
ワインを適切な温度で保存できる「ワインセラー」。
一般的には飲食店や酒屋など店舗で見かけることの多いワインセラーですが、ワイン好きで自宅に設置している方も意外と多くいらっしゃいます。
そう簡単に壊れてしまうものではないものの、電化製品である以上はいつかは寿命が訪れます。
ワインセラーは、通常の冷蔵庫と同様に「家電リサイクル法」の対象であり、粗大ごみとして処分できません。じゃあどうやって処分したらいいの?と頭を悩ませてしまいますよね。
そこで今回は「ワインセラーの処分方法」について解説します。
気になる処分費用や処分の際の注意点についてもまとめて解説していきますので、処分の際はぜひ参考にしてみてくださいね。
▼この記事でわかること
- ワインセラーの処分方法
- ワインセラーを処分する際の注意点
- ワインセラーの処分にかかる費用
ワインセラーの処分方法は6通り

ワインセラーの処分方法は以下の6つです。
- メーカーや家電量販店に引き取ってもらう
- 指定引取場所へ持ち込む
- リサイクルショップや専門店で売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法のメリットやデメリットについても併せてお伝えしますので、お持ちのワインセラーの状態に注目し、処分方法をご検討ください。
①メーカーや家電量販店に引き取ってもらう
ワインセラーのメーカーや購入した店舗がわかるのなら、そちらに連絡して引き取ってもらうのが確実でしょう。
家電リサイクル法では販売したワインセラーの引取義務を販売店に定めているため、ワインセラーの製造および販売している店舗であれば、不要なワインセラーを必ず引き取ってくれます。
費用合計はお手持ちのワインセラーのメーカーや利用する店舗によって異なりますが、大まかな費用は以下のとおりです。
店舗名 | リサイクル料金 | 収集・運搬料金 |
---|---|---|
ビックカメラ | 170L以下:3,740円~5,599円 171L以上:4,730円~6,149円 | 2,200円 |
ヤマダデンキ | 170L以下:3,740円~5,599円 171L以上:4,730円~6,149円 | 2,500円 |
ヨドバシカメラ | 170L以下:3,740円~ 171L以上:4,730円~ | 550円 |
リサイクル料金や収集運搬料は必要となりますが、買い替え時だけでなく、ただ単にワインセラーを処分したいという場合にも利用できるため助かりますよね。
ただし、業務用ワインセラーは対象外となっている点には要注意です。
また、購入した店舗以外を利用する場合は引取不可になってしまったり、収集・運搬料金が通常よりも高くなってしまったりする場合も。
さらにご自宅まで回収に来てもらう場合は別途費用がかかることもありますので、利用の際には確認が必要です。
②指定引取場所へ持ち込む
事前に郵便局にある家電リサイクル券に必要事項を記入し、郵便局の窓口でリサイクル料金を支払うことで、全国にある「指定引取場所」へ直接ワインセラーを持ち込むことも可能です。
引っ越し先での処分、購入した店舗がわからないなどの場合にとても便利ですし、運搬費用がかからない分安く処分できる点が大きなメリットでしょう。
ただし、
- 業務用ワインセラーは対象外
- 事前に郵便局でリサイクル料金を支払わなければならない
- リサイクル料金の支払いには振込手数料がかかる
- ご自身でワインセラーを指定引取場所まで運ぶ必要がある
点にはご注意ください。
また施設によって利用できる日時が異なる場合がありますので、必ず各引取場所の営業日を確認してから持ち込みましょう。
③リサイクルショップや専門店で売却する
まだ購入して日が浅いワインセラーをお持ちであれば、リサイクルショップやワインセラーを専門に扱う買取業者で売却しお得に処分することも可能です。
家庭用・業務用問わず売却でき、買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」を利用すれば、自宅にいながらワインセラー手軽に処分できます。
もともとワインセラーは高価なものが多く、ワイン好きの方にとって憧れのアイテムです。
中古での需要も高く、発売から5年以内で年式が新しいものや、臭いがなく汚れのないきれいな状態のものなら問題なく買い取ってもらえるでしょう。
- SAKURA WORKS(さくら製作所)
- Lefier(ルフィエール)
- Forster Japan(フォルスタージャパン)
- deviceSTYLE(デバイスタイル)
- IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
といった人気メーカーの製品なら高価買取も期待できるので、一度査定を受けてみるのがおすすめです。
なお、一般的なリサイクルショップでもワインセラーの買取はしていますが、上記のような需要の高いワインセラーを売却するならリサイクルショップはおすすめできません。
なぜなら、リサイクルショップは数多くのジャンルを取り扱う一方で、専門性に欠ける場合が多く、相場より低く査定されてしまうケース多いためです。
少しでも高く査定してもらいたいのであれば、ワインセラーの買取実績のある業者をいくつか比較し、納得いく金額で売却できる業者へ依頼しましょう。
④フリマアプリ・ネットオークションに出品する
メルカリやラクマ、Yahoo!オークションといった大手フリマアプリやネットオークションには、172Lの大容量のものから、卓上におけるコンパクトなものまで、家庭用・業務用を問わずさまざまなワインセラーが出品されています。
買取業者とは違い、多少傷があるものや型が古くても、有名メーカーのものや性能が優れたものなら売れる可能性があります。
以下はメルカリにて実際に売られているワインセラーの一例です。
- Lefier ワインセラー C18SL ブラック:25,000円
- SLOUNGE ワインセラー ブラック 約8本収納:6,999円
- さくら製作所 ワインセラー SS46 日本製:99,800円
人気メーカーはもちろん、コンパクトでデザイン性が高いものなど数多く売られています。
フリマアプリおよびネットオークションの活用は、気軽に処分でき便利ではあるのですが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 売れた場合は配送料と手数料を負担しなければならない
- 出品から梱包、発送まですべて自分で行うため手間がかかる
- 個人間の取引となるため、思わぬトラブルやクレームにつながる可能性がある
また、やみくもに高い金額をつけてしまうと売れなかったり、売れた後にトラブルになったりする可能性もあるため、慎重な対策が必要となるでしょう。
⑤人に譲る・ジモティーを利用する
わざわざ売るようなワインセラーではないものの、ごみとして廃棄してしまうのはもったいないと感じる方もいらっしゃるかと思います。
そんなときは、親戚や友人など周囲の方に譲るか、ジモティーのような情報掲示板を利用し次の持ち主を募るのもいいかもしれません。
実際にジモティーでやり取りされるワインセラーには以下のようなものがあります。
- ワインセラー デバイススタイル WE-18W:12,000円
- ワインセラー IRIS OHYAMA PWC-331P-B 33L 12本収納:5,000円
- 16本収納ワインセラー ワインクーラー 家庭用ワインセラBCW-48:9,600円
上記のように価格を設定することも可能ですが、金銭のやり取りはしたくないということであれば無料で引き渡すことももちろん可能です。
なお、手数料は必要ありませんが、故障や汚損がある自転車を譲渡すると後々トラブルになる可能性もあります。
譲渡する際はできるだけワインセラーをきれいにし、譲った後で気持ちよく使ってもらえるようにしておきましょう。
⑥不用品回収業者へ依頼する
「近くに利用できる店舗がない」「手間なくワインセラーを処分したい!」そんなときは不用品回収業者の出番です。
不用品回収業者なら、
- 家庭用・業務用のどちらも回収可能
- 自宅にいながら手早く処分できる
- 年中無休で対応可能
- ワインセラー以外のものも引取OK
処分方法の中には”業務用のワインセラーは対象外”とする場合もありますが、不用品回収業者ならどんなワインセラーでも引き取ってもらえます。
それに加えて分別・搬出・回収といった作業はすべてスタッフにお任せできるので、手間や時間をかけずにあっという間にワインセラーの処分を完了できます。
また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てもらいたい!といったご希望にも臨機応変に対応してもらえます。
とは言っても、費用面が心配な方もいらっしゃいますよね。
そこでおすすめしたいのが「積み放題プラン」や「買取サービス」です。
積み放題プランであれば、決められた車両に載せられる分だけ不用品を処分できますし、買取サービスが利用できる業者なら、回収費用から査定金額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能になります。
利用できるサービスは業者によって異なりますので、不用品回収業者を利用の際にはこれらのサービスが利用できるか確認しておくと安心です。
不用品回収業者がいくら便利でも、初めて利用する際はどんなサービスがあるのか、費用がどのくらいなのかなどわからない点も多く、依頼をためらってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです。
お急ぎの際には少々面倒かもしれませんが、できれば2〜3社程度見積もりを取って比べてみてください。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者については以下の記事で詳しく解説しております。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ワインセラーを処分する際の注意点

ここまでワインセラーの処分方法について見てまいりましたが、ここで注意点についても確認しておきましょう。
売却・譲渡の前にはメンテナンスしよう
ワインセラーを売却や譲渡する前にはできる範囲でメンテナンスしておきましょう。
売却の場合、丁寧に手入れされていたほうが査定額は高くなりますし、譲渡の場合もきれいな状態のワインセラーのほうがもちろん喜ばれます。
ワインセラーの手入れ方法は以下を参考にしてください。
- 前日にコンセントを抜き、水受けの水を捨てておく
- 柔らかい布で乾拭きする
- 汚れが落ちない場合は、ぬるま湯か中性洗剤を含ませた布で拭く
- 水を含ませた布で拭き取り、乾拭きし完了
製品によっては使用できない洗剤や繊維などもありますので、必ず取扱説明書を確認した上で手入れしてください。
なお、売却する場合も譲渡する場合も、付属品が揃っていたほうが印象はよくなります。
- 保証書
- 取扱説明書
- 庫内棚
- カーボンフィルター
- 傷防止マット など
これらの付属品が手元にある場合はまとめておきましょう。
ワインセラーは自治体を利用し「粗大ごみ」として処分できない
「家電リサイクル法」の対象であるワインセラーは自治体を利用して処分できません。
ワインセラーは、
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これら4品目のうち冷蔵庫に該当し、自治体での粗大ごみ回収の対象外であり、処分する際にリサイクル料金を支払う必要があります。
必ず必要な費用を支払い、正しい手順で処分するようにしましょう。
業務用のワインセラーは「家電リサイクル法」の対象外
”ワインセラーは家電リサイクル法の対象である”とお伝えしましたが、飲食店や店舗などで使用される業務用ワインセラーの場合は、家庭リサイクル法の対象外となるため注意が必要です。
- 家庭用ワインセラーを業務で使用した場合…家電リサイクル法の対象
- 業務用ワインセラーを業務で使用した場合…産業廃棄物に該当
参考:家電4品目(家庭用機器)を使用している事業者の皆様へ|経済産業省
となり、同じ事業で使用されたワインセラーだとしても家庭用か業務用かで処分方法が異なります。
業務用ワインセラーの処分方法については業務用冷蔵庫の処分方法が参考になるかと思いますので、該当する場合はこちらをご参照ください。
ワインセラーの処分費用はいくら?

ワインセラーは処分する際にリサイクル料金を支払う必要があるとお伝えしましたが、その金額は、リサイクル料金+収集・運搬料金(業者により異なる)の合計です。
以下は容量別に見たワインセラーのリサイクル料金です。
容量 | リサイクル料金(税込) |
---|---|
170L以下 | 3,740円 |
171L以上 | 4,730円 |
なお、メーカー・容量によっては上記の区分の対象外となり、金額が異なります。
上記の内容を踏まえ、ワインセラーの処分費用を今回紹介した処分方法別にまとめると以下のようになります。
処分方法 | 費用目安 |
---|---|
メーカーや家電量販店に引き取ってもらう | 4,290円〜8,099円 ※利用する店舗・メーカーによって異なる |
指定引取場所へ持ち込む | 3,740円〜 ※振り込み手数料が別途必要 |
リサイクルショップや専門店で売却する | 無料〜 ※出張費用がかかる場合がある |
フリマアプリ・ネットオークションに出品する | 販売手数料+配送料 ※売上金額・配送先によって異なる |
人に譲る・ジモティーを利用する | 無料〜 ※遠方の場合は配送料がかかる |
不用品回収業者へ依頼する | 5,000円〜 ※利用する業者・作業内容によって異なる |
家電リサイクル法の対象であるワインセラーは、廃棄処分する場合には必ず費用がかかります。
持ち込むことで費用は抑えられるものの、お近くに店舗や引取場所がなく持ち込めない方もきっといらっしゃいますよね。
費用面だけで判断するのではなく、ご自身の状況に合わせて、安心して確実に手放せる方法を選択しましょう。
ワインセラーの処分時に出やすい不用品

ワインセラーの処分時に出やすいというわけではありませんが、似たような製品である冷蔵庫や冷凍庫の処分方法が知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
冷蔵庫や冷凍庫は、ワインセラーと同様に家電リサイクル法に則り、リサイクル料金や収集・運搬料金を支払い適切に処分しなければなりません。
自治体で粗大ごみとして取り扱っていませんので、処分の際はご注意ください。
冷蔵庫の処分、冷凍庫の処分をはじめ、さまざまなキッチン家電の処分について紹介しています。詳しくは以下をご参照ください。
ワインセラーの処分でよくある質問

Q.すぐにワインセラーを処分したいのですが、依頼当日に来ていただくことは可能ですか?
A.ほかのお客様との兼ね合いもございますが、名古屋市内なら最短1時間以内でお伺いできます。
日時に対しても柔軟に対応しており土日・祝日、夜中にも対応可能です。
なお、交通状況や依頼状況で多少お時間いただくこともございますので、あらかじめご了承ください。
Q.大きなワインセラーですが、部屋を傷つけずに運び出してくれますか?
A.弊社のスタッフは引っ越し業者と同様に、しっかりとした教育のもと搬出作業しております。
弊社トラックには20種類以上の養生が常備されており、傷がつきそうな箇所には入念に養生してから搬出いたしますので、安心してお任せください。
Q.ワインセラーの買取は可能ですか?
A.弊社には買取専門事業部があり、さまざまな品目を買取しております。使用年数が浅く状態がいいもので、問題なく使用できるワインセラーであれば買取できる可能性も十分にございます。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談ください。
まとめ

今回はワインセラーの処分方法について詳しく解説しました。
ワインセラーは定められた法律に従い、適切な方法で処分しなければならない家電です。
記事の中ではごみとしてワインセラーを処分する方法のほか、まだ使えるワインセラーを売却・譲渡するなど有効活用する方法も紹介しています。
処分前に一度目を通していただき、ぜひ処分時に参考にしてみてくださいね。
弊社「出張回収センター」でもワインセラーを含め、さまざまなジャンルの製品を買取・回収しています。
業務用・家庭用はもちろん、どのような大きさのワインセラーでも回収いたします。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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