日常生活の中で出た「不用品」。皆さんは、大掃除や模様替え、引っ越しなどの際に出た不用品をどうしていますか?
粗大ゴミで出す?リサイクルショップに売りに行く?不用品回収業者に回収を依頼する?
不用品を処分するにはさまざまな方法がありますが、一度にたくさんの不用品を処分しようと思うと、やはりまとめて処分してくれる業者に任せるのが安心です。
しかし、業者に頼みたくても不用品回収の料金ってよく分からないし不安だな…と感じる方は多くいらっしゃいます。
今回は、そんな方のために、不用品回収を依頼できる業者、不用品回収の相場、依頼する際にお勧めしたい業者や少しでも費用を安くするためのコツなど、まとめてご紹介していきたいと思います!
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・不用品回収を利用する前には相見積もりを!あいみつを取る際のメリット、比較するポイントとは
・悪徳な不用品回収業者に騙されていませんか?賢く不用品を処分するために知っておきたいこと!
1. 不用品はどこに回収してもらえるの?
たくさん出てきてしまった不用品をどうやって処分しようか迷いますよね。先程、業者に依頼するのが安心とお伝えいたしましたが、どこの業者が良いのか分からない方も少なくありません。
不用品回収を依頼できる業者は、
- リサイクルショップ
- 引っ越し業者
- 自治体の粗大ゴミ回収
- 不用品回収業者
この4つです。それぞれの特徴は以下の通りです。
業者 | 詳細 | 利用しやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
リサイクルショップ | 中古品や未使用品を売買している業者 | △ | △ |
引っ越し業者 | 引っ越し業者が行っている不用品回収サービス | △ | △ |
自治体の粗大ゴミ回収 | 地域それぞれの自治体が行っている粗大ゴミ回収 | ○ | ○ |
不用品回収業者 | 不用品回収を専門に行っている業者 | ◎ | △ |
不用品回収の依頼は上記の「利用しやすさ」から考えて、不用品回収業者もしくは自治体の粗大ゴミ回収を利用するのがオススメです。
引っ越し業者とリサイクルショップは条件が合えばメリットは大きいですが、不用品回収をメインで行っている業者ではないので、不用品の状態が良くないと買取は難しくなりますし、回収できる品目やタイミングが限られています。そのため、せっかく依頼をしても断られてしまうこともあるんです。
不用品を確実に処分したいのであれば、不用品回収を専門とした業者に依頼するのが良いかもしれません。
2. それぞれの業者のメリット・デメリット
不用品回収を依頼できる業者はそれぞれ特徴が異なります。
業者ごとのメリットとデメリットを把握することで自分に合った業者を選択できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
① リサイクルショップに依頼した場合
メリット | ・買い取ってもらえれば不用品が収入になる |
デメリット | ・不用品に価値がなければ値段が付かない ・引き取りを断られるケースもある ・運搬費がかかる場合もある |
リサイクルショップの特徴は「不用品の状態が良好であれば買い取ってもらえる」こと。
お金を払って処分しようと思っていた不用品が、逆に収入に変わるならメリットは大きいですよね。
ただし、捨てることが目的ではなくリユース(再使用)するために依頼をするので、不用品に価値がなければ引き取りを断られることも。その場合は査定に出した不用品を持ち帰り、他の業者に再度依頼して回収してもらわなければなりません。
未使用品や価値のありそうな不用品がある場合は、一度リサイクルショップに査定をしてもらっても良いかもしれません。
② 引っ越し業者に依頼した場合
メリット | ・不用品回収業者よりも料金が安い傾向にある ・引っ越しと同時に行えるので、手間が少ない |
デメリット | ・引っ越しと同時に依頼しなければならない ・引き取ってもらえる品目が少ない |
この場合、引っ越しをする方だけが利用できるサービスなので、不用品回収の単体では依頼できないというのはご理解ください。
引っ越し時に利用するとしても、本業は引っ越し専門です。そのため、家具などの搬出はプロでも不用品回収のサービスは実際のところあまり充実していません。不用品の品目が限定されている引っ越し業者がほとんどで、引っ越し当日に回収を断られてしまう…というケースも少なくありません。
なお、大手の引っ越し会社を利用する中には、家電リサイクル法対象の家電4品目(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機)などを回収してもらえる場合もあります。
引っ越しと同時に不用品回収も依頼したいのであれば、あらかじめ業者が対応できる品目をきちんと確認しておくことをお勧めします。
③ 自治体の粗大ゴミ回収を依頼した場合
メリット | ・料金が安い ・悪徳業者に当たる可能性がないので、安心して任せられる |
デメリット | ・処分までの工程が多く、手間がかかる ・自ら不用品を指定場所へ運ぶ必要がある ・回収日が少ない ・家電リサイクル法の対象家電は回収しない ・大きすぎるものや、大量の不用品は回収しない場合がある |
自治体の粗大ゴミ回収の特徴は、「費用を安く抑えられるが手間や時間がかかる」ということ。
不用品の回収にかかる費用は、不用品回収業者や引っ越し業者と比較すると最も安いと言えます。また、自治体が運営しているため、悪徳業者に料金をぼったくられたりといった心配がありません。
ただし、利用する際の手順が他の業者よりも複雑で、以下のような手間がかかります。
<粗大ゴミの申し込み手順>
- 粗大ゴミ受付センターに電話で申し込む
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- 指定の販売店などで(スーパーコンビニ他)、手数料納付券(シール)を購入
- 納付券に名前を記入して、不用品に貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
※ 一般的な、粗大ゴミの申し込み手順です。自治体によって異なりますので、詳しくは、各自治体のHPなどでご確認ください。
※ なお、家電リサイクル法で定められている家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機など)は自治体では収集できません。
回収日が1ヶ月に1回しかないという地域もあるので、すぐに処分したいという人には不向きでしょう。
ただ、費用は最も安く抑えることができるため、時間と手間はかかってもいいからなるべくお金をかけずに処分したい方にはオススメです。
④ 不用品回収業者へ依頼する場合
メリット | ・いつでも依頼できる ・家からの運搬も業者にお任せできるので、手間がかからない ・あらゆる不用品に対応している ・買取をしている業者もある |
デメリット | ・料金が他の業者よりも高め ・無資格の悪徳業者がいる |
不用品回収業者の特徴は「料金は高めでも便利」ということ。
不用品回収業者に依頼すると自宅まで取りに来てもらえるため、不用品の運び出しから処分まで全てお任せできます。また不用品回収を専門としているのであらゆる品目が対象になり、大型の家具や家電・大量の不用品も回収してもらえるでしょう。
不用品の処分に手間をかけず、とにかく早く処分したい方にオススメな業者です。
悪徳業者に注意!こんな業者は危険です!
しかし、中には悪徳業者もあるので注意が必要です。
どういった点を気を付けるべきなのかというと、
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も結構あるんです。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。
不用品の回収や処分には、一般廃棄物収集運搬業許可などの資格が必要になります。資格を取得している業者であれば、まず安心して大丈夫です。
HPに記載されているはずなので、不用品回収業者に依頼を検討する場合、まず資格を持った業者なのか、見積もりはどうか、さまざまな方向から調べましょう。
3. 不用品回収はどこに頼むのが安い?
それぞれに依頼した際のメリット・デメリットを理解したところで、気になるのは「一体どこが一番安いの?」ということだと思います。
必ずしも費用が安ければ良い…というわけではありませんが、おおよその費用を知っておくことで、依頼した際のぼったくりを防ぐこともできますよね。
なお、リサイクルショップに関しては「買取」が前提の回収となっており、費用は特にかからないため、
- 引っ越し業者
- 自治体の粗大ゴミ回収
- 不用品回収業者
この3つに絞って、それぞれの費用相場を見ていきたいと思います。
引っ越し業者を利用した場合の費用相場
先程もお伝えしたように、引っ越し業者にも不用品は回収してもらうことができます。
ここで注意したいのは、あくまで引っ越しをされた方のみが利用できるサービスということです。また、引き取り可能な品目は限られており、どの引っ越し業者でも不用品の引き取りが可能なわけではないので、そのあたりも踏まえてご覧ください。
品名 | 引っ越し業者の回収費用の相場※1 |
---|---|
ベッド | 3,000円~ |
マットレス | 要相談※2 |
ソファ(1人用) | 2,500円~ |
テーブル | 3,500円~ |
タンス | 要相談※2 |
本棚 | 要相談※2 |
扇風機 | 要相談※2 |
冷蔵庫 | 6,672円~ |
テレビ | 4,296円~ |
洗濯機 | 5,484円~ |
※1 業界大手の業者事例を掲載。
※2 基本的には引き取り不可。業者や利用するエリアによって引き取り可能な場合もあるため、事前に要相談。
このように、必ずしも不用品を回収してもらえるわけではなく、自治体の回収同様に回収不可の品目もあることから、利便性に関してはあまり良いと言えません。
自治体の粗大ゴミ回収を利用した場合の費用相場
各自治体では、「粗大ゴミ受付センター」という窓口を通じて、粗大ゴミなどの回収を行っています。
センターへ依頼する場合の相場は、下記の通りになります。
全てではありませんが、一般的に粗大ゴミとしてよく回収されるものをピックアップしてみましたので、参考までにご覧ください。
品目 | 自治体の回収費用 |
---|---|
ベッド | 1,500円 |
マットレス | 1,000円 |
ソファ(1人用) | 500円 |
テーブル | 1,000円 |
タンス | 1,000〜1,500円 |
本棚 | 1,000〜1,500円 |
扇風機 | 250円 |
※ なお、家電リサイクル法で定められている家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機など)は自治体では収集できないため、表には記載していません。
このように、費用はかなり安く自治体での不用品回収はほとんどのものを回収してくれるのが分かります。しかし、不用品のサイズによっては回収を断られることもあるので注意が必要です。
また、企業や店舗などの事業系の粗大ゴミは回収対象外となるので、不安な場合はお住まいの自治体に問い合わせることをお勧めいたします。
サイズによって回収できない場合があるとお伝えしましたが、具体的に言いますと、自治体に依頼できる不用品のサイズとは、一辺の長さが約30~210cmのもののことになります。
210cmを超えるものであっても、解体したり切断して既定のサイズ内に収めることができるのであれば、粗大ゴミとして回収してもらうことが可能になります。
自治体の規定として、一辺の長さが約30cm以下のものは通常の家庭ゴミとして出せます。
ただし、解体には時間や労力を必要としますので、状況を判断した上で行うようにしてください。
不用品回収業者に依頼した場合の費用相場
不用品回収業者の料金形態は2通りあります。
- 処分したい不用品が少ない場合(1品目ごとの回収)
- 処分したい不用品が多い場合(トラック積み放題プランでの回収)
この2つでは、かかる費用が大きく変わってきますので、それぞれを詳しく見ていきましょう。
1品目ごとの回収
品目ごとの回収は、処分したい不用品が少ない場合に利用するプランになります。
このプランを利用する場合は、1品目の回収料金の他に「基本料金」がかかる業者が多いです。
(基本料金の相場は、2,000~5,000円程度)
「基本料金」を追加した各処分品の費用相場は以下のとおりです。
品目 | 不用品回収業者の回収費用※1 | 基本料金 | 回収費用の相場(回収費用+基本料金の合計) |
---|---|---|---|
ベッド | 5,000円~ | 2,000円〜 | 7,000円〜 |
マットレス | 3,000円~ | 2,000円〜 | 5,000円〜 |
ソファ(1人用) | 5,000円~ | 2,000円〜 | 7,000円〜 |
テーブル | 2,000円~ | 2,000円〜 | 4,000円〜 |
タンス | 5,000円~ | 2,000円〜 | 7,000円〜 |
本棚 | 3,000円~ | 2,000円〜 | 5,000円〜 |
扇風機 | 1,000円~ | 2,000円〜 | 3,000円〜 |
冷蔵庫 | 6,000円~ | 2,000円〜 | 8,000円〜 |
テレビ | 2,000円~ | 2,000円〜 | 4,000円〜 |
洗濯機 | 3,000円~ | 2,000円〜 | 5,000円〜 |
※1 業界大手の業者事例を掲載
トラック積み放題プランでの回収
こちらは、トラック(軽トラック〜4tトラック)に積めるだけまとめて不用品を処分できるという料金プランです。トラックのサイズによって料金が変わるシステムで、いくつも不用品がある場合にはこちらの方がお得になることも。
部屋の広さ | プラン料金 | トラックの大きさ | 積載量 | 作業人数 |
---|---|---|---|---|
単身赴任/学生の 一人部屋 | 20,000円~ | 軽トラック | 約1㎥ | 1名 |
2K~程度の部屋 | 34,000円~ | 2tトラック | 約4㎥ | 2名 |
3DK~程度の 部屋 | 58,000円~ | 4tトラック | 約8㎥ | 2〜3名 |
<軽トラックにはどれくらい積めるの?>
部屋のサイズに合わせたトラックの大きさの目安はこの表で理解できるかと思いますが、実際に軽トラックでどの程度積めるのか知っておきたいですよね。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- パソコンや掃除機などのコンパクトな家電類
- ベッド
- 食器棚や調理器具
実は、軽トラック1台でこれだけのものが積め込めます。「軽トラック1台でこんなに積めるの?」と驚きますよね。
これだけ積めれば、当然一人暮らしの一部屋分は難なく回収できてしまいます。
ただし、注意してほしいポイントは、いくら積み放題とは言っても、トラックには積める重さや高さ制限があるという点。
残念ながら何でもかんでも積めればOK!というわけにはいきません。
きちんと現場で現物を見て見積もりをしてもらい、後から車両追加やトラックのサイズの変更などで追加で請求されないためにも、納得した上で依頼することが大切になります。
結局、安いのはどこの業者?
3つの費用相場を分かりやすく比較してみましょう。
品目 | 引っ越し業者※1 | 自治体※2 | 不用品回収業者※1 |
---|---|---|---|
ソファ(1人用) | 2,500円~ | 500円 | 8,000~10,000円 |
テーブル | 3,500~4,500円 | 1,000円 | 5,000~8,000円 ※3 |
ベッド | 3,000円~ | 1,500円 | 8,000~10,000円 |
※1 業界大手の業者事例を掲載。
※2 一例として名古屋市の事例を掲載。
※3 不用品回収業者の回収費用は、「回収費用」+「基本料金」を含んだ場合の料金
この表からすると、不用品を処分する場合、自治体の粗大ゴミ回収を利用するのが一番安いことが分かります。
しかし、費用が安いというだけでは、さまざまな不用品を処分するのには向かないのです。
不用品回収ならやっぱり「不用品回収業者」!
自治体では回収できる品目に制限があり、また回収までに2週間〜1ヶ月程度の時間がかかるのがネックです。また指定の場所まで自分で運ばなければならないため、特に女性の場合持っていくのが困難な場合もあるでしょう。運び慣れていない場合はぶつけたり落下させてしまったり、家やマンションの共有部に傷を付けたりケガをしてしまったりする危険もあります。
このような場合には、多少お金を払ってでも不用品回収業者に依頼するのが安心です!
不用品回収業者は、ひとつあたりの単価は高くなってしまいますが、即日対応であったり、重い不用品を運び出す必要がなかったり、結果として手間や時間をかけずに不用品を処分することが可能です。
4. 不用品回収の費用を抑えるコツ
それぞれの業者に頼んだ際のメリット・デメリットや費用相場を見てまいりましたが、それでもやはり「少しでも安く済ませたい!」と誰もが思いますよね。
不用品回収にはどうしても費用はかかってしまいますが、実は安く抑えるコツがあるんです!
一生懸命自力で片付けをしたとしても、大型の家電や家具には処分費用は抑えるのが難しいものです。不用品の回収費用をなるべく安く抑えて、節約したお金を新しい生活に活かしていきましょう!
① 処分する不用品を決めておく
不用品回収当日に「あれもこれも」と回収して欲しいものが増えてしまうと、追加料金が発生する可能性があります。
そうならないために回収してもらうものは事前に決めておきましょう。言葉の行き違いを防ぐためにも業者に見積もりを依頼する際は、画像付きのメールなどの文章でやり取りするとスムーズかもしれません。
② 不用品の分別を済ませておく
不用品の種類や数が多い時には無理なくできる範囲で分別を行っておくことで、不用品回収業者の労力や時間を短縮することができ、その分の時間による人件費を節約することができます。
- 電化製品
- 紙
- 衣類
- プラスチック
- スチール
- その他
このように素材によって仕分けを行うように意識をしておくと、不用品の仕分けが進みやすくなるので参考にして見てくださいね。
③ 自治体の回収で出せるものは出しておく
不用品回収をするときまで時間がある場合、自治体での回収をできるだけ計画的に利用するのがオススメです。
例えば、布団や毛布などの寝具などでも指定の可燃ゴミに入るサイズにカットすることで、可燃ゴミとして出せるようになりますし、木製の家具なら規定サイズ以下に解体して少しずつ処分していけばその分の費用を節約することができます。
ただし、無闇に解体や切断をするのは、手間と労力がかかります。簡単に処分できるものに留めて、後は業者にお願いしましょう。
④ 買取が期待できるものはキレイにしておく
不用品回収料金を安くするのに大きく影響するのが買取金額の高さです。
というのも、回収費用の算定時に買取金額を差し引いてくれるため、できるだけ買取してもらえそうなものはキレイにしておくと査定額も期待できます。
主に買取が期待できるのは、以下のような製品です。
- 製造から5年以内の電化製品
- 目立ったキズや汚れのない家具
- ブランド物のバッグ、洋服、アクセサリー類
上記以外にも、スポーツ用品やアウトドアグッズ、シリーズ全巻揃った漫画類なども買い取ってもらうことが可能です。
たとえ買取で値段がつかない場合でも、業者次第では無料で回収をしてくれることもあり得ます。以上のことから、費用を抑えたいなら買取サービスも同時に行っている不用品回収業者を検討するのがオススメです。
⑤ 繁忙期を避ける
業者に依頼をする場合、不用品回収の依頼が増える繁忙期はなるべく避けましょう。なぜなら、繁忙期の間だけ料金を高く設定する業者が案外多いからです。
具体的には、不用品回収業者の繁忙期と言われるのは、引っ越しの件数が多い3月下旬〜4月上旬あたり。業者によっては、繁忙期とそれ以外の時期で10万円以上も費用に差が出ることも少なくないのです。
転勤などで3月下旬〜4月上旬に引っ越しが必要な方は、不用品回収のみ3月上旬頃に済ませておくなど、早めに依頼するようにしましょう。
ほんの少し時期をずらすだけでも、かなりの費用を抑えることができるはずです。
⑥ 複数の業者に相見積もりをとる
不用品回収の費用を抑えるために最も重要なのが、「複数の業者に見積もりを出して回収費用を比べる」こと。なぜなら、回収業者によって回収費用がバラバラで、見積もりに差が出るからです。
少なくとも3社程度は見積もりに出すことをお勧めします。いくつかの業者に見積もりに出すことでスタッフの対応など悪徳な業者かどうか判断するにも役立ちますし、不用品回収の相場を知ることもできます。他の業者のほうが安かった、と後悔しないためにも、相見積もりは重要になるのです。
また、他社の見積もりを利用して回収費用の交渉することもできるので、信頼できる業者に少しでも安く不用品を回収してもらいたい!という方は、複数の業者で相見積もりすることをお勧めします。
5. 不用品回収の業者を選ぶときの注意点
不用品回収を業者に依頼した際に、少しでも安くするためのコツが分かったところで、実際に業者を選択する際に気をつけて欲しいポイントがいくつかあります。
業者によっては、不用品回収の許可がないにも関わらず業務を行う、不当に高い料金設定にするなどトラブルを起こすことも少なくないのです。
信頼できる業者を選ぶために注意したい点は、
- 必要な許可を取得しているか
- 料金体系が明確であるか
この2点です。では詳しく見ていきましょう。
必要な許可を取得しているか
不用品回収の見積もりを依頼する前に、「一般廃棄物収集運搬許可」や「古物商許可」を持っているかを確認しましょう。どちらもHPなどで簡単に確認することができます。
なぜこの2つの許可が必要なのかと言いますと、「一般廃棄物収集運搬許可」を持っていないと処分場へゴミが持ち込めず、不法投棄される恐れがあります。また「古物商許可」を取得していないと、不用品の買取ができません。
これらの許可を自社で持っていない場合は、別の提携業者へ依頼する必要があり、仲介料など費用が余計にかさむ可能性が高くなってしまうので注意が必要になります。
料金体系が明確であるか
不用品回収業者のメリット・デメリットの項目で、悪質な業者は不法投棄をしたり、不当な追加料金や高額料金を請求をしてくることもあるとお伝えしましたが、優良な業者は料金表などで費用を明確に提示しています。
キャンセル料についてや違約金、オプション料金など、必要な費用の情報は必ず事前説明がありますし、作業内容についても追加や変更を見積書であったり契約書できちんと開示してくれます。
もしも、「これは何の費用?」と疑問に思う場合は、遠慮せず業者に質問することが大切です。優良な業者であれば、依頼者側がきちんと納得するまで対応してくれるはずです。
悪徳業者に騙されないために、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
6. まとめ
今回は、不用品回収における、費用相場や業者ごとのメリット・デメリットなどをご紹介してまいりました。
不用品回収が可能な業者をおさらいすると、
- リサイクルショップ
- 引っ越し業者
- 自治体の粗大ゴミ回収
- 不用品回収業者
この4つの業者でした。
リサイクルショップは買取がメインなため何でも不用品を処分できるわけではありませんし、引っ越し業者は引っ越しする場合のみ利用でき、また回収できる品目もかなり制限されます。
自治体の粗大ゴミ回収は、費用は抑えられますが自力で運び出す必要があるため、大量の不用品の処分には向きませんし、家電リサイクル法など自治体で回収できないものもあり少々不便に感じるでしょう。
その点、不用品回収業者は、その名のとおり「不用品回収」のプロです。
- 動物
- 薬品・医療器具(注射器・針・メス等)
- 銃器
- 生ゴミなどの食料品全般
- ペンキなどの塗料
- 液体
- 危険物(ライター・マッチ・スプレー缶・電池)
などを除けば、不用品はどんなものでも回収することができます。自治体や引っ越し業者に比べて費用はかかってしまいますが、全ての作業をプロにお任せして安心して依頼することができます。
しかし、中には悪徳な業者もいますので、ご自身の目で見極めて依頼をする必要があります。
もし業者選びに迷われたら、ぜひ一度出張回収センターまでご相談ください!