…。」

このようにお悩みの方はぜひご覧ください!

▼この記事でわかること

  • 介護トイレの処分方法
  • 介護トイレを処分する際の注意点
  • 介護トイレの処分費用
  • 介護トイレとは?
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介護トイレの処分方法は7通り

介護トイレ

介護トイレの処分方法は以下の7つです。

  1. 自治体を利用し処分する
  2. 購入元に引き取ってもらう
  3. リサイクルショップや専門店に買い取ってもらう
  4. フリマアプリ・ネットオークションに出品する
  5. 人に譲る・ジモティーを利用する
  6. 社会福祉協議会を通して寄付する
  7. 不用品回収業者へ依頼する

それぞれの方法のメリットやデメリットについてもあわせてお伝えしますので、お持ちの介護トイレの状態に注目し、処分方法を検討しましょう。

①自治体を利用し処分する

古くなったり壊れたりして不要になった介護トイレは、自治体でごみとして捨てることが可能です。

自治体を利用した場合「粗大ごみ」として処分するか「自治体の処理施設へ持ち込む」方法で処分することになるでしょう。

粗大ごみとして処分する場合

粗大ごみの一般的な定義は、最大辺が30cm〜50cm以上の家具や家電とされており、介護トイレの多くは「粗大ごみ」として捨てることになります。

粗大ごみの処分は、電話やインターネットでの予約制であることが多いです。その場合は、回収日までに必要な金額の手数料納付券を購入しておくのを忘れないようにしましょう。

以下は名古屋市で粗大ごみを出す場合の手順です。

  1. ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
  2. 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分する介護トイレに貼っておく
  3. 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了

名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。

以下は介護トイレの処分について記載のあった自治体の一例です。

自治体名品目名分別区分備考
愛知県名古屋市ポータブルトイレ
(簡易型トイレ・介護用トイレ)
粗大ごみ
500円
・衛生上のため袋に入れて排出
東京都杉並区介護用トイレ
(ポータブルトイレ)
粗大ごみ
900円
・汚物の付着がないようにして出す
大阪府大阪市簡易式洋式便座粗大ごみ
200円
・最大の辺または径が30cmを超えるもの

自治体によって品目名は異なりますが、どの自治体でも比較的安価で処分が可能です。

ただし、衛生面が気になる製品であるため、排出の際に袋に入れるといった配慮が必要になります。
また、回収場所まで自分で運び出さなくてはならないこと、指定された回収日までは介護トイレを手元に置いておかないといけないことが難点です。
加えて、粗大ごみの収集日は月1回程度しかない自治体が多いため、急ぎで処分したい場合には不向きかもしれません。

ごみ処理施設に持ち込む場合

できるだけ早く介護トイレを処分したい場合、ご自身で自治体のごみ処理施設へ持ち込んで処分する方法もあります。

以下は、ごみの持ち込みについて記載のあった自治体の一例です。

自治体名ごみ処理施設の利用料
愛知県名古屋市10kgまでごとに200円
三重県伊勢市10kgにつき150円
福岡県福岡市10kgまでごとに140円

上記のとおり重さによって処分料金が決まることがほとんどで、自治体によっては無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性が高いです。
ただし、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけません。

また、センターによっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前にきちんと確認しておきましょう。

②購入元に引き取ってもらう

介護トイレをはじめ介護用品の処分に悩んだら、購入元に引き取りが可能か確認してみるのもおすすめです。
店舗によっては不要になった介護用品の引き取りサービスを利用できるところがあり、出張回収や、分解・搬送をしてくれるところもあるので、そのようなサービスがあればぜひとも活用しましょう。

ただし、引き取り品目・製品状態(汚損・破損)に条件を設けている場合もあるので、あらかじめ確認した上でご利用ください。

③リサイクルショップや専門店に買い取ってもらう

新品未使用の介護トイレをお持ちであれば、売却しお得に処分することも可能です。

買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、出張買取や宅配買取を利用でき、自宅にいながら気軽に処分できるのも魅力のひとつ。

ただし、リサイクルショップは数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店である一方で、その分専門性に欠けるというデメリットがあります。本来なら価値のある介護トイレでも、相場の半分以下の値段で査定される場合もあるのです。

もしもお近くに介護用品専門の買取店があるのならそちらの利用がおすすめです。
介護トイレをはじめ多種多様の介護用品の取り扱いがあるため、安心してお任せできるでしょう。

しかし、実際のところ介護トイレの需要は高くなく、専門店であっても値段があまりつかないケースも多いです。
また、介護トイレの場合は衛生面を考慮する必要があるため、新品でないものは買取が難しい業者がほとんどかもしれません。

④フリマアプリ・ネットオークションに出品する

メルカリラクマヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションには、木製で手すり付きのものから、金属製のコンパクトなものまでさまざまな介護トイレが数多く出品されています。

自分で価格を設定できるので、リサイクルショップでの査定額に納得できない場合にもおすすめです。

フリマアプリ・ネットオークションに出品する手順は以下のとおりです。

  1. 事前に介護トイレの相場を調べた上で、販売価格を決定する
  2. 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明を分かりやすく書く
  3. 介護トイレの商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
  4. 自宅からの運び出しと発送手続き

ただし、以下のようなデメリットがあるため注意しましょう。

  • 売れるまで時間がかかる可能性がある
  • 送料は出品者負担のケースが多い
  • 売上価格に応じて手数料が引かれる

商品情報には、サイズや状態(汚損や傷の有無)などを詳しく記載することが大切です。

また、出品したからといってすぐに売れるとは限らないので、急ぎの場合に不向きというデメリットもあります。「急いで処分したい」「手間をかけたくない」なら、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。

⑤人に譲る・ジモティーを利用する

わざわざ売るほどではないけれど、お手持ちの介護トイレが目立った傷や汚れもない美品なら、欲しがっている方を探して譲渡するのもいいでしょう。

譲る相手が周りで見つからないということなら、地元掲示板「ジモティー」を利用して譲り先を探してみるのもおすすめです。

ジモティーの利用手順は以下のとおりです。

  1. 投稿ボタンから商品情報や支払い方法を入力し、出品する
  2. 問い合わせが来たら、受渡の方法や日程を相談する
  3. 条件が合ったら、受渡予定者に選択する
  4. 地元で商品の受渡と支払いを済ませる
  5. 「受け渡し完了」ボタンを押して商品の受付を終了する
  6. 購入者を評価して取引完了

ただし、汚れている介護トイレをそのまま譲ってしまったり、欲しがっていない方に無理やり押し付けたりすることで譲渡後のクレームや返品など、トラブルになってしまう可能性もあるので注意してください。
譲渡前には介護トイレを点検・掃除して、問題なく譲渡できるか確認しておきましょう。

⑥社会福祉協議会を通して寄付する

全国の自治体では、社会福祉協議会を通してさまざまな取り組みをしているのはご存知ですか?この社会福祉協議会を通して寄付するのも、不要な介護トイレを有効活用できる方法のひとつです。

愛知県の名古屋市社会福祉協議会でも介護用品をはじめ物品の寄付を受け付けています。
いらない介護トイレで社会貢献ができるのであればこちらとしても嬉しいですよね。

ただし、なんでも受け付けているわけではなく「譲渡」である以上は美品である必要がありますし、寄付できる品目に限りがある場合も。
いきなり送りつけても迷惑となってしまいますので、事前に問い合わせ、寄付が可能な場合のみ利用するようにしましょう。

⑦不用品回収業者へ依頼する

介護トイレにはさまざまな処分方法があるのはご理解いただけたかと思いますが、回収までに時間がかかったり、掃除や梱包の必要があったりと、何かと不便な方法が多かったですよね。

「手間なく介護トイレを処分したい!」…そんなときは不用品回収業者の出番です。

不用品回収業者なら、

  • 自宅にいながら手早く処分できる
  • 年中無休で対応可能
  • 汚れたままの介護トイレでも回収可能
  • 介護トイレ以外のものも引き取りOK

業者の多くは年中無休、即日回収や夜間作業にも対応していて自分の都合のいい日に処分を依頼できるという大きなメリットがあります。
中古の介護トイレとなるとやはり汚れや臭いなども気になるかと思いますが、スタッフが衛生面に配慮し依頼者の手を煩わせることなく回収してくれます。

ただし、不用品回収業者の利用には人件費や作業費、車両費など諸々の費用がかかるため、不用品が少量だとどうしても割高になりがち。

そこでおすすめしたいのが「積み放題プラン」です。
このプランであれば決められた車両に不用品をいくつ積み込んでも定額ですし、車両に載せられるだけ不用品をまとめて処分できます。

加えて、業者によってはお得な「買取サービス」も利用できるため、介護トイレはもちろん、そのほか買取可能な家具・家電などの不用品があれば作業費から査定額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能なのです。

不用品回収業者では、介護トイレをはじめ、以下のような不用品の処分を承っています。詳しくは以下の記事をご参照ください。

まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

便利で頼れる不用品回収業者ですが、残念なことに中には悪質な業者も含まれています。

安心して不用品回収業者を利用したいなら、複数の業者から見積もりを取って費用を比較する「相見積もり」をお試しください。
料金の比較はもちろん、その業者が信頼できるところなのか見極めるのに役立ちますので、できれば3社以上から見積もりを取って比較してみましょう。

悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても以下のページにて紹介しています。
業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひ併せてご覧ください。

介護トイレを処分する際の注意点

注意

ここまで介護トイレの処分方法について見てきましたが、ここで注意点についても確認しておきましょう。

売却できるのは「新品のもの」がほとんど

処分方法の中には買取業者やフリマアプリを使用した売却方法もいくつかあったかと思いますが、何度もお伝えしているように介護トイレの場合は衛生面を考慮し、基本的に「新品のもの」しか需要がありません。

中古の場合であっても、

  • 美品
  • 高性能
  • 動作に問題がない
  • 安全性が確保されている

これらのようなものであれば売却できる可能性もありますが、買取価格は期待できないと思ったほうがいいでしょう。

譲渡の前にはきれいに掃除する

どんなものでも譲渡する前にはなるべくきれいにする必要がありますが、中でも介護トイレの場合は肌に触れる製品なため、より丁寧に掃除する必要があります。
仮に売却する場合でも、丁寧に掃除されていたほうが売却できる可能性が高くなりますし、譲渡の場合もきれいな状態の介護トイレのほうがもちろん喜ばれますよね。

介護トイレのお手入れ手順は以下を参考にしてください。

  1. トイレ用洗剤で中バケツを洗い、乾燥させておく
  2. 座面や手すりなどの汚れを洗剤を使用し拭き取る
  3. 除菌シートやスプレーを活用し全体を除菌する
  4. 完全に乾いたら完了

パッと見はきれいに見えても細かい汚れや臭いが付いている場合もありますので、可能な限りきれいに掃除しておきましょう。

介護トイレが寄付できるかどうかは団体によって異なる

対象となる介護用品の種類・条件は社会福祉協議会によって異なります。
中には”介護トイレをはじめ肌に直接触れる介護用品は美品であってもNG”というところもあるため、事前の確認が必要です。

なお、寄付の対象となる介護トイレは、汚損・破損がないものであることが大前提です。
著しい使用感があったり、故障していて修理が必要だったりすると寄付できない可能性がありますのでご注意ください。

介護トイレの処分にかかる費用

費用

全部で7つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらい費用がかかるのかも比較しておきたいですよね。

介護トイレの処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。

処分方法費用目安
自治体を利用して処分する無料〜1,000円
※自治体によって異なる
購入元に引き取ってもらう無料〜
※利用する店舗によって条件・費用は異なる
リサイクルショップや専門店に買い取ってもらう無料〜
※出張費用がかかる場合がある
フリマアプリ・ネットオークションに出品する販売手数料 + 配送料
※売上金額・配送先によって異なる
人に譲る・ジモティーを利用する無料〜
※遠方の場合は配送料がかかる
社会福祉協議会を通して寄付する無料〜
※遠方の場合は配送料がかかる
不用品回収業者へ依頼する4,000円〜
※利用する業者・作業内容によって異なる

見ていただくとわかるとおり、介護トイレの処分は比較的安価で済ますことが可能です。

しかし、処分までに時間がかかってしまったり、ご自身で持ち込む必要があったりと、汚れた介護トイレを処分する際には不便に感じる方法が多いですよね。

必ずしも費用が安ければいいというわけではなく、安全かつ確実な方法で無理なく処分することが大切です。
処分方法でご紹介したメリット・デメリットを考慮した上で、ご自身の状況に合わせて処分方法を選択しましょう。

そもそも介護トイレとは?

介護トイレのイメージ

さまざまな処分方法や注意点を見てきましたが、適切な処分方法を選択するためには、そもそも介護トイレがどのようなものなのか知っておく必要があるでしょう。

介護トイレは、別名・ポータブルトイレとも呼ばれ、冒頭でもお伝えしたように持ち運びが可能な簡易型トイレのことを指します。

  • 歩行が不安定でトイレまで移動するのが大変な場合
  • 夜間に何度もトイレに行く必要がある場合

など、介護を受ける方・介護する方双方への負担を軽くするために用いられています。

介護トイレの種類

介護トイレの種類には以下のようなものがあります。

種類特徴
プラスチック製標準型・軽量で移動や設置が簡単
・シンプルな形状で手入れがしやすい
・安価で種類も豊富
・肘掛けのないものが多い
・やや不安定
木製椅子型・高級感がありインテリアとマッチしやすい
・肘掛け・背もたれが備わったものが多い
・高価
・比較的重量があり持ち運びしにくい
金属製コモード型・小さく折りたためる
・軽いため持ち運びしやすい
・手入れしやすい
・高さ調節機能や手すりが付いているものが多い
・インテリアとマッチしにくい

通常のトイレは陶器・樹脂・有機ガラス・コンクリートなど重い素材でできていることが多く、処分の際に取り外し作業も必要です。
その一方で介護トイレは、持ち運びが容易なものがほとんどで、処分の際の取り外しもいりません。

通常の便器の処分ウォシュレットの処分については別ページにて解説しています。そのほか住宅設備の処分については以下の記事をご参照ください。

介護トイレの処分でよくある質問

質問

Q.介護トイレを回収してもらうとき、事前にやっておくことはありますか?

A.お客様にやっていただくことは一切ございません。運び出しは弊社スタッフが行いますので、お客様は、介護トイレが置かれている場所を教えていただくだけで大丈夫です。
ただし、スムーズな搬出のために、介護トイレを運び出すルートにほかのものが置かれている場合は避けておいていただけると幸いです。

Q.介護トイレと一緒にほかの不用品も回収してもらえますか?

A.はい、もちろん回収いたします。
介護トイレ単品のみの回収はごみとして廃棄するよりも費用が高くついてしまう可能性がありますので、ほかにまとめて処分したい不用品があれば一緒に処分されることをおすすめします。
ただし、し尿や危険物など中には処分できないものもありますので、まずはご相談くださいませ。

Q.介護トイレを処分したいのですが、見積もりだけでもお願いできますか?

A.もちろんお見積もりだけのご依頼も受け付けております。
無料でお見積もりいたしますので、料金が気になる方はまずはお見積もりからお気軽にご相談ください。

まとめ

介護するイメージ

今回は「介護トイレの処分方法」について詳しく解説してきました。
ご自宅での日々の介護は大変なことも多いですよね。頼れるサービスはうまく活用して、無理なく手放すことが大切です。

記事の中ではごみとして介護トイレを処分する方法のほか、まだ使える介護トイレを売却・譲渡するなど有効活用する方法も紹介しています。
処分前に一度目を通していただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてくださいね。

「手間なくお得に介護トイレを処分したい」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。

弊社「出張回収センター」でも介護トイレを含め、さまざまな不用品を買取・回収しています。
お見積もりは無料でご利用いただけますので、お気軽にご相談くださいませ!

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