電源が付かなくなったり、画面が乱れるようになったりして使えなくなってしまったテレビ。
壊れてしまったものはどうせ売れないから・・・という理由で捨てようとしていませんか?
「売れない」「捨てるしかない」と思われがちな壊れたテレビですが、実は状態によっては売却できることもあります。
売却できれば費用をかけずにテレビを処分できるだけでなく、臨時収入を得られる可能性もあるので、捨ててしまう前には売却を検討してみるのがおすすめです。
今回のコラムでは、そんな壊れたテレビを売却する手順や注意点について詳しくお伝えしていきます。
▼こちらのコラムもおすすめです▼
テレビを処分する前に確認すべきポイントとは?
テレビに異常が起こると故障を疑ってしまいがちですが、実は単純なことが不調の原因であったり、別の要因があったりするケースもあります。
その場合、対処法を試してみると不具合が直るかもしれません。
下記は不具合の例です。
- 電源が入らない
- 音声が聞こえない
- ノイズがする
- 画面の色が暗い
- 画面に黒い線が入る
- 異音・異臭がする
- 煙が出る
これらの不具合があったときは、処分を考える前に次のことをチェックしてみましょう。
ケーブルの接続を確認する
テレビの不具合で意外と多いのが、以下のようなコードやケーブルの配線ミスです。
- コードが正しく接続されていない
- コンセントから電源コードが抜けてしまっている
- コードとテレビの接触不良
配線ミスが原因であれば、ケーブルを差し直したり配線を正しく接続したりすることですぐに不調は改善されます。
特に家庭用ゲーム機や外付けハードディスク(HDD)など、別の家電が接続されているとわかりづらいですが、ひとつひとつ取り外して確認してみてください。
テレビ以外の不具合を確認する
周辺機器の不調でテレビが映らない、というのもよくあるケースです。
その場合は次のことが考えられます。
- リモコンのスイッチが効かなくなっている
- リモコンの電池がない
- チューナーの故障
- B-CASカードが奥まで差し込まれていない
- B-CASカードの不具合
- アンテナの受信レベルが低く、正常に電波が受信できていない
B-CASカードの不具合での故障かどうかは、B-CAS社のホームページの「今すぐ診断ナビ」でも確認することができます。
お客様サポートには不具合の内容と対処法が掲載されているので、そちらも参考にしてみてください。
メーカーに修理を依頼する
いろいろチェックしてみたけれどテレビがまだ映らない・・・という場合は、お手持ちのテレビの保証期間を確認し、修理に出すことを検討してみましょう。
保証期間内であれば無料修理や出張修理を受けられるので、買い替えるよりオトクにテレビを使い続けることができます。
保証は「メーカーの保証」と「家電量販店の保証」の2つあり、メーカーの保証期間は大体1年程度、家電量販店は以下のような保証期間を設けています。
家電量販店 | テレビの保証期間 |
---|---|
ヤマダ電機 | 3年・5年 |
ビックカメラ | 5年・10年 |
ヨドバシカメラ | 5年 |
ケーズデンキ | 3年・5年 ※メーカーの保証期間を含む |
エディオン | 5年 |
ノジマ | 3年・5年 |
故障した時点でメーカーの保証期間中であれば、メーカーのお客様窓口に連絡をしてみてください。
また、メーカーの保証期間以降で家電量販店の保証期間内であれば、購入したお店に連絡をしてみるとよいでしょう。
依頼には購入時の保証書やレシートなどが必要になるため、連絡する前にすべて手元に揃えておくとスムーズです。
なお、保証期間が過ぎている場合でも修理を依頼することは可能ですが、費用は保証期間内よりも高額になります。
事前に見積もりをとって修理費用を確認することもできますが、見積もり後に修理をキャンセルした場合は出張診断料として費用が請求されることもあるため注意しましょう。
売れる「壊れたテレビ」の特徴とは?
色々試したけどやはりテレビが壊れてしまった場合、「廃棄」を考える人は多いのではないでしょうか。
しかし、壊れたテレビは修理や加工をすれば再利用でき、部品にも利用価値があることから売却が可能なケースも多くあります。
せっかく売れるものを捨ててしまうのはもったいないので、処分前には一度、査定を受けてみるのがおすすめです。
とは言え、壊れたテレビを買い取ってもらうには次のような条件があります。
液晶が壊れていないもの
買い取ってもらえるテレビの前提として、「液晶が壊れていない」というのが挙げられます。
その理由は、「液晶部分の修理費は他の部分よりかなり高額になる」ということから。
修理して再販売してもコストがかかりすぎてしまい利益が得られないため、買取不可になってしまうということです。
液晶が大きく破損しているテレビは、製造から5年以内の新しいものであっても買取不可となると考えていたほうがいいでしょう。
販売から5年以内
多くのリサイクルショップで家電は、製造から7年~10年までのものを買取対象としています。
- ハードオフ:基本的に製造後7年以内のものが買取対象(オーディオ製品は年式問わず受付)
- セカンドストリート:家電は10年以内に製造されたものが買取対象
- トレジャーファクトリー:製造年数が7年以内
しかし、壊れたテレビはそれよりも製造年数が重視される傾向があり、製造から5年以上経ったものは買い取ってもらえないことがほとんどです。
壊れたテレビは放置せず、できるだけ早めに査定を受けるようにしましょう。
大型テレビ
新品で購入するときと同様に、小型のテレビよりも大型のテレビの方が買取額が高くなります。
例えば「シャープ」のAQUOSで70インチテレビの新品価格は、50万円以上と高額なものも多いもの。
そのため、壊れていたとしても買取対象になりやすいでしょう。
そのほか有機ELのテレビ、4K・8K映像に対応したモデル、スマートテレビなど、最新技術が搭載された高性能なテレビも同じく、壊れていたとしても高価買取が期待できます。
国産メーカー品
国産メーカーのテレビは人気が高いため、故障していても買い取ってもらえる確率は高いといえるでしょう。
人気のメーカーは以下のとおりです。
- SHARP(シャープ):AQUOS(アクオス)
- Panasonic(パナソニック):VIERA(ビエラ)
- SONY(ソニー):BRAVIA(ブラビア)
- MITSUBISHI(三菱):REAL(リアル)
- TVS REGZA(東芝):REGZA(レグザ)
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ):Fiona(フィオナ)・LUCA(ルカ)
その反面、ディスカウントストアで安く購入できる海外産のテレビや、ノーブランドのテレビは買い取ってもらえないことがほとんどです。
売却前には製造年数だけでなく、テレビのメーカーについても確認しておきましょう。
壊れたテレビを売却する方法
ここからは、壊れたテレビを売却する手順や注意点について確認してみましょう。
リサイクルショップで売却する
壊れたテレビはリサイクルショップでも売却可能です。
ジャンク品扱いになるので買取価格は非常に安くなるものの、次のようなメリットがあります。
- 費用をかけずにテレビを処分できる
- テレビ以外のものもまとめて売れる
- 持込買取ならその日にテレビを手放すことができる
- 出張買取・宅配買取も利用できる
ただし、リサイクルショップの店舗によってはジャンク品の取り扱いがないところもあります。
その場合、せっかくお店までテレビを持ち込んでも買取不可になり、家に持ち帰ることになってしまう可能性も。
事前にジャンク品の取り扱いがあるかどうか、買取の条件などを確認しておくと安心です。
より高く買い取ってもらいたいなら
故障したテレビはリサイクルショップでは安く買い取られがちなため、なるべく高く売るためには以下のポイントを押さえておきましょう。
- リモコンやケーブル、保証書など付属品をすべて揃えて査定を受ける
- 汚れやホコリを取り除き、できるだけキレイな状態にしておく
- 不要になったら早く買取してもらう
- 複数の店舗に査定を依頼してみる
急ぎで処分する場合には、壊れているテレビをキレイにしたり、複数のお店とやりとりしたりするのは面倒と思うかもしれません。
しかし、これをやるとやらないでは買取金額に大きな差が出ることもあるため、できることは試しておくのがおすすめです。
フリマアプリやネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、Yahoo!オークションといったフリマアプリ・ネットオークションに壊れたテレビを出品し、処分する方法もあります。
フリマアプリやネットオークションであれば、製造から5年を過ぎたテレビでも需要があれば売却でき、自分で価格が付けられることから相場よりも高値で売却できることもあります。
リサイクルショップで提示された金額に納得がいかなかった場合や、買取を断られた場合には一度出品してみるのもいいかもしれません。
出品する際は、以下のことを記載するとトラブルを防ぎやすいでしょう。
- 商品の型番や製造年数
- 使用期間
- どのような不具合があるのか
- キズや汚れの有無
- 付属品の有無
- 故障があれば「ジャンク品」と明記する
手軽に出品をおこなうことができるフリマアプリやネットオークションですが、その一方で次のようなデメリットもあります。
- サイズの大きなテレビは送料が高くなる
- 出品から梱包、発送まですべて自分でおこなう
- 売れた場合は手数料がかかる
- 売れるまで時間がかかることや、売れない場合もある
なるべく手間をかけずに売りたい、早く手放したいということであれば別の方法を検討しましょう。
ジモティーなら手数料が無料
とにかく費用を浮かせたいなら、不用品の譲渡が無料で利用できるサービス「ジモティー」を使うという手もあります。
ジモティーはフリマアプリ・ネットオークションと違い、取引が成立しても手数料がかからないというのが大きなメリットです。
また、最寄り駅や自宅まで取りに来てもらえれば梱包・発送も必要なくなるので、費用をかけずに手放すこともできます。
ただし、ジモティーの利用には以下のようなデメリットもあります。
- 決済方法の選択肢が少ない
- 譲る相手とのやりとりに時間がかかる
- ドタキャンや個人情報の漏洩などのトラブルに巻き込まれることも
利用者同士のトラブルが起こると、テレビを手放すまでに時間がかかってしまうこともあります。
スムーズに取引を終えられるよう、利用時には「ジモティー内のチャットでやりとりを完結させるようにする」「受け渡しはコンビニや駅など人気がある場所でおこなう」といった対策をおこなうようにしましょう。
「売れない」壊れたテレビの処分方法
古すぎたり、液晶部分に大きな破損があったりするテレビは買い取ってもらえないことも多いため、その場合は別の方法で処分しましょう。
しかしテレビはエアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機と同じく家電リサイクル法の対象製品です。
ほかの家電とは処分方法が異なり、自治体のごみ回収を利用できないので注意してください。
また、家電リサイクル法の対象製品の処分には、リサイクル料金が必要で、処分方法によってはそれにプラスして収集・運搬料金が必要になることもあります。
リサイクル料金はテレビの製造メーカーとテレビの画面サイズによって違いがあるので、事前に確認をしておきましょう。
テレビのリサイクル料金は以下のようになっています。
メーカー | 15インチ以下のテレビ(小) リサイクル料金 | 16インチ以上のテレビ(大) リサイクル料金 |
---|---|---|
ソニー シャープ 日立 三菱電機 | 1,870円 | 2,970円 |
パナソニック 東芝(レグザ) | 1,870円 (ブラウン管テレビは1,320円) | 2,970円 (ブラウン管テレビは2,420円) |
アイリスオーヤマ ニトリ | ー | 3,700円 |
ハイアール (指定法人) | 3,100円 | 3,700円 |
ここからは売れなかったテレビを実際にどのように処分するか、手順や注意点について確認していきます。
家電量販店の回収を利用する
テレビを新しく買い替えるということでしたら、家電量販店の引取サービスを利用して壊れたテレビを手放すという方法が一般的です。
通常の処分と同様にリサイクル料金と収集・運搬料金がかかりますが、下取りサービスを利用すれば新しく購入するテレビを値引きしてもらえたり、お店で使えるポイントが獲得できたりと、お得に処分ができることもあります。
下取りについては店舗によって対応が大きく異なるので、新しいテレビを購入する際には下取りの内容や対象製品についても事前に確認しておきましょう。
家電量販店では新しいテレビの購入無しで、壊れたテレビの引取だけを依頼することもできます。
しかしその場合、収集・運搬料金が買い替え時よりも高額になることが多いため注意が必要です。
家電量販店 | 収集運搬料金 (買い替えの場合) | 収集運搬料金 (引き取りのみの場合) |
---|---|---|
ヤマダ電機 | 2,500円 | 2,500円 |
ビックカメラ | 2,200円 | 7,200円 |
ヨドバシカメラ | 550円 | 2,750円 |
ケーズデンキ | 2,200円 | 5,500円 |
エディオン | 1,100~3,850円 | 1,100~3,850円 |
テレビを持ち運ぶことが難しく、家まで回収に来てもらう場合はリサイクル料金と収集・運搬料金のほかに出張費用がかかります。
出張回収を利用したいなら、その場合の費用についても事前に確認しておきましょう。
指定引取場所に自己搬入する
テレビは指定引取場所に自分で持ち込み、処分してもらうという方法もあります。
自分で持ち込むため収集・運搬料金を支払わずにテレビを処分でき、数千円の節約になります。
なるべく処分にかかる費用を節約したい場合には、利用を検討してみてください。
ただし、指定引取場所への自己搬入は次のようなデメリットもあります。
- 自分で家電を指定引取場所まで運ぶ手間がかかる
- 事前に郵便局でリサイクル料金を支払わなければならない
- リサイクル料金の支払いに振込手数料がかかる
また、近所に指定引取場所がないという方も多いため、場所を確認しておくのがおすすめです。
指定引取場所での回収の手順
指定引取場所で、家電リサイクル法の対象製品を処分する手順は以下の通りです。
- 利用できる指定引取場所を調べておく
- 郵便局で家電リサイクル券を受け取る
- 必要事項(メーカー名、テレビの画面サイズなど)を記入してリサイクル料金を支払う
※リサイクル券1枚ごとに支払手数料が必要 - 家電と支払いを済ませた家電リサイクル券の綴り一式を持って指定引取場所へ向かう
- 家電の引き渡し
- リサイクル券の控えを受け取る
リサイクル券に記載された番号で、回収を依頼した家電が正しく家電メーカーへ引き渡されたかを確認することができます。
控えは廃棄せず大切に保管しておきましょう。
リサイクル券の購入についての詳細や地域ごとの指定引取場所については、一般財団法人 家電製品協会 のホームページでも確認ができます。
利用の際は一度目を通してみてください。
自治体指定の許可業者に運搬を依頼する
自分でテレビを持ち運べないという方は、自治体の認定事業者に引き取りを依頼する方法もあります。
引き渡しの手順やリサイクル料金、収集・運搬料金の支払い方法、申込方法は業者ごとに異なるため、まずは自治体のホームページを確認しましょう。
自治体 | 申込先 |
---|---|
神奈川県横浜市 | 横浜家電リサイクル推進協議会に電話かインターネットで申込 |
愛知県名古屋市 | 一般廃棄物事業協同組合または一般廃棄物収集運搬業許可業者に電話で問い合わせ |
大阪府大阪市 | 大阪市一般廃棄物収集運搬業許可を有している業者に運搬を依頼 |
そのほか、多くの自治体と提携している「リネットジャパンリサイクル株式会社」でも次のような手順でテレビの回収をおこなってもらえます。
- ホームページから事前申込をおこなう
- 指定日時にドライバーが家まで取りに来てくれる
- 回収時、テレビのメーカーや型番を確認してから料金が確定
- ドライバーに現金で料金を支払う
自治体認定業者は営業時間内に電話をしなければなりませんが、リネットジャパンであればインターネットで24時間申し込みが可能です。
不用品回収業者に引き取ってもらう
テレビの処分は売却・捨てるのどちらでも、運搬や手続きなどの手間がかかります。
また、処分完了までに時間がかかってしまうことも多いものです。
テレビを手間をかけずに早く処分したいなら、不用品回収業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者は、壊れたテレビや大きなサイズのテレビでも、複数台でもまとめて回収してくれます。
一番面倒な運び出しやトラックへの積み込みもすべてスタッフにおまかせできるので、家から出ることなくテレビの処分が完了。
もちろんテレビ以外の不用品もまとめて回収してもらえるので、引っ越し前や断捨離など、まとめて捨てたいものがあるときには特におすすめです。
ほかに、不用品回収業者へ依頼するメリットは次のようなものがあります。
- 自宅まで回収に来てくれる
- 自分の都合のいい日時を指定できる
- 夜間や即日対応も可能
- 買取に対応している業者なら、査定額を差し引いてお得に処分ができる
- スタッフに搬出をお任せでき、自分で運び出す必要がない
- テレビ以外の不用品もまとめて処分してもらえる
忙しくてなかなか捨てられなかった家電や家具があるならぜひ、この機会にまとめて処分してみてはいかがでしょうか?
不用品回収業者についての記事は以下もおすすめです
テレビに付属するB-CASカード・mini B-CASカードの処分方法
テレビに付属していることの多いB-CASカードやmini B-CASカードですが、テレビとは別に処分しなければなりません。
破棄する前にまずは、有料放送の契約がないか、登録内容を確認しておきましょう。
テレビから抜いたカードは売却や譲渡ができず、次のような方法で処分する必要があります。
- B-CAS社に返却する
- 自分でICチップ部分を切った後、破棄する
返却の手順や注意点についてはB-CAS社のホームページに詳しい記載があるほか、カスタマーセンターに問い合わせて確認することもできます。
まとめ
今回のコラムでは、壊れたテレビの処分方法についてご紹介しました。
壊れたテレビであっても状態によって売却することができ、その場合はリサイクル料金や収集・運搬料金がかからずテレビを手放すことができます。
費用をかけずに手放したい方は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
ただし、売却ができなかった場合は自分で処分しなくてはなりません。
テレビは自治体の「粗大ごみ」では捨てられないことや、「家電リサイクル品対象」であることを踏まえ、適正な方法で処分しましょう。
「テレビをラクに捨てたい」「ほかにも処分したいものがある」というときは、当社「出張回収センター」にお任せください。
テレビを含めた「家電リサイクル品」の回収実績が豊富で、状態によっては買取もおこなっています。
スタッフが運び出しからトラックへの積み込みまでおこないますので、面倒な梱包や運搬の必要がありません。
年中無休で稼働しており、タイミングが合えばその日のうちに回収することも可能です。
見積もりや相談は無料ですので、お気軽にご連絡ください。