絨毯の中でも、日本で特に人気の高い「ギャッベ」。
「ギャッベ」とは、ペルシャ語で目が粗くて毛足が長い絨毯を意味しており、「ギャベ」とも呼ばれています。
イラン・イスラム共和国の南西部に位置するシラーズ州を遊牧する部族カシュガイ族、ルリ族などによって織られる遊牧民の手織り絨毯の略称です。
ギャッベは、高い品質と他の絨毯とは違う、オンリーワンのデザインがその人気の秘密です。
そんな人気のギャッベですが、引っ越しや模様替えなどさまざまな理由で処分を考えることももちろんあるでしょう。
ギャッベに限らず絨毯全般に言えますが、ペット臭やタバコの匂いが染み付いてしまったり、食べこぼしなどのシミがついて汚れてしまった絨毯は残念ながら廃棄処分するしかありません。
しかし、まだ新しいもの、状態の良いもの、ギャッベのような人気で高級な絨毯などは、お金を払って廃棄処分するよりももっとお得な処分方法があるんです!
今回は、高級絨毯の中でも、特に人気の高い「ギャッベ」に焦点を当てて上手な処分方法、お得な処分方法についてご紹介して行きたいと思います!
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「ギャッベ」とは?
出典:beau decor
冒頭でも少し触れましたが、「ギャッベ」とはペルシア語で「粗い」とか「雑」という意味で、正直あまり良い印象の言葉とは言えません。
イラン南西部の都市シラーズ周辺の砂漠地帯に住む遊牧民が、自分たちの飼っている羊たちの毛を移動する先々に生えている草花や木の実などによって染め、
- 空
- 草原
- 馬、羊、犬
- 子供たち…など
このように周りにある風景や動物などをモチーフに自分の好きなデザインを自由に織りあげた100%天然素材の素朴な絨毯で、イラン西部のザクロス山脈から南部フォース州の高原に住む遊牧民によって、織り続けられている毛足の長い絨毯のことを「ギャッベ」と呼んでいます。
ギャッベはもともと遊牧民が、朝晩の凍るような寒さや、砂漠の焼けるような暑さから自分たちの身を守るために、テントの中に直に敷いて使用しているもので、外気の温度差に耐え、冬は暖かく夏は涼しいのが特徴です。
ギャッベは羊毛の弾力性に富み、長年使用してもへたる事はありません。逆に、踏めば踏むほど毛が柔らかくなり、独特の良い風合いが出てくるとても質の良い絨毯です。
ただ、運ぶのに苦労するその重さや自由すぎるデザインから「雑」とか「ゴミ」という意味でギャッベと言われたのだとか。
「ギャッベ」と「ラグ」の違いとは?
ギャッベという言葉が浸透するにつれ「ギャッベと絨毯、ラグってどこがどう違うの?」といった質問をよく見掛けます。ギャッベとラグ (ここでは一般的で安価なラグをイメージしてください)は、「繊維を織って作ったもので部屋に敷くもの」というくらいしか実は共通点がないと言っても良いほど別物なんです。
素材の違い
「ラグ」と「ギャッベ」の違いはまず素材です。
ラグはポリエステルなどの化学繊維から出来ているものが多く、もちろん原料は石油となります。
昔はナイロン製のものが主流でしたが、現在はポリエステル製品が主流となり、価格が安いというのが一番の特徴かもしれません。
しかし、安い化学繊維だから質が悪い…ということでは決してなく、最近のポリエステルは汚れが付きにくい・無駄毛なども出ない製品も多く品質も劇的に上がっているようです。
一方ギャッベは羊毛100%、つまりウール製です。
ウールの特徴は何と言っても夏涼しく、冬暖かいこと。また、ウールには天然の皮脂成分があるため、燃えにくい・汚れがつきにくいなど昔から衣服の原料として重宝されてきました。この特性は、もちろんギャッベの素材としても最適。
どちらが良いか悪いかということではありませんが、化学繊維と天然繊維の違いは大きいと言えます。
製法の違い
二つ目は作り方の違いです。
一般的なラグは機械で織るため、同じ柄の製品が大量に生産でき、その分コストを安く抑えることができます。
一方ギャッベは人の手で丁寧に織られています。もちろんデザイン画などはないため同じ柄は存在しません。
そのため、ギャッベは買いそびれてしまうと同じ柄はもう手に入らないというのは覚えておくと良いかもしれませんね。
このことから分かるように「機械で織ったギャッベ」というものは存在しません。「手織りのラグ」は存在しますが「機械で織ったギャッベ」はギャッベではなく、手織りで作られるものだけがギャッベと呼べると言っても過言ではありません。
染め方の違い
ラグの原料であるポリエステルは染まりづらい性質があり、特殊な化学染料を使い、温度や圧力が調節された特殊な機械がないと染まりません。特殊な染料で特殊な技術を使ってはじめて化学繊維を染めることができます。
一方、ギャッベは纏った油分のせいで染まりづらい性質を持っていながらも、自然素材で染められています。
生産地であるイラン南西部の砂漠地帯に生えている胡桃の皮やザクロの皮、野草や木の根から抽出した自然の染料が使われています。そのため、仕上がりがなんとも優しい色合いになっているのが大きな特徴と言えます。
※ 最近では化学染料を使うギャッベも出てきているようです。
「ペルシャ絨毯」との違いは?
「ギャッベ」と「ペルシャ絨毯」って似ていると思いませんか?
それもそのはず、どちらも同じイランで伝統的に作られている絨毯だからです。そのため、大きく分類するとペルシャ絨毯の一種がギャッベとも言えるかもしれません。
ただ、双方には大きく違う点も。
ペルシャ絨毯は「床に敷く美術品」とまで言われており工芸品として非常に洗練されているものです。耐久性にも優れ、80〜100年程使用できると言われています。
綿密なデザイン画があり、産地によって伝統的なデザインが現在まで継承されており、斬新なデザインというものはあまり見受けられません。
また織り方にも違いがあり、ペルシャ絨毯は絨毯の毛が立たないペルシャ結び(一重結び)という手法を用います。
それに比べてギャッベは遊牧民が日常で使う伝統的な織物。一般的な寿命は30〜40年と、ペルシャ絨毯に比べて少し短いかもしれませんが、これはあくまで目安です。後ほど詳しく説明いたしますが、丁寧に扱うことで100年保つような「オールドギャッベ」も存在します。
美術品とまでは言えませんが美しく色彩もカラフルでデザインもふんわりと温かみのある柔らかい雰囲気があります。このふんわりとした暖かいデザインが昨今のギャッベ人気を支えているポイントでもあるのです。
そして一般的にギャッベに用いられる織り方はトルコ結び(二重結び)と呼ばれ、これはギャッベを織るカシュガイ族の女性がトルコ系民族であることに由来しています。
このように、同じ産地とは言っても、製法やデザインなどさまざまな部分が異なるのです。
ギャッベの品質を見極めるポイント
出典:beau decor
リーズナブルなラグとの違いをわかったところで、ギャッベ自体の品質の見極め方はどうなのでしょうか?ギャッベとして市場に出回る絨毯の中でも、実はその品質はものによってかなり違ってきます。
良いギャッベか見極めるためには、素材や織り方など、「ギャッベ本来の品質」を満たすものかどうかチェックするポイントを知っておきたいところ。
ここでは、ギャッベの品質を見極めるポイントについて見ていこうと思います。
織りの細かさや丁寧さ
ギャッベの織りの細かさや丁寧さの魅力は、単に見た目の美しさに留まりません。
しっかりと織られたギャッベは耐久性が高く、「100年使える」とも言われるものもあるほど。またゴミなどが入り込みにくく、水分も染み込みにくいため汚れに強く、日常のお手入れは掃除機を掛けるだけで十分に衛生的な状態を保てる優れた絨毯です。
特にギャッベは、他国で模して作ったものではなく、本場イランで伝統を受け継いできた、カシュガイ族の女性たちによって織られるという点でより価値があります。カシュガイ族の手織り技術は、ユネスコによって世界無形文化遺産に登録されているほど、大変貴重なものなのです。また、上質なギャッベは特に織りが細かいことが特徴です。
織りが細かく目が詰まっているとなると、固くゴワゴワしないの?と思われるかもしれませんが、心配はご無用。
肌触りや踏み心地の良さは、丁寧に手織りで仕上げられた上質な品であればこそなのです。
上質な羊毛を使用しているか
ギャッベの故郷、イランの山岳地帯は非常に寒暖差の激しい地域でもあります。その山岳地帯で暮らす羊の毛は、厳しい気候を乗り越えるため、実は独特の特徴を持っているんです。
先程もラグとの素材の違いで解説いたしましたが、一般的に羊毛と言えば、ニットや帽子、マフラーなど冬物衣料によく用いられることもあって、「保温性の高さ」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
じゃあ羊は夏の間は暑いのに必死に耐えているの?
いいえ、実は羊毛には余分な湿気を吸い取る調湿効果もあるため、夏は夏でサラリと快適に過ごせるというわけなんです。
ただ、残念ながら羊毛で織られたギャッベであればどれも冬は暖かく、夏は爽やか!…というわけではありません。イランの山岳地帯の羊の毛には、ウールグリース(精製ラノリンの原料)と呼ばれる毛を守るための油分が豊富に含まれています。ギャッベの中には、この油分をほかの用途に利用するため製造途中で抜いてしまい、本来の羊毛の特徴を失ってしまったものも少なくないのです。
特に上質なギャッベは油分を抜いていない上質な羊毛で織られ、洗いの工程で何度もトリートメントをかけて滑らかに仕上げられているのが特徴です。
伝統的な草木染
ギャッベのカラフルだけど柔らかく優しい色合いは、その昔、遊牧民たちが山の植物を用いて染めていた伝統的な草木染の色です。化学染料にはない特有の奥深い色合いは、手間を惜しまず作られた証拠でもあります。
そもそも上質なギャッベに用いられる羊毛は、ウールグリースの油分を纏っているために染まりにくい性質を持っています。それを、時間をかけて何度も染めていくことで、淡い色合いから濃色、そして染料をかけ合わせることで生まれる絶妙な色合いまで、細やかに表現できるようにしているのです。
天然素材で染めているといっても、色落ちや色あせで目に見えて劣化するということは決してありません。
むしろ、年月を経て少しずつ色合いが変化し、味わい深く育っていくのもまた楽しみのひとつでしょう。
仕上げの丁寧さ
絨毯の縁にも、上質なギャッベの違いを見て取ることができます。
絨毯の中には縁に経糸(フリンジ)がついたままになっているものがありますよね。これらは装飾的にわざと絨毯の地糸をそのまま出しているというものです。ただし、掃除の際にはこの糸が絡むことも多いのが難点。
同様にポンポンがついているものもあり、これは装飾としてかわいらしさを演出しているのですが、やはりほつれやすいので、織りの細かい高ランクのギャッベにはあまりつけられていません。
上質なギャッベには、そのような装飾はなく、手間をかけて折り返した仕上げになっているので耐久性という部分でも優れているのです。
ギャッベの種類
「ギャッベの種類」と言っても、本来ギャッベはひとつしか存在しません。
ギャッベはペルシャ地方、イランの南西部のカシュガイ族という遊牧民族の絨毯がルーツ。その伝統的なギャッベが現代のデザインや技術と出逢い、より幅広いデザインと高い品質となってきたのが「現代のギャッベ」と言えるでしょう。
そんな中、どのような業界、どのようなものでも同じ運命をたどる場合が多いとは思いますが、イランのギャッベに影響を受けたさまざまな「ギャッベを模した絨毯」が作られるようになりました。
この模したギャッベを含めて、「ギャッベにも色んな種類がある」と捉える方ももちろんいらっしゃいますが、ここでは本来の「ギャッベ」とは何かということも含めてご説明していきたいと思います。
現在ギャッベとして販売されている、もしくはギャッベと呼ばれているラグの中には以下の4つがあります。
- イランの伝統的な手織り絨毯
- インドで手織りで作られるギャッベ
- 機織り機で作られるギャッベ
- ギャッベ柄の機械織りカーペット
では順番に詳しく見て行きましょう!
これこそが「ギャッベ」!イランの伝統的な手織り絨毯
ギャッベの歴史は数百年前にさかのぼります。
先述したギャッベの見極めるポイントでも触れておりますが、ギャッベは標高の高いイランの高地、ザクロス山脈のふもとで遊牧生活を続けるカシュガイ族という遊牧民族が、自分たちの暮らしの道具として羊毛を使った手織りの絨毯を作り始め、伝統的に伝えられてきました。
いつしか果物の皮や草木で染められるようになり、模様も織り込まれるようになったギャッベの伝統的な手法は、他の模したギャッベとは段違いな美しさです。そして見た目の美しさはさることながら、細部まで丁寧に織られた品質の良さは他とは比べ物になりません。
その素晴らしさはまさしく「本物のギャッベ」の名にふさわしいものと言えるでしょう。
インドで手織りで作られるギャッベ
もともとイランで生まれたギャッベですから、インドギャッベはその影響を受けて作られたもの…ということはお分かりかと思います。
インドギャッベの中でもここでは手織りのものについて解説していきますね。
実はインドでも手織りの絨毯の伝統が長く続いています。しかしイランのペルシャ絨毯や一時期、日本でも人気の高かった中国の段通と比べると、実際のところ世界的な市場でスポットが当たる機会はそれほどありません。
というのも、手織りと言うとやはり「ペルシャ絨毯の国であるイランの伝統と技術」が群を抜いていると判断されるためです。
そんな中で、世界的に人気の高まるイランのギャッベに注目した人物が、”インドでもギャッベ柄の手織り絨毯を作ってみよう!”ということでインドでも作られるようになったのだとか。
真似ているとは言っても、やはり品質に差が出てくるのは致し方ないことでしょう。これはインドに限らずですが、手織りの絨毯はやはり手仕事の極みと言えるので、一枚一枚その品質が大きく異なってきます。
インドギャッベもそのものによってやはり大きく異なるので一概には言えませんが、本場イランのギャッベに比べると、糸の太さが太く、デザインもシンプルなものが多いのが特徴と言えるかもしれません。
比較的同じデザインのものが作られている場合が多いので、そのデザインでこれはインドで作られているものかな?と感じる場合もあるかもしれませんし、羊毛の品質もイランのギャッベと比べると全体的に違いがで出てくるものが多くなっています。
イランの上質なギャッベが柔らかく、織りの細かさからくる弾力があるのに比べると、インドのギャッベはかなりがっしりとしていて厚みがあるものが多いというのも特徴のひとつです。
機(はた)織り機で作られるギャッベ
続いて、機織り機で作られたギャッベについて見ていきましょう。実は、こちらもインドで作られており、先述した手織りのインドギャッベに比べて、さらに見た目の違いを感じるのが機織りのギャッベです。手織りのものと比べると、よりはっきりした表情になっていると感じるのではないでしょうか。
ギャッベの製法について触れた箇所で、イラン製で手織りのものが本来のギャッベであると言っても過言ではない…とお伝えしましたが、「イランの手織りの絨毯でないとギャッベと言ってはいけない」という決まりはどこにもないため、実は機織りであるこちらも「ギャッベ」という名前で販売されてしまっています。
手織りと比べるとずいぶんとリーズナブルで、もしイランのギャッベでリビングのものが30万円ほどだったとした場合、機織りのギャッベは10万円以下、中にはリビングサイズで5万円以下なんてものもあります。
「手織り」と「機織り」の違いとは?
手織りと機織りではそもそも作り方が違うため、それぞれに特徴があります。
手織りの場合は縦糸に一本一本指で糸を結んでは切ってを繰り返すことで出来上がります。
そのため、細かく自由な柄や表情を織り込むことができるのが特徴で、デザインもさまざま、自由な柄を折り込むことが可能です。
手織りのものは毛の向きが一定方向に向いているため、中でも上質なイランのギャッベは光沢感、見る角度によって表情が大きく変わって見えるなどの美しさを感じることができるでしょう。
一方、インドの機織りのギャッベは毛がまっすぐ立っていることが多く、手織りほど細かく表現することが織りの構造上できないため、手織りのギャッベに比べると、はっきりとした表情になってくるのです。
モチーフにも偏りがあり少しだけ木や鹿が織り込まれているか、もしくはグラデーション、横方向のストライプのものが中心なようです。
耐久性も手織り絨毯はどの方向からの力に対しても強いため、上質なものだと30年以上使えるものがありますが、機織りのものは手織りと比べると横に引っ張る力には弱くなるという特性があります。
そのため数年使っていると使い方によっては歪んでしまうこともあり、耐久性は「手織り」と「機織り」とでは大きく変わってくるのが現実です。
ギャッベ柄の機械織りカーペット
近年、とても多いのがこのギャッベ柄の機械織りラグです。
イランで作られたものではなく、かつ機械織りともなれば、正直「ギャッベ」と言って良いものか怪しいところですが、こうして真似て作ったものも現在のギャッベには含まれます。
こちらは完全に機械で作られたもののため、手織りのギャッベと共通することはデザインくらい。
しかし、機械織りのものにまでギャッベの影響が大きく広がっていっていることこそが、ギャッベの人気の高さを感じさせてくれます。イランのギャッベは特にデザインのバリエーションがとても豊富なことも大きな特徴で、機械織りのカーペットの場合も特に本場イランで人気の多色使いのデザインから影響を受けて作られたものが多くなっています。
ギャッベ柄の機械織りのカーペットが紹介され始めてから既に10年以上経つことから、ギャッベが世界のさまざまな人々の暮らしに根付いてきている証…とも言えるかもしれませんね。
ギャッベが人気な理由とは?
ここまで、ギャッベの特徴や種類などを見てまいりました。ギャッベの柄に特徴があることは理解できましたが、これほどまでに広まったのは一体どうしてなのでしょうか。
ここでは、そんなギャッベの人気の理由をもう少し深掘りしてみましょう。
世界にひとつしかないデザイン
何度もお伝えしているように、ギャッベの魅力のひとつとしてその独特なデザインがあります。
多くの場合、製品は一定のデザインであり同じものが無数に存在するのが普通ですよね。
しかし、ギャッベは違います。
織り手がひとつひとつ心を込めて作り上げている、いわば芸術作品とも言えるアイテムであり、美しく作り上げられた世界にふたつとないオンリーワンのアイテムなのです。
そのため、工業製品では絶対に作り出せない、手仕事ならではのセンスや温もりが感じられます。
不揃いの編み込み、素朴さのある全体のデザインがギャッベの魅力を作り出しており、これこそが、多くの人々から人気を集めている理由なのかもしれません。
ひとつとして同じもののないお気に入りのギャッベをお部屋に敷けば、あなただけの特別な空間の出来上がりです。
ギャッベのように、見ているだけでなんだか心が温かくなるようなアイテムが常にお部屋に置かれていると、毎日ゆったりとした気分で過ごせますよね。
ギャッベの文様にはそれぞれ意味がある!
実は、織り込まれている文様にもひとつひとつ意味があります。
文様 | 込められた意味 |
---|---|
生命の木 | 健康・長寿・命 |
花 | 春への憧れ・自然への感謝 |
羊・ヤギ | 豊さ・財産 |
鹿 | 家庭円満・子供の健やかな成長 |
ラクダ | 成功 |
鳥 | 神様の使者・幸福 |
オオカミ | 魔除け・厄除け |
人 | 子供の成長・子宝 |
四角形 | 大切なもの・幸せな未来 |
Xマーク | 永遠・未来永劫 |
ジグザグマーク | 大切な水・水への感謝 |
参考:ギャッベの柄とその意味を解説!ギャッベの模様に込められた思いを深堀り|BICKLY CARPET
上記はごく一部です。
このように家族の幸せを祈るものや生活の支えとなる財産を表すものなどその種類はさまざまで、どれをとっても日々の暮らしには欠かせないものや自然への感謝を意味するものばかり。
また、文様だけでなく色の違いによっても、
- 黄色…「砂漠」
- 赤色…「太陽」、「元気な子供の頬の色」
- 緑色…「草花が芽吹く大地」
- 青色…「空」
このようにそれぞれ意味が異なります。
色や文様のデザインを通して、あなたの日々の暮らしの願いを込めてみるのも素敵かもしれませんね。
防音効果・機能性も高い!
多くの方が普段の生活ではあまり意識できないものが「生活音」です。
生活音とは、暮らしの中で出るさまざまな音のことを示します。
例えば、戸を開け閉めする音や冷蔵庫や洗濯機など家電が出している音など。その他にも、部屋の中で過ごすときに出ている音もあります。歩く音や座る音、話し声や趣味の音など誰もが作り出しています。
普段あまり神経を使っていない音とも言えますが、他人の発生している生活音には敏感な方も多いのではないでしょうか?
壁を隔てた隣から聞こえてくる音は異様にうるさく聞こえてきたり、一度気になり始めるとイライラのもとになったり…。また、プライベートな時間を過ごす上でも生活音が漏れることはなるべく防いでおきたいですよね。
実は、その生活音をしっかりと軽減させてくれるという理由でも、ギャッベは人気のアイテムなんです。
というのも、ラグなど弾力性が高い毛織物を敷くことで音はかなり吸収されます。
立ったり歩いたり、座ったりなどの動作で発生する音には効果が高く、なんとギャッベに使われているウールにも音を吸収する性質があるんです!
コンサートホールに敷かれている絨毯にもウールの素材はよく用いられているため、ギャッベを活用してしっかりと生活の過ごしやすさを手に入れることも同じようにできるはずです。
そして、何度もお伝えしておりますがギャッベに使用される羊毛は、保温性・余分な湿気を吸い取る調湿効果があり機能性としてもとても優れています。
このようにギャッベの冬は暖かく夏は涼しい、そして防音効果も期待できる優れたアイテム…という点も、人気な理由と言えるでしょう。
ギャッベは室内でペット飼う方にもオススメ!
絨毯と聞くと、室内飼いの犬や猫などの爪で引っかかれたらどうしよう?と心配になる方も多いかと思います。ギャッベのように価格も高く、またこだわったアイテムならいくら大切なペットと言えどもボロボロにはして欲しくありませんよね。
実は、ギャッベは動物の爪でボロボロになることはほぼありません。
なぜなら、ギャッベは手織り絨毯であり、代表的な織り方はトルコ織りです。トルコ織りの毛先は2本が対になっており、これが引っかかりにくい構造になっているんです。
もしも仮に1本だけ引っかかって抜けそうになったとしても、セーターのようにどんどん解けていってしまうこともないでしょう。
また、先述したように良質なギャッベは歪みや汚れにも強いため、ペットが汚してしまったとしてもお手入れを欠かさず行えば問題ありません。
とは言っても、汚したままずっと放置してしまっていてはせっかくのギャッベの価値も薄れてしまいます。
日頃からお手入れに気をつけることで、ペットともきっと快適に過ごせるはずです。
ギャッベ・絨毯の寿命はどれくらい?
ギャッベの魅力は十分に伝わったかと思いますが、優れた品質とは言っても実際どのくらい使用できるのか知っておく必要もあるかと思います。
なぜならギャッベやその他絨毯の処分方法を考える上で、「寿命」も大きく関わってくるためです。
では、一体どのくらいの寿命なのか詳しく見てみましょう。
一般的な価格の絨毯・ラグの寿命
通常、絨毯・ラグは消耗品なため使い続けていればやがて寿命を迎えます。
では、寿命はいったい何年くらいなのでしょうか?
おおよその目安にはなりますが、一般的に出回っているリーズナブルな価格のラグをお手入れやメンテナンスせずに使った場合、寿命はおよそ3年前後。
ただ、寿命については、一概に言い切れないというのが正直なところです。というのも、種類や使用頻度、使っている環境などによって寿命が変わってしまうからなんです。
同じ種類のものであっても、夏場しか使わない場合と、年中頻繁に座ったり寝転んでいる場合では当然寿命は変わってくるのは想像できるかと思います。
つまり、「3年たったから買い替えなきゃいけない!」というわけでは全くなく、処分や買い替えのタイミングに迷った際は「使用年数」よりも「状態」を見て決めるのが良いかもしれません。
こうなってしまったら「寿命」かも!
- 毛がへたっている
- 色褪せている
- 汚れが目立つ
- 破れてしまった箇所がある
このような状態になってしまったらそれは「寿命のサイン」かもしれません。
寿命を迎えたラグや絨毯を使用し続けると、保温性も失うばかりか生活音も以前より響いてしまったり、お部屋の印象も悪くなってしまう可能性も。
こうなってしまったら購入してからあまり経ってないのに…とは思わずに、思い切って処分してしまいましょう。
ギャッベ・高級絨毯の寿命
一方で、ギャッベやペルシャ絨毯などの高級絨毯の寿命は、30〜100年程度と言われており、ギャッベを例に挙げると「オールドギャッベ」と呼ばれ次世代へ受け継ぐ家の財産にもなるものもあるそうです。
それだけ、品質が良く丁寧に扱ってきた絨毯には価値があるということでしょう。
「オールドギャッベ」とは?
絨毯は骨董品としても価値がでてくることがあり、100年以上のものを「アンティーク」、30~100年程度のものを「オールド」と分類します。
「オールドギャッベ」は、実際に遊牧民が現地で30年以上使っていたものの中でも、ゾランヴァリ(イランの絨毯商)が選別し比較的キレイな状態で残っていたもの(丁寧にクリーニングしたもの)を指します。
オールドギャッベは経年変化でのみ出すことができる独特な深みのある色と、新しいものにはない光沢感と柔らかさがあり価値があるとみなされているのです。
このように、使用状況や絨毯やラグの品質によっても大きく寿命は異なります。
イラン製の手織りギャッベのように、品質やデザインも評価されている絨毯は、不要になったからと言ってただ廃棄処分してしまうのは非常にもったいないです!
そんな価値あるギャッベは、果たしてどのように処分するのが良いのでしょう?
良質なギャッベを処分するなら「買取」がオススメ!
さまざまな角度からギャッベについて見てまいりましたが、ここまででギャッベがいかに人気で機能性の優れた絨毯なのかを理解していただけたかと思います。
しかし、いくら優れたアイテムでもデザインに飽きてしまうこともあるでしょうし、引っ越し先の都合など何らかの理由で手放すこともあるかもしれません。
そんな時、あなたならどのように処分しますか?
「中古の絨毯なんて売れないでしょう?」と思うかもしれませんが、ギャッベのように人気が高く、品質の良い絨毯は迷わず「買取」に出しましょう!
ここでは、なぜギャッベを買取に出した方が良いのかを詳しくご説明していきたいと思います。
そもそも中古の絨毯は売れるの?
答えは「ものによっては売れる」です。
場合によっては量販されたカーペットやラグなども買い取ってもらえることもありますが、価格は二束三文であることが多いと思っておいた方が無難です。しかし、手織りの良質なギャッベや誰もが知るペルシャ絨毯などは、間違いなく買い取ってもらえます。
特にデザイン製が高いものとなれば、その価値はさらに高くなる可能性も!
世界でひとつのデザイン、中古だからこそ出せる風合いが人気
中古品でも需要の高いギャッベやペルシャ絨毯などの高級絨毯は、古いものや傷んだものでも売れることが多いです。
ギャッベやペルシャ絨毯などの手織りで作られる絨毯は、同じものがふたつと存在しません。また、長年使用したことによる独特の風合いや柔らかさは、中古でなければ絶対に出せないもの。
そのため、コレクターも多く、中古でも高額で取り引きされることが多いものなのです。
もしもギャッベを処分しようとお考えなら、多少キズがついていても、ぜひ一度骨董品に詳しい業者などに査定してもらうのをお勧めします。
もしかすると、思わぬ高額で売れるかもしれませんよ!
ギャッベだけじゃない!高く売れる人気の高級絨毯をご紹介!
ギャッベについて掘り下げて見てまいりましたが、ギャッベ以外の絨毯のことも気になりますよね。もちろん、世界にはギャッベ以外にも質の良い絨毯はたくさん存在します。
ここでは、そんなさまざまな種類の絨毯の中でも、特に高い人気を誇るものをご紹介していきたいと思います!
世界中で愛される人気の高級絨毯
ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯は、言わば床の上の芸術品。
踏まれることによって魅力が増す、唯一無二の芸術と言えるでしょう。 同時に、生活品として人々との間に隔たりを設けず、機能性にも富んでいるのがペルシャ絨毯の愛される理由なのです。 イランが世界に誇るこの絨毯は、ペルシア王朝時代から織り継がれてきた歴史の産物です。
ペルシャ絨毯の人気の産地ベスト5
ペルシャ絨毯が作られている地域にはたくさんの絨毯の産地があり、それぞれ独自の製法、模様、色合いの絨毯を制作しています。長い伝統を持つ産地もあれば、比較的新しい、オリジナルのデザインが魅力の産地などさまざまな特徴を持っています。
中でも都市部で作られたものの方がより高級と言われており、
- Qum(クム)
- Nain(ナイン)
- Tabriz(タブリーズ)
- Isfahan(イスファハン)
- Kashan(カシャーン)
上記5つは5大産地と呼ばれ、特に人気が高いようです。
中国段通
段通(緞通)は、中国語で絨毯という意味の毯子(だんつ)から来ています。
ペルシア(現在のイラン)で発祥したペルシャ絨毯を作る技法が、3,000年ほど前にシルクロードを通ってインドや中国に伝わり、その後独自に加工したものが中国段通です。
ペルシャ絨毯ははっきりとした色やデザインが豊富にあるのに対し、中国段通は繊細な刺繍が施され、ふんわりとした色味のため、柔らかさのあるデザインのものが欲しいという方にオススメの絨毯でしょう。
キリム
キリムは中近東のイラン・トルコ・アフガニスタンを主な産地とする、遊牧民によって織られてきた平織り(つづれ織り)の絨毯・カーペットの一種です。その歴史はとても古く、1500年以上に渡って織られてきたといいます。
キリムという名前自体はトルコがルーツですが、広い地域にわたって使われていることもあり、キリムの産地によってペルシャキリム(ギリムとも呼ばれる)、トルコキリムなどと呼び分けられることもあります。
ペルシャ絨毯やギャッベとは大きく違うキリムの特徴のひとつは、平織りのために毛足がなく、厚みが薄いことです。それもあって、床に敷くカーペットやラグとしての用途だけでなく、タペストリーやソファーカバーなど、比較的薄い布製品がよく使われるような用途も多くなっています。
より高価買取が期待できる高級絨毯とは?
高く売れる絨毯にはご紹介したようなブランドかどうかだけでなく、いくつか条件もあるんです。
高く売れる絨毯の条件について、次の6つが挙げられます。
- 大きいサイズ
- ノット数が多い
- 銘があるか
- アンティーク品かどうか
- 産地はどこか
- 素材
これだけだと分かりづらいので、もう少し詳しく見て行きましょう!
① 大きいサイズ
高級絨毯の場合、絨毯のサイズが大きくなるほど製作費用がかかるため、買取価格も高くなります。この傾向は絨毯に限らず、家具などでも同様に見られます。
② ノット数(結び目の数)が多い
絨毯は、織り込まれる糸のきめ細かさによって、高い技術が使われていると判断されます。
ノット数とは、そのきめ細かさを表す値です。ノット数が高い高級絨毯ほど、高価買取を期待することができるはずです。
③ 銘があるか
絨毯には、産地や製作者の名前、アンティークなものであれば王朝の名前などの銘が入れられているものも。この場合、希少性の高いブランド価値となるため、高価買取が期待できます。
しかし、注意しなければいけない点は、偽物の絨毯も存在するということです。
絨毯を購入する際には、「専門店などで購入した」、「アンティークのコレクターから購入した」といった、しっかりとしたルートを把握しておく必要があります。
査定してもらう場合はレシートや当時のやりとりなど、証拠となるものを持って行くことをお勧めします。
④ アンティーク品かどうか
絨毯は、「オールド」や「アンティーク」かによって、骨董品としての買取価格が大きく変わるものです。
年代ものの高級絨毯は、「天然染料の使用」や、「糸の使用本数が多く丈夫」といった付加価値もあり、高価となる傾向にあります。
⑤ 産地はどこか
ペルシャ絨毯の場合、先程ご紹介した5大産地はブランド価値が高く、高価買取価格がつきやすくなります。また、ギャッベの場合はイラン製のものなど、絨毯の買取には産地も大きく関係するのです。
ひとつ注意する点は、買取時の絨毯の状態が悪ければ、ブランド価値のある産地でも低い価格になる可能性がある…ということです。
産地は、あくまで買取時に価値のつきやすい指標。高額であることを必ずしも証明するものではないということに注意しましょう。
⑥ 素材
絨毯は、素材によっても価値が変わるため、化学繊維は安く天然素材は高く査定されます。もちろん、ギャッベに使用される上質なウールも価値があるとみなされますが、天然素材の中でも、ペルシャ絨毯や中国段通に使用されるシルクは、より高値で取り引きされる素材と言えるでしょう。
以上が、高く買い取ってもらえる高級絨毯の条件6つでした。
もちろん、この条件に当て嵌まるからと言って適当な扱いをしていてはせっかくの価値のある絨毯も高く買い取ってもらうのは難しくなってしまうかもしれません。
では、少しでも高く売るにはどうしたら良いのでしょうか?次の項目で詳しく見て行きましょう!
絨毯を少しでも高く売るには?
出典:インテリア MANOIR
どのような絨毯が高く買い取ってもらえるかは分かりましたが、どうせならちょっとでも高く買い取ってもらいたいですよね。
ここでは、そんな査定前にできる「より高く買い取ってもらう方法」をご紹介していこうと思います。
専門の買取業者を選ぶ
高価買取をしてもらうための買取業者を選ぶ際は、ギャッベやペルシャ絨毯などの高級絨毯の場合、「骨董品」や「高級家具」、「ペルシャ絨毯」専門の業者や買取実績が多い業者が良いでしょう。
知識が求められるジャンルですから、慎重に業者を選ぶようにしてください。
リサイクルショップに売るのだけはNG!
「買取」と言えば「リサイクルショップ」と思い浮かべる方も多いかもしれませんが、高級絨毯のように中古品を高く評価している商品に関しては、実はあまりお勧めできません。
というのも、リサイクルショップは、数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店ではありますが、その分専門性に欠けるというデメリットがあります。本来なら価値のある絨毯でも、相場の半分以下の値段で査定されてしまうこともあるのです。
そのような事態を避けるためにも、まずは専門的な知識のある
- 骨董品買取業者
- 高級家具専門店
- 買取実績のある不用品回収業者
この3つの内どれかに依頼することをお勧めします!
複数の買取業者を比較する
絨毯を高く売るために最も重要なのが、「複数の買取業者に出して査定金額を比べる」こと。なぜなら、買取業者によって得意なジャンルや買取基準がバラバラで、査定額に差が出るからです。
少なくとも3社程度は見積もりに出すことをお勧めします。いくつかの業者に見積もりに出すことでスタッフの対応など悪徳な業者かどうか判断するにも役立ちますし、絨毯の買取相場を知ることもできます。他の店の方が高かった、と後悔しないためにも、相見積もりは重要になるのです。
また、他社の見積もりを利用して査定金額の交渉することもできるので、信頼できる業者に少しでも高く買い取ってもらいたい!という方は、複数の業者で相見積もりするのが良いかもしれません。
保証書、購入した証を用意する
先述した高く売れる絨毯の条件にも記載いたしましたが、絨毯には偽物も多く出回っています。査定に出したは良いものの偽物でした…と追い返されるというのも少なくありません。
必ず、正規のルートで購入した証明や保証書を用意し、査定に出すことをお勧めします。
お手入れをして良好な保存状態を保つ
絨毯に限らずですが、中古市場においてその商品の見た目のキレイさは重要になります。
高級絨毯のように長年使用したことによる風合いや柔らかい質感は評価されますが、それはあくまでもキレイにお手入れされたものだけです。飲み物や食べ物をこぼしてしまったシミや、生活臭が残っていては台無しですよね。
少しでも印象を良くするためには日頃のお手入れがとても大切になります。
次の項目ではそのお手入れ方法についてもう少し見て行きましょう。
手軽にできる、絨毯のお手入れ方法
せっかく絨毯を売るなら、できるだけ高く買い取ってもらいたいでしょうし、粗雑な扱いをしてしまっては、気に入って買った絨毯もすぐに寿命がきてしまいます。ましてや、ギャッベのようにこだわって作られた絨毯ならなおさら長持ちさせたいですよね。
実は、絨毯を少しでも長く使用するためや、査定額アップのためにできる、簡単なお手入れ方法があるんです。
① 定期的に掃除をする
絨毯を長持ちさせたいのであれば、清潔に保つことが何よりも重要です。
皮脂や食べこぼしなどの汚れがあると劣化しやすくなるのはもちろん、変色したり、ダニやカビが発生しやすくなったりしてしまいます。
定期的に掃除をして、絨毯を長くキレイに使えるようにしましょう。
基本的に日頃のお手入れは掃除機をかけるだけでOK。
週に1~2回程度、丁寧に掃除機をかけるようにしてください。
② 濡れたまま放置しない
絨毯を長持ちさせるために大切なことのひとつは、洗濯などをして長時間濡れたままにしない、または普段から湿気を含ませないことです。
絨毯を乾いた状態で保つことができるとホコリが取れ易いだけでなく、掃除機をかけても傷みが少ないのも◎。また、ダニは乾燥を嫌うのでダニ対策にもなり一石二鳥です。
絨毯を拭き掃除するときや、水洗いするときは、何日か晴れが続いているような空気が乾燥している日に干すのがベストです。乾ききるまでしっかり陰干しするようにしましょう。
天候の良い日には換気をするなどして、日頃から家全体の風通しを良くするように心掛けるのも良いかもしれません。
ときどき裏返したり、持ち上げて裏側にも風を通すようにするとより効果的です。梅雨時などには除湿機も利用し、ラグに湿気が残らないように工夫するのもオススメです。
番外編 取り扱いが難しい素材、ひどい汚れ場合はクリーニングに出す!
シルクのように摩擦や直射日光に弱くお手入れが難しい素材や、飲み物をこぼしてシミになってしまったり、全体をしっかり洗いたい際には、クリーニング業者に依頼するのが一番です。
その際には、素材が何でできているかをきちんと伝えるのを忘れずに!
売れない絨毯はどうしよう?
これまで、ギャッベの処分方法としてぜひお勧めしたい「買取」のお得な情報をお伝えしてまいりましたが、必ずしも売れるとは限りませんよね。
もしも売れなかった場合、ギャッベやその他絨毯はどのように処分することができるのでしょうか?
ゴミとして処分する
一辺が30cm以下で、自治体指定のゴミ袋に入るのであれば、絨毯も可燃ゴミか不燃ゴミとして出すことができます。
可燃ゴミか不燃ゴミかを判断するのは、素材が何かによります。綿・絹・い草・麻・ウールなど天然素材で作られているものは可燃ゴミですが、裏に滑り止めなどがついている場合は不燃ゴミ扱いとなる可能性もあるので気をつけましょう。(レーヨン・アクリル・ポリエステル・ナイロンなどの合成繊維で作られたものは全て不燃ゴミになります)
大きな絨毯もカットすればOK!
上記のことから分かるとおり、自治体の指定するサイズである一辺が30cm以下にし指定のゴミ袋に入りさえすれば、大きなサイズの絨毯であっても無料で処分することは可能です。
ただし、質の良い絨毯は丈夫にできているので、自力でカットするのはかなり労力がいるはず。
無理してケガをしてしまっては元も子もありませんから、くれぐれも注意して作業するようにしてください。
カットが上手くいけば問題ありませんが、通常大きいサイズのギャッベや絨毯は粗大ゴミとして処分することになります。
<粗大ゴミの申し込み手順>
- 粗大ゴミ受付センターに電話で申し込む
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- 指定の販売店などで(スーパーコンビニ他)、手数料納付券(シール)を購入
- 納付券に名前を記入して、絨毯に貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
※ 一般的な粗大ゴミの申し込み手順です。自治体によってルールや必要な費用は異なりますので、詳しくは各自治体のHPなどでご確認ください。
地域名 | 絨毯の粗大ゴミ手数料 |
---|---|
名古屋市 | 250円 |
横浜市 | 500円 |
大阪市 | 200〜400円 |
※ 2023年1月現在
参考:粗大ごみ手数料のめやす|名古屋市、粗大ごみ処理手数料表(品目別)|横浜市、粗大ごみ処理手数料一覧表|大阪市
見ていただいて分かるとおり多少差はあれど比較的安く処分することは可能ですが、この方法のデメリットは処分するまでに時間がかかる点と不用品を指定された場所(家の外)まで運んでおかなければならないという点です。
急いで絨毯を処分したくても、予約した日にち以外で処分することはできませんし、夜勤など仕事の都合などで平日の朝に時間が取れない場合には、不便に感じるかもしれません。
自治体の運営する施設に自己搬入という手段もありますが、同様に手数料は発生しますし、どちらの場合も家からの運び出しには対応していないので、大きいサイズの絨毯のように重い家具は運び出しに注意が必要です。
良質なギャッベはかなり重く、1㎡=5kgほどあるため、例えば2m×3mのものだった場合、
6㎡×5kg=30kg
にもなってしまい、高齢の方や体力に自信のない方では丸めて運ぶのは難しいでしょう。
無理に自力で運ぶのではなく、周りの手を借りるか運び出しのプロに任せるのが賢明です。
家具量販店に購入時に引き取ってもらう
家具量販店で新しい絨毯を購入するなら、引き取りサービスがないかチェックしましょう。
一部の販売店では、絨毯の購入時に古くなった絨毯を引き取ってくれます。無料の場合と回収料金がかかる場合があるので、事前にチェックしておくと安心かもしれませんね。
引き取りが可能な場合は、購入時にお願いしておきましょう。
ネットオークション・フリマアプリに出品する
ネットオークションやフリマアプリでは、出品者が設定した販売価格にて販売できるシステムとなっており、骨董品・高級家具専門店同様に高値で売ることが期待できます。多少高額になっても価値のある品は求められる…というのがネットオークションやフリマの最大のメリットではないでしょうか?
また、購入者とのやり取り、代金の受け取りなどはアプリの提供事業者を介して行われるので個人情報などが漏れる心配がなく、安心して利用することができますよね。
仮に買取店では断られてしまった絨毯だとしても、人気ブランドのものや見た目がキレイで目立ったキズがなく、破損した部分などがない場合は価格が少々高くても売れやすい傾向にあり、すでにさまざまな絨毯が出品され取り引き成立したものも多く見られます。
実際にフリマアプリを利用する手順は以下のとおりです。
- 事前に絨毯の相場を調べたうえで、販売価格を決定する
- 商品説明をわかりやすく書く
- 絨毯の商品画像を自分で撮影して、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
費用がかからずスマホひとつで簡単に、価格も好きに設定できるなんて夢のような売却方法ですが、こうして手順を見てみると、自分自身で行わなければならないことが多い印象です。
さらに、ネットオークションやフリマでは「より安くしよう」と値切ってくる方も多く、出品物に対する細かい解説を求められることも多々あるため、出品した絨毯についての知識をきちんと説明する必要も出てきます。
逆を言えば、絨毯についての知識が豊富であれば出品物のPRができるため、より高額で落札してもらえる可能性もある…というわけです。
ただし、大きなサイズの絨毯の場合は重量もあり、その分配送料がかさみます。出品時に送料込みの価格を設定しておかないと、せっかく高額で売却できても送料でマイナスに…なんてことにもなりかねません。
さらに、絨毯にキズや汚れがついてはトラブルに発展しかねませんから、配送時の破損などを防ぐために梱包を厳重に行う必要もあり、自分ひとりで行うにはそれなりの労力がいるかもしれません。お得な売却方法のひとつですが、売却方法の中では唯一手間やご自身の労力がかかる方法でもあります。
知人・友人に譲る
周りに絨毯が欲しいという方がいらっしゃるなら、譲るというのも良いかもしれません。
買取は断られてしまったけど、お手入れ次第で使用に問題がないのであれば、絨毯としての価値はまだまだ十分にあります。
絨毯の品質にもよりますが中には100万円に近いものもありますし、譲ってもらえるとなればお相手も大変喜ばれるはずです。欲しいという方に再利用してもらえた方がこちらとしても嬉しいですよね。
ただし、相手が遠方であった場合には、配送料が発生します。
そもそも絨毯自体が高額な場合は、無料で譲るのを条件に「配送料は相手持ち」にするなど、費用の面での話し合いを事前にきちんとしておかないと、後々トラブルになりかねないのでその点だけ注意しましょう。
支援団体に寄付する
ギャッベのような高級絨毯をただ廃棄処分するのはもったいないけど、売れるようなものでもないし…という方には、寄付がオススメです。直接団体に持ち込むことが可能であれば、その場合は費用はかかりません。
ただし、寄付する際に必要となる配送料はこちら持ちとなるので、遠方で配送しなければならないという場合は、残念ながら無料で処分できるわけではありません。しかし、廃棄処分してしまうと無駄になってしまう資源で社会貢献できるのは素晴らしいことです。
なお、費用はかかってしまいますが、自宅まで引き取りにきてもらえるサービスもあるので、自力での運搬が難しい場合や、忙しくてなかなか時間が作れない方は利用してみても良いかもしれませんね。
弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。画像からリンク先に飛ぶことができますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
不用品回収業者に回収を依頼する
自分で持ち込む労力や、手間と時間をかけずに絨毯を処分したいのであれば、不用品回収業者がオススメです!不用品回収業者は、運び出しのプロでもありますから、安心・安全にどんな大きさの絨毯でも回収することが可能です!
通常、不用品回収業者への依頼は費用がかかりますが、買取に力を入れている不用品回収業者なら不用品を買い取ってもらうことでその費用を相殺することも可能なんです!絨毯の状態が思わしくなく買取が難しい場合でも、他の不用品をまとめて買い取ってもらってお得に処分する…ということができるのが不用品回収業者の強みです!
費用を抑えて、手間や時間をかけずにお得に処分できるのは魅力的ですよね。
不用品回収業者に回収をしてもらうメリットは、今言った買取を含めていくつかあります。
- 自分の都合に合わせて自宅まで回収に来てくれる。
- 回収・買取をしてくれる業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる。
- 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる。
- 自分で運び出す必要がない。
- 他の不用品もまとめて処分してもらえる。(まとめて処分する方がお得になる。)
不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方、中には悪徳業者もあるので注意が必要です。
どういった点を気を付けるべきなのかというと、
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も結構あるんです。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。
不用品の回収や処分、買取には、「一般廃棄物収集運搬業許可」や「古物商許可」などの資格が必要になります。資格を取得している業者であれば、まず安心して大丈夫です。
HPに記載されているはずなので、不用品回収業者に依頼を検討する場合、まず資格を持った業者なのか、見積もりはどうか、さまざまな方向から調べましょう。
まとめ
今回は、高級絨毯である「ギャッベ」に焦点を当て、その魅力やお得な処分方法などまとめてご紹介してまいりました。
ギャッベなどの高級絨毯は、通常の処分方法である
- ゴミとして処分する
- 家具量販店に購入時に引き取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリに出品する
- 知人・友人に譲る
- 支援団体に寄付する
- 不用品回収業者に回収を依頼する
このような方法ではなく、可能なら「買取」がオススメと何度もお伝えいたしました。
ギャッベは、ひと編みひと編み丁寧に、家族が幸福であるように願いを込めて作られたものです。その風合いは年月を負うごとに柔らかく優しい質感となり、100年以上も大切に使っていける価値のあるものでもあります。
廃棄処分してしまう前に、その価値を確かめに、ぜひ一度査定に出してみてはいかがでしょうか?
当社でもギャッベ(絨毯)の回収・買取を行っています。
ギャッベの処分でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください!