
素早くお湯を沸かしてくれる便利な「給湯器」。
給湯器は、毎日のお風呂や冬場の水仕事でも活躍する、私たちの生活に欠かせないもののひとつです。
日々使うものだからこそ、故障や劣化などで買い替える機会も多いですよね。
「給湯器が何ごみなのかわからない」「自分で取り外しても大丈夫?」など、どのように給湯器を処分したらいいかわからずお困りの方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は給湯器の処分方法について解説していきます。
給湯器の取り外しには危険が伴います。この記事を参考に、正しく安全に処分しましょう!
▼この記事でわかること
- 給湯器の処分方法
- 給湯器を処分する際の注意点
- 給湯器について
給湯器の処分方法は6通り

それでは早速処分方法について見ていきましょう。
給湯器の処分方法として挙げられるのは以下の6つです。
- ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう
- 自治体を利用し処分する
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法のメリット・デメリットについても併せてお伝えしますので、処分の際の参考にしてくださいね。
①ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう
給湯器は、ガス会社や電気事業者に回収してもらうケースが一般的です。
給湯器の取り外し作業には資格が必要となるため、有資格者であるガス会社や電気事業者に依頼して正しい方法で取り外す必要があります。
これらの業者に給湯器の取り外しをお願いすると、そのまま古いものを引き取ってもらえるのでスムーズに処分できるでしょう。
なお、設置した会社名や問い合わせ先は、給湯器本体にシールを貼って記載されていることが多いです。
取り外し作業や給湯器の回収にかかる費用は利用する業者によって異なるので、どのように処分してもらえるのか、処分料金はいくらなのか確認し納得した上で依頼するようにしましょう。
②自治体を利用し処分する
小型給湯器や湯沸器などであれば、粗大ごみとして回収してくれる自治体もあります。
以下に、愛知県名古屋市の場合の処分手順をご紹介いたしますので参考にしてください。
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分する給湯器に貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。
以下は給湯器について記載のあった自治体の一例です。
自治体によって多少費用は異なりますが、見ていただくとわかるとおり500円程度の地域が多く、安価で処分できます。
ただし、給湯器の取り外し作業自体は自治体では一切行っていないため、処分する際には業者へ取り外しを依頼する必要があります。
業者へ依頼した際には粗大ごみとして処分できない場合や、自治体によっては給湯器のサイズによって回収できない場合もありますので、詳細はお住まいの自治体にてご確認ください。
ごみ処理施設に持ち込むことも可能
できるだけ早く給湯器を処分したい場合、ご自身で自治体のごみ処理施設へ持ち込んで処分する方法もあります。
以下は、ごみの持ち込みについて記載のあった自治体の一例です。
上記のとおり重さによって処分料金が決まることがほとんどで、自治体によっては無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性が高いです。
ただし、粗大ごみ回収と同様に取り外しは依頼しなければなりませんし、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけません。
また自己搬入には車での搬入が必須です。
さらに営業日時が平日に限られる自治体もありますので、利用が難しい方もいらっしゃるかもしれません。
③リサイクルショップに買い取ってもらう
まだ使用して3年以内の給湯器をお持ちであれば、リサイクルショップに買い取ってもらいお得に処分することも可能です。
売却の際には、以下のポイントをご確認ください。
- メーカー名
- 型番
- 年式
- 給湯器の燃料種(LPガス・都市ガス・電気)
給湯器は年式が古いと買取拒否される可能性が高いものの、比較的新しく、状態のいいもので「Rinnai(リンナイ)」「NORITZ(ノーリツ)」といった人気国内メーカーの給湯器であれば、高価買取も期待できるかもしれません。
ただし、取り外し作業まで依頼できるのかは業者によって異なるためご注意ください。
またお住まいの地域で取り扱っていない燃料の給湯器の場合は買取できない場合も。
そもそも給湯器の取り扱いがない業者もありますので、利用する際はあらかじめ確認した上でご利用ください。
④フリマアプリ・ネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、Yahoo!オークションといった大手フリマアプリやネットオークションには、屋外壁掛式のものから、室内に設置できる古いタイプのものまでさまざまな給湯器が出品されています。
壊れていて処分するしかないと思っていた給湯器でも、リモコンのみや内部に使用された部品だけで売るケースもありますので、どんな状態のものでも一度出品してみてもいいかもしれません。
利用する場合は以下の手順を参考にしてください。
- 事前に給湯器の相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明をわかりやすく書く
- 給湯器の商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
フリマアプリやネットオークションは気軽にいらない給湯器を処分できて便利ではありますが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 取り外し作業は業者に依頼する必要がある
- 出品から梱包、発送まですべて自分で行うため手間がかかる
- 売れた場合は手数料もかかる
- 給湯器の状態が説明と異なるとクレームになることも
上記に加え、出品したからといってすぐに売れるわけではないため、時間や手間が惜しくない方でないと利用が難しいかもしれません。
⑤人に譲る・ジモティーを利用する
知人や友人など、周囲で給湯器が欲しいという方がいれば、譲るという方法もあります。
給湯器は安いものでも2〜3万円程度するため、譲って欲しいという方もいらっしゃるかもしれません。
身近に欲しがる方がいない場合は、「ジモティー」のような無料で利用できるネット上の掲示板を利用する方法もあります。
フリマアプリとは違い直接引き渡しができるため、配送の手間や費用を心配する必要がありません。
また、ほかの売買サイトとは違い手数料がかからないため、費用をかけずに処分することも可能です。
なお、こちらの方法も取り外しは別で依頼しなければなりませんし、相手が遠方であった場合は配送料が発生します。
個人間のやり取りであることから、費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。
⑥不用品回収業者へ依頼する
「取り外し作業も依頼したい」「手間や時間をかけずにお得に給湯器を処分したい」といった場合におすすめなのが不用品回収業者の利用です。
給湯器の取り外しは資格を有した業者でないと危険が伴います。
またすでに取り外してあった場合でも、大型の給湯器の運搬は難しいかもしれません。
不用品回収業者なら、
- 回収・運搬はすべてスタッフにお任せ
- サイズ・種類に関わらずどんな給湯器でも回収できる
- 必要な場合は取り外し作業が可能
- 給湯器以外のものも引き取りOK
業者によって利用できるサービスに違いはありますが、どんな給湯器でも引き取ってくれるのに加え、危険の伴う取り外し・搬出・回収といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずに給湯器の処分を完了できます。
しかし、少量の回収となるとやはり自治体と比べて割高になってしまう点が気になる方もいらっしゃいますよね。
そこで利用して欲しいのが「積み放題プラン」「買取サービス」です。
給湯器の処分費用の相場は1点3,000円~ほどですが、業者によってはトラックに積み放題となる定額プランもあり、その場合は給湯器以外の不用品をまとめて処分でき1点当たりの費用をグッと抑えられます。
さらに買取サービスの利用が可能なら、回収費用と査定額を相殺できるため、費用が心配…という方にぜひとも利用していただきたいサービスなのです。
不用品回収業者では、給湯器をはじめさまざまな住宅設備の回収が可能です。以下の記事で詳しく解説しておりますので、処分時には参考にしてみてくださいね。
- 消火器の寿命ってどのくらい?処分方法や定期的な点検が必要な理由とは
- 屋根付き・小型ソーラーパネルの正しい捨て方とは?処分費用や注意点も解説
- 不要な介護トイレはどうする?処分方法7選と処分費用・注意点を解説
非常に便利な不用品回収業者ですが、中にはいわゆる「悪徳業者」と呼ばれる業者も存在しています。
- 「無料回収」を謳う、相場に比べて安すぎる料金設定
- 公式ホームページ上に料金のわかりやすい表示がない
- 不用品回収にまつわる資格を取得しているか確認できない
- 見積書が明瞭ではない
上記のような業者を利用してしまうと後から思わぬ高額を請求されたり、回収依頼したものを不法投棄されて所有者としての責任問題に問われたりと、さまざまなトラブルに巻き込まれる恐れも。
こうした被害に遭わないためにも、なるべく3社程度の業者へ見積もりを取り、比較した上で依頼することをおすすめします。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者については以下の記事で詳しく解説しておりますので、利用する際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
給湯器を処分する際の注意点

ここまで給湯器の処分方法について見てまいりましたが、ここで処分する際の注意点についても確認しておきましょう。
耐用年数を超えたものは処分しよう
あくまで目安ではありますが、一般的に給湯器の寿命は8年〜10年程度と言われているのはご存知ですか?
実際には10年以上使用できる場合が多いものの、各メーカーでは耐用年数を10年としており、使用期間が10年を超えた給湯器には何かしらの不具合が起きる可能性が高まります。
不具合を起こしたまま放置すると、最悪の場合、給湯器が不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒を起こす危険性も。
お手持ちの給湯器が耐用年数に近づいてきたら、不具合が出る前に処分するように心がけましょう。
給湯器の取り外しを自分で行うのはNG
処分方法でも触れましたが、給湯器の取り外し作業にはガスや電気、水道管や給水にかかわる以下の資格が必要となります。
- 液化石油ガス設備士
- ガス可とう管接続工事監督者
- ガス消費機器設置工事監督者
- ガス機器設置スペシャリスト(GSS)
- 簡易内管施工士
- 第二種電気工事士
- 給水装置工事主任技術者
これらはそれぞれ専門的な知識と技術が必要となる重要な資格です。
無資格者が施工するのはガス漏れ・漏電・水漏れなどの恐れがあり非常に危険なため、絶対にやめましょう。
給湯器の種類によって取り外しの依頼先が異なる
給湯器にはLPガス・都市ガス・電気・石油を使用したものなど多くの種類があり、さらに設置タイプや仕様もメーカーによってさまざまです。
給湯器の取り外し方法は、この種類によって異なります。
ガス給湯器はガス会社に、電気給湯器は電気事業者に回収を依頼しましょう。
なお、中にはどんな給湯器のタイプでも対応できる業者もありますので、お手持ちの給湯器がどんなタイプかわからない場合は、こういった業者に依頼すると安心です。
粗大ごみとして捨てられない場合もある
給湯器を処分する際に「業者へ取り外し作業だけ依頼して粗大ごみとして捨てよう!」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、意外と知られていないのですが、給湯器の取り外しに業者が関わった場合は「産業廃棄物」扱いになります。産業廃棄物となってしまった場合は粗大ごみとして処分できなくなり、業者へ回収を依頼しなければなりません。
もしも粗大ごみとして回収できる自治体でも、給湯器のサイズ・重量によっては引取不可となることも。
誤って処分してしまわないよう、まずは一度自治体に問い合わせておくと安心かもしれません。
なお、産業廃棄物の処分については別ページで解説していますので、そちらも併せてご確認ください。
給湯器の処分にかかる費用は?

全部で6つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらいかかるのかも比較しておくと安心です。
給湯器の処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
ガス会社・電気事業者に引き取ってもらう | 20,000円〜50,000円 ※利用する業者・作業内容によって異なる |
自治体を利用して処分する | 無料〜500円 ※自治体によって異なる |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料〜 ※利用する業者・作業内容によって異なる |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料 + 配送料 ※売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・ジモティーを利用する | 無料〜 ※場合によっては配送料が必要 |
不用品回収業者へ依頼する | 15,000円〜 ※利用する業者・作業内容によって異なる |
回収だけでなく取り外し作業もまとめて依頼した場合は当然その分の費用がプラスされます。
費用だけ見ると高額に感じてしまうかもしれませんが、安全に給湯器を処分するためには必要な経費です。
無理にご自身で取り外すのではなく、資格を持った業者へ依頼し、リスクの少ない方法で処分することをおすすめします。
給湯器ってどんなもの?

適切に処分するためには、給湯器について理解を深めておく必要があるでしょう。
給湯器とは、お湯を給湯器内部で作り、配管を経由して家中に供給する住宅設備機器のことを指します。
似たようなものの中に「風呂釜」がありますが、風呂釜はお風呂に水をはってお湯を沸かす機器であり、実は全くの別物なのです。
風呂釜の処分についてはこちらのページにて解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
給湯器の種類
給湯器には以下のようなさまざまな種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
ガス給湯器 | ・都市ガスやプロパンガスなどのガスを燃料とする |
石油給湯器 | ・灯油を燃焼する熱でお湯を沸かす仕組み |
電気温水器 | ・電熱ヒーターでタンクの水を加熱してお湯を沸かす仕組み |
エコキュート | ・大気の熱を利用するヒートポンプ式 |
ハイブリッド給湯器 | ・ガスと電気を組み合わせてお湯を沸かす仕組み |
それぞれ設置・取り外し方法が異なりますので、ガス給湯器はガス会社、電気給湯器は電気事業者へ依頼するとスムーズです。
給湯器の設置タイプ
給湯器の設置タイプには、大きく分けて4つあります。
タイプ | 特徴 | 設置場所 |
---|---|---|
壁掛設置タイプ | ・配管が下から出ている | 戸建て住宅、マンションの両方に設置可能 |
据置設置タイプ | ・配管が側面から出ている | 戸建て住宅に設置可能 |
浴槽隣接タイプ | ・配管が給湯器の裏から2本出ている | 戸建て住宅に設置可能 |
PS設置タイプ | ・パイプスペース(PS)と呼ばれる場所に設置する ・排気管の方向、設置場所を考慮しなければならない | マンションに設置可能 |
これだけのタイプがあるものの、給湯器を交換する場合は、基本的に同じ設置タイプを選択する必要があります。
なお、給湯器の設置・取り外し作業は有資格者しか行えません。上記のどのタイプをご使用の場合も、自分で取り外すことはできませんのでご注意ください。
給湯器の処分時に出やすい不用品

浴室をリフォームする場合ですが、給湯器とまとめて浴槽(バスタブ)も一緒に処分する方もいらっしゃるかと思います。
浴槽は、給湯器と同様に取り外しに専門的な知識が必要なため「産業廃棄物」に該当し、一部の地域を除き、ほとんどの自治体では処分できません。
処分できる自治体でも、取り外し作業は業者へ依頼する必要があるためご注意ください。
関連製品である浴槽の処分をはじめ、そのほかさまざまな住宅設備の処分について以下で解説しています。処分を検討する際にはぜひ一度ご覧ください。
給湯器の処分でよくある質問

Q.今日中に給湯器を回収してもらうことはできますか?
A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせ、最短1時間以内で伺います。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもありますので、早めにご連絡をいただければ幸いです。
Q.給湯器以外の不用品も回収することはできますか?
A.もちろん可能です。
弊社では、給湯器以外にも家具家電をはじめ、ソファやベットといった大型家具の回収も喜んで承ります。
お見積もりは無料ですので、その際にお申しつけください。
Q.給湯器の回収作業の際に立ち合いは必要ですか?
A.給湯器に限らず、基本はお客様ご本人の立ち合いが必要となりますが、ご家族および代理人の方でも問題はございません。
状況によってはお客様がお立ち会いいただかなくても作業可能ですので、事前にスタッフへご相談ください。
Q.給湯器回収の見積もりだけで来てもらうことはできますか?
A.はい、お見積もりだけのご依頼も大歓迎です。
お客様のご都合に合わせてご自宅まで伺い、お見積もりいたします。
給湯器回収においてもお見積もり後のキャンセル料金はかかりませんので、安心してご相談ください。
まとめ

今回は給湯器の処分方法について解説しました。
給湯器の取り外しには専門知識が必要になります。費用を抑えたいからと無理に取り外すのではなく、適切な方法で安全に処分しましょう。
「取り外し作業もお願いしたい」「手間なく費用を抑えて給湯器を処分したい」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でも給湯器を含め、さまざまな不用品を買取・回収しています。
取り外し作業はもちろん、その後のハウスクリーニングにいたるまですべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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