引っ越しや模様替えで出てしまった不要なベッドや棚。
これらは「粗大ごみ」として処分するのが一般的ですが、粗大ごみの収集には手数料が必要ですし、回収までに少し時間がかかりますよね。
解体できれば「可燃ごみ」や「不燃ごみ」として処分できる自治体も多いため、費用を抑えようと解体・分解を考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、現実的に考えて、粗大ごみの解体はおすすめできません。
そこで今回は、粗大ごみを解体して出すメリットや注意点とあわせて、解体せずに楽してお得に処分できる方法までまとめて紹介していきます。
費用をなるべく抑えたい!という場合に役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にご覧くださいね。
▼この記事でわかること
- 解体したら普通ごみとして処分できるのか
- 粗大ごみを解体して出す際の注意点
- 粗大ごみを解体せずに処分する方法
解体したら普通ごみとして処分できる?
粗大ごみを処分する際に気になるのは、解体したら普通ごみとして処分できるのかという点ですよね。
結論から言いますと、多くの自治体では解体し、規定サイズよりも小さくできれば「可燃ごみ」あるいは「不燃ごみ」といった普通ごみとして捨てることが可能です。
自治体を利用し粗大ごみとして処分する場合は、通常以下のような手数料が発生します。
品目 | 費用目安 |
---|---|
ベッド | 800円〜2,000円 |
ソファ | 500円〜2,000円 |
棚 | 400円〜2,400円 |
テーブル | 500円〜2,000円 |
椅子(1脚) | 300円〜1,000円 |
電子レンジ | 300円〜900円 |
扇風機 | 300円〜500円 |
粗大ごみを解体し普通ごみとして処分できれば、これらの費用を無料、または安くできる可能性も。
解体すれば持ち運びも楽になりますし、分解したパーツの量にもよりますが、ひとつひとつの重量が削られる分、女性やお年寄りのような体力に自信のない方でも安心して運搬できるでしょう。
粗大ごみを解体して出す際の注意点
粗大ごみを解体し普通ごみとして処分するのには多くのメリットがありますが、注意しなければならない点もいくつかあります。
家電4品目の解体は絶対にNG
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ式)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これらは「家電リサイクル法」の対象であり、解体して捨てることは禁じられています。
環境対策せずに上記の家電を分解・解体してしまうと、フロンガスや鉛などの有害物質が放出されるだけでなく、電池やプラスチックから発火したり延焼したりする危険性まであります。
法律で定められたとおり、
- 一般廃棄物処理業の許可を所持している業者に依頼する
- 購入元の店舗に引き取ってもらう
- 新品買い替え時に引き取ってもらう
上記いずれかの方法を選択し、リサイクル料金と収集・運搬費用を支払い処分しましょう。
解体前の大きさで判断する自治体もある
地域によっては「解体前の大きさ」で分別の区分が決まるケースもあります。
この場合は、解体して普通ごみに出すという手段はもちろん使えません。
もともとの大きさが「粗大ごみ」に値する場合は粗大ごみとして捨てなければならないため、たとえ時間をかけて解体したとしても無駄になってしまうこともあるのです。
自治体によってはごみの量に制限がある
自治体によっては「一度に指定ごみ袋(45L)○袋まで」とごみの排出量に制限を設けている場合があります。
大きな家具はもちろん、布団やカーペットなどを解体して処分する際には大量にごみが出すことになるため、何日かに分けて小分けに排出しなければなりません。
解体作業で大変な思いをした上に、その後の処分にも時間や手間がかかりますので、処分をお急ぎの方には不向きな方法と言えるでしょう。
粗大ごみの解体にはリスクがある
粗大ごみを解体する場合、比較的コンパクトな家具であればドライバーを使用しネジを外すだけである程度は簡単に解体できるでしょう。
しかし、大きく重い家具や構造が複雑な家電の場合はそう簡単にはいきません。
ノコギリやハンマー、バールといった工具を使わなければならず、とても大変な作業となるでしょう。
また、木製や金属、プラスチックなどさまざまな素材が組み合わさっていることも多いため、素材ごとに分別し処分する必要があります。
手間や時間がかかるだけでなく、慣れない工具を使用し思わぬ事故やケガの恐れもあるため、費用を抑えたいからと言って無理に解体作業するのはおすすめできません。
粗大ごみを解体せずに処分する方法は7通り!
自治体のルールや解体作業の危険性など、さまざまな注意点を考慮するとやはり解体せず処分するのが安心です。
粗大ごみを解体せずに処分する方法は以下の7つ。
- 粗大ごみとして処分する
- ごみ処理施設に持ち込む
- 家具・家電量販店に引き取ってもらう
- リサイクルショップや専門店に買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれメリット・デメリットをあわせてご紹介しますので、粗大ごみの大きさや状態、量に注目し処分方法をご検討ください。
①粗大ごみとして処分する
最大辺が30cm〜50cm以上の大型の不用品を処分する際には、やはり「粗大ごみとして処分する」方法が一般的です。
粗大ごみの処分は、電話やインターネットでの予約制であることが多いため、回収日までに必要な金額の手数料納付券を購入しておくのを忘れないようにしましょう。
以下は名古屋市で粗大ごみを出す場合の手順です。
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分する粗大ごみに貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。
以下は各自治体の規定サイズや粗大ごみ手数料の一例です。
自治体 | 規定サイズ | 粗大ごみ手数料 |
---|---|---|
愛知県名古屋市 | 30cm角を超える大型ごみ ※一部例外あり | 250円・500円・1,000円・1,500円 |
東京都北区 | 縦、横、高さ、いずれかの寸法がおおむね30cmを超える大型のごみ | 400円・900円・1,300円・2,300円・3,200円 |
大阪府大阪市 | 最大の辺または径が30cmを超えるもの 棒状で1mを超えるもの | 200円・400円・700円・1,000円 |
自治体を利用しての処分は比較的安価で済むものの、指定された収集場所へ運ぶ必要があります。
また、自治体によっては一度に収集できるごみの数に制限を設けている場合や、収集頻度が月1回と少ない自治体も多いため、急ぎで粗大ごみを処分したい場合にはほかの方法を検討したほうがいいかもしれません。
②ごみ処理施設に持ち込む
収集日まで待っていられない!という場合には、ご自身で「自治体のごみ処理施設へ粗大ごみを持ち込む」方法もあります。
以下は各自治体の施設へ搬入した際の手数料の一例です。
ごみ処理施設では重さによって処分料金が決まることがほとんどですし、自治体によっては半額または無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性も。
ただし、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけません。
また、センターによっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前にしっかりと確認しておきましょう。
③家具・家電量販店に引き取ってもらう
もし古い家具や家電を処分した後に新しく買い替えるつもりであれば、量販店で「引き取りサービス」を利用する方法もあります。
一部製品の場合はリサイクル料金や収集・運搬費用が別途必要になるものの、商品の配送と同時に不要な家具や家電を回収してもらえる便利な方法です。
もちろん買い替え時だけでなく、ただ単に不要な家具・家電を処分したいという場合にも利用できるため助かりますよね。
ただし、利用する店舗によって利用できる条件や費用が異なる点には要注意です。
また、あまりにも大型のものは引取不可とする場合や、ご自宅まで回収に来てもらう場合は別途費用がかかることもありますので、利用の際にはあらかじめ確認しておくと安心かもしれません。
④リサイクルショップや専門店に買い取ってもらう
いらない家具や家電がまだ使用可能な状態のいいものであれば、リサイクルショップや専門店にて売却するのもいいかもしれません。
買取の際には、出張・宅配・店頭持込のいずれかの方法が利用できるため、大きな家具や家電でも安心して利用できます。
- タンス
- テーブル
- ソファ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- 電子レンジ
といった家具・家電は需要も高く、国内人気メーカーのもので品質がいいものなら高価買取も期待できます。
ただし、店舗によって取り扱う製品や査定額にもばらつきがあるため、思ったような金額で売れないケースも少なくありません。
少しでも高く買い取ってもらいたい場合は相見積もりをし、最低でも3社以上比較した上で売却先を決めるのがおすすめです。
⑤フリマアプリ・ネットオークションに出品する
いらない家具や家電を自分の希望の価格で売りたい!ということであれば、メルカリやラクマ、ヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションに出品するのもおすすめです。
買取業者では断られてしまった場合でも、人気メーカーのもの・デザイン性が高いもの・良質な製品なら売却できる可能性も高いでしょう。
出品する手順
- 事前に家具・家電の相場を調べ、相応の販売価格を設定する
- 購入時期・使用年数・傷や汚れの有無など、商品説明を細かく記載する
- 商品画像を撮影し、商品ページに掲載する
- 購入希望者とやり取りをする
- 自宅からの運び出しと発送手続き
自宅で気軽に出品できて便利ではありますが、その代わり下記のようなデメリットもあります。
- 出品から発送まですべて自分で行うため手間や時間がかかる
- 売れた場合は配送料と手数料が必要になる
- 場合によっては購入者とトラブルに発展する可能性がある
- 必ず売れる保証はない
出品したからと言って確実に売れるわけではありませんし、粗大ごみに該当するような大型の製品を自力で梱包や発送するのは手間も時間もかかります。
なるべく手間なく処分したい!という場合には別の方法を検討しましょう。
⑥人に譲る・地元情報掲示板を利用する
売却するようなものではないけど、ごみとして捨てるのはもったいない…という場合には、欲しがっている方を探して譲渡するのもいいかもしれません。
親戚や近所の方に聞いてみてもいいですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省けますよね。
もちろん処分費用もかかりませんし、実際に多くの方が掲示板を利用しやり取りしています。
ただし、相手が遠方であった場合は配送料が必要になります。
費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。
⑦不用品回収業者へ依頼する
ありとあらゆる手間を省き、楽してお得に粗大ごみを処分したいなら不用品回収業者への依頼がおすすめです。
不用品回収業者を利用するメリットは以下のとおりです。
- 自宅まで買取・回収しに来てもらえる
- どんな粗大ごみでも確実に処分できる
- 引き取り点数に制限がない
- 年中無休・即日対応・夜間対応可
不用品回収業者であれば、回収場所まで苦労して運搬する必要はもちろんありませんし、前もって準備しておく必要もありません。
業者の多くは年中無休で稼働しており、お客様の都合にあわせて依頼当日の回収、夜間作業にも柔軟に対応できます。
「処分したい粗大ごみが大量にある。」
「解体しないと自宅から運び出せなくて困っている…。」
このようなお悩みも不用品回収業者なら問題なく対処可能です。
しかし、業者への依頼には費用がかかります。なるべく費用を抑えたいのに、かえって高くつくのは困りますよね。
費用を抑えて粗大ごみを処分したい…そんなときに利用して欲しいのが、不用品回収業者の買取サービスです。
家具・家電をはじめ、そのほか買取可能な不用品があれば査定額を作業費から差し引くことで、場合によっては無料で利用することも可能になります。
買取が難しい場合にも、何点かまとめての依頼でひとつ当たりの処分費をグッとお得にできるプランもありますので、費用を安く抑えたいという方におすすめの方法です。
不用品回収業者を利用する際の注意点
不用品回収業者の多くは上記のようなメリットがあるものの、中には悪徳業者も紛れている可能性がある点にはご注意ください。
- トラックで町を巡回している
- チラシ投函を積極的にしている
- 「無料回収」を謳っている
こういった業者は、残念ながら悪徳業者である可能性が非常に高いでしょう。
見積もりは安くても後から追加で高額請求される、知らぬ間に不法投棄されてしまう…といったケースも実際に多く報告されています。
不法投棄は業者だけでなく依頼者まで裁かれてしまうため、十分に警戒する必要があります。
以下のページにて安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても紹介しています。
信頼できる業者に依頼したい、どこに依頼すればいいのかわからないという場合には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
粗大ごみとして処分されやすい品目
今回の記事では「粗大ごみ」として一括りに紹介してきましたが、品目ごとにもう少し細かく処分方法を知りたいという方もいらっしゃいますよね。
別ページにてさまざまな品目について詳しく解説しておりますので、気になる方はそちらもあわせてご確認ください。
粗大ごみを処分する際のよくある質問
Q.すぐに回収してほしいのですが即日対応は可能ですか?
A.お任せください。弊社は最短即日回収も行っておりますので、お住まいの地域が名古屋市内であれば、最短30分でご自宅まで伺うことが可能です。
ほかのお客様との兼ね合い、道路の混雑状況によっては多少お待たせする場合がある点のみご了承くださいませ。
Q.大型のベッドなのですが運び出しをしてもらえますか?
A.弊社は、いつでも車両に20種類以上の養生セットを準備しております。店舗や建物、物品に損傷を与えないように対策をしっかりと行い、搬出や運搬をいたします。
デスクの搬出・回収はすべてスタッフが行いますので、お客様は何もする必要はございません。
Q.扇風機1点だけの回収もしてもらえますか?
A.もちろん可能でございます。弊社では椅子1点のみの回収も行っておりますので、お気軽にご依頼ください。
ただし、単品でのご利用は割高となってしまいます。ほかにも処分したい不用品がございましたらまとめてのご依頼をおすすめいたします。
Q.少し傷があるテーブルでも買取してもらえますか?
A.弊社は修理工場を保有しているため、さまざまな品目の修理・修復が可能です。そのため、テーブルに多少の傷や汚れなどがあっても買取できる可能性もございます。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、ぜひご利用ください。
まとめ
今回は粗大ごみの処分方法について詳しく解説してまいりました。
粗大ごみは解体し普通ごみとして処分することも可能です。
しかし、慣れない解体作業にはケガや事故の危険性があり、そもそも家電4品目のように解体や分解を法律で禁止している品目もあります。
費用を抑えたいからと言って、無闇に解体することはやはりおすすめできません。
「安心・安全かつお得に粗大ごみを処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でも粗大ごみに該当する大型の製品はもちろん、そのほか数多くの製品を買取・回収しています。
分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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