店舗やオフィスでは、ほとんどの場合室内を整える「什器」を使用することになるでしょう。
便利な什器ですが、使わなくなってしまったときや、移転や閉店により不要になったときには適切な形で処分しなければいけません。
その際には、家庭用のゴミとは違った正しい処分方法で処分する必要があるため「どうやって処分しよう?」と悩んでしまいますよね。
今回は、悩んでしまいがちな什器について処分方法について解説していきます。
手元の什器をどう取り扱うべきか悩んでいるときには、ぜひ参考にしてくださいね。
オフィス用品の処分についてはこちらもご参考ください。
什器を処分する上で知っておくべきこと
まずは、什器を処分する前に確認しておくべき基本情報から解説していきます。
什器とは?
什器とは、店舗やオフィスで使用されている家具、道具、備品といったアイテムの総称です。
例えば、次のようなものが什器に該当します。
- テーブル
- チェアー
- 棚
- ワゴン
- ロッカー
- レジ台
- 厨房機器
- パソコン
- コピー機
家庭で使っているものと同じ家具なども、店舗やオフィスで使用しているのであれば「什器」として取り扱われます。
什器は家庭ゴミのように処分できない
什器のように事業で扱うものは、処分の際に一般的な家庭ゴミと区別され「事業ゴミ」「産業廃棄物」にあたるため、ゴミ回収場所に出したとしても自治体に回収してもらえません。
違反した場合、次のような刑罰を受けることになります。
産業廃棄物を不法投棄および不法投棄未遂した | 5年以下の懲役、1000万円の罰金またはこれの併科 (法人に対しては3億円以下の罰金) |
無許可業者へ処分を委託した | 5年以下の懲役、1000万円の罰金またはこれの併科 |
産業廃棄物処理収集運搬の許可を持つ業者に委託契約書を作成せず収集・運搬を委託した | 3年以下の懲役、300万円以下の罰金またはこれの併科 |
そのため必ず自治体のルールに従い、「産業廃棄物」として処分しましょう。
什器の処分方法
それでは、什器の処分方法について実際に解説していきましょう。
自分で什器を処理施設に持ち込む
産業廃棄物は、処理施設へ持ち込むことによって処分してもらえます。
詳細は自治体ごとに違うため処理施設はどこにあるのか、またどのような基準で処分してもらえるのか検索してみましょう。
施設によっては対象企業や受け入れ基準といったルールが厳しく設定されています。
せっかく持ち込んでも受け入れられない可能性もあるので、あらかじめよく調べておくと良いでしょう。
また、持ち込みは基本的に自分で行います。
多くの什器を一度に処分する時などは、運搬する手間や負担が大きくなるので注意してください。
買取業者に売る
一部のリサイクルショップでは、オフィスや店舗用の什器の買取を行なっています。
什器専門業者へ依頼することによって、需要と供給が噛み合いやすく高値での買取も叶うでしょう。
ただし什器の買取に対応している業者は、一般家庭の家具や家電の買取業者に比べて少ない傾向にあります。
近くに店舗がなければ、遠くの店舗まで持ち込むことになります。
一部の店舗では出張回収、出張買取を行なっている場合もありますが離れすぎると対象地域でなくなることもあるため、事前に確認しましょう。
企業や人に譲る
企業や店舗で使用する什器を探している人を探し、譲渡するのも一つの手です。
きれいな什器など、まだ十分使えるものであれば引き続き活用してもらえるので環境保全の観点でも良い方法と言えるでしょう。
また、もし交渉できた場合には譲るのではなく買取してもらえるかもしれません。
その場合には経理上の処理が必要になりますので、きちんと手続きをすることも忘れないようにしてください。
インターネットで売る、譲る
フリマアプリやネットオークション、さらには掲示板とのようなサービスを使うことによって、より広く什器を必要としている人とつながりやすくなります。
「今すぐ欲しい!」「どうしても欲しい!」といった需要があれば、多少高額でも売却できるかもしれません。
売ることが目的でないのであれば「譲ります」という形で募集をかけると「ぜひ欲しい」という人も見つかりやすくなりますよ。
ただし、売るにしても譲るにしても相手が見つかるまで時間がかかる場合があります。
すぐに処分してしまいたい什器を取り扱う時には、不向きとなるかもしれません。
また、什器の種類によっては発送が難しいケースもあります。
特に大きな什器はその分配送料もかかりますので、負担が大きくなってしまう点に注意してください。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者とは、家具や家電をはじめとしたさまざまな不用品を回収してくれる専門業者です。
家庭の不用品はもちろんのこと、オフィスや店舗などのいわゆる事業ゴミ、産業廃棄物も同じように回収いたします。
さまざまな製品の回収について詳しい専門家が処分にあたるため、安心して任せられるでしょう。
回収業者によっては回収処分だけでなく買取も行なっているため、特に状態のいい什器に関しては「捨てる」から「売る」へと変更できます。
ただし注意点として、中には悪徳業者も潜んでいる可能性があることを忘れないようにしてください。
前述の通り、無許可業者へ処分を委託してしまった場合「5年以下の懲役、1000万円の罰金またはこれの併科」となるなど依頼した側も相応の罰を受けることとなります。
公式サイトに各種許可証や登録番号を掲載している業者もありますので、依頼の際にはそれらをきちんと確認し、悪徳業者でないか確認しましょう。
また、産業廃棄物を処分するときには「マニフェスト」という書類を作成する必要があります。
マニフェストには不用品を処分する業者や処分経路について記載されているため、不法投棄をせずきちんと処分したことの証明となります。
トラブルを回避するためにも、マニフェストを作成している業者かどうかもあわせて確認してください。
什器の処分でよくある質問
Q.店舗の中の不用品をすべて処分し、空っぽの状態にして欲しいのですができますか?
A. お任せください。ゴミの分別、重たい店舗什器の運び出しもすべて当社のスタッフがサポートいたします。店舗内はそのままの状態でお待ちください。さまざまな不用品の品目に対応しており、まとめて回収いたします。
Q.店舗の入口や通路が狭いのですが、店舗什器の搬出などは大丈夫ですか?
A.弊社は、いつでも車両に20種類以上の養生セットを準備しております。
店舗や建物、物品に損傷を与えないように、対策をしっかりとして搬出や運搬をいたします。
経験豊富なスタッフが安全に作業をすすめてまいります。
なお、損害賠償補償保険にも加入しておりますので、安心してお任せくださいませ。
Q.回収当日に店舗什器以外の不用品が増えても大丈夫ですか?
A.もちろん、当日に回収数が増えても、減っても問題はありません。
現場担当のスタッフが、再度数量を確認してお見積もりをしますので、遠慮なくご相談ください。
Q.店舗什器の回収料金はどれくらいかかりますか?
A.回収料金は店舗什器のサイズや数によっても変動します。
お見積りをお出ししますので、まずはご連絡ください。
お見積り金額に納得されない場合は、キャンセルしていただいても構いません。
キャンセル料もかかりませんのでご安心ください。
また、メールやLINEでのお見積りも可能ですので、画像や製造年、メーカーなどの詳細を送っていただければ折り返し見積り金額を返信いたします。
Q.夜間に店舗什器を引き取りに来てもらえますか?
A.基本的には日中に作業を行っておりますが、お客様のご要望があれば夜間でも店舗什器の引き取りにお伺いいたします。
トラックやスタッフの手配が必要となりますので、夜間帯の作業をご希望の場合はお早めにスタッフまでご相談ください。
なお、弊社は年中無休で営業しておりますので、土日や祝日に回収に伺うことも可能です。
まとめ
使わなくなった什器は一般ゴミと同じように処分することはできないため、産業廃棄物として適切な処分方法を選びましょう。
「産業廃棄物」というと取り扱いが難しいように感じるかもしれませんが、自分で処理施設に持ち込んだり、什器買取を行うリサイクルショップで売ったり、インターネットの各種サービスを活用して売る、譲る相手を見つけたりといった方法で処分できます。
自分に合った方法を選びましょう。
「什器の数が多く、持ち運んだり配送したりするのが難しい」という時には、回収業者へ依頼するのもおすすめです。
自分で運搬する必要がなく、便利な方法である一方で業者によっては不適切な処分をされてしまう可能性もあるため、じっくり業者を選んでください。
「出張回収センター」では、一般ゴミはもちろん什器のような不用品の回収も行います。
無料の見積もりも行いますので、まずはご相談からお気軽にお声がけください。