「なぜ、ごみ屋敷になるまで家にごみを溜め込むのか」
「家に溜まったごみが捨てられないのはどうして?」
「ごみ屋敷に住む住人は、なぜ普通に生活できるの?」
家族がごみ屋敷に住んでいたり、近所にごみ屋敷があったりすると、その心理を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
ごみ屋敷とは、『ごみが野積みの状態で放置された、ごみ集積所ではない建物(主として居住用)もしくは土地』のことを言います。
ごみ屋敷に関しては、度々ニュースで報道されることもあり、ごみ屋敷がどんな状態のことなのかは知っているという方も多いようです。
しかし、「なぜ家がごみ屋敷になってしまうのか」「ごみ屋敷に住んでいるってどういう心理なの?」という『心の状態』までは理解している人は少ないはず。
そもそも、ごみ屋敷の住人のイメージとして「生活がだらしない人」「働いていない人」「片付けができない人」というのをお持ちではないでしょうか。
しかし、このような方だけではなく、ごみ屋敷になる以前はきちんとごみ出しをしていたり、有名企業に勤めていて高収入だったりと、通常の生活を送っていた方も多いのです。
ではなぜ、そのような方たちの家がごみ屋敷化してしまうのでしょうか。
また、ごみ屋敷に住んでいてなぜ平気なのか。
今回は、ごみ屋敷になってしまう人や、住んでいる人の心理を解説していきます。
ごみ屋敷を放置した場合のデメリットや解決法についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
ごみ屋敷に住む人は病気を患っているかも
ごみ屋敷になってしまう人の多くは精神疾患や内科的疾患を患っている方が多いのをご存じでしょうか。
家をごみ屋敷にしてしまう人は変な人、変わり者というイメージがあります。
しかし、精神的に普通ではない人、というのは精神疾患を患っていることも多いようです。
ごみ屋敷と関連のある精神疾患とは主に、ホーダー(溜め込み症)や認知症、セルフネグレクトなどさまざまありますが、家族や本人が気付いていないケースも多いことが問題となっています。
また、ごみ屋敷に住む人は内科的疾患を患っている人も多いですが、薬をもらっていてもごみに埋もれている、きちんと内服していない、ということがほとんどです。
そもそも、ごみ屋敷に住む人は食生活も乱れていることが多いため、糖尿病などの病気になりやすく、不衛生な環境での生活は感染症にもかかりやすいと言われています。
それでも病院に通っていればまだマシで、重症化するまで受診しないケースや、最悪の場合孤独死する…といったケースも少なくありません。
ごみ屋敷は住人が亡くなってから発覚することも多く、深刻な問題となっています。
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ごみ屋敷に住んでいる人は孤独感が強い?
はじめにお伝えしたように、それまできちんとごみを捨てる生活をしていた方でも、何かのきっかけで家がごみ屋敷となってしまうことがあります。
そのきっかけの一つが「孤独や孤立」だと言われています。
孤独と言ってもさまざまありますが、多いのは
- 一緒に住んでいた人が亡くなった
- 家族や親せきがいない
- 友人がいない
- 社会と接点がない
ということがあげられます。
孤独はセルフネグレクト(自己放任)という状態にも陥りやすく、特に高齢者は9パーセントがセルフネグレクトだとも言われています。
セルフネグレクトの特徴は「日常生活に必要な行為を行わない」ということで、ごみの排出ができないのもこの一つです。
また、孤独の寂しさを紛らわすために買い物をする、物を溜め込むというケースもあります。
先にお伝えしたホーダー(溜め込み症)というのもごみ屋敷と深く関係のある病気ですが、ホーダーになってしまう原因として、愛情不足やストレスが関係していると言われています。
物に囲まれていることで安心感を得ることや、買い物をすることでストレス発散するなど、心に抱えた何かがきっかけになることも多いようです。
ごみ屋敷にしてしまう人の心理状態とは
ごみ屋敷に住んでいる人は、どんな心理状態なのでしょうか。
「どうしてごみ屋敷になってしまうのか」
心理状態がわかれば、ごみ屋敷の解決の糸口になるかもしれません。
【ごみ屋敷に住む人に当てはまりやすい心理】
- 孤独感・寂しさを物で埋めている心理
- 「もったいない」から捨てられないという心理
- 物を買う・集めるのが好きでやめられないという心理
- 片付けられないことを諦めている、または汚れていることが全く気にならないという心理
- 汚いものに触れられないという心理
- 人に頼れない・迷惑かけたくないという心理
孤独感・寂しさを物で埋めている心理
人は孤独感が強くなると、物を集める傾向にあります。
特に一人暮らしの方や高齢者は、物を集めて部屋の空間が埋まることで寂しさを埋めていることが多いようです。
例えば近年ではコロナ禍によって家族となかなか会えない方が増えています。
さらに地震や自然災害など、不安要素が重なると不安や孤独を抱きやすくなり、それらの気持ちを物で埋めようとしている方が多いかもしれません。
社会的な接点もなく、近くに頼れる家族や友人がいない人というのは、ごみ屋敷の住人であることに気付かれていないというケースも多くあります。
マンションの隣人ですら、隣の部屋がごみ屋敷とは知らない…ということがあるのです。
また、家族やペットを亡くした、仕事を辞めたなどの喪失感からの孤独というのもよくあります。
親しい人との別れはストレスも強く感じるため、悲しさや寂しさを紛らわすために物を買うことに夢中になるという人もいます。
喪失感を抱く人の中には何もやる気が起こらなくなって、ごみを捨てることができなくなるケースもあり、孤独がいかに影響しているかがうかがえます。
「もったいない」から捨てられないという心理
「子どものころ貧しかった」
「もったいない精神が強い」
こんな方は、物を捨てるのは良くないことだ、と強く思っているため、もう使わないものや、明らかにごみとわかるようなものでも捨てられないことが多くあります。
物を捨てられない方は物に愛着や執着を持っています。
生活が困難になるほど部屋が物であふれていても、「これは大事だから捨てられない」「捨てるのはもったいない」と処分を拒む方も大勢いるのです。
物を大事にするということは一見すると良いことのようにも思えますが、物を捨てられないとすぐに家中が物でいっぱいになってしまいます。
しかも、そんなに大事にしている物でもごみの下に埋まっている、使用していない…というケースがほとんどです。
しかしこうした方は、いま必要なものはどれか、それはどのくらいの数があれば十分かを把握することができれば、あっさりと手放すことができる方も多い傾向にあります。
物を買う・集めるのが好きでやめられないという心理
買い物が好き、物を集めるのが好き、という方は多いのではないでしょうか。
特に女性は物質で心を満足させる傾向が強く、ストレスや寂しさを買い物で紛らわすという人も多いはずです。
しかし、物を買ったことに満足して買った物自体を使っていない、買い物をするために家族に嘘をつく・借金をするなど、買い物という行為自体に依存している状態は危険です。
ストレスなどを抱えている人が、買い物をすることによってストレスから一時的に解放されるため、買い物をやめたくてもやめられない状態のことを『買い物依存症』と言います。
買い物依存症は家が物であふれる・ごみ屋敷になってしまう、というだけではなく、家庭崩壊や借金地獄に陥る可能性もあります。
また、度が過ぎたコレクターのように、物を収集するという方もいます。
コレクターは自分の興味のあるものだけを集めますが、いわゆる『溜め込み症』の方は必要のないものでも集めてしまいます。
溜め込み症の人は「必要かどうかを考える過程」に何らかの障害があり、不必要なものでも購入したり、拾ってきてしまうことも。
例えば高齢者では、トイレットペーパーや食品用ラップ、洗剤、シャンプー、などの身近な物を何個も買いこんでしまう、溜めてしまうというケースもありますので、同じものばかり買ってくる…という場合にも注意が必要です。
片付けられないことを諦めている、または汚れていることが全く気にならないという心理
ごみ屋敷の住人の中には、片付け方がわからなかったり、汚れていたり散らかっていることが気にならない、むしろそのほうが落ち着くんだ、という方がいます。
このような場合、子どもの頃の生活環境が関係しているかもしれません。
ごみ屋敷まではいかなくても、常に散らかった部屋、掃除の行き届いていない汚い家で育ったという人は、ある程度ものがないと落ち着かない、という人がいます。
周りにとっては散らかった汚い部屋でも、本人には「これが普通」の状態なのです。
子どもの頃の環境は大人になってからも影響を与えることが多く、逆にいつも家の中がピカピカだったという方でも、その反動によってごみ屋敷となってしまうことがあります。
親が潔癖症でいつも片付けていた、という人は自分で片付ける方法がわからず、親の元を離れたとたんに家が物でいっぱい…ということもあるようです。
幼いころからずっと散らかった環境に住んでいる、という場合、思い切ってプロに片付けを任せてみるのも良い方法です。
一度きれいに片付いた部屋を経験すれば、ごみのない快適な暮らしに気付くかもしれません。
汚いものに触れられないという心理
潔癖症の人は家の中がきれい、というイメージはありませんか?
実は潔癖症がゆえに家を片付けられない、という人たちもいます。
潔癖症なのに部屋が汚いの?と矛盾しているようですが、そこには潔癖症ならではの理由があります。
- 汚れた場所を触りたくない
- 掃除道具や自分が出したごみすらも触れない
潔癖症=きれい好きというわけではありません。
普通、潔癖症の人は不特定多数の人が触るエスカレーターの手すり、エレベーターのボタンなどを触るのを嫌がります。
これは、細菌や病原菌を恐れているからで、自分の身の回りの物は大丈夫、という方がほとんどです。
しかし、自分の部屋がごみ屋敷になるほど異常な潔癖症は強迫性障害の1つと言われ、精神疾患の可能性もあります。
汚いものを触るのが恐怖に感じる、という人は汚れた場所に「手を触れる」ことができず、掃除という行為自体ができないことも。
精神疾患を患っている場合は治療すれば治る可能性がありますので、早めに病院を受診しましょう。
人に頼れない・迷惑かけたくないという心理
高齢になってくると体が思うように動かせず、部屋を片付けられないというケースが多々あります。
こうなってくると、身内や行政サービスに部屋の掃除や片付けを頼む、という方も多いのですが、真面目な方ほど人に頼りたくない、迷惑をかけたくないと強く思ってしまうようです。
しかし、自分では家を片付けることができないため、放置してごみ屋敷化してしまう…。
家族や周りの人が気付くのは本当に酷い状態になってから、ということも多いようです。
このように人を頼ることに罪悪感を感じてしまう人は、家族や周りの人たちが手を差し伸べなければ解決が難しいと言えます。
住人と話し合って業者へ片付けの依頼をするなど、本人の気持ちを尊重して行動していくのがおすすめです。
女性のほうがごみ屋敷になりやすい
ごみ屋敷の住人には精神疾患を抱えている方が多いと言われていますが、一方で精神疾患がないのに家がごみ屋敷になってしまった…という方もいます。
実は、ごみ屋敷の住人の7割は女性だと言われており、仕事や人間関係は普通にある、という人も多いのです。
例えば、こんなデータがあります。
- 男性より女性の方が物への執着心が強い人が多い
- 男性より女性の方が買い物依存症になる人が多い
- ごみ屋敷になりやすい職業は看護婦が多い
女性は物質で心を満足させる傾向にある…というのは買い物依存症のところでもお伝えしました。
特に多忙な職種の人はストレスを溜めやすく、それを発散する時間もないことからネットショッピングにハマる人も多いようです。
職種的には看護師がごみ屋敷化しやすいと言われており、それには夜勤などの不規則な生活も関係しています。
ごみ出しは朝出すことが決められており、夜勤などで朝出せずに溜まったごみをそのまま放置している…というケースも少なくありません。
看護師でなくてもドクターや介護士、教師なども職業柄神経を使うことが多く、自分の身の回りのことは後回し、となってしまうようです。
このように自分では部屋を片付けたいけど、時間がない…という方は多くいます。
業者に頼むなどをして部屋を片付けてもらうのがおすすめです。
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ごみ屋敷に住み続けるとどうなる?
ごみ屋敷を解決するには根気と時間が必要です。
もし家族がごみ屋敷に住んでいたら…。
一刻も早くごみ屋敷から抜け出してほしいですよね。
ところが話し合いをしても聞いてもらえない、話が前に進まないなどで「もう放っておこう」ということもあるようです。
しかし、ごみ屋敷に住み続けることで住人にも周りにもリスクが発生します。
ここではごみが溜まった家に住み続ける危険性をご紹介します。
- 健康被害が起きる
- 火事になる可能性が高い
- ご近所トラブルが起こりやすい
- 孤独死になる恐れ
- 法的措置を取られる可能性
健康被害が起きる
ごみ屋敷に住むことで、さまざまな体への影響が考えられます。
- 感染症にかかる
- アレルギーを発症する
- ケガをする
- 食中毒になる
- 虫に刺される
掃除をしていないと埃がたまり、ダニやカビなどでアレルギーを発症します。
身体の免疫力も下がりますし、このことで感染症になる場合も少なくありません。
免疫に問題を抱える人が感染症を発症すると重篤化するケースもあり、最悪の場合は孤独死になることも。
また、ごみ屋敷には物があふれていることで転倒する危険性が高くなっています。
家の中で転倒しても大したことはないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、実際にごみの山から転倒した60代の男性が亡くなったというケースもあり、いかに物が多いことが危険かということがわかります。
さらに、あまりに酷い状況のごみ屋敷となると虫が発生していることも多く、ダニやゴキブリだけではなく、ハエやクモなど、さまざまな虫に悩まされることになります。
このような環境では当然、食中毒になる危険も高く、下痢や嘔吐だけでなく命に危険が及ぶこともあります。
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火事になる可能性が高い
ごみ屋敷は物が多いことで料理やタバコ、暖房器具などから引火して火事が起きてしまう…ということが多くあります。
また、家中に埃が溜まっているため、コンセントと電源プラグの隙間に溜まった埃が、空気中の湿気を吸収して次第に電気を通しやすい状態になり、最後はショートし発火する「トラッキング現象」を引き起こしやすいと言われています。
ごみ屋敷の近くに住む方たちが恐れているのもこの「火災」で、火事が隣近所の家に燃え移ることも考えられます。
また、ごみ屋敷となっていることで、他人が家の周りにごみを捨てていくということもあります。
家の外にごみや物があれば、放火の被害に合う可能性も。
ごみ屋敷というだけで火事のリスクが高まることや、放火される危険があるということを知っておく必要があります。
ご近所トラブルが起こりやすい
お伝えしたように、ごみ屋敷で火災が起これば、近所の方たちにも被害が起こりえるということになります。
また、ごみ屋敷には悪臭や虫の発生など近所への影響もあり、被害を訴える方もいるでしょう。
ちなみに、ごみ屋敷から火事が近隣の家に燃え移った場合、日本の法律では「放火など明らかに火事になるであろうことをしない限り、火事を起こした者は賠償責任はない」とされています。
つまり、近所の住民には何も弁償してもらえないということになります。
万が一、ごみ屋敷の住人に過失があったとして、損害賠償請求ができたとしても住人に支払能力がないということも。
このようなことが原因で、地域住民との関係が悪化し、嫌がらせやトラブルが起きる可能性もあります。
もし、自分や家族がごみ屋敷に住んでいるという場合にはこのようなリスクも考えなくてはいけません。
孤独死になる恐れ
ごみ屋敷と孤独死の関係は切っても切れない関係と考えられています。
特に高齢化社会が進む日本では、孤独死をする高齢者は年々増加傾向にあります。
こうした孤独死をする人の中には、家がごみ屋敷だったという方が少なくありません。
お伝えしたようにごみ屋敷は火災やケガ、病気のリスクが高く、高齢であればそれだけ死に繋がる可能性も高くなります。
また、家族や友人とは疎遠で社会から孤立した人というのも多く、ケガをして動けなくても気付いてもらえない、感染症にかかっても病院へ通うことができない、というケースもあるようです。
孤独死は、亡くなってから気付いてもらえるまでも時間がかかることもあり、しばらく放置されるという悲惨な状況になることもあります。
家族の家がごみ屋敷になっているという方は、大切な人が孤独死を迎えることのないよう、早めに対策を考えるようにしましょう。
法的措置を取られる可能性
ごみ屋敷を作ること自体は法律に違反しているわけではないため、国がごみを勝手に捨てたり、罰せられるということはありません。
しかし、地方自治体の「条例」によってごみ屋敷のごみの強制撤去を行うことは可能です。
例えば近所の住民からの苦情が相次いだ場合、自治体が強制撤去という形で対処するということは十分あり得ます。
このような「ごみ屋敷に関する条例」は全国の88カ所で定められており、愛知県では岡崎市、豊田市、小牧市、稲沢市、名古屋市、 蒲郡市、豊橋市に定められています。
条例のある自治体ではごみ屋敷に対して「調査」、「助言・指導」もしくは「支援」、「勧告」を行います。
最終的には「強制撤去」が可能となり、命令に従わなかった場合はごみ屋敷の住人の氏名を公表されたり、罰金を科せられることも。
しかし、このような自治体では片付けの費用を支援する、カウンセリングで心のケアを行うという形でごみ屋敷問題解決を目指す自治体もあります。
ごみ屋敷に悩む方は、相談して対策を取ってもらうことをおすすめします。
ごみ屋敷から抜け出すためには
ごみ屋敷から抜け出すためには、住人が抱えている心理状態から抜け出すことも大切になってきます。
もし、家族や身近な人がごみ屋敷に住んでいたら…。
具体的な解決策をご紹介します。
ごみ屋敷の住人の心理を理解する
まずはごみ屋敷の住人がどのような心理状態なのかを理解することが大切です。
住人の心理状態を理解する方法は、シンプルに「話し合う」ということになります。
話し合うことで、ごみ屋敷の住人の心の状態がわかることがあります。
例えば、住人本人はごみを片付ける意思があるけど、身体的、経済的や時間的なことが原因でできないという場合もあります。
このような場合は業者の手を借りたり自分たちで少しずつ片づけたりして解決できることがほとんどです。
それとは逆に、家を片付けてほしくない、物を捨ててほしくないといった場合は、ごみ屋敷を強制的に片付けたとしても、住人を傷つけたり、落ち込ませたりしてしまい、すぐにごみ屋敷に戻ってしまう可能性があります。
ごみ屋敷の住人とよく話し合い、ごみ屋敷になってしまった心理的な原因を探したうえで、住人の気持ちに寄り添いながら解決していくことが大切です。
精神疾患を抱えている場合には早めに受診を
ごみ屋敷の原因が精神疾患だった場合、本人が気付いていないケースも少なくありません。
実は病気が原因で家がごみ屋敷となってしまった場合には、かなり病気が進行していると言えます。
家族や身近な人がおかしいと感じたら、病院を受診することを促すようにしましょう。
ごみ屋敷と関連する精神疾患は物を溜め込んでしまう溜め込み症だけでなく、ADHDやうつ病、認知症などさまざまで、中には2種類以上の病気を併発しているケースもあります。
精神科や診療内科など専門家へ相談し、病気に合わせて治療をすることが大切です。
ごみ屋敷を片付ける
ごみ屋敷の住人本人に片付ける意思があるなら、一刻も早くごみを片付けるようにしましょう。
先ほどもお伝えしたように、ごみ屋敷であるリスクは高く、日にちが経つごとに状態も悪化していきます。
早く、解決に向けて動かなければなりません。
まずは本人や周りの人が協力して片付けることが第一歩です。
捨てる、残すものを分ける、物の置き場所を決めるなど、片付ける方法を覚えながら作業していきましょう。
それでも、家がごみ屋敷となった状態から全てを片付けるのは相当な労力と時間がかかります。
難しいと感じたら業者へ依頼するのも一つの方法です。
ごみ屋敷の清掃は思ったよりも大変です。
通常の掃除とは違いゴキブリやハエ、ネズミなどの駆除を行ったり、悪臭の中での掃除だったりと心理的な負担も大きくなります。
プロの清掃業者へ依頼をすれば、あっという間に部屋を片付けてもらうことができますし、大量のごみの分別や運搬など、手間や労力も最小限に済ませることができます。
また、このようなプロの業者はごみ屋敷の清掃にも慣れています。
親子や友人での掃除ではごみの処理について揉めたり、トラブルになることもありますが、業者ではそのような心配がいりません。
まとめ
今回はごみ屋敷に住む人の心理についてご紹介しました。
肉体的な病気や精神疾患が理由でなくても、さまざまな心理的な理由から家がごみ屋敷となってしまう場合があります。
どんな理由であれ、ごみ屋敷となってしまった住人には周りのサポートやケアが大切です。
特に孤独やストレスを抱えている場合、家族や身近な人の支えで解決できるケースが多くあります。
住人にとって何が大変だと感じているのか、困っていることはないか、聞いてみるのが解決への第一歩となるでしょう。
もし本人にも片付けたいという意思が見られたり、承諾が取れた場合にはプロの業者を頼るのがオススメです。
汚部屋・ごみ屋敷化してしまった家のお片付けでお困りの方は、ぜひ一度出張回収センターへご相談ください。
出張回収センターでのごみ屋敷清掃の事例はこちら
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