
赤ちゃんや小さいお子さんのいる家庭の必需品である、ベビーカー。
ベビーカーがあれば、外出時にお子さんが眠ってしまっても安心ですよね。ずっと抱きかかえていなくても済むうえ、荷物がたくさんあるときも移動がスムーズにできるのでとても便利です。
とはいえ、ベビーカーを必要とするのは限られた時期だけなので、そのタイミングを過ぎると使う機会はほとんどなくなってしまいます。使わなくなったベビーカーをいつ処分するか、どうやって手放すか迷っているうちに時間が経ってしまった…という方も多いのでは?
そこで今回のコラムでは、ベビーカーの処分方法や手順について紹介しています。手放すタイミングや注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください!
▼この記事でわかること▼
- ベビーカーの処分方法
- 売却できるベビーカーの特徴
- ベビーカーを手放すタイミング
- 譲渡や売却時の注意点
ベビーカーの処分方法8選!

今回紹介するベビーカーの処分方法は以下の8つです。
それぞれの手順や注意点について確認していきましょう。
処分方法1.自治体で粗大ごみとして処分する
ベビーカーは多くの自治体で、「粗大ごみ」として分類されます。
戸別収集であれば自宅近くの収集場所まで回収に来てくれるため、手軽に処分できるでしょう。
ただし粗大ごみで処分するには「事前予約」が必要なことが多く、自治体ごとに設定された手数料もかかります。
申し込みの手順や手数料については、お住まいの地域のホームページや問い合わせなどで確認してみましょう。
以下に大まかな手順と各自治体の手数料の金額をご紹介しますので、参考にしてみてください。
【粗大ごみの申し込み手順】
- 電話・インターネット受付で予約をする
- 処分費用・回収日時・回収場所を確認
- 販売店(スーパー・コンビニなど)で手数料納付券を購入
- ベビーカーに手数料納付券を貼り付ける
- 収集日の指定時間までにベビーカーを指定場所に出す
【各自治体の手数料】
- 愛知県名古屋市:250円
- 静岡県浜松市:310円
- 大阪府大阪市:200円
- 福岡県福岡市:300円
粗大ごみ回収では比較的安くベビーカーを処分できますが、月一回程度と回収頻度が低く、捨てるまでに時間がかかってしまうというデメリットがあります。
急いで処分したいときは、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
処分方法2.ごみ処理施設へ自分で持ち込む
ベビーカーは自治体が運営するごみ処理施設(クリーンセンター)に自分で搬入して、処分することも可能です。
ごみ処理施設は各自治体にあるため、場所や手順を確認し、状況に合わせて上手に利用しましょう。
また、施設によっては「事前予約が不要」なため、戸別収集よりも手続きが簡単な場合もあります。
ほかに、持ち込みでのメリットは次のようなものがあります。
- 粗大ごみ回収より早く捨てられる
- ベビーカー以外のものもまとめて捨てられる
- 重量で手数料が決まる施設なら1点当たりの手数料がお得になる可能性も
施設への持ち込みは、営業時間内であれば好きなタイミングで利用できます。
「戸別収集では回収が1か月先になる」という場合でも、自分での持ち込みなら「明日処分する」ということも可能です。
ただし、施設の利用は「持ち込みには車が必須」「施設の稼働日が平日のみ」というデメリットもあります。利用できない場合は別の方法を検討したほうがいいでしょう。
また、持ち込みの手順や稼働日は施設ごとに異なりますので、お住まいの自治体のホームページを確認してから行うようにしてください。
処分方法3.解体して不燃ごみ・可燃ごみとして処分する
一般的に自治体では「粗大ごみ」に分類されるベビーカーですが、解体すれば不燃ごみや可燃ごみとして出すことも可能です。その場合は手数料をかけずに、粗大ごみ回収よりも早くベビーカーを処分できます。
ただし、解体には時間や手間がかかる以外に、以下のようなデメリットもあるため注意してください。
- パーツごとに分別が必要
- 大きなパーツは粗大ごみ手数料が必要になる場合もある
- 解体しても自治体で回収してもらえない場合もある
ベビーカーの種類によっては、解体作業にかなりの労力がかかるため注意しなければなりません。
例えば、「布」や「ビニール」部分であれば切断は簡単なものの、フレーム部分によく使用される「金属」の場合、切断は弓ノコや専用のカッターなどでないと難しいでしょう。
これらの道具を用意することや、作業場所の確保、作業にかかる時間や労力を考慮してから行うようにしてください。
また、自治体によってはベビーカーを解体しても普通ごみで捨てられない可能性があります。
解体前にお住まいの地域のルールを確認しておきましょう。
処分方法4.欲しい人に譲る
最近赤ちゃんが生まれた親族や知人がいるのなら、ベビーカーを譲り、使ってもらうのも一つの方法です。譲渡できればベビーカーを売ったり捨てたりする手間や時間がかかりません。
また、直接手渡しできれば送料や梱包も必要ないので、手軽な処分方法といえるでしょう。
ただし、ベビーカーは大切なお子さんを乗せるものですから、故障したものや衛生的に問題があるものはお譲りできません。
大切にしまっておいたベビーカーでも保管している間に劣化している可能性がありますので、お渡し前には動作確認とメンテナンスをして、譲り先で問題なく使用してもらえるようにしておきましょう。
処分方法5.寄付する
状態の良いベビーカーをお持ちなら、寄付するという方法もあります。
不要なものを捨てるのではなく、有効活用してもらえれば嬉しいですよね。
しかし、寄付できるのは再使用や再販売可能なベビーカーのみで、状態の悪いものや故障したベビーカーは寄付できないのでご注意ください。また、施設によってはベビーカーを寄付品目としていないこともあるので、寄付する前には確認が必要です。
弊社「出張回収センター」でも、使わなくなった不用品を発展途上国の子どもたちに寄付する「ユースマイル」という取り組みを行っています。
ホームページには寄付の手順やこれまでの寄付実績などを掲載していますので、ベビーカーやそれ以外の子ども用品を寄付したい方、寄付活動に興味のある方はぜひ一度、ご覧になってみてください。
処分方法6.専門店で売却する
ベビーカーの状態によっては、ベビー用品の買取専門店に売却するのがおすすめです。
専門店での買取はリサイクルショップと違い、専門の知識や再販ルートを持っていることが多く、適正価格での買取が期待できます。
特に人気ブランドのものや最新トレンドのものなどは、専門店だと高値で買い取ってもらえるかもしれません。
ベビーカーには国内外で多くのブランドがありますが、買取が期待できる人気ブランドは次のとおりです。
- Combi(コンビ株式会社)
- Aprica(アップリカ・チルドレンズプロダクツ合同会社)
- Pigeon(ピジョン株式会社)
- MACLARLEN(マクラーレン)
- cybex(サイベックス)
- Airbuggy (エアバギー)
- joie(ジョイー)
- STOKKE(ストッケ)
- Bugaboo(バガブー)
- Inglesina(イングリッシーナ)
上記以外のベビーカーであっても買取してもらえる可能性はありますので、買取店へ問い合わせてみましょう。
売却が難しいベビーカーとは
いくら人気の高いブランドのベビーカーであっても、状態によっては買い取ってもらえません。
次のようなものは売却できない可能性がありますので、査定前に出す前にチェックしてみましょう。
- 購入から3年以上経過している
- 目立つ傷や汚れ、タイヤのすり減りがある
- 地面から座面が50cm離れていないもの
- 安全基準マークのないもの
- 付属品や保証書がないもの
店舗によって異なるものの、上記のような条件があると買取不可となるか、買取額がかなり下がる可能性があります。
例えば付属品や保証書はないと買取不可としている店舗もあれば、買取額は下がるが買取可能としている店舗もあるため、問い合わせてみましょう。
また、ベビーカーは子どもが使用するものなので、安全性や衛生面で問題があるものは買い取ってもらえないことがほとんどです。
さらに、ベビーカーは年々新しい型が販売されており、製造から3年以上経過したものは価値が大きく下がってしまいます。
売却を考えている場合は、不要になったら早く手放すようにするのがおすすめです。
処分方法7.フリマアプリ・ネットオークションに出品する
使用済みのベビーカーは、フリマアプリ・ネットオークションに出品して売却も可能です。スマホで簡単に出品できるので、「売りに行くのが面倒」「家で隙間時間に作業したい」という方は試してみてはいかがでしょうか。
メルカリでは、次のようなベビーカーが取引されています。
- besrey 2人乗りベビーカー:10,500円
- Combi ベビーカー:7,800円
- Aprica 新品未使用ベビーカー:64,000円
- Combi ベビーカー:5,000円
ベビーカーは限られた期間に使用するものなので、できるだけ費用を抑えて購入したいという方は多く、人気メーカーのものや、使用状態が良好なものは高値で取引されることもあります。
しかしその反面、フリマアプリやネットオークションは出品したからといってすぐに売れるとは限らず、処分までに時間がかかってしまいがちです。また、商品の出品や配送など面倒な手続きも多いため、忙しい方だと手間に感じてしまうかもしれません。
急ぎの場合や、手間をなくしたいということなら別の方法を検討したほうがいいでしょう。
処分方法8.不用品回収業者に回収・買取を依頼する
「ベビーカーをもっと手軽に処分したい」「ベビーサークルやジョイントマットなど、ベビーカーのほかにも処分したいものがある」という場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
不用品回収業者は、家庭やオフィスなどの不用品をまとめて回収・処分してくれるサービスで、依頼後は自宅まで引き取りに来てくれます。
トラックで回収しているため、大きな家具や冷蔵庫や洗濯機などの家電の回収というイメージを持つ方も多いですが、ベビー用品や衣類、子どものおもちゃなど、幅広い品目に対応可能です。
スタッフが家から運び出してくれるため、重たいものや大量の不用品も手軽に処分でき、分別や解体なども必要ありません。
ほかにも、次のようなメリットがあります。
- 好きなタイミングに処分できる
- 土日や夜間なども利用できる
- 家の中の不用品をまとめて回収してくれる
- 業者によっては買取も可能
不用品回収業者の最大のメリットは、「手間がかからない」ということです。
電話やメールで申し込みをするだけなので、事前予約や分別、運び出しなどが不要で、短期間で家を整理できます。
ただし、ベビーカー1点だけの依頼だと割高になってしまう可能性があるため、複数まとめて依頼するのがおすすめです。
業者によっては「トラック積み放題」のような定額プランがあるため、不用品の量に合わせて最適なプランを提案してもらいましょう。
どのようなプランが最適かや、業者ごとのサービスの違いを知るためには、見積もりを取ることが大切。近年ではメールで簡単に見積もり依頼できる業者も多いため、ぜひ利用してみてください。
不用品回収業者について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
ベビーカーを処分するタイミング

ここではベビーカーを処分するタイミングや寿命について解説します。お手持ちのベビーカーの状態と照らし合わせて確認してみてください。
「子どもがベビーカーを卒業したら」処分するのが一般的
ベビーカーの卒業時期は個人差がありますが、お子さんが2歳半〜3歳になったころが多いとされています。そのため、お子さんが4~5歳になり、ベビーカーを完全に使用しなくなったタイミングで処分する方が多いようです。
とはいえ、普段は使用しなくなっても「テーマパークや遠出移動のときに必要」ということもありますよね。保管スペースがある場合は持ち続けるのも選択肢の一つですが、軽量のB型ベビーカーやバギーに買い替えることも検討してみましょう。
ベビーカーの寿命は5年
二人目の子どもが生まれたときに引き続き使用するために、ベビーカーを捨てずに保管しておく方も多いかと思いますが、ベビーカーの寿命は5年程度と短めです。
もちろん使用頻度や使い方によってはそれ以上使えることもあるので、すぐに処分しなければいけないというわけではありません。
しかし安全を考慮すると、使用期間が5年を超えたベビーカーは状態を点検し、処分や買替を検討したほうがよいでしょう。
もし使用中にガタつきや使いづらさがあった場合は使用をやめて、買い替えや処分を検討してください。
故障したベビーカーはすぐに修理・処分を!
5年を経過していないベビーカーでも、場合によっては以下のような不具合が起こってしまうこともあります。
【故障の症状】
- タイヤのすり減りやパンク
- 接合部分の傷みやゆるみ
- 変形・割れ・ひび
- シートやシートベルトのやぶれ・ほつれ
ベビーカーの不具合は、子どものケガや事故に直結しかねず大変危険です。不具合が見られたらすぐに使用を取りやめ、メーカーや販売店に修理を依頼するか、買替・処分を検討しましょう。
ベビーカーと同時に処分することの多いベビー用品
ベビーカーを処分するタイミングは「子どもの成長」や「買い替え」など。
これらはベビーカー以外のベビー用品にも当てはまるため、同時期にいくつものベビー用品を処分することも珍しくないでしょう。
同じタイミングで処分することの多いベビー用品は、次のようなものがあります。
コラム内で詳しい処分方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
- 【手放すタイミングは?】ベビーバスの処分方法6選・気になる費用をまとめて紹介!
- ベビーチェアの正しい捨て方!売れるなら売りたい製品はどうする?
- ベビーベッドの処分方法7選!引き取りは無料?売却先や注意点も解説!
- ベビーゲートの処分方法は?処分費用やお得な捨て方などを解説!
- 使わなくなったベビーサークルの処分方法7選!売却できる?無料の捨て方も紹介
ベビーカー処分時の注意点

ここでは、ベビーカー処分時の注意点を紹介しますので、チェックしておきましょう。。
メーカー・販売店での無料引き取りは利用できないことが多い
ベビーカーの処分を検討した際に、「製造メーカーや販売店での無料引き取り」を利用できないかな?と思うこともあるかもしれません。
しかし、ほとんどのメーカー・販売店は以下のように、ベビーカーの無料引き取りに対応していません。
- アカチャンホンポ:不可
- 西松屋:不可
- Combi(コンビ):不可
- Aprica(アップリカ):不可
- Pigeon(ピジョン):不可
持ち込んだり、郵送したりしても回収してもらえないので注意してください。ベビーカーの処分は自治体のごみ回収や不用品回収業者を利用しましょう。
ベビーカーの譲渡や売却前には不具合がないか点検する
ベビーカーを廃棄でなく譲渡や売却をする場合は、不具合がないか点検するようにしましょう。
もし不具合があったまま使用を続けてしまうと、乗っている子どもの手足を挟んだり、転倒してしまったりする可能性もあるため大変危険です。
売却の場合、店舗であれば専門知識を持ったスタッフが確認してくれるかもしれませんが、個人売買や譲渡では見落としてしまう可能性もあります。
やり取りをする前に、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 進み具合に問題がないか確認
- タイヤのすり減りがないか確認
- フレームにゆがみ、大きな傷がないか確認
- シートのへたりがないか確認
スムーズに動かない場合はタイヤの稼働部分に問題があるかもしれません。タイヤのすり減りも同様ですが、タイヤ部分に問題があると転倒や事故の原因になります。
同様にフレームのゆがみや傷も、思わぬトラブルになる可能性があるため注意しましょう。
また、シートのへたりは座り心地の問題だけでなく、クッションとしての役割も損ねてしまいます。
シートクッションは衝撃をやわらげる役割があるため、買い替え可能なタイプであれば対応しましょう。
ベビーカーの処分時によくある質問

「出張回収センター」へご依頼時によくいただく質問についてまとめてみました。
Q.すぐにでもベビーカーを処分したいのですが、どのくらいで回収してもらえますか?
A. 名古屋周辺からのご依頼であれば、最短30分でご自宅まで伺うことが可能です。ただし、混雑状況によっては多少お時間がかかってしまうこともございます。その場合でもできる限り素早く対応いたしますので、お急ぎの方は一度お問い合わせください。
Q.ベビーカーと一緒に他の不用品も回収してもらうことはできますか?
A. 当社はベビーカー以外にも、家具や家電などさまざまな不用品の回収を行っております。量や数の上限もございませんので、まとめて処分したい不用品がございましたら、遠慮なくお申し付けください。
Q.土日や祝日にも対応してもらえますか?
A. もちろん対応可能です。当社は年中無休で不用品の回収を行っておりますので、土日や祝日のご依頼も大歓迎です。平日は仕事が忙しく時間が取れないという方も、ぜひお気軽にご連絡ください。
Q.壊れているベビーカーも回収可能ですか?
A. 壊れているベビーカーも、問題なく回収いたしますのでご安心ください。状態が悪くリサイクルショップなどで買取を断られてしまったベビーカーなども回収可能です。
Q.ベビーカーを買取してもらえますか?
A. 状態が良く、まだ使えるようなものであれば買取できる可能性もございます。当社には買取専門事業部がありますので、さまざまな品目の買取を行っております。買取可能かどうか判断いたしますので、まずはお見積もりをご利用ください。
まとめ

ベビーカーの寿命は約5年です。また使うかも…と保管している間に劣化して使えなくなってしまう可能性があるので、売却や譲渡をしたいなら早めに行動するようにしましょう。
劣化して使えなくなったベビーカーは自治体で粗大ごみとして処分できますが、「早く捨てたい」「ベビーカーベッドやベビーサークルなどほかにも捨てたいものがある」ということなら不用品回収業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者は自分の都合のいい日時に回収を依頼できるので、子育てで忙しいご家庭には特に便利な手段となっています。費用が心配、どんなサービスがあるのかわからないということなら無料の見積もりも利用できるので、ぜひ一度問い合わせをしてみてください。
当社「出張回収センター」でも、ベビーカーの回収・買取を行っています。
ベビー用品はもちろん、そのほかの不用品の回収も承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください!
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