冷風機の処分方法7選|エアコンとの違いは?処分費用・注意点も解説

目次

防災用のポータブル冷風機

冷たく優しい風が魅力の「冷風機」。
導入費用・電気代を節約したいという方に人気の製品で、エアコンよりも優しい冷え方をするため「エアコンは冷えすぎて苦手…。」という方でも気兼ねなく使用することができます。

そんな便利な冷風機ですが、意外と知られていないのがその処分方法です。

「冷風機が何ごみなのか分からない…。」
「エアコンと同じように処分しなければならないの?」

といったお悩みや疑問がある方も多いでしょう。

そこで今回は「冷風機の処分方法」について見ていくとともに、エアコンや扇風機との違いや処分費用・注意点まで、まとめてご紹介したいと思います。
この記事を参考に、賢くお得に冷風機を手放しましょう!

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冷風機ってどんなもの?

屋外で使用される大型の冷風機

処分方法を見ていく前に、まずは冷風機について理解を深めておきましょう。

冷風機とは、本体内部の熱交換器で熱い空気を外に出して冷えた空気を送風する冷房機器のことを指します。

中には業務用の大きなものもありますが、コンパクトなポータブルタイプなら気軽に持ち運びもでき、工事が不要なものがほとんどです。
なお、一部の製品は熱を室外に逃がすための排熱ダクトが必要になるため、設置場所を選ぶ必要がある場合もあります。

「扇風機」「エアコン」との違いは?

送風機器の中には冷風機のほかにも「扇風機」や「エアコン」がありますが、それぞれどう違うかも気になりますよね。

これらの違いをまとめると以下のようになります。

名称仕組み設置場所1時間あたりの電気代設置工事の有無
冷風機・熱い空気を外に出して冷えた空気を送風するタイプ
・水の気化熱を利用して冷たい風を送るタイプ
どこでも可能約2.0円なし
※ ものによっては必要な場合もあり
扇風機モーターでプロペラを回す送風機器どこでも可能約0.3〜1.6円なし
エアコン室内の空気の温度や湿度などを調整する機械室外への排熱を考慮する必要がある約16〜62円あり

※ 記載された電気代はあくまで目安です。使用する機種や使用方法により電気代は異なりますのでご注意ください。

表に記載された内容以外にも、冷風機(フロン類を使用していないもの)や扇風機は自治体を利用し処分できるのに対し、エアコンは家電リサイクル法に該当するため自治体では処分できないという点も異なります。

エアコンの処分方法扇風機の処分方法については別ページにて詳しく解説しておりますので、必要な場合はそちらもあわせてご確認ください。

冷風機の処分方法は全部で7つ!

工場内に設置された大型の冷風機

冷風機がどのような家電か確認したところで、次は具体的な処分方法について見ていきましょう。

処分方法として挙げられるのは、以下の7つです。

  1. 自治体を利用し処分する
  2. 小型家電として処分する
  3. 家電量販店に引き取ってもらう
  4. リサイクルショップに買い取ってもらう
  5. ネットオークション・フリマアプリに出品する
  6. 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
  7. 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する

それぞれの方法のメリットやデメリットについてもあわせてお伝えしますので、お持ちの冷風機の状態に注目し、処分方法を検討しましょう。

1.自治体を利用し処分する

古くなったり壊れたりして不要になった冷風機は、自治体でごみとして捨てることができます。
自治体を利用した場合、「粗大ごみ」または「不燃ごみ」として処分するか、「自治体の処理施設へ持ち込む」の内のいずれかの方法で処分することになります。

粗大ごみとして処分する場合

最大辺が30cm〜50cmを超える冷風機は「粗大ごみ」として処分することになります。

粗大ごみの処分は、電話やインターネットでの事前予約制であることが多いです。その場合は、回収日までに必要な金額の手数料納付券を購入しておくのを忘れないようにしましょう。

以下は名古屋市で粗大ごみを出す場合の手順です。

【粗大ごみを出す手順】
  1. ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
  2. 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分する冷風機に貼っておく
  3. 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了

名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。

手数料は200円〜1,000円程度と比較的安価で処分可能なものの、収集頻度は月1回と少ない自治体が多く、収集場所までの搬出はご自身で行う必要があります。
なお、フロン類が使用された冷風機は粗大ごみとして回収できないためご注意ください。

不燃ごみとして処分する場合

ポータブルタイプのようなコンパクトな冷風機は「不燃ごみ」として処分できる場合もあります。
不燃ごみで処分する際には指定のごみ袋を購入する必要がありますが、そのほかの費用は無料で予約も必要ありません。

ただし、粗大ごみと同様にフロン類が使用された冷風機は回収不可ですし、収集日が月1回と少ない場合が多いです。すぐにでも冷風機を処分したい方には向いていない手段かもしれません。

ごみ処理施設に直接持ち込む場合

できるだけ早く冷風機を処分したい場合、ご自身で自治体のごみ処理センターへ持ち込んで処分する方法もあります。フロン類を抜いた冷風機であれば持ち込み可としている自治体もありますので、処分に困っていた場合には便利でしょう。

ごみ処理施設では重さによって処分料金が決まることがほとんどですし、自治体によっては無料としている場合もあるため、通常の粗大ごみ収集に出すよりもさらに安く済む可能性が高いです。
ただし、車への積み下ろしや運搬は自力で行わなくてはいけません。

また、センターによっては持ち込みに予約が必要な場合や、本人確認が必要な場合、さらに受付時間が決まっていることもあるので事前にきちんと確認しておきましょう。

2.小型家電として処分する

規定サイズ以下の冷風機なら「小型家電」として処分する自治体もあります。

何を小型家電とするかは自治体によって異なりますが、冷風機が小型家電に該当する自治体の場合は、小型家電リサイクル法にのっとり、定められた方法で処分する必要があります。

回収方法は以下の4つです。

  • ボックス回収
  • イベント回収
  • ステーション回収
  • ピックアップ回収

近隣で上記のいずれかの回収が行われているなら、持ち込んで回収してもらいましょう。
費用は一切かかりませんし、ボックス回収の場合はごみの収集日を待たずに冷風機を処分できるため大変便利です。

別ページにて小型家電の処分方法について詳しく解説してますので、詳しくはこちらをご参照ください。

3.家電量販店に引き取ってもらう

冷風機は家電量販店の引き取りサービスを利用して処分することもできます。

数多くの家電を取り扱う家電量販店であれば安心して冷風機の処分も依頼できますし、処分費用は比較的安価で済むというメリットがあります。
また、冷風機を新しく買い替えるのであれば「下取りサービス」を利用して、新しい冷風機をお得に購入できたり、処分費用を無料にできたりする場合も。

ただし、店舗によって条件や費用が大きく異なる点には要注意です。
フロン類が使用された冷風機の場合は別途リサイクル料が必要になる場合もあり、店舗によっては回収を断られる場合もあるかもしれません。
もしも引き取りが難しい場合は別の処分方法を検討しましょう。

4.リサイクルショップに買い取ってもらう

まだ使用して間もない冷風機をお持ちであれば、売却しお得に処分することも可能です。

買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力のひとつですね。

  • IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
  • YAMAZEN(山善)
  • タンスのゲン
  • TOYOTOMI(トヨトミ)

といった人気国内メーカーの製品なら高価買取も期待できるので、一度査定を受けてみるのがおすすめです。

ただし、リサイクルショップは数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店である一方で、その分専門性に欠けるというデメリットがあります。本来なら価値のある冷風機でも、相場の半分以下の値段で査定される場合もあるため、査定を受けに行く前に店舗に確認をしておくと安心かもしれません。

5.ネットオークション・フリマアプリに出品する

メルカリラクマヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションには、スポットクーラータイプの大型のものから、卓上のコンパクトなものまでさまざまな冷風機が出品されています。

フリマアプリやネットオークションの大きなメリットは、多少傷があるものや型が古くても、有名メーカーのものや性能が優れたものなら売れる点と、自分の好きな価格で売れる点でしょう。

フリマアプリ・ネットオークションに出品する手順

  1. 事前に冷風機の相場を調べた上で、販売価格を決定する
  2. 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明を分かりやすく書く
  3. 冷風機の商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
  4. 自宅からの運び出しと発送手続き
  5. 購入者とのやり取り

フリマアプリやネットオークションは気軽に冷風機を処分できて便利な手段ですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。

  • 出品から梱包、発送まですべて自分でするため手間がかかる
  • 売れた場合は配送料と手数料がかかる
  • 説明していたより冷風機の状態が悪いとクレームになることも

そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。手間や時間をかけられない…という方は別の手段を検討したほうが良いかもしれません。

6.人に譲る・地元情報掲示板を利用する

わざわざ売るほどではないけれど、目立った傷や汚れもなく、問題なく使用できる冷風機なら、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いでしょう。

友人や知人など、周囲の方に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからず無料で冷風機を手放せます。

なお、相手が遠方であった場合は配送料が発生します。
費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。

7.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する

冷風機にはさまざまな処分方法があるのはお分かりいただけたかと思いますが、回収不可な場合があったり、ご自身で運びださなければならなかったりと、何かと不便な方法が多かったですよね。

「自治体で回収してもらえなくて困っている。」「なるべく手間と費用を抑えて冷風機を処分したい!」…そんなときは不用品回収業者の出番です。

不用品回収業者なら、

  • 状態に関わらず回収可能
  • フロン類が使用された冷風機でも回収できる
  • 冷風機以外のものも引き取りOK
  • 年中無休で対応可能

フロン類の回収のできる業者であればどんな冷風機でも引き取ってもらえますし、搬出・回収といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずに冷風機の処分を完了できます。

そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
専門的な知識を持ったスタッフが在籍している不用品回収業者であれば、冷風機も価値を分かった上でしっかりと査定してもらえますし、買取可能な場合は費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。

悪徳業者に要注意!

しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。

気を付けるべき点は以下のとおりです。

  • 「無料」を謳い文句にする。
  • チラシ投函を積極的にしている。
  • トラックで町を巡回している。

こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。

ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も裁かれてしまうので、決して他人事ではないのです。

  • 対応が丁寧
  • 訪問見積もりに対応している
  • 口コミが高評価
  • 見積もり書が明解
  • 値段交渉に応じてくれる

など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、楽してお得に冷風機を処分できるでしょう。

冷風機の処分でよくある質問

Q.冷風機単品でも回収に来てもらえますか?

A.もちろん単品でも回収に伺います。
ただし、単品のみの回収はごみとして廃棄するよりも費用が高くついてしまう可能性がございます。 
ほかにまとめて処分したい不用品があれば一緒に処分されることをおすすめします。

Q.フロン類が使用された冷風機でも回収してもらえますか?

A.はい、もちろん大丈夫です。
フロン類の使用や状態に関わらずどんな冷風機でも回収させていただきますので、安心してご依頼ください。

Q.冷風機の買い取りは可能ですか?

A.使用年数が浅く状態が良いもので、問題なく使用できる冷風機であれば買取できる可能性もございます。当社には買取専門事業部があり、さまざまな品目の買取を行っております。

買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。

冷風機の処分にかかる費用は?

費用

冷風機の処分方法についてここまで見てきましたが、ここではその「費用」について詳しく見ていきたいと思います。

冷風機の処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。

処分方法費用目安
自治体を利用し処分する無料〜1,000円
※ 自治体によって異なる
小型家電として処分する無料
家電量販店に引き取ってもらう550円〜
※ 利用する店舗によって異なる
リサイクルショップに買い取ってもらう無料〜
※ 出張費用がかかる場合がある
フリマアプリ・ネットオークションに出品する販売手数料 + 配送料
※ 売上金額・配送先によって異なる
人に譲る・地元情報掲示板を利用する無料〜
※ 遠方の場合は配送料がかかる
不用品回収業者へ買取・回収を依頼する4,000円〜
※ 利用する業者・作業内容によって異なる

冷風機の廃棄処分には費用がかかる場合がほとんど。
さらにフロン類が使用された製品の場合はリサイクル料金が発生するため、”できるだけ安く済ませたい”とどうしても思ってしまいますよね。

しかし、必ずしも費用が安ければ良いというわけではありません。
ご自身の状況にあわせて、安全かつ確実な方法で無理なく処分することが大切です。

冷風機を処分する際の注意点

注意

ここまで冷風機の処分方法について見てまいりましたが、最後に注意点についても確認しておきましょう。

フロン類が使用された冷風機の処分は要注意

フロンガスが含まれている冷風機は「改正フロン排出抑制法」に従い、第一種フロン類回収業者に依頼してフロンを抜いた後、本体を処分しなければなりません。
お使いの冷風機がフロンガスを含んでいるかどうかは、冷蔵庫に貼られているシールで確認することができます。記載がない場合や、判断が難しい場合は、製造メーカーにお問い合わせください。

なお、本体を処分する際にはフロンガスが回収済であることが分かる証明書類の提示が求められますので、写しを用意し貼付するか、必ず持参しましょう。

業務で使用された冷風機は自治体で処分できない

この記事を見ている方の中には、事業で使用した冷風機の処分を検討している方もいらっしゃるでしょう。
フロン類が使用されていない冷風機なら、事業で使用したものでも粗大ごみとして処分できるのでは?と思うかもしれません。

しかし、事業で使用した冷風機はどんなものでも「産業廃棄物」として扱われ、自治体の一般ごみとして出すことができない自治体がほとんど。
たとえ家庭用の小さな冷風機だとしても産業廃棄物に分類されるため、取り扱いには注意が必要です。

事業で使用して出たごみの処分が正しく行われなかった場合には業者だけでなく依頼主にも罰則が科せられてしまいます。
引き渡し後のトラブルを防ぐためにも、産業廃棄物は必ず資格や許可を得た業者に依頼しましょう。

まとめ

エアコンや冷風機のイメージ

いかがでしたか?
今回は「冷風機の処分方法」について詳しく解説してまいりました。

冷風機はフロン類の有無で処分方法が異なり、必ず法に従って正しく処分する必要があります。

記事の中ではごみとして冷風機を処分する方法のほか、まだ使える冷風機を売ったり譲ったりして有効活用する方法もご紹介しています。
処分前に一度目をとおしていただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてくださいね。

「なるべく手間なく費用を抑えて冷風機を処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。

弊社「出張回収センター」でも冷風機を含め、さまざまなジャンルの製品の買取・回収を行っています。
分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!

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