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リサイクルといえば、家電リサイクル、パソコンリサイクルが国内ですでに実施されており、2003年にスタートした家電リサイクル(テレビ・洗濯機・冷蔵庫・エアコン)は、全国に広く浸透していますが、その中でも今回ご紹介するのは、小型家電リサイクルについて。
小型家電リサイクルとは、携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラ、ラジオ、CDプレイヤーやゲーム機などの家電製品を対象としたリサイクルの制度のことです。
名古屋市ではどのように小型家電をリサイクルしているのか、どのように回収しているのか知っていれば、いざ処分するとなったときに慌てずに済みますよね。
今回は小型家電リサイクルの詳しい内容と対象品目と共に、名古屋市ではどのように回収しているのかも詳しくご紹介します!
目次
まずは小型家電リサイクル法について詳しく説明していきます。
「使用済小型家電リサイクル」は2013年にスタートしました。
正式名称は「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」。
環境省が制定した、国の法律です。
その目的は、家電製品の中に含まれている貴金属を回収すること。
そして、有害な物質を適正に処理することです。
今まで、燃えないごみ(不燃ごみ)として捨てられていた小型家電を自治体や小売店、認定業者などを通して回収、認定事業者が再資源化を行います。
「都市鉱山」という言葉を耳にしたことはありませんか?
「都市鉱山」とは、使われなくなった小型家電のことをさします。都市鉱山に眠っている金属を発掘することが、小型家電リサイクルの一番の目的です。
日本国内で、使われなくなって眠っている、あるいはごみとして処分される小型家電の量は、1年間でおよそ65万トンほどになると考えられています。その中には、金や銀、レアメタルなどの希少な金属が大量に含まれており、その全てをお金に換算した金額は、なんと844億円!
経済産業省によると令和2年度では、回収量は102,489トンとなり、令和元年度に比べると4%増加し、小型家電リサイクル法施行以来最多となったとか。
内訳は市町村による回収量が61,646トン(前年度比5%増)、認定事業者による回収量が40,844トン(前年度比2%増)となっています。
また、回収された小型家電から再資源化された金属の量は522,222トンとなったそうです。
これだけものすごい量の貴重な金属が、日本中に眠っているのです。
小型家電リサイクル法に関することで問い合わせをしたい場合は、以下の連絡先をご参考ください。
<環境省環境再生・資源循環局>
総務課 リサイクル推進室 小型家電リサイクル法担当
TEL:03-3581-3351
<経済産業省産業技術環境局>
資源循環経済課 小型家電リサイクル法担当
TEL:03-3501-1511
<名古屋市役所>
環境局ごみ減量部資源化推進室資源化推進担当
TEL:052-972-2379
<参考サイト>
小型家電リサイクルの対象は、「制度対象28品目」として指定されています。
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
1) 有線通信機械器具:電話機、ファクシミリ、変復調装置(モデム)、ルーター・スイッチ
2) 無線通信機械器具:携帯電話端末(公衆用PHS端末、スマートフォンを含む)、カーナビゲーションシステム、ETC車載ユニット、VICSユニット
3) ラジオ受信機及びテレビジョン受信機
4) 映像用機械器具:デジタルカメラ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダ/プレーヤ、DVDレコーダ/プレーヤ、BDレコーダ/プレーヤ、BS/CSアンテナ、カーカラーテレビ
5) 電気音響機械器具:テープレコーダ、CDプレーヤ、MDレコーダ/プレーヤ、デジタルオーディオプレーヤー、ステレオセット、ICレコーダ、補聴器、カーラジオ
6) パーソナルコンピュータ:ノートブック型/スレート型、デスクトップ型(タワー型及び一体型を含む)、タブレット型
7) 記憶装置:磁気ディスク装置、光ディスク装置その他の補助記憶装置(ハードディスク、USBメモリ、メモリーカード)、ゲームソフト
8) 印刷装置:プリンター、フォトプリンター、モニター(パーソナルコンピュータ用)、キーボードユニット
9) ディスプレイその他の表示装置:モニター(パーソナルコンピュータ用)、プロジェクター
10) 電子書籍端末
11) 電動ミシン
12) 電動工具:電気グラインダー、電気ドリル、電気ポリシャ、電気サンダ
13) 事務用電気機械器具:ワードプロセッサ(モニターを含む)、電卓、電子辞書
14) 計量用又は測定用の電気機械器具:電子式ヘルスメーター(体組成計、体脂肪計)、電子式ベビースケール、電気式温湿度計、デジタル歩数計
15) 医療用電気機械器具:治療浴用機器及び装置、家庭用電気・光線治療器、家庭用磁気・熱療法治療器、家庭用吸入器、家庭用医療用物質生成器
16) フィルムカメラ
17) 台所用電気機械器具:電子ジャー炊飯器、食品洗い乾燥機(卓上型)、トースター、ホットプレート、ミキサー、ジューサー、フードプロセッサー、電気製めん機、電気もちつき器、コーヒーひき機
18) 空調用電気機械器具:扇風機、電気除湿機、サーキュレーター、送風機
19) 衣料用又は衛生用の電気機械器具:電気アイロン、裁縫用電気こて、電気掃除機、ハンドクリーナー、床みがき機
20) 保温用電気機械器具:電気こたつ、電気ストーブ、電気毛布
21) 理容用電気機械器具:ヘアドライヤー、電気かみそり、電気脱毛器、電気ハサミ、電動歯ブラシ、家庭用噴霧器、風呂水用電気ポンプ、電気アクアリウム用品
22) 電気マッサージ器
23) ランニングマシンその他の運動用電気機械器具
24) 電気芝刈機その他の園芸用電気機械器具
25) 電気照明器具:蛍光灯器具、照明器具、携帯用電気ランプ(懐中電灯を含む)
26) 電子時計及び電気時計
27) 電子楽器及び電気楽器:電子キーボード、電気ギター、電子ギター
28) 電子玩具及び電動式玩具:据置型ゲーム機、携帯型ゲーム機、ハンドヘルドゲーム(ミニ電子ゲーム)
小型家電リサイクルの回収活動は、家電量販店などの小売店を通して行われる場合もありますが、基本的に、市町村などの自治体により行われています。
具体的な回収方法としては、「ボックス回収」、「ピックアップ回収」、「ステーション回収」などがありますが、ボックスをどれくらい設置するか、ステーション回収などをどれくらいの頻度で実施するかということについては、自治体ごとに決められています。全ての自治体が小型家電リサイクルを行っているわけではなく、採用している回収方法も、自治体ごとに異なっています。
2019年に総務省が実施した「小型家電リサイクルの実施状況に関する実態調査」に、全国の市町村における小型家電リサイクルの実施状況が報告されています。
2018年6月時点での小型家電リサイクルの実施市町村数は91,4%(1,591/1,741市町村)となっており、2017年 7 月時点の 1,315 市町村(同 75.5%)と比べると大きく増加しています。
小型家電のリサイクルが年を追うごとにより身近で、当たり前になりつつあるのだということがわかりますね。
名古屋市では、2014年2月より、小型家電リサイクルを実施しています。
小型家電リサイクルの回収の仕方は各市町村によってさまざま。名古屋市での回収方法は主にボックス回収で、ステーション回収、ピックアップ回収などは実施されていませんが、小型家電の回収イベントが計画されています。
それでは、名古屋市ではどのくらいのサイズの小型家電が回収対象なのか、回収対象となる小型家電はどんなものかなどの詳細について順番にみていきましょう。
名古屋市では、回収ボックスに入る大きさ(縦15cm以下かつ横40cm以下かつ奥行25cm以下)の小型家電(電気・電池で動く小型の家電製品)が回収対象のサイズとなります。
このサイズを超える家電製品の回収については後程詳しくご説明しますが、不燃ごみまたは粗大ごみとして出すか、パソコンリサイクル、宅配便(佐川急便)を利用した回収を利用して処分します。
名古屋市で主に回収されている品目を見てみましょう。
令和4年4月からはハンディ扇風機、電動工具等を対象品目に追加しているようです。
名古屋市では市内の総合スーパー、区役所などに回収ボックスを設置しています。
2022年10月時点の回収ボックス設置場所は、区役所のほか、アピタ、イオン、ヨシヅヤ、DCMカーマ、カインズ、マツヤデンキ、エディオン、ケーズデンキ、ジョーシン、ヤマダ電機、ヨドバシカメラなどを含めた72カ所となっています。
コジマ、ビックカメラ、リネットジャパンリサイクル株式会社も回収を行っていますが、対面回収ではなく認定事業者と提携し、宅配便(佐川急便)を利用した回収が主なようです。こちらは有料となっています。
また、回収時間は各施設の営業(開庁)時間に準じます。回収ボックスを設置していない一部の環境事業所では、窓口にて引き取りをおこなっています。
実施店舗、お申込み方法、料金、回収品目等は認定事業者によって異なりますので、詳しくは各ホームページ、お問い合わせにてあらかじめ確認することをお勧めします。
回収拠点の詳細はこちらをご参考ください。一緒に地図上での回収拠点もご参考にどうぞ。
ボックス回収を主にリサイクル回収を行う名古屋市ですが、回収ボックスに入らない小型家電の場合、どのようにリサイクルに出せばいいのでしょうか?
名古屋市の該当サイトの注意事項の欄では「回収ボックスをご利用できない場合は、分別区分に則り不燃ごみ・粗大ごみ等で出してください。」との記載がありますが、認定事業者に引き渡す方法もあると紹介されています。
先ほどご説明した通り、コジマ、ビックカメラ、リネットジャパンリサイクル株式会社は対面回収は行っていませんが、認定事業者と提携し有料で宅配便(佐川急便)を利用した回収を行っています。
また、各区環境事業所でも回収を行っています。
環境事業所の開庁時間は、年末年始を除いた月曜日から金曜日の午前8時から午後4時45分です。
もしも自分で処理施設に搬入する場合、自己搬入の受付時間は上記と異なりますので、自己搬入のページで受付時間をご確認ください。
量販店へ持ち込むのも環境事業所を利用するのも、受け入れ時期などによって詳細が異なります。
事前に「回収ボックスに入らない小型家電の回収をお願いしたい」と問い合わせておくと、直接持ち込んだ時にスムーズに対応して貰えますよ!
名古屋市の小型家電リサイクルについて、もっと詳しく知りたい方はこちらのサイトもご参考下さい。
2013年にスタートした「小型家電リサイクル」について、具体的な利用方法などをご紹介しました。
身近なところから少しずつリサイクル活動を広げていくことで、資源を活かし、地球の環境を守ることができます。
小型家電リサイクルは名古屋市だけでなく、今後さらに全国の自治体に広がっていくことが予想されます。無駄にすることなく、私たちの手でごみから限られた資源を救いましょう!
出張回収センターでは、小型家電の回収も行っています。
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回収内容についてお教えください。詳しくご記入いただくほど、精度の高いお見積もりが可能です!
不明点等はスタッフが丁寧に確認いたしますので、まずは分かる範囲でお気軽にご記入ください。