古い灯油、どう処分する?正しい捨て方や無料で処分する方法をご紹介します

目次


灯油は自治体でも回収していないことが多いので、捨て方がわからない、という方は意外と多いものです。

しかし、捨て方がわからないからといって適当に処分してしまうと、思わぬ事故や火事につながる恐れがあるので注意しなくてはなりません。

今回のコラムでは、灯油の処分方法だけでなく灯油缶やポリタンクの捨て方、やってはいけない処分の仕方など幅広くご紹介していきます。

春先に灯油を追加で購入したら使い切れなかった、去年の灯油が大量に余っていてどう捨てたらいいかわからないまま放置している・・・なんてお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

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残ってる灯油は使ってもいいの?


毎年灯油をきっちり使い切れればいいのですが、ついつい残ってしまうこともありますよね。

残ってしまった灯油はどのくらいの期間放置したら使えなくなるのでしょうか?

そもそも灯油に使用期限はあるのでしょうか?

順番にご説明していきます。

去年の灯油は使わないで

灯油は劣化するので、ある程度使用期限があると思ったほうがいいでしょう。

昨シーズンに使い切れなかった灯油をただ捨てるのはもったいないので、今年も使いたい、と考える方も多いかもしれませんが、古い灯油は暖房器具の故障を引き起こす恐れがあり、使用するのは危険です。

国民生活センターでも、古い灯油を使用することで起こる故障事例を取り上げ、昨シーズンの灯油を今年使わないようにと注意を呼びかけています。

(事例1)新しく購入した石油ファンヒーターに、保管していた灯油を入れたところ、エラー表示が出た。メーカーからは、「灯油に水分が含まれておりエラー表示が出た。部品交換が必要」と言われた。(70歳代 男性)

(事例2)先日購入した石油ストーブに、昨シーズンの残りの灯油を入れて火をつけた。その日は点火できたが、二日後にはつかなくなった。メーカーには、「灯油が古かったからではないか」と言われた。(60歳代 女性)

独立行政法人 国民生活センター暖房器具に昨シーズンの灯油を使わないで より引用


灯油はシーズン中に使い切るようにし、残ってしまった昨シーズンの灯油は必ず処分しましょう。

劣化した灯油の見分け方

一般的に灯油の保管限度の目安は、気温の変化が少ない冷暗所の保管であれば半年程度とされています。

いつ購入したか記憶があいまいな場合は、見た目や臭いでもある程度判断できるので、お手持ちの灯油の状態を確認してみましょう。

通常の状態の灯油は無色透明ですから、黄色がかっている場合は酸化など何かしら変質し劣化しているということです。

また、灯油を匂った時に酸っぱい臭いがした時も変質している可能性が高いです。

このような状態になった灯油は「不良灯油」と呼ばれるほか、保管期間に関わらず戸外に保管し虫の死骸や水が混ざったり、別の油と混ざってしまった灯油は「不純灯油」と呼ばれることもあります。

ガソリンや軽油の保管に使用していたポリタンクに灯油を入れてしまった場合も「不純灯油」になってしまうので注意しましょう。

一般社団法人 日本ガス石油機器工業会のホームページでは、不良灯油や不純灯油を暖房器具に使用すると、点灯時に火が付きにくくなったり燃焼時、においがきつくて目にしみることがあると記載がありました。

暖房器具の故障の原因になるだけでなく、不完全燃焼や異常燃焼が起こると火事や爆発など予想しない事故が発生する恐れがあります。

たくさん余っていてもったいないからといって、使用するのは控えておいたほうがいいでしょう。

少量の灯油の捨て方


余った灯油や「不良灯油」「不純灯油」を使用するのは危険だということがわかりました。

では、余ってしまった灯油を処分したい場合は、どうすればいいのでしょうか?

残った灯油の量によって処分方法が変わってきますので、まずは少量残った灯油の処分方法からご説明していきます。

ファンヒーターやストーブで使い切る

灯油が少量なのであれば、ファンヒーターやストーブで使い切るのが一番手間がかからない方法と言えるでしょう。

中型石油ストーブなら、弱燃焼時で約0.1~0.2リットル/1時間、強燃焼時で約0.3~0.4リットル/1時間の灯油を消費するとされています。

大体灯油1リットルであれば、ヒーターの強燃焼で2時間超くらいの使用で消費できる計算となります。

使い切る際は十分に換気をしつつ、少し冷える朝晩を狙う、または洗濯物を乾かすのに利用するなど、普段より少し贅沢な利用をして灯油を消耗しましょう。

布などにしみ込ませて可燃ごみに出す

少量の灯油であれば、自治体のごみ回収で「可燃ごみ」として処分することが出来る場合もあります。

液体は自治体のごみ回収では回収できないので、新聞紙や布などに灯油をしみ込ませてからごみに出すようにしてください。

手順は以下の通りです。

  1. ビニール袋や牛乳パックなどに新聞紙や要らない布をいれる
  2. 新聞紙や布に残った灯油をしみ込ませる
  3. 漏れないよう袋の口を閉じ、密封する
  4. 可燃ごみの袋に入れて収集日に出す

こちらの方法であれば費用をかけず手軽に処分ができるものの、そもそも灯油は回収不可としている自治体が多いので確認が必須です。

分別だけでなく捨て方にも細かいルールの違いがありますので、お住まいの自治体のホームページなどで確認してから捨てるようにしましょう。

油汚れ落としに再利用する

実は灯油が、自転車のチェーンの汚れや換気扇の油汚れを落とす、市販のクリーナーの主成分として利用されていることをご存じでしょうか?

余った灯油が少量であれば、灯油の油汚れに強い性質を利用し、そのままクリーナー代わりとして再利用して使い切るという方法があります。

使用方法は、特に何か混ぜる必要はなく、捨ててもいい布やキッチンペーパーに灯油を含ませ、油汚れを落としたものを拭くだけ。

自転車や換気扇の汚れ落としはもちろん、金属のパーツ磨きにもなります。

灯油を使用する際は必ず屋外で、火気厳禁という点に注意してください。

汚れを溶かし落とすので力もいらず面白いほど汚れが落ちますが、元は燃料ですので取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。

また、灯油が手についてしまうと匂いがなかなか取れなくなってしまうので、軍手や耐油性のニトリル手袋などを使用して作業をするのがおすすめです。

大量の灯油の捨て方


少量の灯油の処分方法はわかりましたが、処分したい灯油が大量にある、という場合も多いかと思います。

ここからは大量に処分したい灯油がある場合の処分方法をお伝えしていきます。

ご紹介する処分方法はどれも灯油だけではなく灯油缶・ポリタンク込みでの処分方法となっています。

順番にご紹介していきますね。

ガソリンスタンドに持ち込む

処分に困るほど大量に灯油が余った場合、最も一般的なのはガソリンスタンドへの持ち込みです。

ガソリンスタンドまで持ち込む手間はありますが、灯油を販売しているガソリンスタンドなら引き取ってくれる可能性が高いでしょう。

ですが、全てのガソリンスタンドで引き取ってくれるとは限りません。

など大手ガソリンスタンド数社のホームページを確認してみましたが、どのホームページにも「購入したSS・販売店に相談してください」との記載がありました。

同じチェーンのガソリンスタンドでも、店舗によっては断られることもあるようです。

大量の灯油は重量があるので、持ち込んだ後で引取不可がわかり、もう一度持ち帰って・・・となると大きな手間がかかります。

持ち込む前にまず灯油の引き取りは可能なのか対象店舗に問い合わせてから、店舗へ向かうようにしましょう。

引き取り費用は無料であることも多いですが、ガソリンスタンドによっては数百円程度費用がかかることもあります。

費用も店舗によって差がありますので、確認が必要です。

購入したホームセンターに引き取ってもらう

灯油を販売しているホームセンターでも余った灯油を引き取ってもらえることがあります。

しかし灯油を引き取ってくれる店舗は非常に少なく、もし引き取ってくれるホームセンターであっても、あくまでも「その店舗で新しく灯油を購入した場合」というふうに条件があることがほとんどです。

複数のホームセンターの灯油の引取対応について調べてみましたが、残った灯油を引き取ってくれるとホームページ上に記載があったのはビバホーム君津店のみでした。(※灯油を購入した場合のみ引取可)

おなじビバホームでも店舗によっては灯油の引取に対応していない場合や、ホームページの情報が最新ではない場合もありますので、持ち込むのであれば店舗へ直接相談してからにしましょう。

友人・知人に譲る

使わなくなった灯油を、友人・知人に譲るという方法もあります。

自分では使わなくても友人や知人の中には灯油を必要としている方がいるかもしれないので、捨てる前に一度聞いてみるのがおすすめです。

譲った先で使用されるのですから、もちろん購入から半年以内の灯油であること、また虫の死骸や水、別の油と混ざっていない灯油をお譲りするようにしましょう。

残っている灯油が不良灯油や不純灯油で人に譲れる状態ではないものであれば、友人や知人に譲らず処分する方法を考えなくてはなりません。

不用品回収業者に回収を依頼する

不用品回収業者に依頼して、灯油を回収してもらうという方法もあります。

今までご紹介してきた灯油の処分方法は、

  • 重たい灯油を持ち運ばなければならない
  • 灯油が引取可能かお店に確認しなければならない
  • 新しい灯油を購入しないと古い灯油を引き取ってもらえない
  • 新しく状態の良い灯油しか人には譲れない

といった点があり不便でしたが、その点不用品回収業者であれば不良灯油や不純灯油であっても、量が多くても回収をお任せでき、自分で運ぶ手間もありません。

重いものを運ぶのが難しいという方には最もオススメしたい方法です。

灯油の入ったファンヒーターや、灯油缶・ポリタンクごと処分して貰えるのはもちろん、家にある灯油以外の不用品をついでに引き取ってもらうことも出来ます。

買取もしてくれる業者であれば、捨てるしかないと思っていた不用品をお金に換えることができる場合も。

買取金額が処分費用と相殺されて、思っていたよりも安く処分ができるかもしれません。

見積もりは無料としている業者がほとんどなので、灯油の処分に困ったら一度、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

便利な不用品回収業者ですが、注意しなければならない点が2つあります。

まず1つ目は、液体を取り扱わない不用品回収業者もあるという点です。

灯油のような液体は、輸送中にこぼれたり他の物を汚損してしまう可能性があるという点から、業者によっては回収してもらえないことがあります。

しかし液体の回収を断られてしまった場合でも、オプションサービスを利用することで液体を処分できることもあります。

あきらめずに一度、問い合わせをしてみるといいでしょう。

弊社「出張回収センター」でも、灯油のような液体は回収できませんが、そのぶん代行での処分を承っています。

ほかの不用品回収業者から断られてしまった灯油の処分も代行させていただくことが可能ですので、灯油の処分にお困りでしたらぜひ一度ご相談ください。

注意点2つ目は、悪徳不用品回収業者に注意が必要ということです。

業者なんてどこもサービス内容は同じだろうし、それならなるべく安い方に頼もう、と費用を第一条件にして業者を選ぶ方は多いですが、その選び方は危険です。

「安い」「無料」という言葉だけを見て業者選びをすると、

  • 無料のはずが、荷物の積み込み後に追加料金を要求された!
  • 回収された不用品を不法投棄されてしまった!
  • 回収されたものが違法な手段で売却された
  • 持って行かれたくないものまで無理やり回収された
  • 資格を持っていない業者に依頼してしまい、罰金を支払うことに・・・

といった被害にあう可能性があります。

業者選びはできるだけ慎重に行うようにしてください。

悪徳業者と優良業者を見分けるには、複数の業者から見積もりをとるのが有効な手段です。

複数の業者から見積もりを取ると、

  • 料金の相場を知ることができる
  • よりお得なプランを知ることができる
  • 業者が不当な請求をしていないか確認できる
  • 業者の接客態度や対応速度を知ることができる

これだけのメリットがあります。

電話やメールだけで見積もりをとって、実際現地で作業した後に追加料金を上乗せしてくる業者も存在しているので、訪問して見積もりを取ってくれる業者を選びましょう。

見積もりを提示された際は、当日に追加料金が発生しないかどうか、項目や費用がきちんと記載されているかどうかなどを確認しておくと、回収当日のトラブルを防止できます。

あとは口コミを確認したり、電話口の対応を判断材料にする、そのほかホームページの業者の作業実績を確認してみるのもいいでしょう。

最近では不用品の回収の様子をYouTubeにあげたり、ブログで回収した不用品の写真をあげているなど、作業風景や雰囲気をわかりやすくしている業者も増えています。

担当してくれるスタッフの顔写真を載せている業者もあるので、まずそういったものから確認してみるのもいいかもしれません。

忙しいときには、複数の業者を比較したり連絡をとるのは非常に手間ではあるのですが、そこを確認しなかったせいでトラブルに巻き込まれてしまっては元も子もありません。

お伝えしてきた注意点を確認しつつ、優良な不用品回収業者に依頼して不用品を処分してくださいね。

▼業者選びについて詳しくはこちらのコラムをどうぞ

気を付けて!やってはいけない灯油の捨て方


これまでさまざまな灯油の処分方法をお伝えしてきましたが、どれも手間や費用がかかるので、費用をかけずに、簡単に捨てられる方法はないものか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし灯油は「特別管理産業廃棄物」であり、適当な処分をすると事故に繋がったり、罰則や損傷負担金が課せられる恐れがあります。

「昔はやっていた」、「人から聞いた」などの方法も含まれるかもしれませんが、以下に記載した灯油を処分する方法は決して行わないでください。

凝固剤で固めない

同じ油なんだから、食用油を固めるための凝固剤を使って灯油を固めて捨てるのはどうだろう?と考える方もいらっしゃるかもしれません。

一見エコな方法のように感じるかもしれませんが、灯油を凝固剤で固める行為は、火災につながるおそれがあり大変危険です。

なぜ、同じ油なのに灯油を固めてはいけないのか、その理由は灯油の引火点にあります。

引火点とは火気を灯油などの液面に近づけると燃焼を始める最低温度のことで、食用油の引火点がおおよそ250度~300度であるのに対して、灯油の引火点は40度~60度程度

これは、食用油に比べて灯油が非常に燃えやすい液体であるということを指しています。

凝固剤はそもそも熱した食用油に溶かして使用するものなので、常温での使用はできません。

使用するには灯油を熱しなければなりませんが、引火点が低い灯油にとっては、その行為自体が危険なのです。

灯油を凝固剤で固めようとすることで火事になったり、最悪の場合、人命にかかわる大事故になる場合もあります。

絶対に灯油は凝固剤を使って処分しないようにしてください。

土に埋めない

灯油を処分するのに土に埋める方法を紹介するサイトもありますが、こちらもやってはいけない方法です。

仮に庭の土に埋めた場合、油臭くなってしまうだけでなく、草花が育たない土壌となってしまいます。

また、気温が上がれば40~60度が引火点である灯油に引火することもあり、大変危険です。

灯油を土に埋めると地中の微生物が分解するから大丈夫だという説もありますが、実際は分解されるまで途方もない時間を必要とします。

生態系や土壌を汚し環境汚染の加担につながりますので、土に埋めて灯油を処分するのはやめてください。

下水に流さない

灯油を下水道に流すと付近一帯に悪臭が発生し、引火性の高さから爆発の恐れもあります。

また、下水管を詰まらせたり悪臭の原因にもなることも。

灯油やガソリン等を下水道に流す行為が事故や施設の破損につながった場合、下水道法第18条に基づき、修復費用は原因者が負担することとなります。

また、河川に石油類が流れ出てしまった場合は、河川法第67条に基づき、清掃費用の負担を命じられる場合もあるそうです。

名古屋市上下水道局のホームページにも下水道に灯油は流さず、適切な処理をするようにと記載があります。

すぐに処分できるからといって、灯油を下水道に流すのはやめましょう。

燃やして捨てない

庭や空き地でごみなどに灯油をかけて燃やし、処分してしまおうと考える方もいるかもしれません。

昔では良く見られたいわゆる「野焼き」といわれる行為ですが、最近では一部の例外を除き、法律違反となっているため注意してください。

最近、『近所でごみを燃やしていて、煙や臭いが出て大変迷惑している』といった苦情が多数寄せられています。
廃棄物の野外焼却は、一部の例外を除き法律で禁止されており、野焼きを行うと処罰されることがあります。
 ドラム缶を使ったり、穴を掘ったりしてごみを燃やす行為も野焼きになりますので行わないようにして下さい。

(引用:田布施町「野焼きは法律で禁止されています」


法律を無視して野焼きを行った場合、「5年以下の懲役、1000万円以下の罰金」のいずれか、または両方が科せられるといった罰則があります。

法律違反であるだけでなく、引火点が低い灯油を燃やす行為は火災を引き起こしたり、有害なガスや悪臭を発生させてまわりの住宅や人に迷惑をかけ、ご近所トラブルに発展してしまう可能性もあります。

灯油の処分は正しい方法で行うようにしましょう。

灯油缶・ポリタンクの捨て方は?


灯油の捨て方はわかりましたが、灯油缶・ポリタンクの捨て方はどうすればいいのでしょうか?

順番に解説していきますね。

灯油缶・ポリタンクのサイズで捨て方が変わる

各自治体のごみ収集に出す場合、30センチ角(50センチ角にしている自治体も)を超えると粗大ごみの対象です。

不要になった灯油缶・ポリタンクが30センチ角を超えるサイズかどうか調べてからごみに出しましょう。

例えば、18Lのポリタンクだとサイズは約34cm×19cm×38cm。指定ごみ袋の40Lサイズなら78cm×65cm程度ですので、18Lのポリタンクなら入る大きさです。

30センチ角以内で指定のごみ袋に入れば不燃ごみとして出すことが出来ますから、18L以下のポリタンクは不燃ごみで収集して貰えるでしょう。

しかし自治体によっては、愛知県名古屋市のように大きさは関係なく、ポリタンクは粗大ごみとしている場合もあります。

くわしくはお住まいの自治体のホームページなどをご確認ください。

ポリタンクの場合

ポリタンクは多くのものがポリエチレン製。

ですから空になった中身を洗って綺麗にすれば自治体のごみ収集に出すことが出来ます。

30センチ角を超えると粗大ごみの対象ですが、30センチ角以上のポリタンクであっても小さく切って捨てれば不燃ごみとして出すことも出来ます。

ですが、ポリタンクは高密度ポリエチレンという劣化しにくい素材で出来ている為、非常に硬いです。

通常のカッターでは切れないので、「多目的廃棄物ノコギリ」などを使ってカットします。

カットする場合は、中身が空で灯油も乾燥している状態で行います。

また、ケガをしないよう軍手を着用したり、床や壁に養生を行うなど、十分に注意して作業を行うようにしましょう。

一斗缶の場合

一斗缶の多くはスチール製。

灯油が入っていた一斗缶でも中身が空なら、自治体の「資源ごみ」または「不燃ごみ」で収集して貰えます。

基本的には「缶」を捨てる時と同じです。

愛知県名古屋市では、食品・飲料用以外の一斗缶は不燃ごみへと指示がありましたが、自治体によっては「小型粗大ごみ」として有料での収集となる場合があります。

お住まいの自治体でルールを確認してから処分してください。

ドラム缶の場合

ドラム缶に灯油を入れて保管していた場合、ドラム缶は一斗缶のように缶と同じようには処分できません。

市販されている家庭用ドラム缶は一般的には「粗大ごみ」として扱われます。

しかしドラム缶のサイズや、お住まいの地域によってはドラム缶は収集対象外となり、自治体では収集して貰えないことも。

中には販売店の回収サービスで処分するように指定されている場合もあるようです。

詳しくはお住まいの自治体へ確認してください。

灯油ポンプの捨て方は?

石油ストーブに灯油を移す際の必需品である灯油ポンプですが、こちらも灯油が付いているので処分方法に戸惑ってしまいますよね。

灯油ポンプは手動か電動かで処分方法が違います。

プラスチック製の手動の灯油ポンプなら、半分に切るなどして小さくすれば「可燃ごみ」に出せます。

電動の場合は電池を取り外し「不燃ごみ」として処分するか、小型家電回収ボックスに入るサイズのものであればボックスに入れることでも処分可能です。

灯油ポンプについてもサイズが大きくなると粗大ごみの対象になるので、詳しくはお住まいの自治体のホームページなどをご確認ください。

灯油が入っていた灯油缶・ポリタンクの洗い方

自治体で灯油缶・ポリタンクを収集して貰うにも「中身が空であること」や「灯油が乾燥していること」と細かい条件があり、もしも収集して貰えなかったら困りますよね。

「いっそのこときれいに洗って出せたら安心なのに!」とお考えの方は灯油缶・ポリタンクを洗ってしまうという手もあります。

灯油缶・ポリタンクを洗う手順は以下の通りです。

  1. 内部を洗剤で洗いすすぐ
  2. 塩素系漂白剤100CCを1Lの水の割合で薄め内部を洗う
  3. 仕上げにもう一度洗剤で内部を洗う
  4. 水で仕上げ洗いを2回以上行う

使う洗剤は中性洗剤であれば、食器用洗剤・洗濯用洗剤どちらを使っていただいても構いません。

洗った後の水はふき取るか乾燥させれば、より完璧です。

作業中に灯油をこぼした時の対処法


「処分の作業中に灯油をこぼしてしまった」、「移動中に灯油が漏れてしまった」なんてこともありますよね。

ふき取りたくても灯油は普通にふき取るだけでいいのか気になります。

ここではこぼしてしまった灯油の対処法をご紹介します。

何でふき取ればいいの?

灯油をこぼした際、ふき取りに使えるのは

  • 新聞紙
  • 使い古した布や不要な衣類
  • 小麦粉

などです。

ごしごしと擦ってふき取るというより吸い取らせてふき取るようにするのがポイントです。

また、小麦粉などの粉末に灯油を吸いとらせたあとで処分する方法もあります。

こぼしてしまった灯油の上に小麦粉を撒き、数分置いた後はホウキ等で集めるか、掃除機で吸い取りましょう。

場所によって対処方法を変えよう

場所が変われば素材も違うので対処法が変わってきます。

順番にご説明します。

カーペット・車の中・トランク

カーペットや車の中に灯油をこぼした際に用意するものは以下の通りです。

  • 新聞紙、キッチンペーパー
  • ぞうきん
  • 小麦粉
  • 中性洗剤
  • アルコール除菌剤

道具を用意したら以下のような手順で拭き取りを行います。

  1. 新聞紙やキッチンペーパーで吸い取るように拭く。
  2. 小麦粉をかけて5分ほど放置したあと掃除機で吸い取る。
  3. 水で薄めた洗剤をぞうきんにしみ込ませ、灯油をこぼした個所にたたき込む。
  4. 水で濡らしたぞうきんで洗剤をたたき込んだ箇所をふき取る。
  5. においが消えるまで3と4を繰り返し行う。
  6. においが消えない場合はアルコール除菌剤をぞうきんに付けて、灯油をこぼした個所へ叩き込む。

灯油は揮発性が高く臭いも強烈です。

十分に換気をしながら、作業を行いましょう。

フローリング・畳・玄関(タイル)

フローリングや畳、玄関(タイル)などに灯油をこぼしてしまった場合、用意するものは以下の通りです。

  • 新聞紙・キッチンペーパーなど
  • 小麦粉
  • 掃除機

手順をご説明します。

  1. こぼした灯油を吸い取るように抑えながら拭く。
  2. ふき取った箇所の上から小麦粉を振りかけ5分ほど放置。
  3. 小麦粉が湿ったのを確認したら、掃除機で吸い取る。
  4. においが残る、小麦粉が完全に取り切れない場合は水拭きを行う。
  5. フローリングの場合は仕上げにワックスをかける。

車の中と同じく、十分に換気しながら作業を行ってください。

まとめ


今回のコラムでは、冬の快適な生活には欠かせない灯油の処分方法についてくわしくお伝えしてきました。

「不良灯油」や「不純灯油」をもったいないからといって無理に使用すると、暖房器具の故障の原因になったり、燃焼不良で火事の原因になる危険性があります。

使用できる期限を過ぎた灯油はなるべく早く処分してしまいましょう。

今回ご紹介した灯油の捨て方は、残った灯油が少量か、たくさん残っているかによって異なっていました。

残った灯油が少ない場合は、

  1. ファンヒーターやストーブで使い切る
  2. 布などにしみ込ませて可燃ごみに出す
  3. 油汚れ落としに再利用する

といった方法で処分ができ、大量に残った灯油は、

  1. ガソリンスタンドに持ち込む
  2. 購入したホームセンターに引き取ってもらう
  3. 友人・知人に譲る
  4. 不用品回収業者に回収を依頼する

上記のいずれかの方法で処分が可能です。

灯油は非常に燃えやすい液体なので、面倒だからと適当に捨ててしまうと思わぬ火事や大事故につながる恐れがあります。

重たくて持ち運べない、ガソリンスタンドまで持って行く時間がないとお悩みの場合は、灯油の取り扱いができる不用品回収業者を利用するなどして、正しい方法で処分ができるようにしましょう。

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