私たちの身の回りにはさまざまな「食器」がたくさんありますよね。
ひとことに「食器」と言っても、その種類はお皿・お椀、箸・スプーン・フォーク、マグカップなどなど、挙げ出したらきりがないほどたくさんあります。
これだけたくさんの食器に囲まれて暮らしているのにも関わらず、意外と知られていないのがその「処分の仕方」なんです。
というのも、食器の種類、材質などによっても処分方法が違ってくる場合があるからなんですね。
あなたのご自宅には、シリーズで揃えたけど今はあまり出番がないグラスたち、友人の結婚式でもらったままになっている食器のセットなど、眠ったままになっている食器はありませんか?
いくら使っていないからと言ってただ捨てるのではなく、どうせなら賢い方法で食器を処分しちゃいましょう!
今回は、そんな「食器」に焦点を当て、食器についての豆知識や詳しい処分方法、役立つ情報などあわせてご紹介して行きたいと思います!ぜひ参考にしてみてくださいね!
どこからどこまでが「食器」か知ってますか?
皆さんは、日頃から使用しているどこからどこまでが「食器」か知っていますか?
そもそも「食器」とは、食事に用いる容器や器具の総称で、容器については単に器と呼ぶ場合もありますが、
- 菜箸
- お玉
- 鍋
といった調理の際に用いる器具や容器は本来「調理器具」として分類されますよね。
しかし、通常は食器には含めませんが、食事中も卓上で用いられるものに関しては「食器」に含まれるんです!
昔は時短料理なんてなく調理にも時間を割くことが多かったでしょうし、日本食ともなると四季に合わせて食器を変えたりと今よりも食器に対する思い入れが深い気がします。
そのため、調理器具をそのまま食卓に出す…なんてことはあまりなかったかもしれませんね。
しかし現在は洋食文化も色濃く、調理器具もお洒落なものが多くなり、忙しい現代人の生活に合わせ、洗い物も少なくて済むということで調理+食事を一緒にできる鍋やフライパンなんかもずいぶん増えましたよね。
こうした生活スタイルの変化にともなって「食器とも調理器具とも言う」アイテムが増えたのかもしれません。
食器の始まりは葉っぱ?
食器の起源は、古代の遺跡から発掘されるわずかな遺物から推測せざるを得ないのが正直なところ。 旧石器時代にはまだ土器が作られていないことから、木の葉や石を食器としていたのでは?と推測することができます。 また、現在でも、高温多雨地域で採集狩猟を生業とする社会では、木の葉を食器として用いているところもあるのだとか。
葉っぱからどのようにして土器に移行したのかは詳細は定かではありませんが、日本に食器と言われるものが登場するはるか昔、中国江西省の洞窟遺跡で土器が発見されました。これが有史に残る初めての器です。
「縄文土器」や「弥生土器」は聞いたことがありますよね?日本では歴史上器として認識されたものがこの2つ。歴史的には陶磁器の前身にあたります。
土器とは、いわゆる素焼きの状態の器のことで、のちの「磁器」のように化学変化によりガラス化していない粘土が、そのまま残っているものを指します。
北海道の大正遺跡群の調査によって、この土器が最初に料理に使われたのは1万4000年前であると推定されていますが、これははっきりとは証明することはできません。しかし、人類史のかなり早い段階で土器が生まれたことは間違いないようです。
その一方でヨーロッパで食器が重要性を持ち始めたのは、中世の時代になります。裕福な人々は食にこだわりを持ち始め、食器も重要な地位を占めることとなりました。
美しく高価な食器を用いてゲストをもてなすことは、その家の主人の富と名誉、地位を示す意味がありました。食器は昔から、「食べ物のために使う容器」を超えた存在でもあったのです。
驚きなのは食器が世の中に出回るまでは、中世ヨーロッパの人々は平皿を使わず、「トランショワール」(英語ではトレンチャー)と呼ばれるパンに肉料理などをのせて食べていたということ。
ローマ時代の人々は皿を使っていましたが、中世ヨーロッパでは食器は汚れたものだと考えられていたため、平皿の代わりに硬くて平たいパンに料理を盛り付け食べていたんだそうです。
こうした状況が変化するのは15~16世紀のことです。平皿が普及していくと同時に、スプーンやナイフ、汁物の器やワインのグラスも1人ずつに用意されるようになり、のちに現在のような煌びやかで美しい食器たちが受け継がれることとなるのです。
「和食器」と「洋食器」の違いって何?
食器の起源に触れると、ヨーロッパなどと日本では食器や文化がずいぶん違うのが分かったかと思います。
さて、ここでお聞きしたいのですが、皆さんは普段、ご自宅での食事で「和食器」と「洋食器」を使い分けていますか?
最近は和食であっても洋食器を使う機会が多くなったこともあり、その違いをはっきりと明言できる方は少ないのではないでしょうか。知らず知らずのうちに当たり前のように使っていた食器たちですが、深掘りしてみると実は面白い一面もあるんです。
ここでは、「和食器」と「洋食器」にどんな違いがあるのかについて詳しく見ていきましょう!
「和食器」と「洋食器」の種類にはどんな違いがあるの?
まず、この2つを比べていくと、もっとも違いがあるのはその器の種類や名称です。
和食器
- わん(碗・椀)
- 皿(丸皿、角皿、縁付き皿、深皿、縁高皿、なます皿)
- 鉢(丸鉢、角鉢、切立鉢、どんぶり、小付、鉄鉢、すり鉢、片口)
- 酒器(徳利、お猪口、ぐい呑み、盃)
- 茶器(急須、土瓶、切立湯呑、汲出し湯呑、茶托)
※ わん(碗・椀)と漢字が分かれているのは、陶磁器でできたものと木製のものとで表記が違うためです。
洋食器
- ディナープレート
- デザートプレート
- パンプレート(パン皿)
- パスタプレート(パスタ皿)・パスタボウル
- スーププレート(スープ皿)・スープボウル
- サラダボウル
- プラター
- グラタン皿
- マグカップ
このように、もともと食事の内容が違うこともあり、器の形状も和食器は深さがあるものが多いのに対し、洋食器は平たいものが多いなど細かな部分もずいぶん違います。
名前・形状だけじゃない!こんなところにも違いが!
① 材質の違い
まず材質に着目すると、和食器は基本的に「陶器」、洋食器は「磁器」であるという違いがあります。
粘土を原材料とする「陶器」は比較的軽いのに対し、粘土に陶石と呼ばれる石の粉を合わせたものを原材料とする磁器は比較的重いのが特徴の違いです。
また、磁器は丈夫でキズがつきにくいことでも知られていて、これは固いナイフとフォークで食べる文化を持つ西洋に適しているとも言えますね。
② マナー・習慣の違い
皆さんご存知のとおり日本では、食事の際に器を手で持ち上げる習慣があります。
そのため、和食器では手触りや口触りにこだわった器が発達してきたと言う背景があります。また、手で持ち上げた際に食器の内側にも目がいくことから、外側と内側の色が違う器や内側に模様が描かれた器もよく見られるという大きな特徴があります。
雑誌などで和食は斜め45度上から撮影されることが多くありますが、これは和食器の外面と内面両方の美しさを伝える手法なんだとか。本当によく考えられていますよね。
その一方で、西洋では器はテーブルに置いたまま使うのが基本であり、持ち上げることはマナー違反とされます。そのため、器には触らずに上から見ることが多く、白いプレートをキャンバスのようにして、食材やソースでアートのように盛り付けを楽しんだりもします。
このことから洋食では垂直の視点で撮影されていることが多くあります。
③ 揃え方・楽しみ方の違い
洋食器は同じブランドのものをセットで揃えることが一般的です。それに対して和食器は形や色なの異なる器を集め、わざと不揃いにすることでさまざまな器の表情を楽しむという文化があります。
また、和食器ならではの面白い文化なのですが「属人器(ぞくじんき)」というものはご存知ですか?これは「特定の人が使う器」のことを指します。
こういうと難しく感じるかもしれませんが、要は「自分専用の食器」のこと。皆さんもご家庭でご飯を食べる際に、自分のお茶碗やお箸を使っている方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
実は、自分だけが使う食器があるのは世界的に見てとても珍しいことなんだそう!
この文化が生まれた理由のひとつとして、先ほどお伝えした「器を持ち上げて食べる習慣」が関係しているという説があります。
特にお箸やお茶碗は日々の生活で触れる機会が多いものだからこそ、家族一人ひとりの手の大きさに合ったものを使うことが一般的になったのかもしれませんね。
こんなにあるの?食器に使われる素材
和食器と洋食器の違いが分かったところで、すでに登場している「陶器」や「磁器」だけでなく、食器に使用される素材についてもう少し深掘りした行きましょう。
食器の素材を理解することで適した使い方など今後に活かせるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
ガラス素材
- ソーダガラス (ソーダ石灰ガラス)
- クリスタルガラス (鉛ガラス)
- ホウケイ酸ガラス (耐熱ガラス)
ガラスにはニオイや色移りがしづらいという特徴があるだけでなく、油汚れも落としやすいため、洗い物も簡単です。
また、シンプルなガラス製の耐熱容器なら、フタを外し、ガラス容器として食卓に置いて使えるため、冷蔵庫から取り出した料理を電子レンジで温めて、そのまま食卓に並べるといった使い方もできてとても便利!
料理を盛り付ける手間や洗い物の量を減らすなど、日々の料理を楽にするために多く活用できるのではないでしょうか。
土石素材
- 陶器
- 磁器
- せっ器
- 強化磁器
種類や大きさにもよりますが、お子さんが扱えるほどの大きさの土石素材の食器なら、適度な重さで安定感があり、ひっくり返しにくいというメリットがあります。 また、特徴としてニオイ移りがしにくいのも嬉しいポイントですね。
この中で陶器だけが熱が伝わりにくいと言う特徴があるのですが、これは器を手に取る日本食にはぴったりの素材です。反対に、そのほかの磁器・せっ器・強化磁器の食器は料理の温度が伝わりやすく、お子さんが「熱い、冷たい」という感覚を学ぶ機会になるという意味では食育に良い素材と言えるかもしれませんね。
総じて言えるのは、土石素材はデザイン性も高く、温かみのあるものや洗練されたものが多いです。そのため、幅広い絵柄などを楽しむことができ、目で楽しめる食器と言っても過言ではありません。
金属素材
- ステンレス
- アルミニウム
- 銀
- 銅
- 錫
- チタン
金属製食器の特徴は、「シンプルでスタイリッシュなデザイン」、「耐久性に優れている」、「ニオイ移りしにくい」などが挙げられます。耐久性が高いことから、アウトドアやお弁当箱によく使用されています。
また、最近では金属製のマグカップも人気が高いのはご存知でしょうか?ステンレス製のマグカップは保温・保冷に優れている特徴があるので、実は暑い夏や寒い冬にもぴったりな素材なんです。
木製素材
- スギ
- ヒノキ
- ケヤキ
- サクラ
- ブナ
- カエデ
- クルミ など
木製食器の最も大きな利点は木そのものの温かみを感じることにあります。
これまで見てきたように、木製の他に食器の素材には陶磁器、金属、ガラス、プラスチックなどが多く使われています。 それぞれに利点と特性がありますが、木製食器は陶磁器や金属、ガラスより軽くて丈夫で、熱が伝わりにくいので手にも優しく、持ち運びもしやすいのは嬉しい点ですね。
プラスチック製素材
- フェノール樹脂
- ユリア樹脂
- メラミン樹脂
- ポリエチレン
- ポリプロピレン
- ポリスチレン など
代表的なメリットは、とにかく値段が安いこと!
100円均一などでもかなり種類豊富に取り扱っていますし、引っ越しや模様替えのタイミングで心機一転して、お皿の雰囲気も統一させたい際に、コストを抑えられるのは嬉しいですよね。
またプラスチック皿には、軽くて割れにくいメリットもあります。陶器やガラスでできたお皿を落としてしまってヒヤッとしたことはないでしょうか?
プラスチックのお皿であれば、よほど強力な負荷がかからない限り割れることはそうそうありません!
割れた破片でケガをする心配もありませんので、小さいお子さんのいるご家庭でも安心して使える素材と言えますね。
さまざまな食器の素材について見てまいりましたが、それぞれにメリットもデメリットもあります。食器を自分の好きなものにするだけで食事がより楽しいものに変わりますし、生活に彩りを添えることもできます。
しかし、反対に食器の取り扱いに気を遣い、気軽に使用できない…となっては心苦しいですよね。
せっかくこれだけの種類があるのですから、ご自分の生活スタイル、状況にあわせて食器を選んでみてはいかがでしょうか?
【素材別】食器の分別はどうなるの?
ここからは食器を手放す際のことも見て行きましょう。
ここまでご紹介してきたように、食器にはとにかくたくさんの種類があり、使われている素材もさまざま。そのため、処分を考えたときに「食器」とひとまとめにするのではなく素材ごとできちんと分別する必要があるのです。
食器を分類すると以下の5つに分けることができます。
- 陶磁器・ガラス製の食器
- 金属製の食器
- 木製の食器
- プラスチック製の食器
- 大きなサイズの食器
この材質ごとに処分方法も分かれるということになります。
【陶磁器・ガラス製の食器】不燃・陶器ゴミ
家庭で使う食器でもっとも一般的な陶磁器やガラス製の食器は、不燃ゴミとして扱われます。
また自治体によっては、陶器ゴミに分別される場合もあるので、お住まいの自治体のルールを事前に確認しておきましょう。
この場合、自治体の指定した曜日に指定されたゴミ袋に入れて出すだけでOKです。
※ 陶磁器やガラス製の食器は割れやすいので、厚紙や新聞紙などで包んで、見えやすい場所に「ワレモノ」や「危険」などと書いて出しましょう。
割れた陶磁器食器の処分なら「陶磁器食器リサイクル」も◎!
先述したとおり割れた食器、いらなくなった皿やコーヒーカップなどの陶磁器は、ほとんどの自治体で「不燃ゴミ(燃やせないゴミ)」として回収しています。
回収された後はどうするのかというと、残念ながら、最終処分場で埋め立て処分することになります。
ちょっともったいない気もしますが、割れた皿はほかに使い道がなく、燃やして灰にすることもできないので、埋め立て処分するしか方法がないのです。
しかし近年、廃棄処分するしかなかった陶器のかけらを、再利用できる仕組みが始まっています。
今まで、「不燃ゴミ」として回収し、埋め立て処分していた陶器のゴミを、新たに陶磁器をつくるための再生原料として使う…という取り組みが、「陶磁器食器リサイクル」です。
「陶磁器食器リサイクル」による大きなメリットとは?
陶磁器食器リサイクルを行うと得られるメリットは以下のようなものがあります。
陶磁器食器リサイクルによるメリット
- 埋め立て処分するゴミを減らせる
- 限られた天然資源を節約できる
- 強度の高い食器ができる(割れる危険を低減)
- 低い温度で食器を作れる(熱エネルギー消費の削減)
割れた食器やいらなくなった食器をリサイクルする目的は、埋め立て処分されるゴミを減らすことだけではありません。リサイクルされた食器を新たに生成するための「陶磁器の原料」にすることができるという点がとても大きなメリットになっているのです!
皿やマグカップといった陶磁器の原料となる「陶土(とうど)」は、土の中に含まれる粘土やけい石といった自然の素材から作られています。これらは、長い長い年月をかけて生成された天然の資源であり、実はとても貴重なものです。
最近では、良質な陶土を入手することがとても難しくなってきており、陶磁器の原料を輸入に頼っているケースも少なくありません。そこで、この問題の救世主となっているのが、陶磁器をリサイクルした再生原料です。
陶土に再生原料を配合することで、天然資源の粘土などの使用を減らすことができます。そのため、陶磁器リサイクルが、大切な天然資源を守ってくれているということなのです。
もちろんそれだけではありません!
一度焼成した食器からリサイクルされた再生原料を使って作られた食器は強度が高く、破損が少なくなるという特性があるのだそうです。さらに、再生原料を使った陶磁器は、低い温度で焼成することができるのだとか。陶器の焼成に欠かせない熱エネルギーを削減できるというメリットもあるんですね。
陶磁器食器リサイクルを行う団体「グリーンライフ21プロジェクト(GL21)」
出典:小名田カンパニー
「陶磁器食器リサイクル」はとても素晴らしい取り組みなのですが、実際のところ公共のプロジェクトではないのです。しかし、このリサイクル活動を積極的に推進し、中心となって活動している団体があります。それが、Green Life 21 Project(グリーンライフ21プロジェクト)です。
- いらなくなった食器の回収
- 粉砕から再生原料の生成
- 再生原料を使って新たな食器を作る
- 再生された食器を流通し販売
という資源循環のループを、企業や研究機関、自治体や専門家など複数の団体が共同で担っています。
そうして生み出された、再生原料を使った陶磁器が「Re-食器」です。
Re-食器には、国内外のデザイナーによる食器、人気キャラクターをデザインした食器、より強度を高めた食器シリーズなどさまざまな種類があります。また、再生原料は工業用を含めた陶芸の原料としても販売されています。
他にもある!「陶磁器食器リサイクル」を行っている自治体
GL 21のほかにも、国内で陶磁器食器リサイクルを積極的に行っている自治体や団体をご紹介します。
愛知県瀬戸市の「Re瀬っ戸(リセット)」
出典:愛知県産業技術研究所
瀬戸焼で有名な愛知県瀬戸市では、愛知県陶磁器工業協同組合(愛陶工)と市の資源リサイクルセンターが連携し、2004年に廃陶器の回収をスタート。循環型社会を目指し、企業、行政、市民が一体となって取り組む、陶磁器リサイクルの仕組みが誕生しました。
自治体が回収した食器類を分別し、愛陶工が引き取って粉砕、金属類を除去します。こうしてできあがった原料を粘土に加え、通常よりも低い温度で低温焼成して省エネルギー、省資源の陶磁器「Re瀬っ戸」を作っています。
Re瀬っ戸は愛知万博の会場で使われるなど、注目を集めています。
循環社会のエコマテリアル「Re瀬ッ戸(りせっと)」|愛知県瀬戸市
東京都小平市「不要陶磁器食器リサイクル」
東京都小平市では、家庭で不要になった茶わんや皿など陶磁器製の食器を回収、リサイクルする取り組みを行っています。
回収した陶磁器は、資源化工場で粉砕処理し、食器の材料は建材などの原料として使われます。
埼玉県所沢市「陶磁器のリサイクル」
埼玉県所沢市では、家庭から出る資源ゴミのひとつとして、2004年度より廃陶磁器(不要な食器類)の回収を行っています。
回収された食器のうち未使用のものや状態の良いものは、市が開催する「もったいない市」で販売、残ったものを業務委託で粉砕処理し、陶芸用粘土製造会社に販売しています。
【金属製の食器】金属ゴミ
金属製のお皿も不燃ゴミの扱いになり、自治体によっては不燃ゴミの中でも金属ゴミとして分別されることも多いようです。フライパンや鍋、ボウル、おたま、やかんなどの調理器具もこの時に一緒に処分できます。
ただし、多くの自治体では一辺が30cm以上のサイズのものは粗大ゴミとなりますので、注意が必要です。
またお皿と一緒に金属製のフォークやナイフを処分する場合は、ケガをする危険性があるため、厚紙や新聞紙などに包んだり、ガムテープを巻いたりしてからゴミに出すように心掛けましょう。
【木製の食器】可燃ゴミ
木製の食器の場合は、可燃ゴミ(燃えるゴミ)として捨てられます。
ほかの可燃ゴミと一緒の袋に入れて、指定日に出せば問題ありません。
ただし、木製の食器でも、お皿が割れていたりケガの危険性がある場合は、厚紙や新聞紙などで包むなどして配慮することが大切です。
【プラスチック製の食器】可燃ゴミ・プラスチックゴミ
プラスチック製の食器はプラスチックゴミ、もしくは可燃ゴミとしての扱いになります。
自治体により名称や扱いは異なるため確認が必要ですが、原則日常的に出るプラスチックと同じ要領で処分可能です。
【大きなサイズの食器】粗大ゴミ
素材に関わらず、一辺の長さや直径が30cmを超える大きい装飾用の大皿などは粗大ゴミに該当します。
しかし、このルールにもさらに細かく規定を設けている場合があり、
名古屋市の場合は「30cm角を超える場合も、不燃・可燃ゴミへ(装飾用の大皿を除く。)」としており、サイズだけでは粗大ゴミと判断できない自治体もあるようです。
食器を粗大ゴミとして処分する場合、以下のような手順が必要になります。
粗大ゴミの申し込み手順
- 粗大ゴミ受付センターに電話で申し込む
- 収集日、収集場所、料金を確認する
- 指定の販売店などで(スーパーコンビニ他)、手数料納付券(シール)を購入
- 納付券に名前を記入して、食器に貼る
- 収集日に指定場所に出す(立ち合いは不要)
※ 一般的な粗大ゴミの申し込み手順です。自治体によってルールや必要な費用は異なりますので、詳しくは各自治体のHPなどでご確認ください。
比較的安く処分することは可能ですが、この方法のデメリットは処分するまでに時間がかかる点と不用品を指定された場所(家の外)まで運んでおかなければならないという点です。
急いで食器を処分したくても、予約した日にち以外で処分することはできませんし、夜勤など仕事の都合などで平日の朝に時間が取れない場合には、不便に感じるかもしれません。
また、自治体の運営する施設に自己搬入するという手段もありますが、同様に手数料は発生しますし、どちらの場合も家からの運び出しには対応していないので、お車を所持していないなどご自身で持ち込む手段がない場合の利用は難しいのでご注意ください。
※ なお、自治体を利用し可燃・不燃ゴミ及び粗大ゴミとして処分する場合、ご家庭で使用されていた食器に限ります。法人での利用の場合は他の処分方法をご検討ください。
以上が、素材別の食器の主な廃棄方法でした。
ゴミとして廃棄する場合は可燃・不燃(プラスチックゴミ・金属ゴミ含む)・粗大ゴミとして捨てるというのが一般的ですが、実は食器にはほかにも処分方法があります。
次の項目では、ゴミとして廃棄する場合も含めて、処分方法についてもう少し詳しく見て行きましょう。
捨てるのはちょっと待って!他にもある食器の処分方法!
素材別に何ゴミに該当するのかは理解できたかと思いますが、これはあくまで「廃棄」する場合。割れてしまったり欠けてしまった食器は捨てるしかありませんが、そうでないのならちょっと待ってください!
まず、食器の処分方法として挙げられるのは、先程ご紹介した
- 可燃・不燃ゴミとして処分する
- 粗大ゴミとして処分する
- 陶磁器食器リサイクルに出す
これだけでなく、
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- 食器買取専門店に買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリなどに出品する
- 知人・友人に譲る
- 支援団体に寄付する
- 金継ぎして再利用する
- 不用品回収業者に買取・回収してもらう
ほかにもこれだけの処分方法が考えられます。では順番に詳しく見て行きましょう!
① リサイクルショップに買い取ってもらう
まだまだ使用できる食器なら買い取ってもらうのもオススメ!
家具家電など数多くのジャンルを取り扱うリサイクルショップなら、もちろんさまざまな種類の食器も買い取ってもらうことができます。処分に費用がかかるどころか、逆にお金を得ることができるのは嬉しいですよね。
リサイクルショップは「店頭買取」だけでなく、「宅配買取」、「出張買取」と全ての買取サービスを利用できる店舗が多いです。
手数料などはかからず、無料で査定してもらうことができるので手軽で、もっとも身近な業者と言えるのではないでしょうか?
しかし、リサイクルショップは取り扱うジャンルが大衆的な分、食器の価値が分からない場合もあります。
専門的な知識のある査定員がいない場合、価値のあるアンティーク食器の場合でも適正価格で査定してもらえない恐れがあるのです。また、リサイクルショップは再販を目的としているためどんなものでも良いというわけではなく、状態の良い食器でないと買取不可になる場合も。
その場合、引き取ってもらえないことがほとんどなので、確実に処分したい場合には不向きな方法かもしれません。
② 食器買取専門店に買い取ってもらう
先述したようなリサイクルショップよりも、食器の価値が分かるのはやはり「食器買取専門店」です。
少しでも高く買い取ってもらいたいなら、買取業者を選ぶ際にリサイクルショップなどの大衆的な業者よりも骨董品やアンティーク食器などの買取実績が豊富、あるいは強化しているところを選ぶと良いかもしれません。業者によってはほんの少しの利益にしかならない場合や、せっかく依頼をしても食器そのものを買取していないところも。そのような事態を避けるために、さまざまな食器の買取実績があるかどうかきちんと調べてから利用しましょう。
また、このような業者もリサイクルショップ同様に「出張買取」などさまざまなサービスを利用することが可能です。運び出しなどの不安はありませんが、念のため見積もりを出してもらう前に、電話やLINEなどで食器の買取が可能か確認してからの利用をお勧めいたします。
③ ネットオークション・フリマアプリなどに出品する
ネットオークションやフリマアプリでは、出品者が設定した販売価格にて販売できるシステムとなっており、リサイクルショップなどの買取店とは違いより高値で売ることが期待できます。多少高額になっても価値のある品は求められる…というのがネットオークションやフリマの最大のメリットではないでしょうか?
また、購入者とのやり取り、代金の受け取りなどはアプリの提供事業者を介して行われるので個人情報などが漏れる心配がなく、安心して利用することができますよね。
仮に買取店では断られてしまった食器だとしても、人気ブランドのものや見た目がキレイで目立ったキズがなく、破損した部分などがない場合は価格が少々高くても売れやすい傾向にあり、すでにさまざまな食器が出品され取り引き成立したものも多く見られます。
実際にフリマアプリを利用する手順は以下のとおりです。
- 事前に食器の相場を調べたうえで、販売価格を決定する
- 商品説明をわかりやすく書く
- 食器の商品画像を自分で撮影して、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
費用がかからずスマホひとつで簡単に、価格も好きに設定できるなんて夢のような売却方法ですが、こうして手順を見てみると、自分自身で行わなければならないことが多い印象です。
さらに、ネットオークションやフリマでは「より安くしよう」と値切ってくる方も多く、出品物に対する細かい解説を求められることも多々あるため、出品した食器についてきちんと説明する必要も出てきます。
逆を言えば、食器についての知識が豊富であれば出品物のPRができるため、より高額で落札してもらえる可能性もある…というわけです。
ただし売れた際には、アプリの提供事業者に落札金額の5〜10%程度の手数料を支払う必要もあり、中には年会費が必要なアプリもあります。
また、配送料は出品者側の負担とする場合が多く、陶器のお皿を何枚もセットでとなると思った以上の重さになり、送料もその分かさみます。出品時に送料込みの価格を設定しておかないと、せっかく高額で売却できても送料でマイナスに…なんてことにもなりかねません。
さらに、食器は特にキズがつきやすく割れやすいものなので、配送時にキズや割れてしまってはトラブルに発展しかねませんよね。そのため配送時の破損などを防ぐために梱包を厳重に行う必要もあり、自分ひとりで行うにはそれなりの労力がいるかもしれません。お得な売却方法のひとつですが、売却方法の中では唯一手間やご自身の労力がかかる方法でもあります。
④ 知人・友人に譲る
周りに食器が欲しいという方がいらっしゃるなら、譲るというのも良いかもしれませんね。
買取は断られてしまったけど、使用上に問題がないのであれば、食器としての価値はまだまだ十分にあります。
セットの食器は買い揃えるのも大変なものもありますし人気ブランドのものだと値が張るものも多いアイテムですので、譲ってもらえるとなればお相手も大変喜ばれるはずです。欲しいという方に再利用してもらえた方がこちらとしても嬉しいですよね。
ただし、相手が遠方であった場合には、配送料が必要になってしまいます。
そもそもお譲りする食器が高額なものだった場合は、無料で譲るのを条件に「配送料は相手持ち」にするなど、費用の面での話し合いを事前にきちんとしておかないと、後々トラブルになりかねないのでその点だけ注意しましょう。
⑤ 支援団体に寄付する
いらないとは言え、まだ使える食器を廃棄処分するのはもったいないけど…かと言って売れるようなものでもないし…という方には、寄付がオススメです。直接団体に持ち込むことが可能であれば、その場合は費用はかかりません。
食器なんて寄付して良いの?と思うかもしれませんが、割れなどの破損がなく、使用上に問題がないのであれば大変喜ばれます。被災地などでも実際に寄付された食器を使用することは多いようです。
ただし、寄付する際に必要となる配送料は自己負担となるので、遠方で配送しなければならないという場合は、残念ながら無料で処分できるわけではありません。しかし、廃棄処分してしまうと無駄になってしまう資源で社会貢献できるのは素晴らしいことです。
なお、費用はかかってしまいますが、自宅まで引き取りにきてもらえるサービスもあるので、自力での運搬が難しい場合や、忙しくてなかなか時間が作れない方は利用してみても良いかもしれませんね。
弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。画像からリンク先に飛ぶことができますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
⑥ 金継ぎして再利用する
欠けてしまった食器や、2つに割れてしまった食器は、修復方法として金継ぎという陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾するというものがあります。
金継ぎ専門の業者に依頼できるほか、金継ぎを体験できるキットが販売されているため、自分で修復することも可能です。
金継ぎのメリットは、長い間食器を使える点です。
破損によりやむを得ず処分しなくてはいけない場合も、金継ぎで修復すれば処分をせずに済みます。
また、世界でひとつだけの食器となるので、愛着をもって使用することができます。
その反面、「陶器しか金継ぎができない」「料金が必要」というデメリットもあります。
⑦ 不用品回収業者に買取・回収してもらう
自分で持ち込む労力や、手間と時間をかけずに食器を処分したいのであれば、不用品回収業者がオススメです!リサイクルショップ・食器買取専門店同様に、自分で運び出す必要は一切ありません!
通常、不用品回収業者へ依頼すると、
基本料金 + 回収費用 = 支払い料金
という料金形態になっていることが多く、基本料金相場が3,000円〜と一般的な食器セットなどの回収費用相場が1,000円〜となっているので、
3,000円 + 1,000円 = 4,000円
程度が妥当かもしれません。また、まとめて不用品を処分する場合には「積み放題プラン」という料金形態もあり、決められた大きさのトラックに積める分であれば金額は据え置きというお得なプランになります。
100kg以下は10,000円〜、200kg以下は20,000円〜とまとめて処分したいものがある方にはこちらの方がオススメです!
ほかの方法よりも一見割高に思えますが、お得なサービスを利用すれば安心して利用することができるのが不用品回収業者。費用はかかりますが、買取可能な不用品回収業者に依頼した場合は不用品を買い取ってもらうことでその費用を相殺することも可能なんです!
例えば、回収費用の合計が10,000円だとして、食器の買取金額が10,000円だとします。その場合、
10,000円(回収費用)ー10,000円(買取金額)= 0円
となり、結果として運び出しなどの手間をかけず実質0円でお得に処分することができるのです!
もしも食器の状態が思わしくなく買取が難しい場合でも、他の不用品をまとめて買い取ってもらってお得に処分する…ということができるのが不用品回収業者の強みです!
費用を抑えて、手間や時間をかけずにお得に処分できるのは魅力的ですよね。
不用品回収業者に回収をしてもらうメリットは、今言った買取を含めていくつかあります。
- 自分の都合に合わせて自宅まで回収に来てくれる。
- 回収・買取をしてくれる業者なら、査定額を差し引いてお得に処分できる。
- 買取不可な場合でも、引き取りに応じてくれる。
- 自分で運び出す必要がない。
- 他の不用品もまとめて処分してもらえる。(まとめて処分する方がお得になる。)
不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方、中には悪徳業者もいるので注意が必要です。どういった点を気を付けるべきなのかというと、
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も結構いるんです。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も法で裁かれるので他人事ではありません。
せっかく要らなくなった掃除機や不用品を処分できたとしても、上記のようなトラブルに巻き込まれてしまっては意味がないですよね。依頼前には
- 会社のホームページを確認してみる
- 複数の業者から見積もりを取って見積もりを比較する
- 口コミを調べてみる
- 業者のブログや作業動画を見てみる
- 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
- 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
上記のようなポイントをチェックして、正規の業者に依頼ができるようにしておきましょう。
状態の良い食器は「売る」のもオススメ!
さまざまな処分方法を見てまいりましたが、その中にリサイクルショップ・食器買取専門店・不用品回収業者など「買取」のできる業者が出てきたかと思います。
そうです、状態の良い食器は「売れる」んです!せっかく売れるものを何も考えずに捨てるのはもったいない!
ここでは、具体的にどんな食器が売れるのか、もう少し詳しく見て行きましょう!
「人気ブランド」の食器は新品でなくても売れる
結婚式の引き出物や贈答などで人気の食器ブランドであれば、新品でなくても売ることができるのはご存知ですか?
もちろん、まったく同じものなら新品や未開封の商品である方が査定は高くなるのは当然でしょう。ショップによっては未使用品しか買取対象としていないなんてところもあります。
しかし、新品でなくても人気のブランドだったり、アンティーク食器など希少価値のある食器なら買取可能なケースは多いのです。
「一度査定に出したけれど断られてしまった…」という経験がある場合でも、目利きのスタッフがいる他のショップでは、高値で買い取ってもらえる可能性もあるため諦めるのはまだ早いですよ!
国産の焼き物も人気が高い
人気ブランドに限らず、九谷焼や有田焼など、国産の陶磁器や食器もひとつのブランドとして確立しています。
特に最近では海外からの需要もあるため、時期を問わず一定の需要があるようです。プレゼントなどで何焼きか分からない食器も、査定に出すことで判明するなんて場合もあります。
「ブランドものではない」と思っていた湯呑みやお茶碗などが、思ったよりずっと高く売れた!というケースも実は多いんです!
外箱なし、単品…でも買い取ってもらえる!
「セットで持っていたけど割ってしまって揃っていない」「単品でもらったのでセットになっていない」といった食器も売ることができます。
というのも、1人暮らしなどで単品の食器が欲しい方やコレクション用に1枚だけ買いたい、という方もいらっしゃるからです。
外装についても、もちろん箱入りの方が高く売れやすいものですが、人気の食器なら箱がなくても高く売れる場合があるのでご安心くださいね。
人気シリーズのセット・生産量の少ない希少な食器はさらに高額査定!
Meißen(マイセン)のロイヤルブロッサムやWEDGWOOD(ウェッジウッド)のワイルドストロベリーなど、有名ブランドには必ずいくつも代表作があります。
ブランドとしての知名度に加えて、人気のシリーズやラインであれば高値査定が出やすくなり、さらにセットの新品や美品であれば、高額で売れる可能性は高いと言えます。
また、Royal Copenhagen(ロイヤルコペンハーゲン)のイヤープレートなど、もともとの生産量が少ないものも希少価値があり、高く売れやすいもののひとつです。
希少価値のある食器の場合、使用済みのものであっても状態が良ければ高額買取の対象となります。
歴史的価値のある食器も高く売れる!
現代の名匠や数世紀前の歴史的人物による作品には、骨董的な価値も付加されます。
「祖父母が集めていたもので、詳細不明の食器がある」、「昔から倉庫で保管していて、価値がいまいち分からない」といった食器があるなら、専門家の鑑定を受けてみても良いかもしれませんよ!
ノーブランドの食器が売れる場合も!
国産の有名陶磁器や海外ブランドの食器でなくても、流行りのデザインであったり、希少なものや新品のものやセット食器などは売れやすく、買取の対象にもなりやすいので「有名ブランドの食器ではないし…」とは思わず、ぜひ一度査定に出してみることをお勧めします!
価値が分からないからと言ってすぐ捨てるのは絶対NG!
自分自身が大切にしていた食器であれば、もちろんその価値は十分理解しているでしょうし、きっと慎重に処分方法を検討されると思います。
しかし、食器は、実は「遺品整理」などで処分する機会が多いもののひとつ。
遺品整理の場合、いつどこで購入したか分からないものを処分することになります。
見た目が汚れていたり壊れていると安易に判断してしまい、価値のあるものを間違って廃棄処分してしまったり、適当な業者に依頼したがために価値に見合わない価格で買い取られてしまうことも。
売れるか分からない食器だとしても、ぜひ一度信頼のおける業者に査定してもらいましょう。査定は無料でしてもらえますし、納得がいかなければ断ることも可能です。査定してもらってからでも廃棄処分するのは決して遅くはありません。
「何も知らないまま捨ててしまう」のと、「査定をし価値が分かった上で捨てる」のとでは意味が変わってきます。少し手間に感じるかもしれませんが、査定に出すことは食器の処分においてとても意味のあることなのです。
遺品整理について詳しく知りたい方はこちらの記事をぜひご参照ください。
ちょっとでも高く売るためのポイント!
お伝えしたように食器は思わぬ価値を持つものもあり、ブランドが分からなくても簡単に捨てるのではなく一度査定に出すのがオススメです。
食器の中でも人気ブランドや人気のシリーズは、使用済みでも状態が良ければ高く売れるとお伝えしましたが、果たしてさらに高く売るためのコツなんてものはあるのでしょうか?
以下に、少しでも高値で売るためのポイントについてまとめてみました。買取に出す際の参考にしてみてくださいね!
コツ① ホコリや汚れは拭き取っておく
食器や箱の表面にホコリや汚れがついている場合は、柔らかい布などで優しく拭き取っておきましょう。
使用した中古の食器であれば、食べカスや茶渋などがないかチェックし、可能な限り取り除いておきましょう。食器を清掃する際には、落として割ったりキズをつけたりしてしまわないよう、注意深く行ってくださいね。
せっかく高く売るために汚れを取ろうとしたのに、商品の状態を悪くしてしまうのは避けたいところ。
高価な食器は日頃から大切に扱うようにして、頑固な汚れは無理に取ろうとせず、できるだけ新品に近い状態を保つようにすると良いでしょう。
また、新品であっても保管の状態が悪いと、カビやひび割れ、色あせなどの原因になってしまうことも。箱の表面が日焼けするリスクもあるため、直射日光を避け、手の届かない場所で保管しておくのがオススメです。
コツ② セット・箱などその他付属品を揃えておく
使用済みの食器であっても、購入した際についていた箱が残っていれば、商品だけの状態よりも高く売ることができます。
逆を言えば、新品でも箱がついていない場合、残念ながら価格が下がってしまう可能性もあるのです。箱の状態も良いにこしたことはありませんが、少々のキズや凹みであれば、問題なく買い取ってもらえるはずです。
また、箱が付いていてもセットの一部を紛失したり、割ってしまった場合も、価格が下がってしまうことがあります。箱付きで出す場合は、できるだけセットが揃った状態の方が高値が期待できると言えます。
コツ③ 高級ブランドの食器、ノベルティ商品はとっておく
これまでご紹介したようなRoyal Copenhagenなどの食器ブランドやメーカー品以外に、Tiffany & Co.(ティファニー)やHermes(エルメス)といった高級ブランドの食器も人気があります。特に限定品やノベルティ商品など、入手困難なものは高値がつく可能性が高いのです。
「食器ブランドとして有名ではないし…」、「別の購入品のおまけみたいなものだから…」と軽く扱わず、大切にとっておくのをお勧めいたします。
コツ④ 新作は早めに売ると高値に!
骨董的な価値がつく可能性のある食器なら、長く手元に置いてプレミアがつくのを待つ…という方法もありますが、そうではないのであれば、できるだけ早く買取に出した方が高く売れやすい傾向にあります。
「贈答品で新作をもらったけれど、好みではなく使う予定がない…」といった食器なら、すぐに査定に出すことをお勧めします!
コツ⑤ 他にもいらない不用品がある場合はまとめて査定に出す!
買取価格をアップさせるためのテクニックとして、たくさんの量を一度に持ち込むという方法があります。
何点以上から買取価格が上がるという買取店舗もありますし、何より価格交渉の時に駆け引きとしても使えます。
買取店舗にとってお客様は購入してくれる方だけではありません。店舗に売りに来る方たちも同様にお客様なのです。商品をたくさん売ってくれる方は店舗側にとって囲いたい層であり、買取価格も高値に設定してくれます。
コツ⑥ 複数の業者に査定をしてもらう!
食器を高く売るために最も重要なのが、「複数の買取業者に出して査定金額を比べる」こと。なぜなら、買取業者によって得意なジャンルや買取基準がバラバラで、査定額に差が出るからです。
少なくとも3社程度は見積もりに出すことをお勧めします。いくつかの業者に見積もりに出すことでスタッフの対応など悪徳な業者かどうか判断するにも役立ちますし、お持ちの食器の買取相場を知ることもできます。他の店のほうが高かった…と後悔しないためにも、相見積もりは重要になるのです。
また、他社の見積もりを利用して査定金額の交渉することもできるので、信頼できる業者に少しでも高く買い取ってもらいたい!という方は、複数の業者で相見積もりすることをお勧めします!
このように、買取金額を高くするコツを実践することで、よりお得に食器を処分することができます。
次の項目では、中でも高く売れると言われている「人気ブランド」について、ご紹介して行きたいと思います。
高額買取の期待大!人気食器ブランド
出典:Royal Copenhagen
高く売れる食器はどんなものか、食器を少しでも高く売るためのコツなどをお話ししてまいりましたが、そこで何度か登場した「人気ブランド」についてもう少し知りたいと思いませんか?
誰もが知る超有名なブランドばかりですが、査定に出すだけでなく贈答用など、今後の参考にもなるかと思いますので、ぜひご覧くださいね。
国内を代表する食器ブランド
山田平安堂
出典:Yahoo!ショッピング
1919年創業、宮内庁御用達として大切な方へのギフトに人気がある「山田平安堂」。外務省や各国大使館へも漆器を納めているブランドです。
職人がひとつひとつ丁寧に作っている漆器は、温もりがありつつデザイン性にも優れています。また、陶器や磁器に比べて割れにくい性質があり、長くお使いいただけます。
ノリタケ(Noritake)
出典:Noritake
ノリタケは、1904年創業、幅広い価格帯で国内の洋食器界をけん引するブランドです。
日本らしく、繊細な絵付けが特徴です。
永く大切にすることを考えた、時代を感じさせない器を製作しています。
大倉陶園
出典:大倉陶園
大倉陶園は、1919年創業の「良きが上にも良きものを」を理念として、世界最高級品質の美術陶磁器を生み出しているブランド。
品格と歴史の重みを感じさせる高い技術を誇ります。
ナルミ(NARUMI)
出典:NARUMI
ナルミは、1946年創業の温かみのある乳白色が特徴のボーンチャイナを中心に、幅広い器を揃えているブランド。
日常から特別なシーンに使える器まで、充実したラインナップを揃えています。
香蘭社
出典:楽天市場
1879年創業の有田磁器の世界をリードしてきた、香蘭社。
こちらも宮内庁御用達の歴史あるブランドで、鮮やかな彩色と、独特の絵柄が特徴です。
海外の人気食器ブランド
Royal Copenhagen(ロイヤルコペンハーゲン)
出典:Royal Copenhagen
デンマークの老舗陶磁器メーカーとして知られる、Royal Copenhagen(ロイヤルコペンハーゲン)。
1775年、皇太后のジュリアン・マリーによって設立され、以来すべての食器の絵付けを職人が手描きしていることでも有名です。
ブランドの特徴ともいえる「至高のブルー」は多くのファンに愛されています。
WEDGWOOD(ウェッジウッド)
出典:楽天市場
イギリス発のWEDGWOOD(ウェッジウッド)は、1759年創業の世界最大級の陶磁器メーカー。
日本でもかなり有名なブランドですので、一度は目にしたことがある方も多いはず!
特にティーカップやソーサーなど、可憐で上品な模様を描いたティーウェアが人気です。
Meißen(マイセン)
出典:楽天市場
18世紀初旬に創業したと言われる、ドイツ・マイセン地方で生まれた陶磁器ブランド、Meißen(マイセン)。
現在では陶磁器のテーブルウェアの他、ガラス製品や陶器の人形なども制作しています。
トップクラスの職人たちによって作られる高級磁器は、現在でも世界中の憧れの存在なのです。
Richard Ginori(リチャード・ジノリ)
出典:楽天市場
1735年創業の花の都フィレンツェで生まれたRichard Ginori(リチャード・ジノリ)は、イタリアを中心に多くの貴族たちに愛されていた食器ブランド。
華美ではないものの、存在感のある不朽の名作「ベッキオホワイト」シリーズや、イタリアらしいいきいきとしたタッチで描かれたフルーツや花のデザインが楽しめます。
Baccarat(バカラ)
出典:Amazon
1764年創業の卓越したカット技術で、世界最高峰のクリスタルガラスを製造するBaccarat(バカラ)。
各国の王族にも愛される、伝統あるブランドです。
特にBaccaratのグラスは日本での人気が高く、美しく繊細な輝きで人々を魅了し続けています。
ittala(イッタラ)
出典:北欧、暮らしの道具店
1881年創業のフィンランドの小さな村のガラス工房から誕生したittala(イッタラ)。
飽きの来ないシンプルなデザインと、使いやすいテーブルウェアが魅力です。
GUSTAFSBERG(グスタフスベリ)
出典:イマジンインテリア
1825年創業のGUSTAFSBERG(グスタフスベリ)。スティグ・リンドベリ、リサ・ラーソンなど、スウェーデンを代表するデザイナーが手掛ける個性豊かな器が特徴。
手作りに近い製法で作られた、温かみのあるラインナップが愛されているブランドです。
いかがでしたでしょうか?皆さんもご存知のブランドがいくつもあったのでは?このように誰もが知るブランドであれば、買取市場ではとても有利になります。
しかし、ここに挙げさせていただきましたブランドは数多くあるものの中のほんの一部のブランドになりますので、上記に記載されていないからと言って買取が難しい訳では決してございませんのであらかじめご了承ください。
「食器」処分時によくある質問
Q 見積もりだけお願いすることはできますか?
A. はい、見積もりだけも大丈夫です。食器が少量だけの場合は、メールまたはお電話で見積もりを出すこともできます。ご自宅に伺って見積もりを出す場合、そのまま回収することも可能です。
Q 支払いは現金だけでしょうか?
A. 現金だけでなく、クレジットカードもご利用いただけます。クレジットカードは、「VISA」「mastercard」「AMERICAN EXPRESS」「Diners Club」などがご利用可能です。なお、お支払いは作業が終わって確認していただいた後になります。そのとき、希望のお支払い方法を作業員にお伝えください。
Q 汚れた食器でも回収してもらえるでしょうか?
A. 汚れていても、ご心配は無用です。どのような状態でも回収させていただきます。食器だけでなく、他の不用品も一緒に回収する場合も同じです。壊れていたり汚れていたりしても回収できますから、ご安心ください。
Q 大量の食器を処分することは可能でしょうか
A. はい。可能です。LINEやメール、お電話でも無料で見積もりを行っていますので、その際にお申し出ください。
Q 食器棚ごと処分することはできますか?
A. はい。可能です。当社では、食器棚の回収も同時に行うことができます。また、食器棚以外にも、不要な家具など同時に回収します。
Q 回収費用を抑えたいのですが、買取は可能でしょうか。
A. はい。可能です。当社では、食器の買取も行っています。
まとめ
今回は、「食器」についての豆知識や詳しい処分方法、役立つ情報などをまとめてご紹介してまいりました。
食器の起源はさかのぼると「葉っぱ」、はたまた「固いパン」など面白い情報もありましたね。
食器の処分方法として挙げられるのは、
- 可燃・不燃・粗大ゴミとして処分する
- 陶磁器リサイクルに出す
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- 食器買取専門店に買い取ってもらう
- ネットオークション・フリマアプリなどに出品する
- 知人・友人に譲る
- 支援団体に寄付する
- 金継ぎして再利用する
- 不用品回収業者に買取・回収してもらう
など、さまざまな方法がありました。
中でも、「食器は中古でも売れる」には驚いたのでは?
贈答用などで箱に入ったまま眠っていた食器はなんとなく分かりますが、人気ブランドなど限られますが使用した食器でも売れるというのは意外ですよね。
食器は、遺品整理などでもよくあるものです。知らず知らずのうちに価値のあるものを捨ててしまった…などという事態にならないためにも、一度査定に出してみてはいかがでしょうか?
当社でもさまざまな食器の回収・買取を行っています。
食器の処分でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください!