
毎日のお洗濯に欠かせない洗濯機ですが、新しい洗濯機へ買い換えるときや不要になった際、どのように処分すればいいかご存知でしょうか?
実のところ、洗濯機は粗大ごみとしての自治体での収集は行っておらず、収集対象外となっています。
「粗大ごみで捨てられないならどうやって処分すればいいの?」という疑問が沸きますよね。洗濯機には通常の電化製品とは違う特別な処分方法があります。今回はそんな洗濯機の処分方法についてご紹介していきたいと思います。
どうやって処分するか、どんな処分方法があるか、無料やリーズナブルな金額処分できるのか、処分する前にやっておくことなどを解説していきますので、洗濯機を処分したい人は是非参考にしてみてくださいね。
▼この記事でわかること
- 洗濯機の処分方法
- 洗濯機を処分する際の注意点
- 洗濯機を処分する前にやっておかなければいけないこと
洗濯機を処分する方法は全部で7通り!

洗濯機を処分する方法は全部で7つあります。
- 買い替え時に店舗で引き取ってもらう
- 自治体に問い合わせ指定引取所まで持ち込む
- 自治体指定の回収業者へ依頼する
- リサイクルショップへ持ち込む
- フリマアプリ・ネットオークションで売る
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの方法を、詳しく解説していきましょう。
買い替え時に店舗で引き取ってもらう
買い替えの予定がある、もしくは不要になり処分したいと考えている洗濯機を購入した店舗が分かる場合は、各自治体のホームページなどに記載のある家電リサイクル法対象機器の処理方法に沿って処分します。買い替えの場合は新しく購入する店舗へ、不要となり処分したいだけの場合は購入元へ連絡をして、どのように対応すればよいか確認しましょう。
洗濯機のリサイクル料金は、一律2,530円が目安です。リサイクル料金 主要メーカー一覧によれば、次のような主要メーカーの洗濯機・衣類乾燥機が「2,530円での処分対象」に該当します。
- パナソニック
- 東芝
- 日立
- シャープ
- 三菱電機
- 富士通
洗濯機を処分するときには、上記のリサイクル料金に追加で収集運搬料金がかかる点も確認しておきましょう。収集運搬料金はリサイクル料金と違って一律ではなく、店舗やサービスによって違います。
今回は公式ホームページ上で金額を表示している3社を例に挙げましょう。
例えばヨドバシカメラに170L以下の冷蔵庫の回収を依頼した場合、リサイクル料金(2,530円)+収集運搬料金(1,100円)=合計 3,630円は最低でもかかるという計算になります。
自治体に問い合わせ指定引取所まで持ち込む
購入元が不明な洗濯機でも自治体に問い合わせ、家電リサイクル券を購入すれば処分できます。ただし、その場合には自分で指定引取所まで洗濯機を持ち込まなければいけません。そのため、あまり手軽な方法とは言えないかもしれません。
しかし自分で運ぶ分、運搬費はかかりませんのでかかる費用はリサイクル料金のみとなり収集運搬料金を削減できます。今回は名古屋市を例に直接指定場所へ運搬する手順をご紹介します。
- 郵便局でリサイクル料金を支払う
- 指定引き取り場所へ連絡し直接搬入する
郵便局でリサイクル料金を支払うにあたっては、次のような手続きを行いましょう。
- 製造メーカー、洗濯機のリットル数で記載された内容積を調べる
- 郵便局へ行き、窓口にて家電リサイクル券を手に入れる
- 家電リサイクル券の必要事項を記入する
- 家電リサイクル券に付いている振替払込書を使用しATMまたは窓口にてリサイクル料金を振り込む
- その後指定引取所へ連絡し洗濯機を持ち込む
指定取引場所については、各自治体のホームページなどに記載があります。まずはお住まいの地域について、確認してみましょう。
自治体指定の回収業者へ依頼する
各自治体にはそれぞれに「自治体指定の回収業者」が存在します。
洗濯機のように自治体で回収できない製品を処分するときは、自治体に問い合わせると「こちらの回収業者へ依頼してください」と、指定業者を案内してもらえるでしょう。
自治体指定の回収業者へ依頼するときの流れは次の通りです。
- 自治体のホームページなどを参考に洗濯機の処分方法を調べる、もしくは問い合わせる
- ホームページに掲載された、もしくは案内された回収業者へ連絡する
- 洗濯機を処分したい旨を伝え、回収日時を決定する
- 回収日に洗濯機を指定された回収場所まで運ぶ
- 回収業者に家電リサイクル料金と収集運搬料金を支払う
- 回収業者から家電リサイクル券の控えを受け取る
自治体指定の回収業者の場合、自宅や倉庫の中まで入ってきて回収してもらえるとは限りません。その場合には玄関先や道路まで洗濯機を自力で運ぶ必要があります。必ず、複数人で対応し事故や怪我がないように注意してください。
また、自治体や業者によって「洗濯機は引き取り対象外」としていたり、実際に回収するまでに時間がかかったりする可能性もあります。早めに、そして確実に洗濯機を処分したいときにはあらかじめよく調べておくことをおすすめします。
リサイクルショップへ持ち込む
処分したい洗濯機がまだ新しく、さほど使用感のない洗濯機なら売却できるかもしれません。中でもパナソニックなどの人気メーカーの洗濯機、ドラム式などの使い勝手のよい洗濯機ならなおのこと買い手が付きやすいため、処分する前にまずリサイクルショップへ相談してもいいですね。
リサイクルショップによっては訪問買取を無料で行っているところもあります。しかし、中には査定後買取まで至らなかった場合出張費が必要になるリサイクルショップもあります。訪問買取を依頼する場合は、買取に至らなかったとしても料金が発生することはない、とホームページなどで記載のあるリサイクルショップを選びましょう。
もし売却できた場合は、処分する側が支払わなければいけない金額が無料になるというだけでなく収入になります。金額は機種や状態によって差はありますが、できるだけ洗濯機の処分に費用をかけたくないならリサイクルショップへ売却するのがおすすめです。
フリマアプリ・ネットオークションで売る
リサイクルショップで買取を断られたお品でも使用感が少ない新しい洗濯機の場合、フリマアプリ・ネットオークションなら買い手が見つかるかもしれませんので、出品してみるのも一案です。
フリマアプリ・ネットオークションの利用手順は以下の通りです。
- 必要情報を登録してアカウントを取る
- 自分で洗濯機を撮影し、商品情報に詳細を入力
- 希望の売却価格を入力し出品
- 購入されたら梱包し発送
- 到着連絡後、評価を入れる
このような流れとなります。一部のフリマアプリでは大型家財は配送業者が梱包してくれるサービスもあります。ただし送料がその分高額となりますので出品時の価格設定に気を付けましょう。
また、購入者がいつ現れるかわからないのがフリマアプリ・ネットオークションのデメリット。緊急を要する場合にはおすすめできない方法です。
不用品回収業者に依頼する
処分したいものが洗濯機以外にもあるなら、不用品回収業者がおすすめです。洗濯機だけを処分したいとなると少々割高になってしまう場合がありますが、引っ越しで処分したい家電が複数ある、洋服や靴などの不用品もある状態なら不用品回収業者はまとめて回収が可能なので楽です。
また回収を依頼する際、古物商許可を取得している不用品回収業者に依頼すれば、美品な品を査定し買い取ってくれます。買取金額は回収金額から差し引きされるので、終わってみればリーズナブルに洗濯機を処分できた、という結果になるかもしれません。
古物商許可とはどんなものか知りたい方は、こちらの記事もぜひご参考ください。
不用品買取業者を選ぶときはここをチェック!「古物商」許可とはどんなもの?
悪徳業者に注意する
自治体のホームページを閲覧していると「洗濯機が不要になったとき、不用品回収業者に渡さないで」といった記載もあるかもしれません。その理由は不用品回収業者の中には不正な処分をして問題になる悪徳業者も存在するからです。また、見積もりの際には非常に安価または無料であってもトラックに積み上げてから追加料金を請求してくる悪徳業者も存在します。
不用品回収業者を選ぶ際には、次のようなポイントに注目してください。
- 無料回収を謳っていないこと
- ホームページ上で過去の実績が明確であること
- 料金形態が明確であること
- 見積もり以上の請求がないか確認できること
- 古物商許可を取得、一般廃棄物処理業の許可を取得していること
洗濯機は無料で処分することはできません。ですから無料回収を謳う業者の場合、違法な営業をしている可能性が高いのです。もしも依頼した業者が無料回収後に不法投棄をして逮捕されってしまった…というようなことがあれば、最悪の場合元の持ち主である依頼者まで罪に問われることもあります。
無料で処分したはずが、結果高額な費用を支払わなければいけないという状態にもなるかもしれません。必ず無料回収を謳っていない業者を選びましょう。
一般廃棄物処理業は産業廃棄物処理業と間違いやすいですが、一般のごみを回収できる許可を得ているのは一般廃棄物処理業の許可の取得です。不用品回収業者に依頼する際には必ず確認しましょう。
不用品回収業者の選び方に悩んだら、こちらの記事もご参考ください!
洗濯機の処分にまつわる注意点

ここからは、洗濯機を処分するときの注意点を解説していきましょう。
洗濯機はゴミとして処分できない
前述の通り、洗濯機を無料で処分することは基本的にできません。
その理由は、”洗濯機は家電リサイクル法の家電4品目対象製品だから”。
基本は「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2つがかかってしまいますので、詳しく説明していきましょう。
家電リサイクル法とは?
特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)は、一般家庭や事務所から排出されたエアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機などの特定家庭用機器廃棄物から、有用な部品や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
引用元:経済産業省
そして以下4品は家電4品目と呼ばれます。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
家電4品目の対象製品は適切な方法で処分しないと違法になってしまいます。名古屋市を例に挙げると家電リサイクル法対象機器の処理方法は、新しく購入する場合は買い替えする購入店舗へ、不要となった場合は不要な洗濯機を購入した店舗へ連絡し、引き取りを依頼することになっています。
家電リサイクル法で処分できないケースもある?
上記に当てはまり、家電リサイクル法にのっとって処分できるのはあくまで「家庭で使っている洗濯機」のみとなります。ビジネスシーンで使用した洗濯機は、業務用となり処分できません。
洗濯機に限らず、事業で使用した業務用の製品は処分にあたって「産業廃棄物」となります。産業廃棄物を処分できるのは、自治体で「産業廃棄物処理業の許可」を得た業者だけです。
自治体に指定されている業者などであっても、産業廃棄物処理業の許可を得ていなければ引き取り対象外となるためあらかじめきちんと問い合わせて、対応してもらえる不用品回収業者を探しましょう。
自分で運搬することはあまりおすすめできない
前述のように、洗濯機を処分するにあたっては運搬費用が発生することから「自分で運ぶことによって費用を削減しよう」と考えることもできます。しかし、自身で運搬するときには十分な注意が必要になります。
例えばドラム式の洗濯機であれば重さは70~90kgほど、商品によってはそれ以上の重さになるケースがあります。
とても一人で運搬できるものではありませんので、まず人手を確保しなければいけません。
さらに、ドラム式洗濯機は揺れに弱い性質を持っています。そのため、運搬の仕方にはコツがいります。もし「リサイクルショップなどで売ろう」と考えているなら、運び方にも十分に注意し揺れないように固定金具を使うなどの対応をしましょう。
とは言え、コツを踏まえて道具を使用しようと重いものを運び慣れていない人にとっては大変な作業となることは変わりません。
場合によっては、大きな事故やケガの元になってしまうこともあるでしょう。
不安のある人は無理せず、業者へ依頼することをおすすめします。
洗濯機を処分する際の豆知識

ここからは洗濯機を処分するときに知っておきたい内容を解説していきましょう。
洗濯機は水抜きをしてから処分する
洗濯機の処分方法が決まったところで、洗濯機を処分する前にしておくことはないのでしょうか?洗濯機は使ったそのままの状態だと運搬時に水漏れしてしまいます。
作業員の負担にもなりますから、これを避けるため前もって洗濯機の水抜きをして運搬しやすいよう準備しておきましょう。以下詳しい手順をご説明します。
- 元栓である蛇口を閉めた状態で洗濯機を10秒程度動かす
- 電源を切り給水ホースを外す
- 再度電源を入れて洗濯機を脱水モードで稼働する
- 洗濯曹内部の水気をぞうきんなどで拭き取る
- 洗濯機を斜めに傾けて水を出してから排水ホースを外す
水抜き作業は10分から20分ほどかかります。当日慌てないためにできれば前日までに水抜きを行い、準備しておくことをお勧めします。
洗濯機はどのタイミングで買い替える?
洗濯機の寿命はだいたい6〜10年と言われています。
そのため、製造より10年以上経過している洗濯機であれば「いつ壊れてもおかしくない状態」と言えるでしょう。
その他にも次のような条件に当てはまるときには買い替えを検討しましょう。
- 電源が入らないことがある
- エラーが続くようになった
- 水はけがスムーズでなくなった
- 使用中に異音がする
- すでに生産終了している、もしくは数年以内に終了の予定がある型式の製品(サポート状況が整っていない)
もし、製造から6〜10年ほど、もしくはそれ以上経過している洗濯機を使用していて「最近調子が悪い」「買い替えるべきか悩んでいる」という状態であれば、ぜひ買い替えましょう。
洗濯機を処分する際に出やすい不用品

洗濯機を処分するときには、次のような物の処分方法もご参考ください。
よくある質問

Q.不用品回収にあたって、洗濯機以外の依頼もできますか?
A.もちろんです。
単品での回収はもちろん、その他のアイテムもまとめての回収どちらも、どちらも受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
Q.壊れて使えなくなった洗濯機ですが売ることができますか?
A.壊れている洗濯機でも、状態によってはお値段がつけられることもございますので、一度査定をご検討ください。
ただし、状態によっては買取不可にもなります。買取不可の場合でも、不用品としての回収は承っております。
Q. 洗濯機のサイズが大きく、重いのですが依頼できますか?
A.はい。当社では大きさや重さに関係なく回収をしており、サイズ制限もございません。
ただし、運搬するトラックのサイズによって料金が変動する場合がありますので、無料見積もりで事前にご確認ください。
Q.見積りだけの依頼もお願いできますか?
A.はい、お見積りは無料にてご提案させていただきますので、お気軽にお声がけください。
提示した金額に納得できなければ、キャンセルいただいても構いません。
まとめ

洗濯機のような生活家電は、日々の生活になくてはならない存在です。洗濯機は家電リサイクル法、家電4品目対象なので、処分するにも簡単に捨てられません。
今回ご紹介したような方法で処分できますので、自分に合った方法を探してさまざまなサービスを利用してみてください。
依頼する不用品回収業者に困ったら、出張回収センターまでご依頼ください!
壊れてしまった洗濯機を急に処分することになっても、出張回収センターであればすぐに対応いたします。年中無休で営業しており、メールやLINEでのご相談も可能です。
まずは無料のお見積りから、お気軽にご相談くださいませ!