素早くお湯を沸かしてくれる便利な「給湯器」。
給湯器は、毎日のお風呂や冬場の水仕事でも活躍する、私たちの生活に欠かせないもののひとつです。
日々使うものだからこそ、故障や劣化などで買い替える機会も多いですよね。
「給湯器が何ごみなのか分からない…。」
「自分で取り外しても大丈夫?」
なんてお悩みはありませんか?
どのように給湯器を処分したら良いか分からずお困りの方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は「給湯器の処分方法」について見ていくとともに、気になる処分費用、処分の際の注意点までまとめてご紹介していきたいと思います。
給湯器の取り外しには危険が伴います。この記事を参考に、正しく安全に処分しましょう!
給湯器ってどんなもの?
処分方法を見ていく前に、まずは給湯器について理解を深めておきましょう。
給湯器とは、お湯を給湯器内部で作り、配管を経由して家中に供給する住宅設備機器のことを指します。
似たようなものの中に「風呂釜」がありますが、風呂釜はお風呂に水をはってお湯を沸かす機器であり、実は全くの別物なのです。
風呂釜の処分方法についてはこちらのページにて解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器の種類
給湯器には以下のようなさまざまな種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
ガス給湯器 | ・都市ガスやプロパンガスなどのガスを燃料とする |
石油給湯器 | ・灯油を燃焼する熱でお湯を沸かす仕組み |
電気温水器 | ・電熱ヒーターでタンクの水を加熱してお湯を沸かす仕組み |
エコキュート | ・大気の熱を利用するヒートポンプ式 |
ハイブリッド給湯器 | ・ガスと電気を組みあわせてお湯を沸かす仕組み |
それぞれ設置・取り外し方法が異なりますので、ガス給湯器はガス会社、電気給湯器は電気事業者へ依頼するとスムーズです。
給湯器の設置タイプ
給湯器の設置タイプには、大きく分けて4つあります。
タイプ | 特徴 | 設置場所 |
---|---|---|
壁掛設置タイプ | ・配管が下から出ている | 戸建て住宅、マンションの両方に設置可能 |
据置設置タイプ | ・配管が側面から出ている | 戸建て住宅に設置可能 |
浴槽隣接タイプ | ・配管が給湯器の裏から2本出ている | 戸建て住宅に設置可能 |
PS設置タイプ | ・パイプスペース(PS)と呼ばれる場所に設置する ・排気管の方向、設置場所を考慮しなければならない | マンションに設置可能 |
これだけのタイプがあるものの、給湯器を交換する場合は、基本的に同じ設置タイプを選択する必要があります。
なお、給湯器の設置・取り外し作業は有資格者しか行えません。上記のどのタイプをご使用の場合も、自分で取り外すことはできませんのでご注意ください。
給湯器の処分方法は全部で6つ!
それでは早速処分方法について見ていきましょう。
給湯器の処分方法として挙げられるのは以下の6つです。
- ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう
- 自治体を利用し処分する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
それぞれの方法のメリット・デメリットについてもあわせてお伝えしますので、処分の際の参考にしてくださいね。
1.ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう
給湯器は、ガス会社や電気事業者に回収してもらうケースが一般的です。
先ほどもお伝えしたように、給湯器の取り外し作業には資格が必要となるため、有資格者であるガス会社や電気事業者に依頼して正しい方法で取り外す必要があります。
これらの業者に給湯器の取り外しをお願いすると、そのまま古いものを引き取ってもらえるのでスムーズに処分できるでしょう。
なお、設置した会社名や問い合わせ先は、給湯器本体にシールを貼って記載されていることが多いです。
取り外し作業や給湯器の回収にかかる費用は利用する業者によって異なるので、どのように処分してもらえるのか、処分料金はいくらなのか確認し納得した上で依頼するようにしましょう。
2.自治体を利用し処分する
小型給湯器や湯沸器などであれば、粗大ごみとして回収してくれる自治体もあります。
以下に、名古屋市の場合の処分手順をご紹介いたしますので参考にしてください。
粗大ごみを出す手順
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分する給湯器に貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。
粗大ごみ手数料
自治体によって多少費用は異なりますが、見ていただくと分かるとおり500円程度の地域が多く、安価で処分できます。
ただし、給湯器の取り外し作業自体は自治体では一切行っていないため、処分する際には業者へ取り外しを依頼する必要があります。
業者へ依頼した際には粗大ごみとして処分できない場合や、自治体によっては給湯器のサイズによって回収できない場合もありますので、詳細はお住まいの自治体にてご確認ください。
ごみ処理施設に持ち込むことも可能
できるだけ早く給湯器を処分したい場合、ご自身で自治体のごみ処理センターへ持ち込んで処分する方法もあります。
重さによって処分料金が決まることがほとんどで、自治体によっては無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性が高いです。
ただし、粗大ごみ回収と同様に取り外しは依頼しなければなりませんし、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけません。
また、センターによっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前にきちんと確認しておきましょう。
3.リサイクルショップに買い取ってもらう
まだ使用して3年以内の給湯器をお持ちであれば、リサイクルショップに買い取ってもらいお得に処分することも可能です。
買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力のひとつ。
売却の際には、以下のポイントをご確認ください。
- メーカー名
- 型番
- 年式
- 給湯器の燃料種(LPガス・都市ガス・電気)
給湯器は年式が古いと買取拒否される可能性が高いものの、比較的新しく、状態の良いもので、「Rinnai(リンナイ)」「NORITZ(ノーリツ)」といった人気国内メーカーの給湯器であれば、高価買取も期待できるかもしれません。
ただし、取り外し作業まで依頼できるのかは業者によって異なるためご注意ください。
またお住まいの地域で取り扱っていない燃料の給湯器の場合は買取できない場合も。
そもそも給湯器の取り扱いがない業者もありますので、利用する際はあらかじめ確認した上でご利用ください。
4.フリマアプリ・ネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、ヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションには、屋外壁掛式のものから、室内に設置できる古いタイプのものまでさまざまな給湯器が出品されています。
リサイクルショップでは断られてしまった給湯器でも、フリマアプリやネットオークションであれば売却できる可能性があります。
フリマアプリやネットオークションの大きなメリットは、多少傷があるものや型が古くても、人気メーカーのものや性能が優れたものなら売れる点と、自分の好きな価格で売れる点です。
壊れていて処分するしかないと思っていた給湯器でも、リモコンのみや内部に使用された部品だけで売るケースもありますので、どんな状態のものでも一度出品してみても良いかもしれません。
【フリマアプリ・ネットオークションに出品する手順】
- 事前に給湯器の相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明を分かりやすく書く
- 給湯器の商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
なお、配送料は基本的にはこちら持ちとなります。
販売額を設定する際は送料や手数料をあらかじめ計算しておき、損にならないように価格設定を行うようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションは気軽にいらない給湯器を処分できて便利ではありますが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 取り外し作業は業者に依頼する必要がある
- 出品から梱包、発送まですべて自分で行うため手間がかかる
- 売れた場合は手数料もかかる
- 説明していたより給湯器の状態が悪いとクレームになることも
そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。手間や時間をかけられない…という方は別の手段を検討したほうが良いかもしれません。
5.人に譲る・地元情報掲示板を利用する
わざわざ売るほどではないけれど、使用年数的にも問題なく使用できる給湯器なら、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いでしょう。
友人や知人など、周囲の方に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからず無料で給湯器を手放せます。
ただし、無償とは言え人に手渡すものである以上は、どれだけ使用したものなのか提示するとともにマナーとしてきれいに手入れしておく必要はあります。
必ずお譲りする前に現物を目で見て確認してもらい、それでも譲ってほしいと言われた場合にのみお譲りするようにしましょう。
なお、こちらの方法も取り外しは別で依頼しなければなりませんし、相手が遠方であった場合は配送料が発生します。
費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。
6.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
ここまで給湯器の処分方法をいくつか見てきましたが、サイズによって処分できなかったり、取り外し作業は別途依頼する必要があったりと、思うように処分できない方法が多かったですよね。
給湯器の取り外しは資格を有した業者でないと危険が伴います。またすでに取り外してあった場合でも、大型の給湯器の運搬は難しいかもしれません。
「取り外し作業も依頼したい。」「手間や時間をかけずにお得に浴槽を処分したい!」…そんなときは不用品回収業者の出番です。
不用品回収業者なら、
- サイズ・種類に関わらずどんな給湯器でも回収できる
- 必要な場合は取り外し作業が可能
- 給湯器以外のものも引き取りOK
業者によって利用できるサービスに違いはありますが、どんな給湯器でも引き取ってくれるのに加え、危険の伴う取り外し・搬出・回収といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずに給湯器の処分を完了できます。
また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てほしいといったご希望にも臨機応変に対応してもらえます。
そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
給湯器はもちろん、その他の不用品の買取も同時に行うことで、回収費用から買取金額を差し引き、状況によっては費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。
悪徳業者に要注意!
しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。
気を付けるべき点は以下のとおりです。
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も裁かれてしまうので、決して他人事ではないのです。
- 対応が丁寧
- 訪問見積もりに対応している
- 口コミが高評価
- 見積もり書が明解
- 値段交渉に応じてくれる
など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、楽してお得に給湯器を処分できるでしょう。
給湯器の処分でよくある質問
Q.今日中に回収してもらうことはできますか?
A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせることができ、最短30分で伺います。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもありますので、早めにご連絡をいただければ幸いです。
Q.給湯器以外の不要な家具も回収することはできますか?
A.はい、可能です。
弊社では、給湯器以外にも、家具家電はもちろん、ソファやベットといった大型家具の回収も喜んで承ります。
無料見積もりを行っておりますので、その際にお申しつけください。
Q.給湯器の回収作業の際に立ち合いは必要ですか?
A.給湯器に限らず、基本はお客様ご本人にお立ち会いしていただいておりますが、ご家族および代理人の方でも問題はございません。
状況によってはお客様がお立ち会いいただかなくても回収作業を行うことが可能ですので、事前にスタッフへご相談ください。
Q.見積もりだけで来てもらうことはできますか?
A.はい、お見積もりだけのご依頼も大歓迎です。
お客様のご都合に合わせてご自宅まで伺い、お見積もりいたします。
お見積もり後のキャンセル料金はかかりませんので、安心してご相談ください。
Q.給湯器の買取は可能ですが?
A. 使用年数が浅く状態が良いもので、問題なく使用できる給湯器であれば買取できる可能性もございます。当社には買取専門事業部があり、さまざまな品目の買取を行っております。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
給湯器の処分にかかる費用は?
全部で6つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらいかかるのかも比較しておきたいですよね。
給湯器の処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう | 20,000円〜50,000円 ※ 利用する業者・作業内容によって異なる |
自治体を利用して処分する | 無料〜500円 ※ 自治体によって異なる |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料〜 ※ 利用する業者・作業内容によって異なる |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料 + 配送料 ※ 売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・地元情報掲示板を利用する | 無料〜 ※ 場合によっては配送料が必要 |
不用品回収業者へ買取・回収を依頼する | 15,000円〜 ※ 利用する業者・作業内容によって異なる |
回収だけでなく取り外し作業もまとめて依頼した場合は当然その分の費用がプラスされるため、どうしても高額に感じてしまうかもしれません。
しかし、必ずしも費用が安ければ良いというわけではなく、安全かつ正しい方法で処分することがもっとも大切になります。
処分方法でご紹介したメリット・デメリットを考慮した上で、ご自身の状況にあわせて処分方法を選択しましょう。
給湯器を処分する際の注意点
ここまで給湯器の処分方法やかかる費用について見てまいりましたが、最後に注意点についても確認しておきましょう。
耐用年数を超えたものは処分しよう
あくまで目安ではありますが、一般的に給湯器の寿命は8年〜10年程度と言われているのはご存知ですか?
実際には10年以上使用できる場合が多いものの、各メーカーでは耐用年数を10年としており、使用期間が10年を超えた給湯器には何かしらの不具合が起きる可能性が高まります。
不具合を起こしたまま放置すると、最悪の場合、給湯器が不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒を起こす危険性も。
お手持ちの給湯器が耐用年数に近づいてきたら、不具合が出る前に処分するように心がけましょう。
給湯器の取り外しを自分で行うのはNG!
すでにお伝えしたとおり、給湯器の取り外し作業にはガスや電気、水道管や給水にかかわる資格が必要となります。
- 液化石油ガス設備士
- ガス可とう管接続工事監督者
- ガス消費機器設置工事監督者
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 簡易内管施工士
- 第二種電気工事士
- 給水装置工事主任技術者
これらはそれぞれ専門的な知識と技術が必要となる重要な資格です。
無資格者が施工を行うのはガス漏れ・漏電・水漏れなどの恐れがあり非常に危険なため、絶対にやめましょう。
給湯器の種類によって取り外しの依頼先が異なる
給湯器にはLPガス・都市ガス・電気・石油を使用したものなど多くの種類があり、さらに設置タイプや仕様もメーカーによってさまざまです。
給湯器の取り外し方法は、この種類によって異なります。
ガス給湯器はガス会社に、電気給湯器は電気事業者に回収を依頼しましょう。
なお、中にはどんな給湯器のタイプでも対応できる業者もありますので、お手持ちの給湯器がどんなタイプか分からない場合は、こういった業者に依頼すると安心です。
粗大ごみとして捨てられない場合もある
給湯器の処分する際に「業者へ取り外し作業だけ依頼して粗大ごみとして捨てよう!」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、意外と知られていないのですが、給湯器の取り外しに業者が関わった場合は「産業廃棄物」扱いになります。産業廃棄物となってしまった場合は粗大ごみとして処分できなくなり、業者へ回収を依頼しなければなりません。
自治体によっては”業者が取り外しを行ったものは回収できない”と記載がある場合や、とくに取り外しに関して記載がない場合もあり、地域によって対応はさまざまです。
また、粗大ごみとして回収できる自治体でも給湯器のサイズ・重量によっては引取不可となることも。
どちらにしても、処分の前に一度自治体に問い合わせておくと安心かもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「給湯器の処分方法」について詳しく解説してまいりました。
給湯器の取り外しには専門知識が必要になります。費用を抑えたいからと無理に取り外すのではなく、適切な方法で安全に処分しましょう。
記事の中ではごみとして給湯器を処分する方法のほか、まだ使える給湯器を売ったり譲ったりして有効活用する方法もご紹介しています。
処分前に一度目をとおしていただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてくださいね。
「取り外し作業もお願いしたい。」「なるべく手間なく費用を抑えて給湯器を処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でも給湯器を含め、さまざまなジャンルの製品の買取・回収を行っています。
分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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