- 出張回収センターは創業15年、延べ332,400件以上の出張回収・買取実績を持っています。
- 不用品回収のプロが不用品の回収から解体、リユース・リサイクルに関するお役立ち情報を紹介しています。
日本特有の「間仕切り建具」として発達してきた襖(ふすま)や障子ですが、現代では洋室が主流となってきたことで和室の減少と共に襖・障子が使われる数も減少しています。
古い団地や日本家屋などにはまだ和室がある家は多いですが、押し入れの襖を取りはらってワークスペースにしたり、襖や障子を撤去し和室をつなげて一部屋にするなど、空間を広く使うために敢えて襖を使わないという方も多くいらっしゃるようです。
今回のコラムでは、不要になった際、意外と処分するのが難しい襖・障子のさまざまな処分方法をご紹介しますので、処分をお考えの方は、是非参考にしてみてください。
▼こちらのコラムもおすすめです▼
目次
そもそも処分を考えている自分の家の間仕切りが襖なのか障子なのか、はっきりとその区別を説明できる方は少ないのではないでしょうか?
廃棄する際には襖・障子は同じ扱いにされることがほとんどですが、その違いは以下のようになっています。
木材などで作られた格子状の組子に和紙や布を何度も貼って仕上げ、引手(襖の開閉の際に手をかける部分)をつけて間仕切りにしたものが襖と呼ばれます。
何度も和紙や布を重ねて貼っていることから保温性に優れており、透けないことから押し入れの引き戸や部屋の仕切りとして利用されています。
襖には、「本襖」「戸襖」「量産襖」といった種類があります。
補修紙、茶チリ紙、ふすま紙など、何種類もの紙を貼り重ねて作られる襖です。
何度も張り替えることが可能で、枠が歪みにくく耐久性があるのが特徴ですが、そのぶん購入時の価格が高価なものが多いです。
補修の際は枠や引手を外し、和紙をそのまま貼り重ねていくことが多いですが、剥がして補修することもできます。
組子にベニヤ板を貼ったものを下地にしてできている引き戸で、洋室と和室を仕切るために使用されるのが戸襖(とぶすま)です。
洋室と和室それぞれの雰囲気に合わせ、和室側は襖紙、洋室側は木材や壁紙などが貼られて作られており、現代の住居によく用いられています。
木材を使用していることから頑丈な造りをしていますが、襖部分(和紙を貼った部分)が傷んだ場合は貼り重ねていくしかなく、また素材が異なるものを両面に貼り合わせていることから、反りやすいという欠点があります。
発泡スチロールやプラスチック、段ボールなどを下地にして作られた襖です。
簡易な造りをしているため量産可能で扱いやすく、安価で手に入るのが特徴ですが、そのぶん、耐久性が低いため、何度も和紙を貼りかえることができないというデメリットもあります。
補修する場合は枠は外さずそのまま貼り重ねていきます。
木材などで作られた格子の片方の面に薄い和紙や障子紙を貼ったものが障子と呼ばれます。
和紙や布を何度も重ねることで光を透かさない襖と違い、薄い障子紙を1枚しか貼らないことによって採光ができるという点が大きな特徴となっています。
薄い和紙や障子紙を使用することから開閉時に破れやすいので、張り替えることを前提とした水で落ちる糊を使用し、何度も張り替えることが可能です。
格子が模様になっているものや、模様が印刷された障子紙が販売されているため、襖とは違った楽しみ方ができます。
襖と障子の違いをご説明したところで、ここからは、具体的に襖・障子を処分する方法をご紹介していきます。
襖・障子を処分する方法は以下の7つです!
襖や障子はそれぞれの家に合ったサイズがあるため、不要になったものは捨てるしかないと思われがちですが、ものによっては売却できることもあります。
また、廃棄の際は粗大ごみとして捨てるのが一般的ですが、地域によっては襖や障子が「建具」として扱われ、粗大ごみとして処分できないことも。
襖や障子を売却する方法や、粗大ごみとして襖や障子を処分する方法、粗大ごみとして処分できない場合の処分方法など、それぞれ詳しくお伝えしていきます。
処分しようとしている襖や障子が歴史的に価値のあるアンティークのものであれば、古材・建具買取専門店で買い取ってもらえることがあります。
古材・建具買取専門店で買い取ってもらえれば廃棄費用をかけることなく、かつお金を手にすることが出来て、お得に襖や障子を処分することが可能です。
車がなく襖や障子を持ち運ぶのが難しい場合や、お近くに古材・建具買取専門店がない場合は、出張買取を行っている店舗に依頼すれば家にいながら査定を受けることができます。
古材・建具買取専門店でも、襖・障子は買取対象外となっている場合もあり、また、古いだけの襖や障子であったり、汚れや傷みの激しいものは買取不可になることもあるため注意が必要です。
リサイクルショップで買い取ってもらえなかった場合や査定金額に納得がいかなかった場合は、フリマアプリやネットオークションを利用してみるという方法もあります。
有名なフリマアプリ・ネットオークションには以下があります。
使用感があったり傷みのある襖・障子の場合はかなり安く出品しても売れないことが多いですが、こちらも新品に近いものや、デザインがレトロなアンティークの襖・障子であれば高額で売却できることもあります。
または襖本体は売却できなくても、襖から取り外した引き手などのパーツが売却できることもあります。
需要がなさそうに感じるものでも、店舗のディスプレイ用や観賞用インテリアなどとして意外なものが購入されていたりするので、出品してみる価値はあるでしょう。
出品の際はサイズや使用期間、状態などを必ず詳細に記載して商品発送後のトラブルを防止します。
また、売却できた場合は手数料がかかる点と、襖・障子はサイズが大きいものなので送料が高額になる点にも注意が必要です。
出品額を決める際は手数料・送料がどのくらいかかるか調べたうえで、マイナスにならない金額で出品するようにしましょう。
出品したとしてもすぐに売れるとは限らないため、売れるまでの間はずっと不要な襖・障子を持ち続けていなければならないというデメリットもあり、急ぎの場合には向いていない手段となっています。
長く使っていたので売れないが、まだきれいで捨てるにはもったいない襖や障子をお持ちでしたら、人に譲って使ってもらうという方法もあります。
今まで家で使用していて歴史や愛着のある襖・障子を捨てるのではなく必要としている人に譲り、また別の家で使用してもらえれば嬉しいですよね。
人に襖や障子を譲る場合は、必ずサイズの確認をしてもらいましょう。
襖・障子の状態が相手が思っていたより悪かったり、サイズが違っていた場合、譲る際、また譲った後になって要る要らないのトラブルになることも考えられます。
できれば写真などで確認してもらうのではなく、譲る前に一度、実際の襖・障子の状態・サイズを併せて確認してもらうのがベストです。
それが難しい場合は、ホコリを取り除く、汚れを拭き取っておく、また障子紙の張替えをしておくなどできる限りのメンテナンスをしてから渡すようにしてトラブルを防ぎましょう。
また、友人・知人に譲る人がいなかった場合は、ジモティーを利用して襖や障子の譲り先を探すこともできます。
ジモティーとは、クラシファイドサービスと呼ばれる、不用品を「譲りたい」「譲ってもらいたい」人が無料で利用できる掲示板です。
ジモティーのメリットは、なんといっても手数料がかからないことです。
取引は無償の場合が多いですが、価格をつけることもでき、玄関先や最寄り駅などを受け渡し場所に設定した場合、送料がかからず梱包の手間がないという点も大きなメリットです。
上記したように便利なジモティーですが、受け渡し場所や日時をすべて自分たちで決めることになっているという点から、トラブルがあった場合の対応についても自分たちで行わなければならない、というデメリットもあります。
トラブルを防ぐために、ジモティーを利用する場合もサイズが合っているかどうかの確認を必ず行い、きれいにメンテナンスをしてから相手に渡すようにしましょう。
すぐに譲り手が現れるとも限らないため、フリマアプリ・ネットオークションと同じく、急ぎで処分したい場合には向いていない方法となっています。
襖や障子、また畳を販売する業者の中には、有料で襖や障子を回収してくれるサービスを行っている業者もあります。
費用は業者によって異なりますが、新しい襖や障子を購入し、搬入するのと同時に古い襖や障子を回収してくれるので、買い替えの場合は大変便利な手段です。
新しい襖や障子を買ったときだけ利用できる手段で、廃棄のみの場合対応していないというところがほとんどですが、店舗によっては対応してくれることもありますので、お近くに店舗がある場合は一度問い合わせしてみるのもいいでしょう。
売却できない、不要になった襖や障子を、自治体の粗大ごみ回収で処分する方法もあります。
襖や障子のようなサイズの大きな不用品を処分するというと、自治体の粗大ごみ回収を利用するのが一般的ですが、襖や障子の場合、自治体によっては「建具」に分類され、粗大ごみ回収できない場合がありますので注意が必要です。
お住まいの自治体で襖や障子を粗大ごみで収集可能か調べるには、各自治体のホームページの品目一覧などを参考にしてみてください。
今回は名古屋市を例に、粗大ごみの収集方法をご説明します。
名古屋市の場合、襖や障子1枚の処分費用は250円(※粗大ごみ手数料のめやすに「建具」として表記あり。サイズによっては変動する可能性があるため要確認)となっていました。
処分する襖や障子が数枚であれば数百円程度で処分ができ、費用は他の方法と比べてかからない方法ですが、
といったデメリットもあります。
急ぎの場合は、車が用意できる方であれば、自分で処理施設へ搬入することも可能です。
ごみが発生する区の環境事業所で受付を行い、その後の搬入から、襖や障子の積み下ろしも自分で行います。
計量を行い、10kgまでごとに200円の処理手数料を現金で支払うこととなります。
自分で搬入すれば回収日を待たず処分でき、費用も少額ですが、車を用意しなければならないという点、受付から搬入まで全て自分で行う必要があり、手間がかかるという点は個別回収と同じとなっています。
▼粗大ごみの捨て方について詳しくはこちら▼
かさばる粗大ごみの正しい捨て方!持ち運べないものはどう処分する?
襖や障子が建具として「産業廃棄物」に分類されてしまい、粗大ごみで収集されない地域にお住まいの場合は、
という手段をとる必要がありますが、そのほか「自分で襖や障子を解体して一般ごみと一緒に処分する」という方法もあります。
もともとDIYが趣味、という方なら工具を用意する必要もないので気軽に作業ができますし、自分で解体すれば費用がかからないのが大きなメリットといえるでしょう。
量産襖のような簡素な造りのものであれば比較的簡単に解体できますが、本襖のように何度も和紙や布を重ねてあったり、釘を使用しているものは解体するのが難しくなります。
作業するスペースを確保でき、時間と手間がかかってもいい、ということでしたら一度チャレンジしてみてもいいかもしれません。
襖と障子を解体する際にあると便利な道具は以下の通りです。
ダンボールやビニールシートは解体の際に、襖や障子の下に敷いて使用します。
そのほか、軍手やビニールひもなどは100均でも揃えられますが、ノコギリや釘抜きなどはホームセンターでしっかりした造りのものを購入した場合、数千円程度出費が必要になることもあります。
必要な道具を揃えずに無理やり解体した場合、ケガをしたり周りの壁や床を傷つけてしまうなど、思わぬトラブルを引き起こす可能性も考えられるため、しっかりと準備をしてから作業を始めてください。
また、解体の際に騒音が発生してご近所トラブルになることもあるので、作業する時間帯や、作業時に出る騒音に配慮しつつ作業を行うようにしましょう。
小さく解体した襖・障子は一般ごみとして出すことが出来ます。
釘は分別して不燃ごみとして、ふすま紙、障子紙や中の木材は可燃ごみとして収集してもらいましょう。
指定のごみ袋に入れて通常の一般ごみの日に出せば、問題なく収集してもらえます。
これまでいくつか襖・障子の処分方法についてお伝えしてきましたが、
上記のようなお悩みがありましたら不用品回収業者に依頼する方法がおすすめです。
自治体で襖や障子を粗大ごみに出せた場合、もしくは解体して一般ごみと一緒に処分できた場合は、費用は安く済むものの、
・・・といった「手間と時間」がかかる点がネックでした。
その点も、不用品回収業者へ依頼すれば解決します!
解体を途中であきらめてしまった襖や障子であっても、重たい本襖でも、障子の枚数が何枚あっても不用品回収業者のスタッフが全て運び出してくれます。
即日対応が可能な業者であれば、依頼したその日に襖や障子、そのほかの不用品を運び出してもらえ、すぐにお家をスッキリさせることができますよ。
もちろん襖や障子1枚からでも回収は可能ですが、もし他にも不用品があるなら一緒に回収を依頼すると1点にかかる費用を抑えることが出来ますし、買取もしてくれる業者を選べばごみだと思っていた不用品に値が付くこともあるため、結果的にお得に襖や障子の処分ができるかもしれません。
便利な不用品回収業者ですが、残念ながら悪徳業者も存在しているため注意が必要です。
トラックで町を巡り、無料回収を呼びかける業者や、空き地での無料回収を呼びかけるチラシを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
業者選びも面倒だし、せっかく近くまで来てくれているし、今すぐ無料で回収してもらおう!と思ってしまいがちですが、ちょっと待ってください!
その業者は、資格を持った正規の業者でしょうか?
数多くある不用品回収業者からちゃんとした業者を選ぶのは大変ですが、適当に業者選びをすると
といった被害にあう可能性があります。
今からご紹介する点を意識して、慎重に業者選びを行ってみてください。
まず業者が資格を持っているか確認しましょう!
不用品回収を行ったり、不用品を買い取る・売るという場合には以下の資格が必要になります。
一般廃棄物収集運搬業許可 | 一般家庭から家具や家電、ゴミなどを回収する場合に必要 |
産業廃棄物収集運搬業許可 | 法人からゴミを回収する場合に必要 |
古物商の許可 | 回収した不用品を売ったり、リサイクル品の買い取りをする場合に必要 |
ホームページ上の「会社概要」のページの中に、「許認可」や「取得許可番号」などという項目で書かれていることが多いです。
上記の資格は不用品の回収や処分をしている業者であれば必ず持っている資格なので、それらの資格を取得している業者であれば安心して依頼することができます。
また、複数の業者から見積もりをとって料金の相場を確認し、利用しようとしているプランが自分の処分する荷物量に合っているかどうかを確認することも大切です。
見積もりを提示された際は、追加料金が発生しないか、または追加料金が出る場合の条件などを確認し、回収当日のトラブルを防止します。
見積もりに記載される項目には、
などがあり、この項目や費用がざっくりとしか書かれていない場合、作業後に追加で費用を請求される場合も。
項目を一つ一つ確認して、不明瞭な点がないようにしておきましょう。
せっかく不用品を処分しようとしたのに、トラブルに巻き込まれてしまっては元も子もありません。
お伝えしてきた点を確認しつつ、優良な不用品回収業者に依頼して確実に、正規の価格で不用品を処分してくださいね。
▼業者選びについて詳しく知りたい方はこちら▼
襖や障子を処分する方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
今回ご紹介した、襖や障子を処分する方法は7つありました。
和室が減ってきたことから数が減りつつある襖や障子ですが、まだ新しかったり、歴史あるアンティークの襖・障子は観賞用インテリアとしての価値が高いため、高額で売却できることがあります。
実家のお片付けで出た襖や障子など、古いものでも状態が良ければ値段がつく場合がありますので、すぐに捨ててしまうのではなく、一度古材・建具買取専門店で査定を受けたりフリマアプリ・ネットオークションに出品してみるのがおすすめです。
売却や譲渡ができなかった襖や障子は、多くの自治体では粗大ごみとして処分ができますが、地域によっては「建具」として扱われることから粗大ごみに出せないこともあります。
その場合は畳や襖や障子を取り扱う専門の業者に回収を依頼したり、自分で襖や障子を解体するという方法をご紹介しましたが、それらの方法には襖や障子の買い替えが必要という条件があったり、解体・分別・ごみ出しの手間や時間がかかるといったデメリットがありました。
手間や時間をかけず襖や障子を処分したい、ということであれば不用品回収業者に依頼するのがおすすめです!
襖や障子が何枚あっても回収してもらえるうえ、他の不用品もまとめて処分でき、即日対応可能な業者であればその日のうちにかさばる襖や障子を処分できて便利です。
一人暮らしで襖や障子などを持ち運ぶのが難しい、という方や遠方の実家のお片付けにお悩みの方はぜひ、利用を検討してみてはいかがでしょうか?
今回の記事を参考に、実家のお片付けや模様替え、リフォームなどで不要になりがちな襖や障子をぜひお得に処分してみてくださいね!
出張買取センターでも襖や障子をはじめとした不用品の回収・買取を行っています。
襖や障子の処分にお困りでしたら、ぜひ一度ご相談ください!
回収内容についてお教えください。詳しくご記入いただくほど、精度の高いお見積もりが可能です!
不明点等はスタッフが丁寧に確認いたしますので、まずは分かる範囲でお気軽にご記入ください。