昔は嫁入り道具として持つ人が多かったドレッサーや鏡台ですが、近年では「置き場所がない」ことや、「洗面台やテーブルだけで事が足りる」という人が増え、ドレッサーを持たない人が増えています。
そのため、「必要だと思ってドレッサーを買ったけど、使わなかった」という人や、「買ったけど邪魔なので処分したい」という人も多いのではないでしょうか。
とは言え、鏡が付いているドレッサーは捨てにくく、なかなか手放せない人もいるかもしれませんね。
この記事では不要になったドレッサーを処分する方法と、お得に処分するポイントについて紹介します。
風水の観点から見た処分方法についてもご紹介しますので、気になる方は参考にしてみてください。
・「姿見の処分方法」や「鏡の処分方法」については別ページにて紹介しています。
ドレッサー・鏡台について
ところでドレッサーと鏡台の違いは何かご存知でしょうか?
どちらも身支度や化粧をするために使用されるドレッサーや鏡台ですが、それぞれ異なる特徴があります。
まずはドレッサーや鏡台について、簡単に解説していきます。
鏡台・ドレッサーの違い
どちらも鏡が付き、身支度や化粧のために使われる家具ですが、実は以下のような違いがあります。
鏡台 | ドレッサー |
---|---|
・和風の家具であり、一般的には折りたたみ式のものが多い ・立って使用することが多い ・鏡の大きさや角度の調節が可能 | ・主に洋式の家具であり、複数の引き出しや収納スペースが付いてる ・大きな鏡や椅子が付いていて、座りながら使用することが多い |
このように特徴に違いはあるものの、どちらも捨て方は同じと考えてよいでしょう。
鏡台・ドレッサーの種類
鏡台やドレッサーはさまざまな大きさや形があり、なかには椅子やコンセント付きというものもあります。
処分の際にはこれらのことを踏まえて、捨て方を選ばなければなりません。
ドレッサー・鏡台で人気のタイプを以下にご紹介します。
鏡台・ドレッサーのタイプ | 特徴 |
---|---|
一面鏡タイプ | 一枚の鏡が設置されている。 鏡の大きさは顔からデコルテ部分までが映る程度で、横幅が広いものから縦長のものなどさまざま。 |
三面鏡タイプ | 扉を見開くような形式の3枚の鏡が中央にあるもの。 鏡の全体的なサイズが大きく、収納スペースが充実している |
姿見タイプ | ほぼ全身が映る長身の鏡がついたドレッサー。 鏡が縦長なのでスリムなデザインが多い。 |
LEDライト付き・女優ミラータイプ | ライト付き・女優ミラータイプは、鏡の周りにライトが付いたもの。 明るいので細かい部分まで見えて、メイクが丁寧になるというメリットも。 |
ロータイプ | この中では最も小型のタイプ。 ローテーブルとの2役を兼ね備えているものが多く、床に座って使用する。 一人暮らしの女性など、省スペースで使用したい人向け。 |
鏡台・ドレッサーに寿命はある?
鏡台やドレッサーは家具の分類になり、はっきりとした寿命はありません。
しかし、鏡の寿命は約15年と言われており、古くなるとくすんだり汚れたりするでしょう。
さらに鏡以外の部分についても、いずれはガタつきや塗装の剥がれといった劣化が見えてくるはずです。
次のような鏡台・ドレッサーは買い替えや処分を検討してください。
- 鏡が曇る・くすむ、ひび割れなどがある
- 引き出しや棚にガタつきがある、開閉がスムーズでない
- 塗装が剥がれている、色褪せや汚れがある
- 木製の場合、カビや虫食いが発生している
- 金属製の場合、サビや変形が発生している
・鏡台・ドレッサーと一緒に処分したい「マニキュア」「香水」の処分方法については別ページにて紹介しています。
鏡台・ドレッサーの処分方法
ドレッサーは大きさがあり、重さもあるため運ぶ手間がかかります。
また、鏡が付いていることから割れないよう、取り扱いにも注意しなければなりません。
そのため、メリットとデメリットを踏まえてご自身に合った処分方法を選びましょう。
処分方法1.粗大ごみとして処分する
鏡台やドレッサーは粗大ごみとしてして処分することができます。
粗大ごみは地域によって基準や利用手順が異なるため、処分する前に各自治体のHPなどで確認しましょう。
粗大ごみで捨てるメリットは「処分費用が安い」ということですが、自分で回収場所まで運ぶ必要があります。
無理してドレッサーを持ち上げて腰を傷めたり、廊下や壁を傷付けたりしないように注意しましょう。
また、多くの地域で事前申し込みが必要になり、収集日が少ないため、タイミングによっては回収が1か月先ということもあるかもしれません。
利用する際は早めに申し込んでおくことをおすすめします。
ここでは一般的な手順を紹介します。
ドレッサーを粗大ごみに出す手順
- 電話かネットで粗大ごみ回収の予約をする
- 必要金額分の手数料納付シールを購入する(コンビニ・スーパーなど)
- シールに必要事項を記入しドレッサーに貼り付ける
- 収集日当日になったら指定の場所へ学習机を運び出す
ドレッサーの処分費用は数百円~千円程度程度で、例えば名古屋市の場合は500円です。
ただし、地域によってはドレッサーの大きさによって回収費用が異なる場合もあります。
名古屋市では椅子も一緒に回収してもらえますが、このような条件は自治体によって異なるため確認しておきましょう。
なお、鏡の部分は飛散防止のため、ガムテープを貼って出すことが推奨されています。
また、コンセント付きタイプのものでコードが付いているものは、コードを紐でまとめてから出すようにしましょう。
処分方法2.自治体のごみ処理施設に持ち込む
各自治体には自分でごみを持ち込み、処分ができる「ごみ処理施設」があります。
この方法は処分の指定日時がないため、営業時間であれば自分の好きな時間に持ち込むことができます。
ただし、ドレッサーをごみ処理施設まで運ぶためには車が必要になるほか、自宅からの運び出しは二人がかりでないと困難な場合もあるでしょう。
さらに、ごみ処理施設の数は多くはなく、自宅からの距離が遠いと運搬に時間がかかってしまいます。
また、ごみ処理施設は各地域によって条件や値段、営業日時が変動するため注意が必要です。
施設によっては事前予約が必要になったり、当日に受付をおこなったりとさまざまです。
例えば名古屋市の場合、処分日当日に環境事業所で受付をおこない、その後ごみ処理施設へ持ち込みます。
大阪市の場合は事前に電話予約が必要となり、予約した日に工場へごみを持ち込みます。
このように自治体によって利用手順が異なりますので、細かい詳細については地域のHPなどで確認してから利用しましょう。
ごみ処理施設へ持ち込む手順
- ごみを車に積んだ状態で、処理施設や指定された事業所などで受付をする
- 指定されたごみ処理施設へごみを持ち込む
- ごみの重さを計り、重さごとに処理料金を支払う
自分でごみを持ち込む際の手数料は、重さで計算されることがほとんどです。
例えば名古屋市では10㎏ごとに200円、大阪市では10㎏ごとに90円と、戸別回収よりも比較的安く処分できます。
処分方法3.リサイクルショップに持ち込む
まだ使えるドレッサーであれば、リサイクルショップに持ち込んで売却できる可能性があります。
通常、ドレッサーの処分には費用がかかるため、売却して収入も得られるならお得ですよね。
ただし店舗に持ち込む方法だと自分でドレッサーを車に積み込み、店まで運搬しなくてはなりません。
運搬が難しい方は、自宅まで査定・引き取りに来てもらう「出張買取」を利用する方法もあります。
その際は査定後のキャンセルが可能かや、キャンセル時に出張費用がかからないかなどを確認してから利用するのがおすすめです。
また、ドレッサー1点のみだと出張買取が利用できないことが多いため、注意しましょう。
売れやすい鏡台やドレッサーの特徴は次のとおりです。
- 購入してから年数が経っていないもの
- 汚れや傷などがなく、新品に近いもの
- 英国風や北欧風、アンティーク調など人気のデザインのもの
- 有名ブランド・メーカー品のもの
鏡台やドレッサーの買取相場は1,000円~5,000円程度とそこまで高額ではありません。
しかし、有名ブランドやメーカー品のドレッサーや、アンティーク調のものなどは、元の金額も高額で人気も高いため、買取額も高くなる可能性が十分あります。
少しでも高く売るためには、なるべく家具の取り扱いが多い店へ査定に出すようにしましょう。
処分方法4.フリマサイト・ネットオークションを利用する
売却する方法として、メルカリやヤフーオークションといったフリマサイト・ネットオークションを利用する方法があります。
この方法は自分で販売価格を設定することができるため、金額に納得してドレッサーを売却することが可能です。
条件によっては、買取店で断られたものでも売って手放すことができるため、とりあえず出品してみるというのもいいかもしれません。
ただし、発送の手間や送料の負担が必要になるうえ、買い手が見つからない場合はすぐに処分することができないので注意しましょう。
長期間買い手が見つからないことを見越して、ドレッサーを保管するスペースや時間の余裕などが必要です。
処分方法5.不用品回収業者を利用する
ドレッサーや鏡台のような家具は、一人で運ぶのが楽ではありません。
特に大きなサイズの家具であれば持ち上げるのが難しく、無理に引きずってしまうと床や壁を傷付けてしまうことも。
自分での運搬が不安な方や、手伝ってもらえる人がいないときには「不用品回収業者」の利用を検討してみましょう。
不用品回収業者は家庭から出たさまざまな不用品を回収・処分してくれる業者です。
電話やメールで簡単に依頼ができ、希望した日時にトラックで自宅まで回収しにきてもらえるため忙しい方には特におすすめ。
また、部屋からの運び出しはスタッフにすべて任せることができるため、特に重たいものや大きなもののときには便利です。
さらに、鏡台やドレッサーのように割れやすい鏡を運ぶ際には、養生カバー(保護材)を使用したり解体したりといった対策もしてもらえるため確認してみましょう。
このように便利な不用品回収業者ですが、利用するには費用がかかるため依頼前には見積もりを取ることが大切です。
鏡台・ドレッサー1点のみの回収をおこなっている業者もありますが、1点のみの回収でも運搬費、処分費、人件費がかかるため割高になってしまいがち。
そのため、複数の不用品をまとめて依頼するのがお得です。
見積もりは直接現場や物を見せてから出してもらうのが確実ですが、難しい場合は写真での見積もりを出してくれる業者もありますので利用してみましょう。
風水や縁起に注意した鏡の処分方法
ドレッサーは鏡がついている家具でもあるため、風水的に処分しても大丈夫なのか不安に思う方もいるのではないでしょうか?
古来より鏡は幸・不幸の気を吸収すると言われており、風水でも運気に関わるものとされています。
実は、風水から見た鏡の正しい処分方法が存在しますので、気になる方は次の方法を実践してみてください。
塩水で鏡を拭く・鏡に塩を振る
塩はお清めとしてよく利用されるものです。
鏡の場合は、塩を振りかける、または塩水を布に含ませ、鏡を拭くなどの方法があります。
白い布で覆う
鏡を白い布で覆って処分することで、鏡の中の悪い運気を閉じ込める効果があると言われています。
処分する鏡に自分の姿が映っていると、鏡の悪い気が自分に移ってしまい運気の低下に繋がるのです。
鏡を白い布で覆えば、鏡に布しか映らないため、運気の低下を妨げることができます。
鏡に生花を映す
生きている植物は「陽の気」を持っており、鏡に溜まった悪い気を相殺してくれます。
そのため、処分する前の鏡に映すことで運気の低下を妨げる効果があるとのこと。
生花でないと意味がないため、造花やドライフラワーでは効果がありません。
鏡の一部を割る
風水的に鏡は、「不吉なことから身を守ってくれる」いう役割があり、鏡の一部を割る行為は「鏡のお役目を終える」ことを意味します。
鏡を割るときには、破片が飛び散るためケガをしないよう気を付けながらおこないます。
また、割れた鏡を自治体で捨てる場合は、回収の際に作業員がケガしないよう新聞紙や布で覆い、ガムテープを3~5周巻き付け、しっかりと固定しておきましょう。
ドレッサーの処分にかかる費用相場
ここではドレッサーの処分にかかる費用相場をご紹介します。
お伝えした処分方法の特徴と比較し、ご自身に最適な方法を選択してください。
処分方法ごとの特徴(メリット・デメリット)
処分方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
自治体の粗大ごみ回収 | ・費用が安い ・自治体がおこなうため安心 | ・回収まで時間がかかる ・事前申し込みが必要 ・自治体によってルールが異なる ・回収場所までは運搬しなければならない |
ごみ処理施設へ持ち込む | ・費用が安い ・営業時間内であればいつでも処分可能 | ・申し込み手続きが必要 ・自分で積み込みや運搬をしなければならない |
リサイクルショップで売却 | ・売れたら収入になる ・出張買取を選択すれば運搬は不要 | ・売れない可能性もある ・ドレッサー1点のみだと出張買取が利用できない場合が多い |
フリマサイトネットオークションを利用 | ・売れたら収入になる ・自分の好きな価格で売却できる | ・売れない可能性もある ・出品や発送の手間がかかる |
不用品回収業者を利用 | ・自宅まで引き取りに来てもらえる ・希望する日時で回収してもらえる ・ドレッサー・鏡台以外の不用品もまとめて処分できる | ・他の方法より費用が高くなる可能性 ・業者選びが難しい |
各処分方法にかかる費用の相場
処分方法 | かかる費用 |
---|---|
自治体の粗大ごみで処分 | 300円~1,000円程度 |
自治体のごみ処理施設へ持ち込む | 200円~ |
リサイクルショップで売却 | 無料 (出張買取の場合、出張費がかかる可能性あり) |
フリマサイトやネットオークションを利用 | 無料 (送料や梱包材費、販売手数料がかかる可能性あり) |
不用品回収業者を利用 | 3,000円~ (トラック積み放題プランや買取サービスを利用するなど、プランによって変動あり) |
ドレッサー・鏡台1点のみの処分であれば、自治体の利用が最も安くなると言えます。
ただし、他にも捨てたい不用品がある場合は、不用品回収業者にまとめて依頼したほうがお得になる場合もあるため、見積もりを依頼してみましょう。
ドレッサーの処分でよくある質問
Q.ドレッサー1点ですが回収してもらえますか?
A.もちろんでございます。弊社は単品回収も行っておりますので、お気軽にご連絡ください。
ただし、複数の不用品をまとめて処分されるほうが1点当たりの回収料金がお安くなり、コストパフォーマンス的にはお得となります。
ドレッサー以外にも処分を検討されているものがございましたら、ぜひこの機会にまとめてご依頼ください。
Q.ドレッサーの見積りをしてもらいたいのですが料金はかかりますか?
A.ドレッサーに限らず、お見積りは無料でさせていただいております。
見積り金額に納得されない場合は、キャンセルなさっても構いません。
キャンセル料やお見積り料が別途で発生することもございませんので、いつでもご相談くださいませ。
Q.ドレッサーの買取はできますか?
A.再販できるドレッサーは基本的に買取対象となりますが、査定スタッフに現物を見せていただいてからでないと正確なお返事はできかねます。
まずはご連絡くださいませ。
まとめ
今回はドレッサー・鏡台の処分方法についてご紹介しました。
ドレッサー・鏡台の処分方法はいくつかありますが、ポイントとしては「売れるかどうか」や「自分で持ち運びができるかどうか」という点です。
特にドレッサーは比較的大きなサイズも多く、場合によっては解体が必要になることもあるかもしれません。
自分での運搬や処分が難しいと思った場合は、不用品回収業者への利用がおすすめです。
当社「出張回収センター」では、ドレッサー・鏡台をはじめ、さまざまな不用品の回収をプロのスタッフが回収します。
もちろん、養生や解体なども必要に応じておこないますので、ご安心ください。
また、定額プランや買取サービスの用意もしていますので、費用を抑えることも可能です。
状況に合わせて最適なプランをご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。