トイレで用を足した後に使用する「ウォシュレット」。
自宅やオフィス、ショッピングモールをはじめ至るところに設置される身近な家電です。
あると便利なウォシュレットですが、処分する機会はそれほど多くはありません。不要になった際にどうやって手放せば良いか分からない…という方もきっと大勢いらっしゃいますよね。
そこで今回は「ウォシュレットの処分方法」についてご紹介していくとともに、処分には費用がいくらかかるのかや処分の際の注意点についてもあわせて解説していきます!
別ページにて便器の処分方法についても解説しておりますので、気になる方はそちらもぜひご覧ください。
ウォシュレットとは?
処分方法を見ていく前に、まずはウォシュレットについて理解を深めておきましょう。
ウォシュレットとは、おしり洗浄・ビデ洗浄・温風乾燥・脱臭・暖房便座などさまざまな機能が付いた「温水洗浄便座」のことを指します。
実は「ウォシュレット」と言う名称はTOTOの商品名であり、似たような名称の「シャワートイレ」もINAX(LIXIL)の商標です。
正しくは「温水洗浄便座」とするべきかもしれませんが、今回は温水洗浄便座全般=ウォシュレットとして解説していきますね。
ウォシュレットの種類
ウォシュレットには以下のような種類があります。
名称 | 特徴 |
---|---|
便座一体型 | ・操作パネルが便座と一体になっているタイプ ・手頃な価格帯が多い ・取り付け、取り外しが簡単 ・操作部分が張り出しているため汚れが溜まりやすい |
壁掛け型 | ・壁に操作パネルを設置するタイプ ・操作がしやすくスッキリとした見た目 ・高価格なものが多い ・ねじ穴を開ける必要があるため賃貸では利用不可 |
ウォシュレットの材質
ウォシュレットに使用される材質にも種類があります。
- ABS樹脂…熱や衝撃に強いが変色しやすい
- ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)…変色しにくいが傷がつきやすい
1990年代にはABS樹脂を使用していましたが、現在一般的なのはポリプロピレン樹脂です。
ポリプロピレン樹脂には傷がつきやすいというデメリットはあるものの、軽く加工性にも優れているため、近年はどのメーカーでもポリプロピレン樹脂へと移行しています。
ウォシュレットの処分方法は全部で6つ!
ウォシュレットがどんなものか確認したところで、次は具体的な処分方法について見ていきましょう。
ウォシュレットの処分方法は以下の6つ。
- 自治体を利用し処分する
- 家電量販店の引き取りサービスを利用する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法のメリットやデメリットについてもあわせてお伝えしますので、お持ちのウォシュレットの状態に注目し、処分方法をご検討ください。
1.自治体を利用し処分する
破損したり古くなったりして不要になったウォシュレットは、自治体でごみとして捨てることができます。
自治体を利用した場合、「粗大ごみ」や「不燃ごみ」「小型家電」として処分する、または「自治体の処理施設へ持ち込む」の内のいずれかの方法で処分することになるでしょう。
粗大ごみとして処分する場合
粗大ごみの一般的な定義は、最大辺が30cm〜50cm以上の家具や家電とされており、多くのウォシュレットは「粗大ごみ」として捨てることになります。
粗大ごみの処分は、電話やインターネットでの事前予約制であることが多いです。その場合は、回収日までに必要な金額の手数料納付券を購入しておくのを忘れないようにしましょう。
以下は名古屋市で粗大ごみを出す場合の手順です。
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分するウォシュレットに貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。
自治体での回収の場合、手数料は300円〜500円程度と比較的安価で処分できるものの、取り外し作業は自力で行う必要があり、収集頻度は月1回と少ない自治体が多いです。
なお、指定された収集場所へ運ぶ必要がありますし、自治体によっては「衛生面を考慮し袋に入れて排出してください」というようにルールを設けている場合もありますので、必ず事前に確認してから利用するようにしましょう。
不燃ごみとして処分する場合
規定のサイズ以下のウォシュレットであれば「不燃ごみ」として処分できる場合もあります。
不燃ごみで処分する際には指定のごみ袋を購入する必要がありますが、そのほかの費用は無料で予約も必要ありません。
なお、粗大ごみと同様に取り外し作業が必要になり、不燃ごみの収集は月1回と少ないです。
自治体によっては規定サイズも異なりますので、あらかじめお住まいの自治体に確認した上で捨てるようにしましょう。
小型家電として処分する場合
自治体によってはウォシュレットを粗大ごみ・不燃ごみとして廃棄せず「小型家電」としてリサイクルする場合もあります。
何を小型家電とするかは自治体によって異なりますが、ウォシュレットが小型家電に該当する自治体の場合は小型家電リサイクル法という法律にのっとり、定められた方法で処分する必要があります。
回収方法は以下の4つです。
- ボックス回収
- イベント回収
- ステーション回収
- ピックアップ回収
近隣で上記のいずれかの回収が行われているなら、持ち込んで回収してもらいましょう。
取り外しは自分で行う必要があるものの費用は一切かかりませんし、ボックス回収の場合はごみの収集日を待たずにウォシュレットを処分できるため大変便利です。
別ページにて小型家電の処分方法について詳しく解説してますので、詳しくはこちらをご参照ください。
ごみ処理施設に直接持ち込む場合
急いでいてごみの収集日まで待っていられない!という場合には、ご自身で「自治体のごみ処理施設へウォシュレットを持ち込み処分する」方法もあります。
ごみ処理施設では重さによって処分料金が決まることがほとんどですし、自治体によっては持ち込みは無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性が高いです。
ただし、粗大ごみ・不燃ごみ・小型家電と同様に取り外し作業は自分で行う必要があり、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけません。
また、センターによっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前にきちんと確認しておきましょう。
2.家電量販店の引き取りサービスを利用する
ご家庭で使用したウォシュレットであれば家電量販店の「引き取りサービス」を利用して処分することも可能です。
数多くの家電を取り扱う家電量販店であれば安心してウォシュレットの処分も依頼できますし、処分費用は比較的安価で済むというメリットがあります。
また、ウォシュレットを新しく買い替えるのなら「下取りサービス」を利用して、新しいウォシュレットをお得に購入できたり、処分費用を無料にできたりする場合も。
ただし、取り外し作業には別途費用が必要になり、店舗によって条件や費用が大きく異なる点には要注意です。もしも引き取りが難しい場合は別の処分方法を検討しましょう。
3.リサイクルショップに買い取ってもらう
新品未使用、もしくは状態の良いウォシュレットをお持ちであれば、売却しお得に処分することも可能です。
買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力のひとつ。
- TOTO
- LIXIL
- Panasonic
といった人気国内メーカーなら高価買取も期待できるので、一度査定を受けてみるのがおすすめです。
ただし、ウォシュレットは衛生面を考慮する必要があるため、汚れたものや新品でないものは買取が難しい業者が多いです。
また、リサイクルショップは数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店である一方で、その分専門性に欠けるというデメリットがあります。本来なら価値のあるウォシュレットでも、相場の半分以下の値段で査定される場合もあるため、査定を受けに行く前に店舗に確認をしておくと安心かもしれません。
4.フリマアプリ・ネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、ヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションには、壁掛けタイプのものから、便座一体型のものまでさまざまなウォシュレットが出品されています。
フリマアプリやネットオークションの大きなメリットは、多少傷があるものや型が古くても、有名メーカーのものや性能が優れたものなら売れる点と、自分の好きな価格で売れる点でしょう。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する手順
- 事前にウォシュレットの相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明を分かりやすく書く
- ウォシュレットの商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
フリマアプリやネットオークションは気軽にウォシュレットを処分できて便利な手段ですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 取り外し作業は自分で行わなければならない
- 出品から梱包、発送まですべて自分でするため手間がかかる
- 売れた場合は配送料と手数料がかかる
- 説明していたよりウォシュレットの状態が悪いとクレームになることも
そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。手間や時間をかけられない…という方は別の手段を検討したほうが良いかもしれません。
5.人に譲る・地元情報掲示板を利用する
わざわざ売るほどではないけれど、お手持ちのウォシュレットが目立った傷や汚れもない美品なら、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いかもしれません。
友人や知人など、周囲の方に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからずウォシュレットを手放せます。
なお、無償でお渡しするとはいっても、肌に直接触れる製品である以上は衛生面を考慮し、できる限りきれいにしておく必要はあるでしょう。
また相手が遠方であった場合は配送料が発生し、費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。
6.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
ウォシュレットにはさまざまな処分方法があるのはお分かりいただけたかと思いますが、回収までに時間がかかったり、掃除や自力で取り外す必要があったりと、何かと不便な方法が多かったですよね。
「手間なくウォシュレットを処分したい!」…そんなときは不用品回収業者の出番です。
不用品回収業者なら、
- 自宅にいながら手早く処分できる
- 必要に応じて取り外し作業も依頼できる
- 年中無休で対応可能
- 汚れたままのウォシュレットでも回収可能
- ウォシュレット以外のものも引き取りOK
破損や汚れに関わらずどんなウォシュレットでも引き取ってもらえますし、取り外し作業・分別・搬出・回収といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずにあっという間にウォシュレットの処分を完了できます。
また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てもらいたい!といったご希望にも臨機応変に対応してもらえます。
そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
ウォシュレットの回収だけでなく、そのほかの不用品の中で買取可能なものがあれば買取金額と相殺し、状況によっては費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。
悪徳業者に要注意!
しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。
気を付けるべき点は以下のとおりです。
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も裁かれてしまうので、決して他人事ではないのです。
- 対応が丁寧
- 訪問見積もりに対応している
- 口コミが高評価
- 見積もり書が明解
- 値段交渉に応じてくれる
など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、手間なくお得にウォシュレットを処分できるでしょう。
ウォシュレットの処分でよくある質問
Q.ウォシュレットの処分の際、細部まで掃除は必要ですか?
A.いいえ、そのままで問題ありません。
ウォシュレットのような取り付け式の家電の場合、外さず細部までの洗浄は難しいかと思われます。
弊社スタッフは不用品の回収だけでなく、家電の取り外しからハウスクリーニングまで幅広く手掛けておりますので、お客様の手を煩わせることなく清潔に回収が可能です。
Q.ウォシュレット単体でも回収に来てもらえるのでしょうか?
A.はい、ウォシュレット単体でもお伺いいたします。弊社は回収品目の数量に、下限を設けておりません。
単品であっても安心して遠慮なくご連絡ください。もしほかに不用品があるようでしたらよりお得に回収できますので、お気軽にご相談くださいませ。
Q.ウォシュレットの買取はできますか?
A.売れるかどうか分からないウォシュレットの査定は、弊社にお任せください。汚れたものは買取不可、または査定額が減額される場合もございますが、状況に応じて適正価格で買取いたします。
買取可能な場合はお得にご利用いただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
ウォシュレットの処分費用はいくら?
全部で6つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらい費用がかかるのかも比較しておきたいですよね。
ウォシュレットの処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
自治体を利用して処分する | 無料〜500円 ※ 自治体によって異なる |
家電量販店の引き取りサービスを利用する | 550円〜2,200円 ※ 取り外し作業には別途費用がかかる ※ 利用する店舗によって条件・費用は異なる |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料〜 ※ 出張費用がかかる場合がある |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料 + 配送料 ※ 売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・地元情報掲示板を利用する | 無料〜 ※ 遠方の場合は配送料がかかる |
不用品回収業者へ回収を依頼する | 4,000円〜 ※ 利用する業者・作業内容によって異なる |
見ていただくと分かるとおり、ウォシュレットの処分は比較的安価で済ますことが可能です。
しかし、処分までに時間がかかってしまったり、ご自身で取り外す必要があったりと、汚れたウォシュレットを処分する際には不便に感じる方法が多いですよね。
必ずしも費用が安ければ良いというわけではなく、ご自身の状況にあわせて、安全かつ確実な方法で無理なく処分しましょう。
ウォシュレットを処分する際の注意点は?
ここまでウォシュレットの処分方法やかかる費用について見てまいりましたが、最後に注意点についても確認しておきましょう。
取り外す前に電源を抜き、止水栓を閉める
自治体を利用し処分する場合や、売却・譲渡をする際には、便器から取り外す作業を自分で行わなくてはなりません。
まずは電源コードを抜いておくことが重要になります。
電気の通った状態で作業を開始すると感電する恐れがあるため、必ず作業前に乾いた手で電源プラグを抜いてから作業に移ってください。
次に止水栓を閉めましょう。
止水栓を閉め忘れたまま作業を行なってしまうと、水が一気に吹き出て床が水浸しになり、アパートやマンションの場合は下の階にも水が漏れ、被害が広がる恐れも。
なお、ボタンの位置や便座の外し方は、メーカーや機種により異なることがあります。自力で取り外しができないタイプのものもありますので、事前に取扱説明書で確認してから行うとスムーズです。
売却できるのは「新品未使用」か「美品」
処分方法の中には買取業者やフリマアプリを使用した売却方法もいくつかあったかと思いますが、すでにお伝えしているようにウォシュレットの場合は衛生面を考慮し、基本的に「新品未使用」のものでないと売却は難しいかもしれません。
- 美品
- 高性能
- 動作に問題がない
これらのようなものであれば中古であっても売却できる可能性もありますが、買取価格はあまり期待できないと思ったほうが良いでしょう。
まとめ
今回は「ウォシュレットの処分方法」について詳しく解説してまいりました。
ウォシュレットの処分には取り外し作業が必要になります。
しかし、使用済みのウォシュレットを触るのはあまり気持ちの良いものではありませんよね。無理にご自身で行うよりもプロに任せ、楽に手放せる方法を選択しましょう。
記事の中ではごみとしてウォシュレットを処分する方法のほか、まだ使えるウォシュレットを売却・譲渡するなど有効活用する方法もご紹介しています。
処分前に一度目を通していただき、ご自身の希望にあわせた方法を選べるようにしてみてくださいね。
「手間なくお得にウォシュレットを処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でもウォシュレットを含め、さまざまなジャンルの製品の買取・回収を行っています。
取り外し作業・分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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