在宅ワークのためや勉強用として、家で机を置いているという人は多いのではないでしょうか?
一口に「机」と言っても、勉強机、書斎机、事務机、作業机、パソコンデスクなど、さまざまな種類があります。
基本的にはどの机も「一人で使用するため」のものであり、ダイニングテーブルのような大きさではないものの、捨てるとなると「面倒」「捨て方がわからない」と戸惑うこともあるでしょう。
また、新しい机やまだキレイな机であれば、「捨てるのがもったいない」と思うことも。
今回は机の処分方法について、詳しく解説していきます。
簡単に捨てる方法やお得に手放す方法、注意点なども紹介しますので、参考にしてみてください。
机の種類、テーブルとの違いは?
机を購入するときや捨てるときに、「何を机と呼ぶのか」気になる人もいるのではないでしょうか。
冒頭でもお伝えしたように、机というのは基本的には「一人で使うもの」であり、椅子も一つのものです。
また、造りは「天板」「脚(あるいはそれに代わるもの)」「引き出しなどをはじめとした収納(無くても成立はする)」から構成されています。
一方、「複数人で囲んで使用するもの」はテーブルと呼ばれます。
テーブルは飲食が目的のもので、基本的には引き出しなどの収納は付いていません。
このように、使用目的が異なるテーブルと机ですが、机だけでも多くの種類があります。
1.学習机
学習机とは、小学生や中学生などが学習するための机のことです。
筆記用具や教科書などが収納できる、引き出しや机上ラックが付いているものが多いのが特徴。
最近では大人になっても使えるよう、シンプルなデザインのものも人気があります。
・「学習机」の処分方法については別ページにて詳しくご紹介しています
2.パソコンデスク
パソコンデスクは、通常の机よりもパソコンを使用しやすい造りになっています。
例えばコンセントやUSBポートが充実している、周辺機器を配置しやすくなっているなど、パソコンでの作業がスムーズになるような機能が充実しているのが特徴。
大きさは折り畳み式でコンパクトになるものから、デスクトップパソコンを置けるものまでさまざまです。
3.事務机・オフィスデスク
事務机やオフィス机は、在宅ワークやオフィスなどで使用される、シンプルな机のことです。
収納が少ない「平机(ひらづくえ)」や、デスクとワゴンが一体化している「片袖机(かたそでづくえ)」や「両袖机(りょうそでづくえ)」などが一般的です。
また、オフィスで使用するものはスチール製が多いでしょう。
4.作業机
作業台、仕事台とも呼ばれる「作業机」は、主にデスクワークやDIYなどの使用を目的としています。
用途によって大きさや造りが異なりますが、DIYが目的であれば天板が大きく、頑丈な造りのものがおすすめです。
5.ライティングビューロー・ライティングデスク
ライティングビューロー・ライティングデスクとはその名の通り、書き物をするための机のこと。
通常、普段は折りたたんでしまえるようになっており、小さな引き出しがたくさんあるものが多いです。
なかには書棚が一体化しているものや、デザイン性の高いものもあるため、インテリアとしても人気があります。
6.ゲーミングデスク
ゲームをする環境を整えることを目的とした「ゲーミングデスク」も近年人気です。
ゲーム中、ある程度距離を取ってモニターを注視できるように奥行きがあり、マウスやキーボードの精密な操作ができるよう、安定感があります。
また、PC本体や周辺機器などがたくさん乗っても問題ないように、耐荷重性能や耐久性が高いのも特徴です。
机にも寿命がある
電化製品と違い、家具は「いつかまで使えるかわかりにくい」と思う方もいるかもしれません。
基本的に家具は丈夫な造りではあるものの、いつかは寿命が来るものです。
では、机の寿命がどれくらいなのか、替え時や捨て時を知っておきましょう。
机の寿命は約10年
一般的に家具の寿命は5年~10年ほどが多いと言われています。
しかし家具にはベッドや椅子、テーブルと、棚などの多くの種類があり、使用目的も異なるため一概には言えません。
机においては木製のものが一般的で、脚のぐらつきや天板の反り、見た目の劣化などで寿命を判断する人が多く、おおよその寿命は10年程度と言われています。
ちなみにオフィス家具としての机の耐用年数は8~10年程度ですので、やはり10年前後が一つの目安となるでしょう。
また、オフィス用の机はスチールのような金属製のものが多く、劣化によって使いづらさや見た目が悪くなることがあるため、定期的な買い替えが必要になります。
机の買い替え時
家具のなかでも壊れにくい机は、使用環境やお手入れによっては10年以上、長く使い続けることも可能でしょう。
そのため、机を処分するタイミングとしては、「子どもの成長」や「引っ越しのタイミング」など、机の状態というよりも環境の変化によるものが多いようです。
机の処分方法
さまざまな種類のある「机」ですが、処分方法についてはどれも基本的には同じです。
ただし、オフィスや事業所などで使用した机は「産業廃棄物」となるため、一般家庭から出たごみと同じように処分ができないため注意してください。
まずは家庭で使用した机の処分方法について、ご紹介します。
処分方法1.自治体で粗大ごみとして回収してもらう
机のように、ごみ袋に入らない大きさのものは自治体で「粗大ごみ」として回収してもらうのが一般的です。
自治体によって「粗大ごみ」の定義は異なりますが、多くの地域では「一辺の長さが30㎝や50㎝以上のもの」や「30㎝角の大きさのもの」が粗大ごみとなります。
また、大きさに関わらず品目で粗大ごみが決まっている場合もありますので、ごみを捨てる前に自治体のルールを確認しましょう。
粗大ごみで捨てる際には手数料が必要となりますが、その費用も自治体によってさまざまです。
机の場合、天板の大きさによって金額が異なることもありますが、大体500円~2,000円程度で捨てることができます。
注意したい点として、自治体の粗大ごみ収集の利用には「事前予約」や「申し込み」が必要になるということです。
申し込みはインターネットや電話などが多く、収集日の1週間前くらいまでが締め切りであることがほとんど。
どの地域でも回収日が1か月に1回程度しかないため、早めに申し込むのがよいでしょう。
また、粗大ごみの戸別回収は決められた場所へトラックが収集に来るため、収集場所へ自分で運搬する必要があります。
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、収集場所まで遠かったり階段を使ったりと運搬が困難であることも。
自分で運び出せるかどうか、確認してから申し込むようにしてください。
例として、名古屋市での粗大ごみの利用手順をご紹介します。
- 自治体のホームページや電話から申し込みをする
- 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
- シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、机に貼る
- 指定された日時に指定場所へ出す
机を処分するときの自治体ごとの費用は以下のとおりです。
自治体名 | 費用 |
---|---|
名古屋市 | 机(両そで または120㎝以上):1,000 円 机(両そで または120㎝未満):500円 |
東京都杉並区 | 机(片袖机)(学習机、PCデスク、勉強机、製図机、ライティング机):1,300円 机(袖なし机):900円 机(脇机・袖机)高さ、幅及び奥行きの合計が315㎝以上405㎝未満のもの:2,300円 机(両袖机)天板、袖机分離型を含む 高さ、幅及び奥行きの合計が405㎝以上:3,200円 |
大阪市 | 机(袖なし):400円 机(袖付):1,000円 |
このように、机の大きさや特徴によって費用が異なることが多いため、申し込み時に確認しましょう。
処分方法2.自治体のごみ処理施設へ持ち込んで処分する
机を自分で運搬する手段がある方は、自治体にある「ごみ処理施設」へ持ち込んで処分する方法もあります。
自分で車へ積み込み、運搬する手間はかかりますが、戸別回収よりも安くなることがほとんどです。
また、決められた日時に回収に来る戸別収集とは違い、ごみ処理施設の営業時間内であればいつでも利用ができます。
そのため、急いで処分したいときや、捨てたい粗大ごみが多いときには便利な方法です。
ごみ処理施設の利用方法や営業時間などは、自治体のホームページで確認することができます。
いつでも利用ができるとは言え、自治体の施設ですので早朝や夜間、土日や祝日などは営業していない場合が多いので注意しましょう。
こちらも名古屋市での利用方法をご紹介します。
- 搬入するごみを車両に積んだ状態で、ごみの発生する区の環境事業所に、受付時間内に行く
- 受付した日の午前9時15分から午後3時40分までに大江破砕工場(港区)へごみを持ち込む
- 処理施設で計量を行い、10㎏までごとに200円の処理手数料を現金で支払う
これを見てもわかる通り、名古屋市のごみ処理施設へ持ち込む場合は午後3時40分までと利用時間が短めです。
さらに正午から午後0時45分までの時間は搬入ができません。
場所は名古屋市港区にある大江破砕工場の1か所ですので、自宅から遠い方は注意してください。
処分方法3.買い替え時に販売店で引き取ってもらう
古い机から新しい机に買い替え予定の方は、販売店での引き取りが可能か確認してみましょう。
大手家具店の「ニトリ」や「東京インテリア」などでは、家具の買い替えを条件に古い家具を有料で引き取ってくれるお店があります。
引き取りサービスを利用すると、新しい家具の配達時にスタッフの人が古い家具を引き取ってくれることがほとんどですので運搬の手間がかからず、古い家具を保管しておく必要もありません。
ただし、サービスの有無や利用条件などは店舗によって異なるため、注意しましょう。
机の引き取りサービスを実施している店舗を一部ご紹介します。
販売店 | 費用・条件など |
---|---|
ニトリ | 購入した家具(組立家具は除く)と引取りする家具が同数量または同容量までであれば1注文につき4400円(税込)で引取り可能 |
東京インテリア | 購入した家具と同等・同数の家具の引き取りが可能 両袖机(幅+丈+奥行)= 300cm以上のものは4,000円 |
大塚家具 | 購入した家具と同等・同数の家具の引き取りが可能 550円(税込)~ |
LAPIAS万代家具 | 購入した家具と同等・同数の家具の引き取りが可能 費用については問い合わせ |
処分方法4.リサイクルショップで売却する
まだ新しい机や傷や劣化のない机であれば、売って処分することもできます。
特に一流メーカー品や人気メーカー品であれば買い取ってもらいやすいため、一度査定に出してみるのもおすすめです。
家具を扱うリサイクルショップであれば机の買取をおこなっていることが多いですが、パソコンデスクやオフィス用デスクの場合はオフィス用品を取り扱う店舗に、「学習机」や「ライティングビューロー」などは家具やインテリア用品を取り扱う店舗へ依頼しましょう。
その際、「出張買取」を利用すれば自分で運搬する必要がなく、便利です。
ただし出張費やキャンセル料が無料かどうかや、1点でも査定が可能かなど、店舗によって条件が異なるため注意しましょう。
机を高く売るコツは以下のとおりです。
- 付属品を揃えて売る
- 椅子とセットで売る
- キレイな状態にしてから売る
机を売りに出す前には雑巾で拭くなどをして、キレイにしてから出すようにします。
その際、引き出しの中も空にして、ごみなどがないようにしておきましょう。
また、机によっては鍵や棚などの付属品が付いているため、一緒に出すことで査定額が上がりやすくなります。
処分方法5.フリマサイトやネットオークションで売却する
売却して処分する方法として、フリマサイトやネットオークションを利用する方法もあります。
インターネット上で売買ができるため利用者が多く、リサイクルショップでは買取を断られたものでも売れる場合があります。
また、自分で価格設定ができ、自宅に居ながら取引ができるため、気軽に売りに出せるのもポイントです。
ただし机は重さや大きさのあるものということで、リサイクルショップよりも安い値段になってしまう可能性があることを知っておきましょう。
というのもフリマサイトやネットオークションで机が売れた場合は、購入者側に発送しなければなりません。
傷が付かないための梱包材も必要ですし、配送料が10,000円以上かかる場合もあります。
配送料の負担に関しては購入者側に設定することもできますが、売りやすくするためには出品者側の負担にしておいたほうがよいでしょう。
また、売れた際には販売手数料として売り上げ額の8~10%程度をサイト運営側に支払うときもあります。
こうした「かかる費用」や、出品や発送の手間がかかることを踏まえた上で、利用してみてはいかがでしょうか。
処分方法6.不用品回収業者へ依頼する
机のような家具の処分で困るのが「運搬」ですよね。
机は平デスクで20kg~48kg、両袖デスクでは72kg~75kgほどの重さがあり、自分で運ぶのは重労働ですし、大きさによっては他の家具や家を傷つけたり、自分がケガをしたりする可能性もあります。
自分での運搬が心配な方は「不用品回収業者」がおすすめです。
不用品回収業者は自宅やオフィスなどの不用品を回収、処分してくれる業者です。
トラックで自宅まで引き取りに来てくれるうえ、スタッフが運び出しや場合によっては解体などもおこなってくれるため、手間や労力をかけずに机を処分することができます。
自治体での処分の場合、自分で収集場所や処理場まで運搬する必要がありますが、不用品回収業者であれば運搬が不要なため、一人暮らしや高齢者の方も安心です。
また、不用品回収業者であれば申し込み後最短でその日のうちに回収してもらえることもあり、土日や夜間なども利用できます。
もちろん、机以外の不用品の処分も依頼できるため、引っ越しや大掃除などまとめて不用品を処分したいときは利用を検討してみてください。
不用品回収業者は1点だけでも回収してもらえますが、その場合は費用が割高になりがちです。
というのも不用品回収業者は「処分費用」以外にも、「車両費」「人件費」などがかかる場合がほとんど。
そのため、机の処分に数千円かかる場合もあります。
少しでもお得に利用するコツを以下にご紹介しますので、参考にしてみてください。
- 2~3社で相見積もりを取る
- 定額プラン(トラック積み放題など)やキャンペーンを利用する
- 買取サービスを利用する
不用品回収業者は、業者によって料金プランやサービスがさまざまです。
どこの業者が自分に合っているかを知るためにも、複数社で見積もりを依頼してみましょう。
見積もりは自宅まで来てもらうのが1番確実ですが、メールでの見積もりや相談が可能な業者もあります。
また、不用品の中から買い取れるものがあれば、その費用を処分費用から差し引くという「買取サービス」のある業者もいますので、利用してみてはいかがでしょうか。
事業で使用した机の処分は「産業廃棄物処理業者」へ
オフィスや店舗など、事業で使用された家具は「産業廃棄物」となるため、家庭で出た家具のように粗大ごみで捨てることができません。
個人ではなく法人として使用した家具は、産業廃棄物業者へ依頼して処分しましょう。
産業廃棄物と一般廃棄物の分類に注意
オフィスや店舗から出た家具は基本的に産業廃棄物となりますが、素材によっては産業廃棄物ではないものもあるため注意が必要です。
産業廃棄物となるのは、主に金属加工が施された家具やガラス・プラスチックの割合が高い家具。
一方で、木製の椅子やキャビネットなどは産業廃棄物には該当しません。
木製の家具は「事業系一般廃棄物」となり、一般廃棄物収集運搬・処理業の許可を得ている業者に回収・処分を依頼します。
捨てたい家具が産業廃棄物か一般廃棄物かわからない場合は、自治体や処理業者へ問い合わせてみましょう。
事業ごみの処分には「マニュフェスト作成」が必要
産業廃棄物を収集運搬・処理する際には、マニフェスト(管理票)が必要になります。
マニュフェストとは、産業廃棄物の適正処理ができているか確認するための書類のこと。
マニュフェストによって適正に処分できているかが確認でき、不法投棄を防ぐ役割も果たしています。
この全体の仕組みのことを「マニフェスト制度」と言い、産業廃棄物ごとに業者に交付することが法律で義務づけられているため、机の処分時には注意してください。
もし交付しなかったり虚偽の報告があったりした場合には、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金という刑罰が科されます。
そのため、業者に収集運搬・処分を依頼する場合には、必ずマニュフェストの作成してもらいましょう。
・別ページにて「オフィス家具の処分方法」「オフィスチェアの処分方法」について詳しくご紹介しています
机の処分でよくある質問
Q.机の中身はそのままでも問題ないですか?
A.中身が不用な場合は、机と一緒に回収させていただきますので、そのままでも問題ございません。
ただし、机の中に捨てたくないものや現金が入っていることもございますので、トラブルを防ぐためにも回収の前に一度中身をご確認いただきますようお願いいたします。
Q.机と一緒に椅子やライトなども処分してもらえますか?
A.もちろん処分可能です。
当社は空き家整理や遺品整理などで、大量の不用品の処分をご依頼いただくこともございます。
様々な品目の回収に対応しておりますので、机以外に不用なものがある場合はまとめてご依頼ください。
Q.大きな机なのですが回収できますか?
A.はい、問題なく回収させていただきます。
もしそのままでの搬出が難しい場合は、解体してから搬出いたします。解体はすべてスタッフが行いますので、お客様の手をお借りすることはございません。
クレーン車での吊り下げ作業にも対応しておりますのでご安心ください。
Q.当日の回収もしてもらえますか?
A.当日の回収もお任せください。
様々なエリアでトラックを巡回させておりますので、即日ご自宅までお伺いいたします。
ただし、繁忙時期であったり申し込み状況によってはお待たせすることもございますので、まずは一度お問い合わせください。
Q.見積だけ知りたいのですが、可能ですか?
A.もちろん可能です。
当社では見積を無料でご提示させていただいています。
他社との相見積もりにもご利用ください。
また、LINEで簡易見積もりサービスもございますので、そちらもご検討ください。
机の処分まとめ
今回は机・デスクの処分方法をいくつかご紹介してきました。
机は運搬が大変なことから、捨てるのが面倒だと思う方も少なくありません。
しかし、置いておけば部屋のスペースを取るので、使わないのであれば早めに手放すのがおすすめです。
自分では収集場所まで運べない場合や、申し込みや売却の手間が面倒な場合には、不用品回収業者を検討してみませんか?
当社「出張回収センター」では、机をはじめ、家具や家電、日用品や趣味の道具などさまざまな不用品の回収・処分をおこなっています。
「産業廃棄物収集運搬業」の資格も保有しているため、事業系ごみにも対応しており、マニュフェストの発行も可能です。
年中無休で対応していますので、お気軽にご相談ください。