自転車バッテリーの処分方法・注意点!電動自転車も一緒で捨てるには?

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「自転車バッテリーはどうやって処分するの?」
「電動アシスト自転車も一緒に捨てたい時はどうすれば良い?」
充電して繰り返し使える便利な自転車バッテリー。しかし寿命を迎えて買い替える時や、電動自転車そのものを使わなくなった際に処分に困るものです。
自転車バッテリーはリサイクルの対象となっており、普通のごみとして処分できない地域が多くあります。
この記事では、自転車バッテリーの処分方法や費用、注意点を詳しく紹介します。
適切な処分方法を把握して、安全に自転車バッテリーを手放しましょう!

自転車バッテリーは何ごみ?

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自転車バッテリーの種類は主に2種類です。

  • ニッケル水素電池
  • リチウムイオン電池

これらの電池は、経済産業省がリサイクルを義務付けている「小型二次電池」として扱われています。
小型二次電池は、普通のごみとして廃棄するのではなく、再資源化するためにリサイクルをルールとしている地域も多いです。
使用済みの自転車バッテリーを処分する際は、自治体や店舗など回収を行っている場所で適切に処分する必要があります。

自転車バッテリーは普通ごみとして処分できない

自転車バッテリーを「資源ごみ」として扱う地域がある一方で、回収不可としている自治体も少なくありません。
例えば、東大阪市や神戸市などの自治体では、自転車バッテリーは「処理困難物」に指定されています。
自転車バッテリーは発火性があり、誤って「可燃ごみ」として処分すると、火災事故に繋がる恐れがあるからです。
お住まいの地域のごみ排出ルールを確認してから処分方法を検討しましょう。

自転車バッテリーはリサイクル対象

小型二次電池である自転車バッテリーは、「資源有効利用促進法」によって再資源化が義務となっているリサイクル対象品目です。

小型二次電池製造業者事業者と小型二次電池を使用する製品の製造事業者及びそれらの輸入販売事業者に自主回収と再資源化(リサイクル)が義務づけられています。

引用:経済産業省│小型二次電池のリサイクル(資源有効利用促進法)

自転車バッテリーを含む小型二次電池からは、貴重な資源である「カドミウム」や「ニッケル」などの金属が含まれています。
取り出された希少金属は、家電製品や液晶パネルなどさまざまな物にリサイクルされるのです。

自転車バッテリーの寿命は約4年

自転車バッテリーの寿命は、充電回数が約700~900回、使用期間として約4年が目安となります。
バッテリーは使うたびに徐々に劣化するものです。
最初は容量いっぱいまで充電でき、長時間使用できますが、充電を繰り返すと次第に容量が減り、フル充電しても使用時間が短くなってしまいます。
フル充電してもすぐに電池が減ってしまうようになったら、買い替えのサインなので、早めに新しいバッテリーに交換しましょう。

自転車バッテリーの処分方法は7通り!

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自転車バッテリーの処分方法は、主に7つ挙げられます。
それぞれに、メリット・デメリットや費用面が異なるため、比較しながら検討しましょう。

処分方法メリットデメリット処分費用
一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む営業時間内であればいつでも持ち込める回収協力店を探さなければならない無料
自治体で不燃ごみ・有害ごみとして処分する費用がかからない全ての自治体で収集しているわけではない無料
自転車販売店・カー用品店に引き取ってもらう・電動自転車買い替えの際に同時に回収してもらえる
・買い取ってもらえるケースがある
全ての店舗で対応してもらえるわけではない基本無料
・郵送の場合:伝票1枚につき2,500円(税込)
家電量販店・ホームセンターに持ち込む営業時間内であればいつでも持ち込める対応店舗が限られる無料
フリマアプリ・オークションにに出品する・現金化できる
・自由に価格設定できる
・いつ売れるか分からない
・配送・梱包方法に注意
無料
※送料・利用手数料は自己負担
リサイクルショップに買い取ってもらう現金化できる状態やメーカーによっては断られる無料
不用品回収業者に依頼する・自宅まで引き取りに来てもらえる
・他の不要品も一緒に回収してもらえる
費用がかかる有料
※要お見積もり

それぞれの処分方法について、詳しく解説していきます。

一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む

自転車バッテリーは、一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込んで処分することができます。
一般社団法人JBRCは、メーカーと共同でリサイクル活動を行っている団体で、加盟している回収協力店なら自転車バッテリーを無料で引き取ってもらうことが可能です。
持ち込まれたバッテリーは、資源有効利用促進法に基づいてリサイクルされ、再利用されます。

一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む手順

一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む手順は、下記のような流れになります。

  1. BRCのホームページで回収協力店を探す
  2. 電動自転車から外し、ビニールテープで端子部分を絶縁する
  3. 自転車バッテリーのみを回収協力店に持ち込む

ただし、損傷が激しいものや膨張・水漏れしているもの、ハードケースに入っていないバッテリーは回収できないので注意が必要です。

自治体で不燃ごみ・有害ごみとして処分する

自転車バッテリーは処理困難物に指定されている地域がありますが、自治体によってはごみ集積所に出しても良いところもあります。
回収頻度は月1~2回、あるいは週1回の地域が多く、処分費用はかかりません。
自治体でのごみ区分の一例は下記の通りです。

自治体ごみ区分排出時の注意点・ルール
東京都多摩市有害ごみ重さ1kg以下の小型充電式電池のみ
東京都江東区燃やさないごみ乾電池やコイン型電池と共にひとまとめにして出す
千葉県柏市有害ごみ電動自転車本体は、サドルに「資源品」と書いて処分
愛知県名古屋市電池類乾電池やボタン電池と一括して無色透明の袋に入れて、
「プラスチック資源」の日に収集
鳥取県鳥取市乾電池・蛍光管等車やバイクの車両系バッテリー(鉛蓄電池)は対象外

愛知県名古屋市や東京都江東区のように、電池類のみをごみ袋に入れて処分できる自治体もあります。他のごみと見分けがつくように、自治体指定のごみ袋に入れることを徹底しましょう。
暑い季節だと、外に置いておくだけでも発火してしまう危険があるため、端子部分をテープで保護して絶縁処理する必要があります。

自転車販売店・カー用品店に引き取ってもらう

自転車バッテリーは、自転車販売店やカー用品店に引き取りを依頼することもできます。買い替えのついでに引き取ってもらうのに便利な方法です。
サイクルベースあさひやオートバックスでは、電動自転車も一緒に処分する場合や同じメーカーを取り扱っている場合に限り、引き取りを依頼できます。
サイクルベースあさひで自転車バッテリーの引き取りを依頼する手順は下記の通りです。

  1. 店舗に電話または直接訪問して、引き取りが可能か確認する
  2. 電動自転車とバッテリーを店舗に持ち込む
  3. 店舗で査定を受け、買い取り手続きを進める

自転車バッテリーのみの引き取りに対応しているかどうかは店舗に確認する必要があります。

ヤマハやブリヂストン・パナソニックの自転車バッテリーの処分方法

ヤマハは、PAS取扱店に相談し、リサイクルを依頼することが可能です。
一部のオンラインショップでは、ヤマハの自転車バッテリーを購入した人に限り、無料回収サービスを提供しています。
ブリヂストン・パナソニックは、一般社団法人JBRCの加盟店舗に持ち込んでリサイクルするか、メーカーのお客様相談窓口で相談しましょう。

参照:PASバッテリー回収(リサイクル)サービスについて

自転車バッテリーの郵送引き取りサービス

直接店舗へバッテリーを持ち込めない場合には、郵送で引き取りを依頼できるサービスもあります。
バッテリーストア.comでは、ヤマハ・ブリヂストン・パナソニックなどの自転車バッテリーの有料引き取りを行っています。

  1. Webサイトから回収伝票を購入
  2. 伝票に必要事項を記入
  3. 近くの佐川急便営業所へ電話で集荷依頼
  4. 回収伝票を箱に貼りドライバーへ渡す

対応品目は、使用済み電動アシスト自転車用リチウムバッテリーのみです。
費用は、回収伝票1枚につき2,500円かかります。複数の自転車バッテリーを処分したい場合は、その分回収伝票が必要になるため注意しましょう。

家電量販店・ホームセンターに持ち込む

家電量販店やホームセンターなど、JBRCの回収協力店の加盟店舗なら、使用済みの自転車バッテリーを持ち込む事ができます。
ビックカメラでは、自転車バッテリーを対象店舗へ持ち込みリサイクルすることが可能で、処分費用は無料です。
持ち込む際は、下記の手順で準備しましょう。

  1. 自転車バッテリーに傷や膨らみ・液漏れなどがないか確認する
  2. 使用済みの自転車バッテリーの端子部分をテープで絶縁する
  3. 自転車バッテリーの回収を行っているか店舗へ確認する
  4. 店舗へ自転車バッテリーを持ち込み、レジで引き取ってもらう

ビックカメラでは、変形・破損・膨張しているバッテリーや、解体されているバッテリーは回収できません。
また、ニッケル水素電池・リチウムイオン電池・ニカド電池以外のものは回収できないので注意しましょう。

フリマアプリ・オークションに出品する

自転車バッテリーはフリマアプリやオークションに出品して売却することが可能です。
まだ使用できる状態であれば、必要な人に譲ることでリユースに貢献しましょう。いつ売れるか分からない点がデメリットですが、現金化できる点がメリットです。
売れている自転車バッテリーの特徴は下記の通りです。

  • 汚れや傷が少ないもの
  • バッテリーの容量に余裕があるもの
  • 人気メーカー(ヤマハ、ブリヂストン、パナソニックなど)

実際にメルカリで取引が成立している中古自転車バッテリーは下記のような商品です。

  • ヤマハ 電動アシスト自転車 充電器:7,000円
  • ブリヂストン 電動自転車用バッテリー本体+充電器:9,500円
  • パナソニック リチウムイオンバッテリー:25,000円

いずれも送料込みの価格設定で、出品から3日以内に売れています。
商品の状態が分かるように、使用期間や残量の目安となるランプの点灯などを説明文や写真で掲載すると良いでしょう。

自転車バッテリーを出品する際の注意点

フリマアプリやオークションでは、何でも出品できるわけではなく、法令に抵触する危険物は出品できません。
自転車バッテリーに関しては「膨張しているもの」「破損が見られるもの」「非純正のもの」は出品禁止物となっています。
また、自転車バッテリー単体は危険物として取り扱うため、航空輸送ができません。そのため、北海道・沖縄・離島などの地域によっては取引が難しいケースも考えられます。

自転車バッテリーの梱包・配送時の注意点

自転車バッテリーを梱包する際は下記の手順で行いましょう。

  1. 自転車バッテリーのクリップ部分を緩衝材で包む
  2. 端子を絶縁処理する
  3. 配送中の摩擦防止のために箱にガムテープで固定する
  4. 商品名を記載する

ヤマト運輸を利用する際は、伝票に電池の種類(ニッケル水素電池・リチウムイオン電池)を明記することがルールとなっています。

リサイクルショップに買い取ってもらう

家電や家具などの日用品を買い取るリサイクルショップでは、自転車バッテリーを買い取ってもらえる場合があります。
リサイクルショップの買取対象品は店舗によって異なるため、ホームページや店頭で確認しましょう。
自転車バッテリーの買い取りの基準として、主に下記のような項目が挙げられます。

  • 未開封品
  • 取扱説明書が揃っている
  • 汚れや破損がないもの
  • 購入後2年以内の商品
  • 電池残量の多い状態のもの

査定額がつくものは、中古品でも需要があることが前提なので、定番のメーカーであれば、引き取ってもらえる可能性が高いです。
買い取りを依頼する際は、自転車バッテリーの品番や保証書があるとスムーズに査定が進みます。自転車バッテリーの品番は、充電器本体の裏側を確認しましょう。
また、サビや汚れを綺麗に拭き取っておくことで、査定額がアップしやすいです。

不用品買取専門業者なら、電動自転車の買い取りも可能

自転車バッテリーだけでなく、電動自転車や自転車ライトなどもまとめて処分したい場合は、不用品買取の専門業者に依頼することをおすすめします。故障している電動自転車や使用済みの自転車バッテリーでも、パーツを買い取ってリユースするため、現金化しやすいです。
不用品を店頭まで運搬するのが難しい人は、自宅までスタッフが来てくれる出張買取を申し込みましょう。
Webや電話で無料査定を依頼するだけなので、負担なく手放せます。

不用品回収業者に依頼する

  • 電動自転車も一緒に処分したい
  • 回収協力店が近くにない
  • 忙しくて処分に時間がかけられない
  • 自転車バッテリーの絶縁処理が面倒

このようなケースでお困りであれば、不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。自宅の不用品をまとめて回収しに来てくれるので、時間も手間もかからず効率的に処分できます。
不用品回収業者に依頼する流れは下記のとおりです。

  1. 電話・Webサイトから見積もりを依頼する
  2. 費用を確認する
  3. 希望回収日時を伝える
  4. 自宅までスタッフが回収に伺う
  5. 不用品を引き渡し、費用を支払う

不用品回収の費用相場は1点あたり約3,000~5,000円です。
電動自転車やその他の不用品を一緒に回収してほしい場合は、トラックに積み放題のプランを選ぶと割安になることがあります。
まずは、無料見積もりで相談してみましょう。

電動自転車も同時に処分可能

不用品回収業者であれば、自転車バッテリーだけでなく電動自転車やタイヤなども同時に処分してもらうことが可能です。
自治体で処理困難物に指定されているものは、個別に引き取りを依頼しなければならず、すぐに処分することが難しいですよね。
不用品回収業者であれば、パンクして押し引きできない自転車や壊れたハンドル・自転車ライトなども全て回収してくれます。

年中無休で自宅まで回収に来てくれる

不用品回収業者は、年間を通して毎日営業しているところも多く、自宅まで回収に来てくれるため、気軽に処分できます。
部屋やベランダからの運び出しや、トラックへの積み込みまで全て任せられるので安心です。
また、夜間や早朝など他の店舗が営業していない時間帯も対応可能なので、なかなか時間が確保できない人でも利用できます。

悪質業者に注意してください!

不用品回収業者を選ぶ際は、悪質な業者の特徴を事前に把握することが大切です。

  • 見積もり依頼に応じてくれない
  • 見積もりの内訳が曖昧
  • 会社概要が明記されていない
  • 「無料回収」を謳っている
  • 依頼していないのに突然訪問してくる

上記のような業者に依頼してしまうと、自転車バッテリーを適切に処分してくれないだけでなく、高額な費用を請求をされる恐れがあります。
トラブルに巻き込まれないためにも、複数社に見積もりを依頼すると安心です。

自転車バッテリーを処分する際の注意点

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ここでは自転車バッテリーを処分する際に気を付けるべきポイントを解説します。

自転車の放置は条例・法律違反となる

電動自転車を含む全ての自転車は「自転車法」や「道路交通法」によって放置が禁止されています。
放置自転車は、歩行者や緊急車両の通行を妨げるだけでなく、地域の景観を損なう原因にもなります。
自転車バッテリーや自転車の処分が面倒だからといって道端に放置すると、真似をする人が増えやすいです。
放置自転車が増えると、高齢者や小さい子どもがケガをする危険もあるため、ルールを守って適切に処分しましょう。

処分する前に絶縁処理をする

自転車バッテリーは、自治体での処分や、フリマアプリや引き取り業者に郵送する際に、必ず絶縁処理を行いましょう。
他の電池や金属類と接触することで発火する危険があるため、セロハンテープやガムテープで端子を覆ってください。
また、希硫酸を含むバイクの開放型バッテリーの場合は、倒れると液漏れしてしまうため、ビニール袋に入れる必要があります。

電動自転車と一緒に処分できない

電動自転車と自転車バッテリーはそれぞれごみ分別のルールが異なるため、まとめて自治体で処分できません。
多くの自治体では、電動自転車は「粗大ごみ」として処分可能です。
自治体で事前に予約を申し込み、粗大ごみ処理手数料を支払って、指定の日時に玄関前まで排出します。
自転車を処分する際は、防犯登録の抹消手続きが必要です。手続きは、自転車を購入した店舗または警察署で行いましょう。

自転車バッテリーの不用品回収まとめ

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自転車バッテリーの処分方法は下記の7通りです。

  1. 一般社団法人JBRCの回収協力店に持ち込む
  2. 自治体で不燃ごみ・有害ごみとして処分する
  3. 自転車販売店・カー用品店に引き取ってもらう
  4. 家電量販店・ホームセンターに持ち込む
  5. フリマアプリ・オークションに出品する
  6. リサイクルショップに買い取ってもらう
  7. 不用品回収業者に依頼する

自転車バッテリーは電動アシスト自転車とは分別して処分が必要な小型二次電池です。リサイクルが義務付けられており、販売店やJBRC回収協力店で無料回収しているだけでなく、自治体で「不燃ごみ」「有害ごみ」として処分できます。
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