引っ越し、住み替え、リフォームなどのタイミングで、婚礼ダンスの処分を検討しているというお話をお聞きすることが多くなりました。よりコンパクトでミニマムなものが好まれる最近のライフスタイルに、大型の洋服タンスや整理タンスを合わせることは難しくなってきているようです。
思い切って処分したという方もいらっしゃいますが、長年大切に使ってきたものを、できれば手放したくないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
大切な婚礼タンスを、捨てずに手元に残すには、「家具のリメイク」がおすすめです。
婚礼タンスをリメイクするさまざまなアイデアをご紹介します!
婚礼家具3点セット、4点セット、5点セットをご存知でしょうか?
新生活をスタートするときにそろえる定番として人気のある家具、
・洋服タンス
・和タンス
・整理タンス
・鏡台
・下駄箱
をセットにして販売している商品で、家具専門店などで販売されています。
もちろん、これらの家具は単品で購入することもできるのですが、婚礼家具のセットは、結婚するときにそろえる家具の定番として長年親しまれてきました。
というのは、実際に家具販売店などで家具を選んだことのある方ならわかると思うのですが、家具を一つひとつ選びながら、同じ素材・色・デザインのものを探すのはかなり大変な作業なのです。メーカーが違えば色やデザイン、サイズが違ってしまいますし、同じメーカーでも、時期が違えば素材やちょっとした色あいが変わってしまうこともあるでしょう。同じメーカーでも、まったく同じサイズの洋服ダンスと整理ダンスが必ずしもあるわけではありません。
気に入ったものがあったとしても、必要な家具がすべて一度にそろうとは限らないので、新生活をスタートするときにそろいの家具を用意するためには、オーダーメイドしなければならなかったのです。
そこで、広島の家具メーカーが婚礼家具セットを考案!大ヒットしました。同じ素材・色・デザインでそろえた家具を、まとめて一度に買うことのできる婚礼家具セットは、ともて便利な商品だったのですね。
そもそも、婚礼家具のセットはそれほど昔から販売されていたわけではありません。
洋服タンスや整理タンスを同じ素材・色・デザインでそろえて製造した家具セットが最初に販売されたのは、1955年頃のことでした。そこからまたたく間に、大人気となったようです。
それまでの婚礼タンスはどのようなものだったかというと、嫁入り道具として整理タンスをひとつだけ用意するというようなかたちが一般的だったようです。洋服を吊るして収納するよりも、和服をたたんで収納するスタイルが主流だったので、整理タンスだけあれば十分だったのでしょう。
整理タンスが一般に広く使われるようになったのは、そもそも、明治や大正の時代になってから。江戸時代の後半に日本で初めてタンスが作られるようになりましたが、とても手間のかかる高級品だったため、タンスを使えるのは一部の特別な人だけでした。庶民は昭和初期になっても、衣装ケースに衣類を収納していました。
ですので、結婚するときにタンスを用意してもらうということは、とても意味のあることだったのですね。
長年使ってきた愛着のあるタンス、両親にそろえてもらった思い出のタンス、お気に入りのタンス、デザインや色が気に入っているタンス、できれば捨てたくないですよね!
上手にリメイクして使い続けているという事例をご紹介します。
近年、家具のリメイクを専門に行う工房やメーカーが増え、タンスを別の家具に作りかえるリメイクのネットでの注文も可能になってきています。
とても手間がかかるので費用は高額になってしまいますが、婚礼タンスをばらして、デザインや質感はそのままに別の家具に作りかえることができるのです!
▶ リビングボード(飾り棚)
洋服タンスのパーツを一つひとつ丁寧に手作業で解体し、下部は扉のついた物入れ、上部は飾り棚になったコンパクトなリビングボードにリメイク。
▶ 学習机、本棚
洋服タンスを解体した素材を使い、色を塗りなおして学習机にリメイク。残った材料でおそろいの本棚も作っています。
▶ コンパクトなテーブル
おしゃれなデザインの扉板を天板にして、コンパクトなテーブルを作ることができます。
▶ 指定のサイズの家具にリメイク
婚礼タンスをばらして組み直すリメイクなら、指定のサイズの家具に作り替えることができます。大型で高さのある婚礼タンスを、奥行きと幅を小さくしたコンパクトにリメイクすることも可能!
もとのつくりによっては、カットして組み直すだけではリメイクできないものもあります。
背の高い洋服タンスや整理タンスは、上下2つのパーツに分かれていることが多いので、上下に分けてシンプルにリメイクすることができます。
▶ テレビボード
ほどよい奥行きがありしっかりとしたつくりの洋服タンスは、重たいものでも安心して上に乗せることができます。タンスの下半分だけをテレビボードとして使うリメイクは、簡単でおすすめです!
▶ ベンチスタイルの収納家具
洋服タンスの下半分に天板をとりつけて、ベンチスタイルの収納家具として使うことができます。
メーカーや家具工房に依頼して婚礼タンスをリメイクすると、かなり費用がかかります。自分で好みの家具にリメイクする方法もありますが、DIYの経験がなければ難しいかもしれません。
自分でリメイクする場合のおすすめの方法は、色を変えるリメイク。タンスの色やデザインが洋室に合わない場合も、ペンキを塗ったりカッティングシートを貼ることで雰囲気を変えることができます。
そのほかにも、洋服タンスの内部に棚板を設置して収納家具として使う、整理タンスの引き出しを抜いてオープン棚として使う、天板を乗せてテーブルとして使うというリメイク方法もあります。
タンスのリメイクは素人にはかなり難易度が高いのですが、上下にばらしてカッティングシートなどで雰囲気を変えるだけなら簡単にできるのでおすすめです。
要らなくなった婚礼タンスを処分するには、どのような方法があるのでしょうか?
大型で重量のある洋服タンスや整理タンスは需要が少なくなっているので、中古家具を専門に扱う店舗でも買取不可となっているケースが多いようです。材質のよい高級な木材を使っている場合や、高級家具店の製品であれば、買取可能な場合もあります。
まずは、写真を送るだけの簡単な査定サービスを利用して、買い取ってもらえるかどうかを確認してみてください。
ネットのフリマサイトなどを利用して、欲しい人を探す方法もあります。送料が高くなりますが、梱包から配送、設置まで対応してもらえる、家具配送サービスを利用すると便利です。
買い手のつかない婚礼タンスを処分するには、粗大ごみとして回収してもらうか、民間の不用品回収業者に回収を依頼する方法があります。
粗大ごみとして出す場合は、自宅からの運び出しを自分で行わなければなりません。何十キロもある大型のタンスを運び出すのはかなり難しく、窓やドアを外して運び出さなければならないケースもあります。
時間がかかりますが、自力で解体して運び出すという方法もあります。
業者に依頼する場合は、自宅からの運び出しもすべてお任せで依頼できるので安心ですが、人手がたくさん必要になるので、費用がかなりかかってしまいます。どれくらいの費用になる事前にしっかり確認しましょう。
思い出のつまった大切な婚礼タンスを、捨てずに使うリメイクの事例をご紹介しました。ぜひ、参考にしてみてください!
回収内容についてお教えください。詳しくご記入いただくほど、制度の高いお見積もり可能です!
不明点等はスタッフが丁寧に確認いたしますので、まずは分かる範囲でお気軽にご記入ください。