
コンビニエンスストアや百均などでいつでも手軽に買えるライター。いざ使おうとしたとき、どこにしまったか分からず買い直す…ということを繰り返していて気づいたら使いかけのライターが押し入れにたくさん、なんて経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中に燃料が入っていることもあり、処分が面倒なライターだからこそ、改めて処分方法を確認してみましょう。
不要なライターが家に眠っている方、処分を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
▼この記事でわかること▼
- ライターの処分方法
- ライターを処分する際の注意点
- ライターの処分にまつわる豆知識
ライターの処分方法は次の8通り!

ライターの処分方法は、次の通りです。
- 自治体のごみ収集に出す
- ライター回収ボックスに入れる
- リサイクルステーションに直接持ち込む
- ライターを使用する人に譲る
- リサイクルショップ、ライター買取専門店で売却する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- ガスバーナーとして使う
- 不用品回収業者に依頼する
それぞれの方法について、ご紹介していきましょう。
自治体のごみ収集に出す
まずはライターを自治体が行う一般ごみとして出す方法です。
実は使い捨てライターは「可燃ごみ」「不燃ごみ」「発火性危険物」「有害危険ごみ」「不燃・粗大ごみ」「特定5品目」というように、自治体によって分別が違います。まずはお住まいの自治体では使い捨てライターがどの分類に当てはまるか調べておきましょう。
一例として、各自治体のライターの分別についてご紹介します。
- 愛知県名古屋市…発火性危険物
- 神奈川県横浜市…燃やすごみ
- 大阪府大阪市…不燃の小物
- 大分県大分市…蛍光管等
稀に、一度に捨てる数について「2~3個」と決まっている自治体あります。数十個溜まっているなら、複数回に分けて捨てないといけないので、少々手間がかかる点がデメリットです。
ライター回収ボックスに入れる
お住まいの自治体でライターの回収ボックスを設置しているならこちらに入れて処分できます。
ライターの回収ボックスは多くの場合、市役所や出張所に設置してありますので、立ち寄りやすい場所のライター回収ボックスを探して投入しましょう。
市役所や文化勤労会館などを窓口として回収する地域もあるので、持ち込む前に回収ボックスの設置場所について確認しておきましょう。
リサイクルステーションに直接持ち込む
地域によっては家庭から排出される古紙・古布・飲料缶・ペットボトル等の「資源」を回収し、一時保管する常設の拠点回収施設(ステーション)を用意しています。使い捨てライターも危険ごみとして回収しているので、リサイクルステーションのある地域にお住まいでしたら直接持ち込みましょう。
基本的に予約などは必要なく、そのまま持ち込みます。回収数に規定はありませんので、大量に処分したい場合には便利です。
ライターを使用する人に譲る
まだ燃料が十分に残っているライターであれば、人に譲る方法があります。
ライターを処分するには中身を使い切る必要があるため、使用頻度の高い人に譲って使い切ってもらう方が安全ですし、ただごみとして処分するよりもエコな手段と言えます。
普通郵便でライターを送ることはできないため、渡す手段は手渡しとなる点、身近にライターを使用している人がいなければ処分できない点がデメリットです。
リサイクルショップ、ライター買取専門店で売却する
リサイクルショップやライター買取専門店でライターを売却する方法もあります。
- ZIPPO(ジッポー)
- S.T.Dupont(デュポン)
- dunhill(ダンヒル)
- Cartier(カルティエ)
- CARAN d’ACHE(カランダッシュ)
- CHROME HEARTS(クロムハーツ)
上記のような人気ブランドのライターをお持ちであれば、査定に出してみると思っていた以上に高額で買い取ってもらえるかもしれません。
一方、買い取ってもらえないライターの特徴は以下のようになっています。
- 使い捨てライター
- コピー品
- 一部付属が欠損しているもの
- 傷みがひどいなど、著しく状態が悪いもの
- 壊れていてライターとして使用できないもの
ブランド物でも状態が悪いライターは安値で取引されたり、最悪の場合は買取不可になったりするので注意しましょう。
リサイクルショップではブランドごと買取価格が一律で設定されているところも多く、生産数が少ないものや限定モデルなど、希少価値の高いライターでも安値で買い取られてしまうことがあります。
貴重なライターをお持ちの場合は、ライターの希少性を理解し、適正な買取価格を付けてくれるライター買取専門店に査定を依頼するのがおすすめです。近くにお店がない場合も宅配で買取してもらえることがありますので、一度店舗を探してみてはいかがでしょうか?
フリマアプリやネットオークションに出品する
使い捨てライターなど安価なライターは、リサイクルショップやライター買取専門店では買取不可となりますが、フリマアプリやネットオークションでは値段がつくケースもあります。安くてもいいからまとめて売ってしまいたい、ということであれば出品してもいいかもしれません。
ライターは発火の可能性があることから、慎重な梱包が必要です。火気のない風通しのいい場所でガスやオイルを完全に抜き、発火しない状態にしてから梱包・発送を行いましょう。
発火しない状態にしてあっても、配送会社によっては取り扱いを断られることもありますので、配送手段については事前に業者への確認をしておくと安心です。日本郵便ではライターは発火物のため取り扱い不可。クロネコヤマトでは航空便ではなく陸便のみ発送が可能です。
PSCマークがついているかチェック
メルカリなどのフリマアプリやネットオークションで販売できるライターは、PSCマークのついているものに限られています。
「PSCマーク」は使用者の安全を守るため国が定めた技術基準に適合した製品につけられている、以下のようなマークです。

子どもが誤ってライターを使用して発生した火災事故が増加したことから、平成23年9月27日以降、PSCマークがないライター等は販売禁止となっています。出品の際はPSCマークがあることを概要欄に記載しておきましょう。
PSCマークのないライターを出品・販売した場合、違反として懲役や罰金などの刑罰を科せられる可能性があります。
ガスバーナーとして使う
ポケトーチという製品をご存じでしょうか?工業用バーナーを製造している新富士バーナー(SOTO)という会社が開発した、使い捨てのライターを燃料として使う着火器具のことです。
使い捨てライターの炎の温度は約800℃ですが、ポケトーチを装着すると約1300℃まで火力が上昇します。
使い捨てライターが強力バーナーに早変わりして、食材を炙ったり、花火や線香などの着火に使用したり、あらゆる用途で活躍できます。使い捨てライターが燃料なので手軽に使用でき、キャンプなど屋外に持っていく際もかさばらない点もメリットです。
注意点①種類によっては装着できない使い捨てライターもある
ポケトーチにすべての使い捨てライターが装着できるわけではありません。指定以外の使い捨てライターを使用すると故障の原因になります。
SOTOのホームページには使い捨てライターの指定メーカーについて記載があります。ご自分の持っている使い捨てライターがポケトーチに装着可能かどうかを確認してみましょう。
注意点②長時間使用には向かない
ポケトーチの連続使用時間は約1分です。長時間使用すると本体が変形して故障の原因となり、高温になったポケトーチに触れることでヤケドする可能性もあります。
注意点③低温・高温時は着火しないこともある
低温時や高温時、ライター内のガス圧が変化し、着火しない場合がある点も理解しておきましょう。寒いときはライターを取り出して手などで覆い、温めることで着火しやすくなります。
不用品回収業者に依頼する
- 溜まってしまったライターをまとめて処分したい
- ライターのオイルを処分する時間がない
- 他にもまとめて処分したい不用品がある
という場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです!
不用品回収業者は即日対応が可能な場合が多いので、ごみ収集の日を待たずに処分できます。自分で持ち込む必要もなく、自宅まで引き取りに来てくれるのも便利なポイントです。
溜まってしまったライターはガスやオイルを抜いて処分する必要がありますが、一つずつ処理するのは面倒で、危険な作業でもあります。不用品回収業者に依頼すれば作業の手間も危険もありません。
ライターだけを処分する場合は、自治体のごみ回収より費用が高くなってしまいますので、他の不用品もまとめて回収を依頼しましょう。
買取をしている業者であれば、ごみだと思っていた不用品がお金になることも。不用品回収でかかった費用が戻ってくるかもしれません。
悪徳業者に注意!
不用品回収業者に回収を依頼する際には、悪徳業者に依頼しないよう注意が必要です!
業者に依頼する前には複数の業者から見積もりを取り、内容を確認してから依頼しましょう。複数の業者の料金を見比べることで、適切な金額であるかどうかの確認ができます。
見積もりに記載される項目は、
- 人件費
- 車両費
- 処分費
- ハウスクリーニング費
- リサイクル費用(家電リサイクルにかかる費用や、代行手数料など)
などがあります。この項目や費用がざっくりとしか書かれていない場合、追加で費用を請求されるかもしれません。項目を確認して不明瞭な点がないようにしておきましょう。
▼不用品回収業者の選び方についてもっと詳しく!▼
ライターを処分する際の注意点

ライターを処分する際には、次のような点にも注意しましょう。
ライターの中身は正しく処分する
たくさん処分したいライターがある場合、一つずつガス抜きするのは時間もかかり相当な手間がかかります。
かと言って、ライターをハンマーで割ったり、中身が入ったまま分解したりすると、周りにある電化製品に引火し最悪の場合爆発も考えられ、大変危険です。
正しい手順でガス抜きをし、処分してください。
使い捨てライター(ディスポーザブルライター)のガス抜き方法
一般社団法人 日本喫煙具協会ホームページより
- 周囲に火の気がないか確認する。
- 操作レバーを押しながらさげ、火が着いた場合はすぐに吹き消す。
- 輪ゴムや粘着力の強いテープでレバーを下げたまま動かないように固定する。
- 「シュー」という音が聞こえれば、ガスが抜けている。(聞こえない場合は炎調整レバーをプラス方向に目一杯動かす)
- この状態のまま、風通しがよく付近に火の気がない屋外に半日〜1日放置する。
- 確認のため着火操作をして、火が着かなければガス抜き完了。
注入式ガスライターのガス抜き方法
一般社団法人 日本喫煙具協会ホームページより
- 周囲に火の気がないことを確認する。
- ライターのガス注入口の先端を細いドライバーの先などで押す。
- 「シュー」という音がしなくなるまでガスを抜く。
- 確認のために着火操作をする。火が着かなければ、ガス抜き完了。
ジッポやオイル式ライターのオイル抜きについて
オイルライター内部の綿にオイルが残っていた場合は、火の気のない風通しのいい場所でオイルライターを分解し、残ったオイルをしっかりと揮発させてから処分します。
しかし、オイルライターに使用されているオイルは「危険等級Ⅲ/第4類第2石油類」に分類される、非常に可燃性や引火性の強い危険なものです。
誤った処理をすると事故につながる可能性が非常に高いため、処分する場合はお住まいの自治体に処分方法や分別などについても確認が必要となります。
ライターの処分にまつわる豆知識

ライターの処分について、知っておきたい豆知識を解説していきます。
燃料は「ガス」と「オイル」の2種類
ライターの燃料には、2種類あるため紹介していきましょう。
ガスライター
いわゆる使い捨てライターはこのタイプです。ブタンという炭化水素を主成分とした液化石油ガスを使用しています。
オイルライター
ZIPPOライターなどはこちらのタイプです。着火時に独特の匂いがある、石油やナフサを主成分とするヘキサン系の蒸発性燃料が使われています。
着火方式は「フリント」「電子式」「内燃式」の3種類
ライターの基本構造は、上記した「ガス」か「オイル」、どちらかの燃料に火花を当て着火させます。その中でも、さらに3種類に分かれます。
フリント式
フリントとは「火打ち石」のこと。これを回転式のヤスリと高速でこすり合わせることで火花を出します。ガス・オイルどちらの燃料にも使えます。
電子式
ライター内に衝撃を与え、「圧電素子」による高電圧で火花を起こし着火します。ガスライターのみのタイプです。
内燃式
事前にライターの内部でガスと空気を混ぜ、そこに電流による火花を発生させて燃焼筒内で炎を生み出します。その炎を外に排出することで着火する仕組みです。
「ターボライター」と呼ばれることもあり、こちらもガスライターのみ対応です。
ライターを処分する際に出やすい不用品

ライターを処分するときには、次のような物の処分方法もご参考ください。
- 発泡スチロールの処分方法6選!可燃ごみで捨てていい?正しい処分方法をご紹介
- 【カセットボンベやスプレー缶の処分方法】使用期限切れや中身が残っていたらどう処分する?
- ダンボールの処分方法6選!無料回収は?費用や注意点を解説
- ガスボンベの処分方法7選!ガス抜きの手順や注意点も解説
ライター処分時によくある質問

Q.事前に準備しておくことはありますか?
A. お客様が事前にご準備していただくことはございません。ガス抜きなどの危険な作業も一度回収してから、当社の安全な場所で責任を持って行います。
また、玄関先に不用品を集めておくなどの準備も必要ございません。ごみを動かすのが困難な場合は、スタッフが運び出しますので安心してご依頼ください。
Q.いくらかかるか知りたいのです。どのくらいの費用がかかりますか?
A. まずは、無料お見積りをいたしますのでご安心ください。しっかりと料金説明後、お客様にご納得いただけたら回収いたします。業界最安値で早く、安く、責任を持ってご対応させていただきます。
LINE査定やメールでも無料見積もりを行っていますので、まずはお気軽にご相談ください!
Q.すぐに取りに来てもらえますか?
A. 当日最短30分でお伺いします。お問い合わせからスムーズに対応させていただいております。
また、ご希望日時のご相談ももちろん可能です。お客様のご要望を、担当者にお申し付けください。
Q.何日前に予約すればよいですか?
A. 当日予約で即日回収が可能です。お電話にてご希望日時をご相談くださいませ。
ただし、引っ越し時期や年末年始などは混雑する場合がございます。その際には、ご希望に添えない場合がございますので早めのお問い合わせをおすすめしております。
まとめ

喫煙者の方は禁煙したり、電子タバコや加熱式タバコに替えたりしたことで使わなくなったライターをお持ちの方も多いのではないでしょうか?使い捨てライターは100円程度で購入でき便利ですが、その手軽さから持っていることを忘れて複数個購入してしまいがちでもあります。
売却できないような状態の悪いライター、不要なライターはごみとして処分することになりますが、ライターの他にも不用品がたくさんある場合は、不用品回収業者に依頼するという手段もあります。
不用品回収業者であれば、費用はかかりますが面倒で危険なガス抜き・オイル抜きが不要。他の不用品とまとめてライターを引き取ってもらえる点が便利です。
出張回収センターでもライターをはじめとした不用品の回収・買取を行っています。ライターの処分にお困りでしたら、ぜひ一度ご相談ください!
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