
貴重品を管理するためにオフィスや学校などに設置される「ロッカー」。
”企業や店舗で多く使用されるもの”というイメージが強いものの、最近ではコンパクトでご家庭でも使用できるものもあり、幅広い種類があります。
そんな身近なロッカーですが、意外と知られていないのがその処分方法です。
「オフィスで使用していたロッカーは粗大ごみで処分できないの?」「大きいロッカーで運び出せない」といった疑問やお悩みのある方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「ロッカーの処分方法」について解説していきます。
ロッカーは大きさや材質は関係なく、「事業で使用していたもの」か「家庭で使用していたもの」でその処分方法は変わってきます。
この記事を参考に、賢くお得にロッカーを手放しましょう!
▼この記事でわかること
- ロッカーの処分方法
- ロッカーを処分する際の注意点
- ロッカーの処分にかかる費用
ロッカーの処分方法は7通り

それでは早速処分方法について見ていきましょう。
ロッカーの処分方法として考えられるのは以下の7つです。
- 自治体を利用して処分する
- 家具量販店・オフィス家具店に引き取ってもらう
- リサイクルショップで売却する
- 鉄くずとして売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・シモティーを利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法のメリットやデメリットについても併せてお伝えしますので、お持ちのロッカーの大きさと材質に注目し、処分方法を検討しましょう。
①自治体を利用して処分する
ご家庭で使用していたロッカーは、自治体でごみとして捨てることが可能です。
自治体名 | ロッカーの分別区分 | 処分費用 |
---|---|---|
愛知県名古屋市 | 粗大ごみ | 1人~2人用:1,000円 3人以上用:1,500円 |
東京都渋谷区 | 粗大ごみ | 幅・高さの合計135cm以下:400円 幅・高さの合計135cm以上180cm以下:900円 幅・高さの合計180cm以上270cm以下:1,300円 幅・高さの合計270cm以上360cm以下:2,300円 幅・高さの合計360cm以上:3,200円 |
京都府京都市 | 大型ごみ | 3辺の合計が2m未満:400円 3辺の合計が2.5m未満:800円 3辺の合計が3m未満:1,200円 3辺の合計が3.5m未満:1,600円 3辺の合計が4m未満:2,000円 3辺の合計が4.5未満:2,500円 |
福岡県松戸市 | 粗大ごみ | 1点につき1,000円 |
上記のとおり、多くの自治体で「粗大ごみ」として処分することになりますが、自治体によっては解体し「可燃ごみ」「不燃ごみ」として処分する、「ごみ処理施設へ持ち込む」といった方法も可能です。
以下にそれぞれの手順を紹介しますので、参考にしてみてください。
粗大ごみとして処分する場合
粗大ごみの一般的な定義は、最大辺が30cm〜50cm以上の家具や家電とされており、多くのロッカーは「粗大ごみ」として捨てることになります。
粗大ごみの処分は、電話やインターネットでの予約制であることが多いです。その場合は、回収日までに必要な金額の手数料納付券を購入しておくのを忘れないようにしましょう。
以下は愛知県名古屋市で粗大ごみを出す場合の手順です。
- ネットか電話で回収を依頼する(その際に処分料金が確定)
- 料金分の手数料納付券をスーパー・コンビニ・郵便局などで購入し処分するロッカーに貼っておく
- 収集日当日の朝8時までに指定の場所に運び出して完了
名古屋市では予約締切日が収集日の7日前となっていますが、締め切り日は各自治体で異なるためご注意ください。
手数料は400円〜3,200円程度と比較的安価で処分できるものの、自治体によって金額にばらつきがあります。
また収集頻度は月1回と少ない自治体が多く、自治体での回収は指定された収集場所へ運ぶ必要があるため大きなロッカーを処分する際には不向きかもしれません。
なお、事業で使用されたロッカーはこの方法では処分できず、自治体によっては大きさや重量に上限を設けている場合もありますので、必ず事前に確認してから利用するようにしましょう。
解体し可燃・不燃ごみとして処分する場合
ロッカーを解体し規定のサイズ以下にできれば、「可燃ごみ」または「不燃ごみ」として処分できる場合もあります。
可燃・不燃ごみで処分する際には指定のごみ袋を購入する必要がありますが、そのほかの費用は無料で予約も必要ありません。
ただし、粗大ごみと同様に事業で使用されたロッカーは回収不可ですし、不燃ごみの場合は収集日が月1回と少ない場合が多いです。
またロッカーは大きさも重量もあり、工具の取り扱いに慣れていない方が分解する場合はケガや事故などの危険性があります。
苦労して解体したとしても粗大ごみとして処分しなければならない自治体もありますので、解体・分解作業を進める前に、あらかじめ自治体のルールを確認しておくと安心かもしれません。
ごみ処理施設に直接持ち込む場合
できるだけ早くロッカーを処分したい場合、ご自身で自治体のごみ処理施設へ持ち込んで処分する方法もあります。この方法であれば事業で使用したロッカーも処分できるため、処分に困っていた場合には便利でしょう。
ここでは、愛知県名古屋市の搬入手順を紹介します。
- 事前に処分するものを「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別する
- 車に処分するごみを積んだ状態で、お住まいの区の環境事業所で受付
- 環境事業所で搬入する処理施設を教えてもらう
- 指示された場所まで自分で搬入し、ごみを車から降ろす
- 計量し、手数料を支払う
(10kgまでごとに200円、支払い方法は現金のみ)
名古屋市の場合、予約は必要なく当日受付で搬入が可能ですが、予約の有無や搬入の手順は自治体ごとに異なります。お住まいの自治体のルールを事前に必ず確認しておきましょう。
ロッカーを自己搬入できれば、自分のタイミングで処分でき、さらに重量で手数料が決まる施設なら、戸別収集よりも安くロッカーを処分できる可能性もあります。
しかし車が必要という点、平日限定の手段である点から利用できない方も多いかもしれません。
②家具量販店・オフィス家具店に引き取ってもらう
もし古いロッカーを処分した後に新しくロッカーを買い替えるつもりであれば、一般的な家具量販店やオフィス備品を取り扱う家具店で「引取サービス」に出すという方法もあります。
商品の配送と同時に不要なロッカーを回収してもらえるため、手間がかからず便利な方法のひとつです。
各店舗の引取条件は以下のとおりです。
店舗名 | 条件 | 処分費用 |
---|---|---|
無印良品 | 注文商品と「同種」かつ「同数」 (一部引取不可の製品もあり) | 無料 |
ベルメゾン | 41,800円(税込)以上の対象家具 購入家具と「同数量」 | 無料 |
ニトリ | 購入した家具と「同数料」もしくは「同容量」 | 1配送につき4,400円(税込) |
コクヨ | 新規購入品と同等品、同数までに限る | 4,400円〜6,600円(税込) |
このように、条件やその費用は利用する店舗によって異なります。
なお、サイズの大きなロッカーの場合は取り扱いが難しく、事前に自分で解体作業しておく必要がある場合も。
たとえロッカーを新しく購入したとしても引取に応じてもらえない場合もあるので、事前に対応可能か確認しておく必要があるでしょう。
③リサイクルショップで売却する
変色や歪みのない状態のいいロッカーであれば、リサイクルショップ で買い取ってもらうのもいいかもしれません。
買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」を利用すれば自宅やオフィスにいながら手軽にロッカーを処分できます。
大型のロッカーを持ち運ぶのは非常に大変な作業なため、解体作業も行ってくれる店舗が便利です。
- コクヨ
- イノウエ(井上金庫販売)
- オカムラ
- ニトリ
- 無印良品
といったオフィス家具の人気メーカーや人気家具メーカーのロッカーなら高価買取も期待できるので、一度査定を受けてみるのがおすすめです。
しかし、リサイクルショップは数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店である一方で、そのぶん専門性に欠けるというデメリットがあります。本来なら価値のあるロッカーでも、相場の半分以下の値段で査定される可能性も。
また大きすぎるロッカーや買取できないロッカーの場合、引取不可になってしまうケースもあります。
その場合は別の処分方法を検討し直す必要が出てくるため注意してください。
④鉄くずとして売却する
スチール製のロッカーであれば、金属製品をリサイクルする業者にロッカーを持ち込むことで「鉄くず」として買い取ってもらえるかもしれません。
汚れや破損がみられるものも買い取ってもらえるので、状態が悪いスチールロッカーをお持ちの方に適した方法です。
ただし、プラスチックが混ざっているロッカーは買取不可になる場合も。
また、少量では買い取ってくれない業者も存在しますので、どのくらいの重さから売却できるのか事前に確認しましょう。
鉄くずの処分に関しては別ページでも解説していますので、詳しくはそちらを参考にしてください。
⑤フリマアプリ・ネットオークションに出品する
リサイクルショップでは断られてしまったロッカーでも、フリマアプリやネットオークションであれば売却できる可能性もあります。
メルカリやラクマ、Yahoo!オークションといった大手フリマアプリやネットオークションには、壁一面使用する大型のものから、自宅に置けるコンパクトなものまでさまざまなロッカーが出品されています。
出品の手順は以下を参考にしてください。
- 事前にロッカーの相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明をわかりやすく書く
- ロッカーの商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
ロッカーはサイズや重量があるため、どうしても配送料が高くつきがちです。販売額を設定する際は送料や手数料をあらかじめ計算しておき、損にならないように価格設定しましょう。
なお、フリマアプリやネットオークションは気軽にロッカーを処分できて便利な手段ですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 出品から梱包、発送まですべて自分で行うため手間がかかる
- 売れた場合は手数料もかかる
- 記載された情報よりもロッカーの状態が悪いとクレームにつながる可能性がある
そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。手間や時間をかけられない、という方は別の手段を検討したほうがいいかもしれません。
⑥人に譲る・ジモティーを利用する
まだ使えるロッカーを手軽に手放したいなら、身近な友人や知人に譲るという方法もあります。
譲り先が見つからないなら、地元の情報掲示板「ジモティー」を活用してみてもいいでしょう。
ジモティーを利用するメリットは以下のとおりです。
- 取引が成立しても手数料がかからない
- 最寄り駅や自宅まで取りに来てもらえれば梱包・発送も必要ない
- 0円~希望金額を設定可能
直接会って引き渡しできれば、梱包や発送などの面倒な手間をかけずにロッカーを手放せます。
ただし、希望者が見つかるまでは処分できないため、急いでロッカーを手放したい場合には不向きです。
また、個人間での取引となりますので、トラブルなく確実に受け渡せるように慎重にやり取りする必要があるでしょう。
⑦不用品回収業者へ依頼する
ロッカーにはさまざまな処分方法がありましたが、自力で運びださなければならなかったり、解体や梱包の必要があったりと、手間や時間のかかる方法が多いですよね。
「大きなロッカーを運び出す手段がない」「できれば解体作業も頼みたい」といった場合に便利なのが、不用品回収業者です。
不用品回収業者なら、
- 即日回収や夜間作業にも対応可能
- どんな大きさのロッカーでも回収できる
- 事業で使用されたロッカーも回収可能
- 必要な場合は解体作業も可能
- ロッカー以外のものも引取OK
事業で使用したものはもちろん、どんな大きさのロッカーでも引き取ってくれるのに加え、解体作業・分別・搬出といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずにロッカーの処分を完了できます。
費用が心配という場合にも「買取サービス」と「積み放題プラン」を利用すれば、お得に処分することも可能です。
買取サービスは作業費から査定金額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能になりますし、積み放題プランなら、決められた車両に載せられるぶんだけ処分できるので、オフィス用品をまとめて処分したい!という方にもおすすめです。
不用品回収業者ではロッカーをはじめとしたさまざまなオフィス用品の処分を承っています。以下の記事で詳しく解説していますので、処分の際は一度目を通してみてください。
しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりといった被害に遭う可能性も。
必ず依頼前に見積もりを取り、費用の内訳やサービス内容、作業後に追加料金がかからないかなどを確認してから依頼するようにしてください。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても以下のページにて紹介しております。業者選びの参考になるかと思いますので、ぜひ一度ご覧ください。
ロッカーを処分する際の注意点

ここではロッカーの処分時の注意点について解説します。
事業で使用されたロッカーは「粗大ごみ」として処分できない
この記事をご覧の方の中には、事業で使用したロッカーの処分を検討している方もいらっしゃるでしょう。
事業で使用したものでも、コンパクトなロッカー1点なら粗大ごみとして処分できるのでは?と思うかもしれません。
しかし、事業で使用したロッカーはどんなものでも「産業廃棄物」として扱われ、自治体の一般ごみとして処分できない自治体がほとんど。
たとえ1人用のロッカーだとしても産業廃棄物に分類されるため、取り扱いには注意が必要となります。
産業廃棄物の処理には資格・許可が必要
事業で使用されたロッカーを処分するには「産業廃棄物収集運搬業許可」を所持している必要があります。
無許可業者へ委託してしまった場合、5年以下の懲役もしくは1,000万以下の罰金が科せられる可能性もあります。
引き渡し後のトラブルを防ぐためにも、業者を選ぶ際には産業廃棄物処理業の許可を得ているかどうかを必ず確認し、信頼できる業者へ依頼しましょう。
産業廃棄物の処分については別記事で解説しています。詳しくはそちらをご参照ください。
ロッカーの処分にかかる費用は?

全部で7つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらい費用がかかるのかも比較しておきたいですよね。
ロッカーの処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
自治体を利用し処分する | 無料〜3,200円 ※自治体によって異なる |
家具量販店・オフィス家具店に引き取ってもらう | 無料〜6,600円 ※利用する店舗によって条件・費用は異なる |
リサイクルショップで売却する | 無料〜 ※出張費用がかかる場合がある |
鉄くずとして売却する | 無料 |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料+配送料 ※売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・ジモティーを利用する | 無料〜 ※遠方の場合は配送料がかかる |
不用品回収業者へ依頼する | 単品回収:3,000円〜 積み放題プラン:22,000円〜 ※利用する業者・作業内容によって異なる |
ロッカーは大きさによって処分費用が大きく異なります。
自力で解体・搬出すればそのぶん費用は抑えられますが、いくら費用がかかるからと言って無理に大きく重たいロッカーの解体作業や搬出作業はおすすめできません。
無理なく安全に処分することが大切となりますので、ご自身の状況に合わせて、適切な方法を選択しましょう。
ロッカーの処分時に出やすい不用品

オフィス移転や買い替えに伴い、さまざまなオフィス用品をまとめて処分したい!という場面もあるでしょう。
オフィスチェアの処分、複合機の処分をはじめ、オフィス用品の処分について以下の記事でも解説しています。処分の際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
ロッカーの処分でよくある質問

Q.中身が入ったままのロッカーでも処分してもらえますか?
A.破損している場合はもちろん、中身が入っている場合でもそのままロッカーを回収することが可能ですので、どんな状態でも安心してご依頼ください。なおその際事前に貴重品が入っていないか一度ご確認をお願いいたします。
Q.かなり大きいロッカーなのですが、回収前に解体・搬出する必要はありますか?
A.いえ、そのままの状態で構いません。
大型のロッカーの解体、搬出作業は大変危険です。大きさだけでなく重量もあるため、たとえ成人男性であっても作業に慣れていない場合は危険が伴います。
解体作業および運搬作業は弊社のスタッフがすべて行いますので、遠慮なくお申し付けください。
Q.ロッカーの買取は可能ですか?
A.弊社には買取専門事業部があり、さまざまな品目を買取しております。状態がよく、問題なく使用できるロッカーであれば買取できる可能性ももちろんございます。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
まとめ

今回はロッカーの処分方法について詳しく解説しました。
ロッカーは、事業で使用したものと家庭で使用したものとでは選択できる処分方法が異なります。
記事の中ではごみとしてロッカーを処分する方法のほか、まだ使えるロッカーを売ったり譲ったりして有効活用する方法も紹介しています。
処分前に一度目を通していただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてくださいね。
「ロッカーを手間なくお得に処分したい」「解体・搬出作業をお願いしたい」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でもロッカーを含め、さまざまなジャンルの製品を買取・回収しています。
解体・分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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