若者を中心に人気が高まっている「ロードバイク」。
見た目が似ているクロスバイクやマウンテンバイクとの違いがわからない…という方もいらっしゃるかと思いますが、ロードバイクは競技用の走りに特化した自転車の一種です。
本格的なサイクリングレースを楽しむ方はもちろん、満員電車や渋滞を避けるべく、通勤や通学に利用している方も少なくありません。
ロードバイクは高価なものが多いため、中古需要も非常に高い製品です。何も考えずに廃棄し後悔してしまわないよう、売却・譲渡などさまざまな方向から処分方法を検討するのがおすすめです。
今回は、ロードバイクの処分方法について解説していきます。
詳しい手順や処分時の注意点についてなど、役立つ情報をお伝えしますので、処分の際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
▼この記事でわかること
- ロードバイクの処分方法
- ロードバイクを処分する際の注意点
ロードバイクの処分方法は6通り
ロードバイクの処分方法は以下の6つです。
- 自治体を利用して処分する
- 販売店に回収してもらう
- 自転車買取専門店で売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
①自治体を利用して処分する
破損や劣化が激しいロードバイクは、自治体を利用しごみとして処分できます。
自治体を利用した場合「粗大ごみとして収集してもらう」「ごみ処理施設へ持ち込む」のどちらかの方法を選択することになります。
粗大ごみとして処分する場合
自治体の多くは30cm角〜50cm角以上のものを粗大ごみとしているため、ロードバイクは「粗大ごみ」に分別されるのが一般的です。
粗大ごみを捨てる主な手順は以下のとおりです。
- 受付締切日までに粗大ごみ受付センターに電話かインターネットで申込
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- スーパーやコンビニなど指定の販売店で手数料納付券(シール)を購入
- 処分するロードバイクに受付番号や氏名を記入した手数料納付券を貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
ロードバイクの粗大ごみ手数料を地域別に比較したものは以下のとおりです。
なお、自転車として表記している自治体がほとんどで、中にはタイヤのサイズで料金が異なる自治体もあります。表を見ていただくとわかるとおり比較的安価で処分できるものの、指定された収集場所へ運ぶ必要がある点にはご注意ください。
また収集頻度は月1回と少ない自治体が多いため、急ぎでロードバイクを処分したい場合には別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
ごみ処理施設(クリーンセンター)へ持ち込む場合
収集日まで待ってられないという場合には自治体が運営するごみ処理施設(クリーンセンター)にロードバイクを持ち込む方法もあります。
自己搬入できる品目や手数料の金額、営業日時などは自治体によって異なるため、よく調べて搬入しましょう。
以下はごみ処理施設を利用した場合の費用の一例です。
重さで料金を計算する自治体が多いため、戸別回収と比べて安価で済みますし「自分の好きなタイミングで利用できる」「ロードバイク以外のごみも一緒に処分できる」といったメリットもあります。
ただし、ごみ処理施設は自転車や徒歩での搬入は受け付けていないため、持ち込むには車が必須です。また営業日が平日のみという点で、利用できない方も多いかもしれません。
その場合は戸別回収の利用や、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者の利用がおすすめです。
②販売店に回収してもらう
自転車を取り扱う販売店であれば、古いロードバイクを引き取ってくれる場合があります。多くの自転車店では防犯登録の解除も行ってくれるため、自分で手続きする必要がなく安心して手放せるでしょう。
利用する店舗によって費用は異なりますが、多くの場合防犯登録の抹消の手数料としていくらか支払うだけで済みます。
ただし、店舗によって処分のみの利用はできず、新しく自転車を購入した場合のみ引取可としている場合もあり、条件はそれぞれ異なります。
利用条件・費用など、あらかじめ確認の上で利用するようにしましょう。
③自転車買取専門店で売却する
人気ブランドのロードバイクを売る場合は、できるだけ中古自転車または、ロードバイクに強い買取専門店で査定を受けることをおすすめします。
リサイクルショップでもロードバイクを買取していますが、取り扱う品が幅広い分、細かい分野割がされておらず「自転車」というくくりで査定されてしまいがちです。
たとえ人気ブランドのものでも、安価な量産モデルと同じ扱いで査定されてしまう場合もありますのでご注意ください。
以下は人気ブランドの一例です。
- TREK(トレック)
- SPECIALIZED(スペシャライズド)
- PINARELLO(ピナレロ)
- Bianchi(ビアンキ)
- Cannondale(キャノンデール)
- GIANT(ジャイアント)
- Anchor(アンカー)
- MERIDA(メリダ)
- COLNAGO(コルナゴ)
- SCOTT(スコッ卜)
- FELT(フェルト)
- FUJI(フジ)
- GARNEAU(ガノー)
少し古いモデルや多少状態の悪いものでも、上記のような高級ブランドや人気ブランドのロードバイクは、一般的な自転車と比べると高値での買取が期待できます。
また、ロードバイクを買い替える際に、今まで使っていたロードバイクを下取りしてもらえる場合もあります。ついでに処分出来て手間もかからず魅力的な方法なのですが、下取り先にロードバイクの専門店以外を選ぶと下取り価格の多くは通常の買取査定よりも安価となる傾向にあります。
下取りの査定価格が適切なものであるかどうか、しっかりと確認することをおすすめします。
④フリマアプリ・ネットオークションに出品する
買取店での査定に納得いかなかった場合には、フリマアプリやネットオークションを利用し売却するのもいいでしょう。
自分の好きな価格で設定できるほか、ロードバイクの場合はフレームのみ、タイヤやペダルのみの出品も目立ち、需要も非常に高いです。
以下は、メルカリで実際に取引されているロードバイクの一例です。
- FUJI ロードバイク24インチ:42,000円
- SPECIALIZED S-WORKS TARMAC SL5 フレームセット:170,000円
- ジャイアントロードバイク:74,000円
- ロードバイク・クラスバイク用フラットペダル:1,900円
パーツのみでも売却でき、大変便利なフリマアプリ・ネットオークションではありますが、反対に以下のようなデメリットもあります。
- 梱包や発送などはすべて自分で行うので手間がかかる
- 売却時は販売額に応じて5%~10%の手数料がかかる
- 必ず売れるというわけではなく、売れるまでに時間がかかることも
ロードバイクは梱包や発送作業に手間がかかるほか、折りたためないのでどうしても送料が高くなってしまいます。
また、出品したからといってすぐに売れるとは限らないので、急ぎの場合に不向きというデメリットもあります。「急いで処分したい」「手間をかけたくない」なら、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。
⑤人に譲る・ジモティーを利用する
身近な友人や知人の中にサイクリングに興味がある!という方がいるのであれば、譲るというのもいいかもしれません。ロードバイクは高価な製品が多いですし、売却は難しいものでも問題なく乗れるものなら喜ばれることでしょう。
譲る相手が周りで見つからないということなら、地元掲示板「ジモティー」を利用して譲り先を探してみるのもおすすめです。
ジモティーの利用手順は以下のとおりです。
- 投稿ボタンから商品情報や支払い方法を入力し、出品する
- 問い合わせが来たら、受渡の方法や日程を相談する
- 条件が合ったら、受渡予定者に選択する
- 地元で商品の受渡と支払いを行う
- 「受け渡し完了」ボタンを押して商品の受付を終了する
- 購入者を評価して取引完了
ただし、故障しているロードバイクをそのまま譲ってしまったり、欲しがっていない方に無理やり押し付けたりすることで譲渡後のクレームや返品など、トラブルになってしまう可能性もあるので注意してください。
譲渡前にはロードバイクを点検して、問題なく譲渡できるか確認しておきましょう。
⑥不用品回収業者へ依頼する
「急ぎでロードバイクを処分したい」「処分したいロードバイクがいくつもある」といった場合には、不用品回収業者への依頼がおすすめです。
不用品回収業者を利用するメリットは以下のとおりです。
- どんなロードバイクでも回収してもらえる
- 運搬やトラックへの積込はすべてスタッフにお任せ
- 室内からの搬出はプロの技で安全に運び出してもらえる
- 買取と廃棄を同時に済ませられる
業者の多くは年中無休、即日回収や夜間作業にも対応していて自分の都合のいい日に処分を依頼できるという大きなメリッがもあります。電話1本で自宅まで来てくれるので、手続きや運搬に時間がかかることもありません。
ただし、不用品回収業者の利用には人件費や作業費、車両費など諸々の費用がかかるため、不用品が少量だとどうしても割高になりがち。
そこでおすすめしたいのが「積み放題プラン」です。
このプランであれば決められた車両に不用品をいくつ積み込んでも定額ですし、車両に載せられるだけ不用品をまとめて処分できます。
加えて、業者によってはお得な「買取サービス」も利用できるため、ロードバイクはもちろん、そのほか買取可能な家具・家電などの不用品があれば作業費から査定額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能なのです。
なお、不用品回収業者では、ロードバイクをはじめ、以下のような乗り物関連の処分を承っております。詳しくは以下の記事をご参照ください。
- 原付バイクの処分方法7選!廃車手続きの方法や注意点を詳しく解説
- セニアカーの賢い処分方法7選|中古需要はある?処分の際の注意点は?
- 一輪車の処分方法7選!運搬用一輪車(猫車)の捨て方も解説
- 電動アシスト自転車をお得に処分するには?売却時の注意点や廃棄方法まで解説します!
便利で頼れる不用品回収業者ですが、残念なことに中には悪質な業者も含まれています。
安心して不用品回収業者を利用したいなら、複数の業者から見積もりを取って費用を比較する「相見積もり」をぜひお試しください。
料金の比較はもちろん、その業者が信頼できるところなのか見極めるのに役立ちます。
少なくても3社以上から見積もりを取って比較してみるのがおすすめです。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても以下のページにて紹介しております。
業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひあわせてご覧ください。
ロードバイクを処分する際の注意点
ロードバイクの処分方法を理解したところで、処分時の大切なポイントについても確認しておきましょう。
ロードバイクを処分する前には防犯登録を抹消する
普段使いの自転車と同様に、愛用のロードバイクに防犯登録している方も少なくありません。不要になったロードバイクを処分する際は登録抹消の手続きを忘れてしまわないようご注意ください。
登録したまま売却した場合、購入した人がロードバイクを盗んだと疑われる可能性があります。
業者に処分してもらう場合も登録抹消を済ませていないと引き取ってくれないことがあるので、スムーズに処分するなら登録抹消は必須です。
手続きの方法は登録を受け付けている都道府県によって異なります。ご自身の身分証明書のほか、防犯登録証明書やロードバイクを購入した際の領収書を提出するのが一般的です。
なお、防犯登録には有効期限が設けられていますが、この期限が切れると登録内容は自動的に抹消されるので手続きは必要ありません。
売却前にはメンテナンスし、付属品を揃える
元値が高額な人気メーカーのロードバイクだとしても、何もせずそのまま売ってしまっては思うような金額で買い取ってもらえないかもしれません。
ロードバイクを高値で売却するためには以下のポイントを意識しましょう。
- 本体をきれいにする
- 弦の状態を整える
- 付属品を揃えて出す
- 複数業者で見積もりを取る
- なるべく早めに売却する
ロードバイクに限らず言えることですが、高く売るためには、第一印象が大切です。乗ったままにせず、掃除して汚れやホコリ、サビを落とし、チェーンに専用のオイルを差しておきましょう。
取扱説明書や保証書はもちろん、ペダルや付属品を好みのものに交換している場合、購入時に付属していた純正品も大切に残しておいてください。純正パーツも揃えておくことで、査定額がアップする可能性が高まります。
なお、できるだけ早く売ることも大切になります。いくら乗っていなくとも時間と共に劣化は進んでしまいます。処分を考えたらなるべく早めに査定に出しましょう。
ロードバイクの解体・切断はおすすめできない
ロードバイクを処分する方の中には、細かく切断し不燃ごみとして処分しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。解体して指定ごみ袋に入るサイズにできれば、不燃ごみとして処分することは可能です。
しかし、部品の数が多いとごみ袋の枚数がかさみ、粗大ごみとして処分するよりもお金がかかってしまう可能性も。
また、ロードバイクには主にアルミ、カーボン、スチールなどが使用されておりパーツも多いため、切断や解体の際にケガや事故などの危険性が非常に高いです。
それに加えて、苦労して解体したとしても粗大ごみとして処分しなければならない自治体もありますので、作業を進める前にあらかじめ自治体のルールを確認しておくと安心です。
ロードバイクの処分時に出やすい不用品
ロードバイクに乗る際に使用するヘルメットやサイクルウェアなど、そのほかの付属品もまとめて処分したい方もいらっしゃいますよね。
以下に関連製品の分別区分を簡単にまとめました。
関連製品 | 分別区分 |
---|---|
ヘルメット | 不燃ごみ・可燃ごみ 大きさによって粗大ごみ |
サイクルウェア | 可燃ごみ・資源ごみ |
サングラス・グローブ | 可燃ごみ |
空気入れ | 金属ごみ 大きさによっては粗大ごみ |
交換用ペダル | 不燃ごみ・金属ごみ |
自転車用タイヤ | 粗大ごみ ※自治体によっては処分不可 |
上記は一例ですので、詳細はお住まいの自治体にてご確認ください。
関連製品であるヘルメットの処分をはじめ、さまざまな乗り物の処分方法について別ページにて詳しく解説しています。処分の際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
ロードバイクの処分でよくある質問
Q.見積もりしたその場でロードバイクの処分をお願いすることはできますか?
A.ロードバイクにおいても、見積もり当日の回収依頼は可能でございます。
見積もり依頼の際に連絡をいただければ必要なスタッフや車両を用意してお伺いしますので、お気軽にお問い合わせください。
Q.ロードバイクの回収・買取で金額が納得できない場合のキャンセルは可能ですか?
A. もちろん可能でございます。
ロードバイクの回収・買取時の料金にご納得いただけない場合、出張料やキャンセル料などの名目でお客様からお金をいただくことはございませんのでご安心ください。
Q.ロードバイク回収の際に事前にやっておかなければならないことはありますか?
A. 使わないロードバイクの回収作業はすべてスタッフが行いますので、お客様の手を煩わせることはございません。物置の奥に入れているなど取り出すのが容易ではない状態の場合、事前に連絡をいただければ必要な準備を整えてからお伺いいたします。
Q.ロードバイクの回収作業には必ず立ち会わなければいけませんか?
A. スムーズな回収作業を行うためにも、通常お客様の立ち会いは必要となりますが、状況によってはお客様からご自宅の鍵をお預かりし、スタッフのみで作業を進めることも可能です。
まとめ
今回は「ロードバイクの処分方法」について解説いたしました。
ロードバイクは、一台20万円〜30万円はくだらない高価なものが多いですよね。
中古需要も非常に高く、フレームのみ・ペダルのみといったパーツのやり取りも盛んです。
ロードバイクを手放す際には、まずは売却を検討し、場合によっては譲渡するといった有効活用方法がおすすめです。
「処分したいロードバイクが何台もある」「ロードバイク以外にも処分したい不用品がある」このような場合には不用品回収業者の利用を検討してみませんか?
弊社「出張回収センター」では、ロードバイクをはじめ、さまざまなジャンルの不用品を買取・回収いたします。
年中無休、お見積もりやご相談のみでしたら無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください!
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