セニアカーの賢い処分方法7選|中古需要はある?処分の際の注意点は?

目次

セニアカー

高齢者向け電動カート「セニアカー」。
シニアカーとどう違うの?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、シニアカーが製品全体を指す名称であるのに対して、セニアカーはスズキ自動車が商標登録した製品名のことを指します。
現在は総称してセニアカーと呼ぶ方も多いため、今回はあえてセニアカーとして表記いたしますね。

この記事ではセニアカーの処分方法について詳しく解説していきます。

セニアカーのように大きくて重さがあり、バッテリーを内蔵した取り扱いが難しい製品は、捨てようにもどうすればいいのか悩んでしまう方も多くいらっしゃるでしょう。
取り扱いが難しいセニアカーを「少しでも楽に処分したい」「手軽な処分方法が知りたい」というときはぜひ参考にしてくださいね。

▼この記事でわかること

  • セニアカーの処分方法
  • セニアカーを処分する際の注意点
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セニアカーの処分方法は7通り

駐車場にてセニアカーに乗る男性

セニアカーの処分方法は以下の7つです。

  1. 粗大ごみとして処分する
  2. 販売店に回収してもらう
  3. リサイクルショップや福祉用具専門店で売却する
  4. フリマアプリ・ネットオークションに出品する
  5. 人に譲る・ジモティーを利用する
  6. 支援団体や施設へ寄付する
  7. 不用品回収業者へ依頼する

それでは詳しく見ていきましょう。

①粗大ごみとして処分する

セニアカーのように大型の不用品は、一般的に「粗大ごみ」に分類されます。
粗大ごみは、自治体の決まりに従って回収場所に出しておくことで、手軽に処分できます。

ところが、セニアカーについては「回収に応じていない」という自治体が多く、お住まいの自治体で回収してもらえるとは限りません。

実際に、自治体ごとに違うセニアカーの対応について調べてみました。

自治体名粗大ごみにて対応の可否備考
愛知県名古屋市×販売店へ相談
静岡県甲府市×購入先や専門業者に処理を依頼
福岡県福岡市×販売店へ相談

このように、セニアカーの処分に対応していない自治体がほとんどです。

しかし、条件によっては回収できる自治体もあるため「粗大ごみとしての回収に対応している自治体だった」という場合には、次のような流れで回収の手続きをしましょう。

  1. 自治体のホームページなどに記載された電話番号、または申請フォームで収集を依頼する
  2. 所定の場所、収集日時などを確認
  3. コンビニやスーパーなどで粗大ごみシールを購入する
  4. 指定された日付の当日の朝に所定の位置へ運び出す

メリットは、自宅近くの回収場所であれば簡単に持ち込みやすいものの、回収の日時や場所を自分で決められない点はデメリットと言えます。
「この日までに必ず処分したい」というような決まりがあるときには、あまり向いていない方法かもしれません。

ごみ処理施設(クリーンセンター)へ自己搬入することも可能

「粗大ごみ収集に間に合わなかったが、早く処分したい」「できるだけ費用を抑えたい」という場合におすすめなのがごみ処理施設(クリーンセンター)への自己搬入です。
セニアカーを粗大ごみとして処分できない自治体では利用できませんが、利用できる場合には自分の好きなタイミングで持ち込めるため、便利な方法と言えるでしょう。

ただし、車での搬入や積み下ろしは自分で行う必要があるため、時間や手間がかかる点に注意が必要です。

また、受付時間は平日の昼間と限られていることが多いことから、スケジュールを調整するのが難しいかもしれません。

ごみ処理施設でセニアカーを処分するときの手順は、次のとおりです。

  1. ゴミ処理センターに問い合わせ、引き取り可能か確認する
  2. 車にセニアカーを積み、厳重に固定する
  3. ごみ処理施設へ行き受付する
    ※運転免許証や保険証といった書類を求められる場合があるため用意しておく
  4. セニアカーを乗せたまま車を計量する
  5. 施設内の廃棄場所へ進み、セニアカーを下ろす
  6. 受付に戻ってもう一度車を計量し、差分の重さ分の費用を支払う

詳細は施設ごとに異なりますので、不安がある場合にはあらかじめ確認してください。

②販売店に回収してもらう

セニアカーを購入したときに利用したメーカーや販売店に連絡することにより、不用になったセニアカーを回収してもらえる場合があります。

もし保証期間内なら、販売店に引き取りをお願いすることも検討しましょう。
保証期間を過ぎてしまっている場合でも新しいセニアカーに買い替えをするのであれば、古いセニアカーは「交換」として引き取ってもらえることもあります。
店舗によってもサービス内容は違うため、あらかじめ対応可能かどうか聞いてみるといいかもしれません。

店舗にセニアカーを引き取ってもらうときには、次のような手順で依頼しましょう。

  1. メーカーや販売店にセニアカーの引き取りをしてもらえるか確認する(買い替えたい、引き取りだけしてもらいたいなどの要望を伝える)
  2. 店舗と日程を調整する
  3. 販売店に持ち込む、回収に来てもらうなどの形で引き渡す

店舗によっては回収ができず、店舗への持ち込みのみ対応していることもありますので事前に確認しておいてください。

③リサイクルショップや福祉用具専門店で売却する

リサイクルショップや副用具専門店では、高齢者向けの不用品を買取しています。
店舗によってはセニアカーも買取対象となっている場合があるため、査定をお願いしてみましょう。
査定は店頭で行われるほか、自宅まで出張査定に来てくれるサービスや、配送によって対応してもらえるサービスもあります。

セニアカーは高齢者の需要が非常に高いため、

  • SUZUKI
  • TOYOTA
  • HONDA
  • セリオ
  • WHILL
  • アテックス
  • フクシン

上記のようなメーカーや人気モデルのセニアカーであれば高価買取の対象となるかもしれません。

ただし、すべてのセニアカーが売却できるわけではなく、状態によっては買い取ってもらえないこともありますし、セニアカーのように大きなものは受け取ってもらえないケースも。
大きくて重いものは配送料も高くついてしまいますので、事前に確認しておきましょう。

④フリマアプリ・ネットオークションに出品する

セニアカーを売却したいのなら、フリマアプリやネットオークションに出品するのもおすすめです。
フリマアプリやネットオークションで売るメリットは、リサイクルショップや専門店で買取を断られたセニアカーでも売れる可能性がある点です。

販売価格を自分の好きな価格で設定できるため、査定結果に納得がいかなかったときに利用するのもいいでしょう。需要があるものなら相場よりも高値で売却できる可能性もあります。

しかし、フリマアプリやネットオークションは気軽に出品でき便利な方法であるものの、以下のようなデメリットもあります。

  • 手数料がかかる(メルカリは売却金額の10%)
  • 送料を自己負担するケースが多い
  • 梱包・発送の手間がかかる
  • 出品したからと言って売れるとは限らない
  • 個人間取引のため思わぬクレームやトラブルになりやすい

とくにセニアカーのような大型・高重量の製品の場合は配送料もかさみ、利用できる配送業者も限られています。上記のデメリットを加味すると、手軽とは言えない方法かもしれません。

⑤人に譲る・ジモティーを利用する

まだまだセニアカーが安全に使える状態であれば、必要とする方に譲るという手もあります。

身近にセニアカーを求めている方がいない場合には「ジモティー」のような掲示板を利用するのもおすすめです。

以下はジモティーで実際に取引されているセニアカーです。

  • SUZUKIセニアカー:335,000円
  • HONDA/モンパル ML200:158,000円
  • FUKUSHIN製スーパーポルカー:60,000円

状態がいいものを上記のような高額でやり取りされる方が多い印象ですが、見知らぬ方と金銭のやり取りはしたくない…という場合には無料で引き渡すことももちろん可能です。
譲渡するだけなら利用手数料も発生せず、自宅近隣や最寄り駅での受け渡しなら送料も必要ありません。

ただし、希望者が見つかるまでは処分できないため、急いで手放したい場合には不向きというデメリットも。
ジモティーでは見知らぬ方との個人間取引となりますので、確実に受け渡せるように注意してやり取りする必要があるでしょう。

⑥支援団体や施設へ寄付する

身近な方に譲るのが難しいのであれば、必要としている団体や施設に寄付するという方法もおすすめです。
高齢者向け施設や慈善団体では、セニアカーのように需要が高い製品の寄付を募っている場合があります。

なお、基本的に状態のいいセニアカーのみ寄付可能となり、破損のあるものは引き取ってもらえない可能性が高いでしょう。
また送料はこちらで負担する形となりますので、遠方の団体に寄付する場合にはいくらかかるのか確認しておくと安心です。

弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。

寄付していただいたセニアカーは、

  • 使用できるものはそのまま利用
  • 使用できない場合は中古品として販売し、その売り上げを寄付

といった形で国内の施設や発展途上国へ支援しております。ご興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてくださいね。

⑦不用品回収業者へ依頼する

「自治体で処分できなくて困っている」「セニアカーを処分したいけど運搬が難しい」といった場合には不用品回収業者への依頼がおすすめです。

  • とにかく急ぎで処分したい
  • セニアカー以外にも捨てたいものがある
  • 処分したい不用品が大量にある
  • 売却と廃棄を一度で済ませたい

このような場合に大変便利な方法です。

不用品回収業者を利用した場合、”自分の都合のいい日時に回収を依頼できる”という大きなメリットがあります。
予約状況によっては即日対応してもらえることもあるので「引っ越しが迫っているので急ぎで処分したい」といった場合におすすめです。

しかし、費用が心配…という方もいらっしゃいますよね。
不用品回収業者の利用には人件費や作業費、車両費などさまざまな費用がかかるため、不用品が少量だとどうしても割高になりがちです。

そこでおすすめしたいのが「積み放題プラン」や「買取サービス」です。
積み放題プランなら、決められた車両に載せられる分だけ不用品を処分できますし、買取サービスが利用できる業者であれば、作業費から査定金額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能になります。

なお、利用できるサービスは業者によって異なりますので、不用品回収業者を利用の際にはこれらのサービスが利用できるかまずは確認してみましょう。

弊社ではセニアカー以外にも以下のようなさまざまな不用品の処分を承っております。詳しくは以下の記事をご覧ください。

まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

便利な不用品回収業者ですが、その一方で悪質業者によるトラブルが増加しているのはご存知ですか?
トラブルに巻き込まれてしまうと、不法投棄や高額請求といったリスクもあるため、慎重に業者を選ぶ必要があります。

正確な相場を把握するためには、2~3社に相見積もりを取り、サービス内容・回収日程などをしっかりと比較し、納得した上で依頼するようにしましょう。

悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
不用品回収業者を利用したいけどどこかがいいのかわからない…といった際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

セニアカーを処分する際の注意点

注意

ここからは、セニアカーを処分するときに注意したいポイントについても解説していきます。

セニアカーを処分するタイミングは「5年以上経過したら」

セニアカーは高額なものですし、多少調子が悪くなっても「まだ動くから使えるだろう」と考えてしまう方が多いかと思います。

しかし、ある日突然まったく動かなくなる可能性も。
出先で突然セニアカーが動かなくなってしまっては、大きな事故の原因にもなりかねず危険です。

セニアカーを処分するタイミングは、バッテリーの寿命となる「5年」を目安にしてください。
セニアカーを5年以上使っていると、バッテリーも劣化しやすくなり充電がすぐに切れてしまったり、セニアカーの馬力が物足りなくなってしまったりとさまざまな不調が現れやすくなります。
危険を避けるためにも、5年以上使っているセニアカーは処分を検討しましょう。

「セニアカー」と「電動式車椅子」は別物

セニアカーと電動式車椅子の違いはご存知ですか?
どちらも「電動式」「歩行困難な方が使用する」という点は同じですが、実は全くの別物です。

使用方法対象者使用用途分別区分
セニアカーハンドル操作高齢者屋外・長距離向き
電動式車椅子スティック操作高齢者
身体障害者
屋内・屋外兼用粗大ごみ
※自治体によっては処分不可

上記のとおりこれだけの違いがあります。

なお、自治体での取り扱いはセニアカーと電動式車椅子とでは大きく異なりますので、処分の際にはくれぐれもご注意ください。

セニアカーのバッテリーは別で処分しなければならない

セニアカーを自治体に回収してもらうときには、ほかのごみを出す際と同様にしっかり分別することが大切です。

中でも注意したいのが「バッテリー」です。
バッテリーがついたままで自治体の回収に出してしまうと、大きな事故の引き金にもなり兼ねません。

バッテリーはきちんと取り外し、家電量販店やホームセンターなどに設置された回収ボックスを利用し処分しましょう。

売却・譲渡の際はセニアカーをよりよい状態にしておく

セニアカーを売る、譲る、寄付するときにはなるべくいい状態にしておくことが大切です

  • 動作に問題がないことが確認できている
  • 汚れやホコリなどはできる限り拭き取る
  • 説明書や保証書もまとめておく
  • 充電器といった付属品もあわせて用意しておく

売る場合には、上記のような条件を満たしていると高額買取につながりやすくなります。
人に譲る場合にも、あらかじめ相手に現物を確認してもらうことでトラブルを避けやすくなるでしょう。

セニアカーの処分時に出やすい不用品

セニアカー

セニアカーを利用する高齢者の中には、室内では車椅子を利用しているという方もいらっしゃるでしょう。

弊社では車椅子の処分をはじめ、そのほか乗り物関連の処分方法についても解説しております。もし該当する製品がありましたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

セニアカーの処分でよくある質問

Q&A

Q. セニアカーを回収してもらう際にバッテリーを外す必要がありますか?

A.いいえ、そのままの状態でお待ちください。弊社スタッフが回収から分別まですべて対応いたしますので、お客様が分別する必要はございません。

Q. 動かないセニアカーなのですが、運び出しもお願いできますか?

A.もちろん搬出作業においても喜んで承ります。重量のあるセニアカーの搬出には多大な労力が必要となりますので、無理に運ぼうとしてしまうとケガや転倒の恐れがあり大変危険です。
搬出のプロである弊社スタッフが安全かつ丁寧に運び出しますので、安心してお任せください。

Q.セニアカー以外のものも回収してもらえるでしょうか?

A.はい、もちろん回収いたします。
セニアカーだけでなく、複数ある不用品もまとめて回収いたしますので遠慮なくご相談ください。量がまとまることでお得に処分できるプランのご用意もございます。
当日に量が増えるときは改めてお見積もりしますので、お気軽にご依頼ください。

まとめ

お城のそばを移動するセニアカー

今回は「セニアカーの処分方法」について解説してまいりました。

高齢者の強い味方であるセニアカーですが、いざ処分するとなると自治体では対応していなかったり、重く運べなかったりと不便な点も多いですよね。
高齢社会ということもあり需要は非常に高いため、ただごみとして廃棄してしまうよりも、売却や譲渡、寄付といったリユースできる方法の検討もいいでしょう。

「運搬が難しい」「急ぎで処分したい」という場合には、不用品回収業者の利用がおすすめです。

弊社「出張回収センター」でもセニアカーをはじめ、さまざまなジャンルの製品を買取・回収しています。
お見積もり・ご相談は無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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