マネキンの正しい処分方法!事業系ごみの捨て方や注意点も解説

目次

トルソー

美容師の練習用のカットマネキンや、洋裁用のトルソー、お店のディスプレイ用の全身人形型マネキンなど、さまざまな用途で活躍するマネキン。しかしいざ捨てようとすると「正しい捨て方がわからない」「自治体でごみに出せるの?」など、お困りの方も多いのではないでしょうか?

マネキンは「事業で使用したもの」か「個人で使用したもの」かによって選べる処分方法が変わります。
適当に処分をすると思わぬトラブルにつながる恐れがありますので、正しい捨て方を知っておくことが大切です。

そこでこの記事では、事業で使用したマネキンと個人で使用したマネキン、それぞれの処分方法や注意点を解説します。
処分時にはぜひ参考にしてみてください!

▼ウィッグの処分については以下の記事でも解説しています▼

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マネキンとは?種類や素材について

マネキン

具体的な処分方法についてお伝えする前に、ここではまずマネキンの種類や素材について、また混同されやすい「トルソー」との違いについて確認します。

マネキンの種類

マネキンというと「全身人形型で白塗装のもの」をイメージする人は多いかもしれませんが、実は多種多様な色、デザインのものがあり、用途によって形状も変わります。

  • リアルマネキン:カツラやメイクを施し、人間に似せて作られたマネキン
  • 抽象マネキン:顔を抽象化したマネキン
  • ヘッドレスマネキン:頭がついていないマネキン
  • ヘッドマネキン:帽子やアクセサリーなどの展示に用いられる頭部だけのマネキン
  • ハンドマネキン:手袋やリング、時計などの展示に使用する手だけのマネキン
  • スポーツマネキン:スポーツ用品の展示に使用されるマネキン
  • カットマネキン(カットウィッグ、マネキンヘッド):ウィッグが付いた頭部のみのマネキン。美容室でカットの練習に使用される
  • ウィッグ用マネキン:ウィッグの型崩れ防止・保管に使う

マネキンを自治体でごみに出す際には、サイズの大きなマネキンは「粗大ごみ」、カットマネキンなど小ぶりなマネキンは「不燃ごみ」といったように、大きさによって処分方法が変わるのが一般的です。
ただし、自治体によっては捨て方が異なることもあるため、処分前には必ずお住まいの自治体の分別一覧を確認しましょう。

トルソーとの違いは?

「トルソー」とは、頭や腕、脚がない、胴体のみの形状をしたものを指します。
洋裁や着物の着付け練習用としての使用が主ですが、マネキンと同じくアパレルショップの店頭でディスプレイに使用されることも多いため、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

トルソーはプラスチックや発泡スチロール素材でできたボディの上に、布張りや塗装をして仕上げたものが一般的です。
しかしアンティークトルソーやインテリアアイテムとして使用されているトルソーの中には、木材やアイアン素材など異素材を使用したものもあるため、処分時には注意が必要です。

「事業使用したマネキン」はごみに出せない

マネキンと美容師

美容院の店舗で使用したカットマネキンや、アパレルショップで使用したマネキンやトルソーなど、事業で使用したマネキンはすべて事業系ごみ(産業廃棄物)として扱われ、自治体のごみ回収で排出できません。

  • 神奈川県横浜市:事業で排出するマネキンは事業系ごみ
  • 大阪府東大阪市:業務用は収集不可
  • 兵庫県神戸市:モデルウィッグ・マネキンは排出不可
  • 福岡県糟屋郡粕屋町:美容室・理髪店から出たカットマネキンは産業廃棄物(廃プラスチック)

事業系ごみを一般ごみとして捨てた場合は不法投棄とみなされ、「5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金もしくはその両方」と非常に重い罰則が科せられるため注意が必要です。
面倒だからと適当に取り扱わず、正しい手段で処分を行いましょう。

(参考:群馬県廃棄物処理法における罰則一覧表

「事業系ごみ」になったマネキンの捨て方

事業系ごみとなったマネキンは、廃棄物処理業者に回収・廃棄を委託するのが一般的です。
自治体のホームページでは市が認可した業者のリストや依頼の手順などを確認できますので、そちらを参考に業者選びを行いましょう。

個人で使用したマネキンの処分方法

ウィッグとマネキン

ここからは、個人で使用したマネキンの処分方法について解説します。

  • 自治体でごみとして捨てる
  • 美容室に処分をお願いする
  • フリマアプリ・ネットオークションに出品する
  • 譲渡・寄付する
  • 再利用する

お手持ちのマネキンの種類や状態に合った処分方法を選んでみてください。

自治体でごみとして捨てる

個人使用のマネキンは、自治体でごみとして排出できます。
ただし、マネキンをどの分別で処分するかは自治体によって違いがあるため、まずはお住まいの自治体の分別一覧を確認しましょう。

  • 千葉県柏市:美容師の練習用マネキンは不燃ごみ
  • 神奈川県横浜市:マネキンは粗大ごみ。マネキンヘッドは燃えないごみ※金属製で30cm未満のものは小さな金属類
  • 神奈川県綾瀬市:マネキン・トルソーは粗大ごみ。首から上のみは可燃ごみ
  • 静岡県静岡市:カットマネキンは可燃ごみ。マネキンは不燃・粗大ごみ

マネキンはそのままごみ袋に入れて捨てると、ごみ収集作業員の方やご近所の方を驚かせてしまったり、事件性を疑われてしまったりと、思いがけないトラブルにつながってしまう可能性があります。
中が見えない袋に入れてから捨てる、大量にある場合は小分けにして捨てるなど配慮をして、トラブルを防止しましょう。

美容室に処分をお願いする

現在美容師として働いている方であれば、勤務先の美容室でカットマネキンを処分してもらえないか聞いてみるのもいいでしょう。
まだ使えるカットマネキンなら、捨てずに再利用してもらえるかもしれません。

もし処分してもらえる場合でも、カットマネキンを一度に大量に渡すとお店の迷惑になる可能性もあります。どれくらいの量なら処分してもらえるのか、事前に確認しておくのがおすすめです。

フリマアプリ・ネットオークションに出品する

カットマネキンやディスプレイ用・洋裁用のマネキンは中古品でも一定の需要があります。まだ状態がいいものなら、フリマアプリ・ネットオークションに出品して売却するのがおすすめです。

【実際にメルカリで取引されているマネキン】

  • 洋裁用トルソー:3,000円
  • カットマネキン 3個セット:1,500円
  • ハンドマネキン シリコン製:3,500円
  • アーム付きトルソー:15,200円

フリマアプリ・ネットオークションは便利な手段ですが、出品や発送、取引相手とのメッセージのやり取りなどをすべて自分で行わなければならず、手放すまでに手間や時間がかかる、というデメリットがあります。
急いで売りたい方や手間を省きたい方は、別の方法を検討したほうがいいかもしれません。

譲渡・寄付する

まだ使えるマネキンなら、必要としている人に譲渡や寄付をするという選択肢もあります。

  • 同業者や専門学校の後輩に譲り、使ってもらう
  • ジモティーで譲り先を探す
  • 美容専門学校や服飾専門学校へ寄付する

捨てるしかないと思っていたマネキンを有効活用してもらえるならうれしいですよね。手渡しできれば梱包や発送の手間がなく、送料が発生しないのもメリットです。

ただし、お譲りできるのは再利用できる状態の良いマネキンのみです。「無料で譲るのだから」「ちょっと使用感があるけどまだ使えるから」と勝手に判断して状態の悪いマネキンをお譲りすると、のちのちトラブルに発展する可能性もあるため注意してください。
どんなものなら使ってもらえるのか、寄付できるのかわからない場合は、お譲りする方や寄付先に前もって写真や実物を見てもらい、了承を得ておくことをおすすめします。

再利用する

不要になったマネキンやトルソーを、インテリアアイテムとして再利用するという方法もあります。

  • ヴィンテージトルソーをインテリアアイテムとして使う
  • 洋服やアクセサリーのディスプレイに再利用する
  • コート掛けに使う
  • カットマネキンを帽子スタンドとして使ってみる など

インターネットで調べてみると、上記のような使用方法以外にも「マネキンにデコレーションやペイントを施してオブジェに生まれ変わらせる」「マネキンをカラス除けに使う」といったユニークなアイディアも見つかりました。
興味のある方は一度、検索してみてください。

処分に困ったら不用品回収業者がおすすめ

女性の業者

「マネキンが複数あり、処分に困っている」「そのほかにも回収してもらいたいものがたくさんある」
ということでお困りでしたら、おすすめしたいのは不用品回収業者の利用です。

【不用品回収業者のメリット】

  • どんな種類・状態のマネキンでも回収してもらえる
  • 複数あっても一度で回収してくれる
  • そのほかの家具や家電もまとめて回収OK
  • 分別や運び出しなど面倒な作業はすべてスタッフにおまかせできる
  • 積み放題プランや定額プランを利用すれば費用をお得にできる
  • まだ使えるものなら査定・買取もしてくれる

自治体のごみ回収には「指定日しか利用できない」「回収頻度が低く、すぐに捨てられない」といったデメリットがありましたが、不用品回収業者なら土日や祝日、夜間など自分の都合のいい日時に回収を依頼できます。
早ければ依頼したその日に回収に来てもらえることもあるので、お急ぎの方には非常に便利な手段です。

また、事業系ごみの回収に対応している不用品回収業者であれば、事業で使用したマネキンや什器など、自治体で捨てられないものの回収も可能です。
開業や廃業ででた大量の事業系ごみや、どう処理していいかわからない事業系ごみの処分にお困りでしたら一度、相談してみるのをおすすめします。

「不用品回収業者」利用時によくある質問

 Q 依頼した当日にマネキンを回収してもらえますか?

A. はい、当日中のマネキンの回収も可能でございます。ただし、実際の対応は混雑状況によって変わりますので、お急ぎの場合はできるだけお早めにご依頼ください。

Q  マネキン1体だけでも回収してくれますか?

A. はい、もちろんマネキン1体でも問題はございません。対応エリア内を巡回しているトラックが、ほかのお客様の不用品と一緒に回収いたします。

Q  使い古したマネキンでも回収してくれますか?

A. はい、状態を問わず回収させていただきます。痛みや汚れが目立つマネキンでも、喜んで回収させていただきますので安心してご相談ください。

Q 仕事で忙しいので平日に立ち会えないのですが、土日や祝日にマネキンの回収依頼を申し込めますか?

A. 出張回収センターは年中無休で営業しておりますので、もちろん土日祝日のマネキンの回収も承っております。しかし週末や祝日前は予約が集中しやすいため、お早めにご依頼いただけますと幸いです。

Q  当日にマネキン以外の捨てたい物が増えても一緒に回収できますか?

A. 当日に不用品が増えても、まったく問題ございません。マネキンのほかに、ハサミや櫛などの回収も可能です。回収日にご自宅に訪問した際に、再度スタッフがお見積もりしますので、遠慮なくご相談ください。

Q マネキンを回収する前にしておいた方が良いことはありますでしょうか?

A. お客様にして頂くお手間は何もございません。マネキンの回収や運搬、その後の清掃まで当社スタッフが責任を持って行わせていただきます。たとえマネキンに汚れがあっても問題ございませんので、スタッフがご訪問するまでくつろいでお待ちくださいませ。

マネキン処分時の注意点

注意

ここでは、マネキンを処分する際知っておきたい注意点について解説します。
処分時には参考にしてみてください。

一度に大量にごみに出すと回収してもらえないことも

個人使用したマネキンは自治体で処分可能ですが、一度に大量にごみに出すと回収してもらえない場合があります。自治体によっては「一度の収集でごみ袋3袋まで」「粗大ごみは7点まで」など制限がある場合もありますので、排出前には必ず自治体のルールを確認しましょう。

  • 東京都江東区:45リットルの袋で3袋まで
  • 大阪府大阪市:1回の収集につき3袋(45リットル)程度
  • 山口県下関市:一度に収集できる粗大ごみ等の数は15点まで
  • 福岡県福岡市:1回のごみ出しで出せる量は、大45リットルの指定袋で10袋まで。粗大ごみは1度に10点まで

「制限以上のごみを一度に出したい」という場合は、自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入するという方法もあります。
自治体のホームページを確認し、適した方法で処分を行いましょう。

悪徳業者に注意が必要

たくさんの不用品を処分するのに便利な不用品回収業者ですが、中には「高額な作業費用を請求してくる」「回収した不用品を不法投棄する」といった悪徳業者も存在するため注意が必要です。
依頼前には以下のようなポイントをチェックして、トラブルに巻き込まれないよう対策しましょう。

【業者選びのチェックポイント】

  • 電話口のスタッフの対応を判断材料にする
  • 最新の口コミや作業実績を確認する
  • 業者のブログや作業動画を見てみる
  • 見積書の項目が明確に書かれているか確認する
  • 追加料金の有無をあらかじめ確認しておく
  • 複数の業者から見積もりを取る
  • SNSで会社名を検索する

見積もりを取った際にサービス内容や費用について不明点がでてきたなら、そのままにせず業者に問い合わせて確認しましょう。
その際に「明確な返答をしてくれない」「電話がなかなか通じず、折り返しもない」といった対応が見られた場合は、依頼をしても誠実な対応をしてもらえない可能性が高いです。
利用するのは避け、別の業者に連絡を取ってみるのをおすすめします。

別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについても解説しています。業者選びの際はぜひ参考にしてみてください!

まとめ

寸法を測る女性

マネキンは事業使用したものか、個人で使用したものかによって処分の仕方が変わります。

マネキンの用途処分方法
事業使用・廃棄物処理業者に回収・廃棄を委託する
個人使用・自治体でごみとして捨てる
・フリマアプリ・ネットオークションに出品する
・譲渡・寄付する
・再利用する
・不用品回収業者に依頼する

記事内では処分方法それぞれの手順やメリット・デメリット、注意点などを詳しく解説していますので、処分時にはぜひ参考にしてみてください。

もし大量のマネキンやマネキン以外の不用品の処分にお困りの場合は、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

  • どんな種類・状態のマネキンでも回収してもらえる
  • 複数あっても一度で回収してくれる
  • そのほかの家具や家電もまとめて回収OK
  • 分別や運び出しなど面倒な作業はすべてスタッフにおまかせできる
  • 積み放題プランや定額プランを利用すれば費用をお得にできる
  • まだ使えるものなら査定・買取もしてくれる

弊社「出張回収センター」でも、マネキンはもちろん、それ以外のさまざまな不用品の回収・買取を行っています。
年中無休で受付をしておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!

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