ワインを適切な温度で保存できる「ワインセラー 」。
一般的には飲食店や酒屋で見かけることの多いワインセラーですが、ワイン好きで自宅に設置している方も意外と多くいらっしゃいます。
そう簡単に壊れてしまうものではないものの、電化製品である以上はいつかは寿命がきます。
ワインセラーは、通常の冷蔵庫と同様に「家電リサイクル法」の対象であり、粗大ごみとして処分できません。じゃあどうやって処分したら良いの?と頭を悩ませてしまいますよね。
そこで今回は「ワインセラーの処分方法」について見ていくとともに、気になる処分費用や処分の際の注意点についてもまとめて解説していきます!
別ページにて冷蔵庫の処分方法についても解説しておりますので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。
ワインセラーとは?
処分方法を見ていく前に、まずはワインセラーについて理解を深めておきましょう。
ワインセラーとは、広い意味でワインを保存するための貯蔵専用庫のことで、 フランス語でカーヴ(Cave)、ドイツ語ではケラー(Keller)と呼ばれています。
「ワインクーラー」「ワインチラー」なども含めてワインセラーと呼ばれることが多いです。
ワインセラーの種類
ワインセラーには以下のような種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
コンプレッサー式 | ・設定温度以下になった際も温度を保ってくれる ・冷却力が強い ・ランニングコストが低い ・ほかの方式のものよりモーター音が大きい |
ベルチェ式 | ・振動音が少なく静か ・比較的安価で手に入るものが多い ・ほかの方式に比べて冷却能力が低い ・ランニングコストが高い ・耐久性の低いものが多い |
熱吸収式 | ・振動が少ない ・コンプレッサー方式に比べて冷却能力が低い ・ランニングコストが高い ・保湿機能がないものが多い |
ワインセラーは「家電リサイクル法」の対象
冒頭でも触れたように「家電リサイクル法」の対象であるワインセラーは自治体を利用して処分することはできません。
対象品目の場合、処分する際にリサイクル料金を支払う必要があり、その金額は、リサイクル料金 + 収集・運搬料金(業者により異なる)の合計です。
以下は容量別に見たワインセラーのリサイクル料金です。
容量 | リサイクル料金(税込) |
---|---|
170L以下 | 3,740円 |
171L以上 | 4,730円 |
※ メーカー・容量によっては上記の区分の対象外となり、金額が異なります。
ワインセラーの処分方法は全部で6つ!
ワインセラーがどのような家電か理解したところで、次は具体的な処分方法について見ていきましょう。
ワインセラーの処分方法は以下の6つ。
- 家電量販店に引き取ってもらう
- 指定引取場所へ持ち込む
- リサイクルショップに買い取ってもらう
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・地元情報掲示板を利用する
- 不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
それぞれの方法のメリットやデメリットについてもあわせてお伝えしますので、お持ちのワインセラーの状態に注目し、処分方法をご検討ください。
1.家電量販店に引き取ってもらう
不要なワインセラーは購入元である家電量販店に引き取ってもらえます。
家電リサイクル法では販売したワインセラーの引取義務を販売店に定めているため、ワインセラーを購入した店舗であれば必ず引き取りを行ってくれます。
ワインセラーを購入した店舗が分かるのなら、そちらに連絡して引き取ってもらうのが確実でしょう。
費用合計はお手持ちのワインセラーのメーカーや利用する店舗によって異なりますが、大まかな費用は以下のとおりです。
店舗名 | リサイクル料金 | 収集・運搬料金 |
---|---|---|
ビックカメラ | 170L以下:3,740円~5,599円 171L以上:4,730円~6,149円 | 2,200円 |
ヤマダ電機 | 170L以下:3,740円~5,599円 171L以上:4,730円~6,149円 | 2,500円 |
ヨドバシカメラ | 170L以下:3,740円~ 171L以上:4,730円~ | 550円 |
※ 2024年11月現在
リサイクル料金や収集運搬料は必要となりますが、買い替え時だけでなく、ただ単にワインセラーを処分したいという場合にも利用できるため助かりますよね。
ただし、業務用ワインセラーは対象外となっている点には要注意です。
また、購入した店舗以外を利用する場合は引取不可になってしまったり、収集・運搬料金が通常よりも高くなってしまったりする場合も。
さらにご自宅まで回収に来てもらう場合は別途費用がかかることもありますので、利用の際には確認が必要です。
2.指定引取場所へ持ち込む
事前に郵便局にある家電リサイクル券に必要事項を記入し、郵便局の窓口でリサイクル料金を支払うことで、全国にある「指定引取場所」へ直接ワインセラーを持ち込むことも可能です。
引っ越し先での処分、購入した店舗が分からないなどの場合にとても便利ですし、運搬費用がかからない分安く処分できる点が大きなメリットでしょう。
ただし、
- 業務用ワインセラーは対象外
- 事前に郵便局でリサイクル料金を支払わなければならない
- リサイクル料金の支払いには振込手数料がかかる
- ご自身でワインセラーを指定引取場所まで運ぶ必要がある
点にはご注意ください。
また施設によって利用できる日時が異なる場合がありますので、必ず各引取場所の営業日を確認してから持ち込みましょう。
3.リサイクルショップに買い取ってもらう
まだ購入して日が浅いワインセラーをお持ちであれば、売却しお得に処分することも可能です。
家庭用・業務用問わず売却でき、買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」を利用できるのも魅力ですよね。
もともとワインセラーは高価なものが多く、ワイン好きの方にとって憧れのアイテムです。
中古での需要も高く、発売から5年以内で年式が新しいものや、臭いがなく汚れのないきれいな状態のものなら問題なく買い取ってもらえるでしょう。
- SAKURA WORKS(さくら製作所)
- Lefier(ルフィエール)
- Forster Japan(フォルスタージャパン)
- deviceSTYLE(デバイスタイル)
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
といった人気メーカーの製品なら高価買取も期待できるので、一度査定を受けてみるのがおすすめです。
ただし、リサイクルショップは数多くのジャンルを幅広く取り扱う便利なお店である一方で、その分専門性に欠けるというデメリットがあります。
本来なら価値のあるワインセラーでも、相場の半分以下の値段で査定される場合もあるため、査定を受けに行く前に店舗に確認をしておくと安心かもしれません。
4.フリマアプリ・ネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、ヤフオク!といった大手フリマアプリやネットオークションには、172Lの大容量のものから、卓上におけるコンパクトなものまで、家庭用・業務用を問わずさまざまなワインセラーが出品されています。
フリマアプリやネットオークションの大きなメリットは、多少傷があるものや型が古くても、有名メーカーのものや性能が優れたものなら売れる点と、自分の好きな価格で売れる点です。
フリマアプリ・ネットオークションに出品する手順
- 事前にワインセラーの相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明を分かりやすく書く
- ワインセラーの商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
- 購入者とのやり取り
フリマアプリやネットオークションは気軽にワインセラーを処分できて便利な手段ですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 出品から梱包、発送まですべて自分でするため手間がかかる
- 売れた場合は配送料と手数料がかかる
- 説明していたよりワインセラーの状態が悪いとクレームになることも
そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。手間や時間をかけられない…という方は別の手段を検討したほうが良いかもしれません。
5.人に譲る・地元情報掲示板を利用する
わざわざ売るほどのものではないけれど、使用年数も浅く目立った傷や汚れもないワインセラーなら、欲しがっている方を探して譲渡するのも良いでしょう。
友人や知人など、周囲の方に聞いてみても良いですし、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからずワインセラーを手放せます。
なお、相手が遠方であった場合は配送料が発生し、大容量のワインセラーの場合は3,000円〜5,000円程度かかってしまう可能性も。
費用をどちらが負担するかといった金銭面で揉めるケースも少なくないので、あらかじめ話し合い、後々トラブルにならないようご注意ください。
6.不用品回収業者へ買取・回収を依頼する
ワインセラーにはさまざまな処分方法があるのはお分かりいただけたかと思いますが、ご自身で回収場所まで運びださなければならなかったり、梱包の必要があったりと、手間や時間のかかる方法が多かったですよね。
「近くに利用できる店舗がない…。」「手間なくワインセラーを処分したい!」…そんなときは不用品回収業者の出番です。
不用品回収業者なら、
- 家庭用・業務用のどちらも回収可能
- 自宅にいながら手早く処分できる
- 年中無休で対応可能
- ワインセラー以外のものも引き取りOK
処分方法の中には”業務用のワインセラーは対象外”とする場合もありますが、不用品回収業者ならどんなワインセラーでも引き取ってもらえます。
それに加えて分別・搬出・回収といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずにあっという間にワインセラーの処分を完了できます。
また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てもらいたい!といったご希望にも臨機応変に対応してもらえます。
そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
ワインセラーの買取・回収だけでなく、そのほかの不用品の中で買取可能なものがあれば買取金額と相殺し、状況によっては回収費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあるのです。
悪徳業者に要注意!
しかし不用品回収業者のほとんどがこういったメリットがある一方で、中には悪徳業者も紛れている可能性があるため注意が必要です。
気を付けるべき点は以下のとおりです。
- 「無料」を謳い文句にする。
- チラシ投函を積極的にしている。
- トラックで町を巡回している。
こういった業者は、後から高額請求してきたり、不用品回収後に不法投棄したりするケースも。
「無料回収」を謳い文句に、出張費用や運搬費用などを後から請求するという悪どい業者も少なくありません。
ましてや不法投棄の場合は、業者だけでなく依頼主も裁かれてしまうので、決して他人事ではないのです。
- 対応が丁寧
- 訪問見積もりに対応している
- 口コミが高評価
- 見積もり書が明解
- 値段交渉に応じてくれる
など、これらの条件に当てはまっている業者であればまず安心して大丈夫です。信頼できる業者であれば、手間なくお得にワインセラーを処分できるでしょう。
ワインセラーの処分でよくある質問
Q.すぐにワインセラーを処分したいのですが、依頼当日に来ていただくことは可能ですか?
A.ほかのお客様との兼ね合いもございますが、名古屋市内なら最短30分でお伺いできます。
日時に対しても柔軟に対応しており土日・祝日、夜中にも対応できます。
なお、交通状況や依頼状況で多少お時間がかかってしまうこともございますので、あらかじめご了承ください。
Q.大きなワインセラーですが、部屋を傷つけずに運び出してくれますか?
A.弊社のスタッフは引っ越し業者と同様に、しっかりとした教育のもとで搬出作業を行っております。
弊社トラックには20種類以上の養生が常備されており、傷がつきそうな箇所には入念に養生を行ってから搬出いたしますので、安心してお任せください。
Q.ワインセラーの買取は可能ですか?
A.使用年数が浅く状態が良いもので、問題なく使用できるワインセラーであれば買取できる可能性もございます。弊社には買取専門事業部があり、さまざまな品目の買取を行っております。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
ワインセラーの処分費用はいくら?
全部で6つの処分方法を見てきましたが、それぞれどのくらい費用がかかるのかも比較しておきたいですよね。
ワインセラーの処分費用を処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
家電量販店に引き取ってもらう | 4,290円〜8,099円 ※ 利用する店舗によって異なる |
指定引取場所へ持ち込む | 3,740円〜 ※ 振り込み手数料が別途必要 |
リサイクルショップに買い取ってもらう | 無料〜 ※ 出張費用がかかる場合がある |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料 + 配送料 ※ 売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・地元情報掲示板を利用する | 無料〜 ※ 遠方の場合は配送料がかかる |
不用品回収業者へ買取・回収を依頼する | 5,000円〜 ※ 利用する業者・作業内容によって異なる |
家電リサイクル法の対象であるワインセラーは、廃棄処分する場合には必ず費用がかかります。
持ち込むことで費用は抑えられるものの、お近くに店舗や引取場所がなく持ち込めない…という方もきっといらっしゃいますよね。
必ずしも費用が安ければ良いというわけではなく、ご自身の状況にあわせて、安全かつ確実な方法で無理なく処分しましょう。
ワインセラーを処分する際の注意点
ここまでワインセラーの処分方法やかかる費用について見てまいりましたが、最後に注意点についても確認しておきましょう。
売却・譲渡の前にはメンテナンスしよう
ワインセラーを売却や譲渡をする前にはできる範囲でメンテナンスしておきましょう。
売却の場合、丁寧に手入れされていたほうが査定額は高くなりますし、譲渡の場合もきれいな状態のワインセラーのほうが当然喜ばれます。
ワインセラーの手入れ方法
- 前日にコンセントを抜き、水受けの水を捨てておく
- 柔らかい布で乾拭きする
- 汚れが落ちない場合は、ぬるま湯か中性洗剤を含ませた布で拭く
- 水を含ませた布で拭き取り、乾拭きし完了
製品によっては使用できない洗剤や繊維などもありますので、必ず取扱説明書を確認した上で手入れしてください。
なお、売却する場合も譲渡する場合も、付属品が揃っていたほうが印象は良くなります。
- 保証書
- 取扱説明書
- 庫内棚
- カーボンフィルター
- 傷防止マット など
これらの付属品が手元にある場合はまとめておきましょう。
業務用のワインセラーは「家電リサイクル法」の対象外
”ワインセラーは家電リサイクル法の対象である”とお伝えしましたが、飲食店や店舗などで使用される業務用ワインセラーの場合は、家庭リサイクル法の対象外となるため注意が必要です。
- 家庭用ワインセラーを業務で使用した場合…家電リサイクル法の対象
- 業務用ワインセラーを業務で使用した場合…産業廃棄物に該当
※ 参考資料:家電4品目(家庭用機器)を使用している事業者の皆様へ|経済産業省
となり、同じ事業で使用されたワインセラーだとしても家庭用か業務用かで処分方法が異なります。
業務用ワインセラーの処分方法については業務用冷蔵庫の処分方法が参考になるかと思いますので、該当する場合はこちらをご参照ください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「ワインセラーの処分方法」について詳しく解説してまいりました。
ワインセラーは定められた法律に従い、適切な方法で処分しなければならない家電です。
記事の中ではごみとしてワインセラーを処分する方法のほか、まだ使えるワインセラーを売却・譲渡するなど有効活用する方法もご紹介しています。
処分前に一度目を通していただき、ご自身の希望にあわせた方法を選べるようにしてみてくださいね。
「手間なくお得にワインセラーを処分したい!」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でもワインセラーを含め、さまざまなジャンルの製品の買取・回収を行っています。
分別・搬出・回収など面倒な作業はすべてスタッフにお任せいただけます。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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