
ファッションの分野でも人気のある「古着」。
衣服の平均寿命は3〜5年程度と言われていますが、大切に保管すれば長年着用し続けることも可能です。
そのため、気付いたら20年以上タンスの肥やしになっている…というケースも多く、処分方法をご存知ない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「古着の処分方法」について紹介していきます。
古着は何も考えずにごみとして廃棄してしまうのは非常にもったいないです。古着をリサイクルする方法やお得に手放す方法、処分の際の注意点まで役立つ情報をまとめて解説しますので、
この記事を参考にお手持ちの古着を有効活用し、暮らしに役立てましょう!
▼この記事でわかること
- 古着の処分方法
- 古着を処分する際の注意点
古着の処分方法は7通り

それでは早速古着の処分方法について見ていきましょう。
古着の処分方法として挙げられるのは以下の7つです。
- リサイクルショップや古着屋で売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 支援団体に寄付する
- 店舗の回収ボックスを利用する
- 自治体を利用し処分する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法のメリットやデメリットについても併せてお伝えしますので、お持ちの古着の状態に注目し、処分方法を検討しましょう。
①リサイクルショップや古着屋で売却する
古着の処分方法としてまずおすすめしたいのが、リサイクルショップや古着屋にて「売却」することです。
買い取ってもらえればもちろん処分費用は無料ですし、「出張買取」「宅配買取」を利用すれば、自宅いながら手軽に古着を手放せます。
売却する前には必ず一度洗濯し、可能ならアイロンまで掛けておくと印象がよくなりますので必ず済ませておきましょう。
なお、リサイクルショップによっては、古着の買取に特化していない場合もあり、本来なら価値のあるブランド服であっても適正価格で買い取ってもらえない可能性もあるのでご注意ください。
もしもブランド品を売りたいと考えている場合は、専門知識のある以下のような古着買取店で査定してもらうのがおすすめです。
古着に特化した買取店であれば、リサイクルショップとは異なり、ブランド知識も豊富にありますし、古着買取店であればハイブランド品に限らず、ファストファッションやノーブランド品でさえもお金に換えられるはずです。
ただし、よほど状態の良いものかハイブランドでないと高額査定は難しいかもしれません。
少しでも高く売りたい、値段を交渉したいということであれば別の処分方法を検討しましょう。
②フリマアプリ・ネットオークションに出品する
リサイクルショップや古着屋では満足いく査定額にならなかった方におすすめなのが、フリマアプリやネットオークションの活用です。
メルカリやラクマ、Yahoo!オークションといった大手フリマアプリやネットオークションには、人気ブランドの古着から、海外から買い付けた奇抜なデザインのものやノーブランドのものまで、さまざまな古着が出品されています。
リサイクルショップや古着屋では値段がつかなかった古着でも、フリマアプリやネットオークションであれば売却できる可能性があります。
フリマアプリやネットオークションの大きなメリットは、多少傷があるものや型が古くても、人気ブランドのものや性能が優れたものなら売れる点と、自分の好きな価格で売れる点です。
無料で引き取ってもらうしかなかった古着でも、想像よりもずっと高く売れた!といったケースもありますので、どんな状態のものでも一度出品してみてもいいかもしれません。
出品する手順は以下を参考にしてください。
- 事前に古着の相場を調べた上で、販売価格を決定する
- 購入からどれくらい経過・使用しているのか、商品説明をわかりやすく書く
- 古着の商品画像を自分で撮影し、商品ページに掲載する
- 自宅からの運び出しと発送手続き
なお、基本的に配送料はこちら持ちです。
販売額を設定する際は送料や手数料をあらかじめ計算しておき、損にならないように価格設定するようにしましょう。
フリマアプリやネットオークションは気軽にいらない古着を処分できて便利ではありますが、その反面、下記のようなデメリットもあるため注意が必要です。
- 出品から梱包、発送まですべて自分で行うため手間がかかる
- 売れた場合は手数料もかかる
- 古着の状態によっては後々トラブルに発展する可能性がある
そのほか、出品したからといってすぐに売れるわけではないというデメリットもあります。大量の古着があり、ひとつひとつ手間や時間をかけられないという方は別の手段を検討したほうがいいかもしれません。
③人に譲る・ジモティーを利用する
わざわざ売るほどではないけれど、目立った汚れやシミのない古着なら、欲しがっている方を探して譲渡するのも古着を活用する方法としておすすめです。
知人や友人など周囲の方はもちろん、ジモティーのような地域の掲示板であれば、直接引き取りに来られる近隣の人を中心に相手を探せるので、梱包や配送の手間も省け、処分費用もかからず無料で古着を手放せます。
ただし、無償とは言え人に手渡すものである以上は、どれだけ使用したものなのか伝え、マナーとしてきれいに洗濯・アイロン掛けなどをしておく必要はあります。
必ず譲渡前に現物を見て確認してもらい、それでも譲ってほしいと言われた場合にのみ譲るのが安心です。
④支援団体に寄付する
ボランティア団体やNPO団体などへ寄付するのも、いらない古着を無料で手放せ、有効活用できる方法のひとつです。
発展途上国や被災地域への物資支援として、物品募集している団体が世の中には数多くあります。
世界には満足に衣服が揃っていない中で、必死で暮らしている人々も多いです。日本では需要がなく買取・回収ができない古着でも、海外や貧困国に目を向けると実は多くの需要があるのです。
電圧の違いがあるため、電化製品の場合は発展途上国にそのままの形で寄付することは多くないのですが、古着であればそのまま現地に送ることが可能です。
また現地への輸送が難しい場合は、寄付品の売却による売上からワクチン支援団体(認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会)を通じて、ワクチンにて現地にお届けしています。
なお、無料で手放せるとはお伝えしましたが、基本的に送料はこちらで負担する形となりますので、遠方の団体に寄付する場合にはいくらかかるのか確認しておく必要があるでしょう。
弊社でも「ユースマイル」という世界の恵まれない人達に寄付する取り組みをしています。ご興味のある方はぜひ一度ご覧になってみてくださいね。
⑤店舗の回収ボックスを利用する
売却や譲渡のほかにも古着を有効活用する方法はあります。
ユニクロやH&Mといったアパレルブランドでは、店舗に設置された古着回収ボックスに古着を持ち込むことで、リユース・リサイクルできるとご存知ですか?
売れるようなものではなかったとしても、リサイクルすることでお持ちの古着を資源として有効活用できる素晴らしい取り組みです。
さまざまなブランドで回収ボックスが設置されているので、該当するブランドに立ち寄る際には古着を持っていくと良いでしょう。
以下に、古着回収が利用できるブランドをいくつか紹介します。
店舗名 | 回収条件 | 回収場所 |
---|---|---|
ユニクロ・GU | 自社製品のみ ※事前に洗濯を推奨している | 店舗内 |
無印良品 | 自社製品のみ ※下着は回収不可 | 店舗内 |
H&M | ブランドを問わず回収可能 | 店舗内 |
GOLDWIN | ブランドを問わず回収可能 | レジ ※ 一部店舗では対応不可 |
ZARA | ZARA以外のブランドも回収対応 | 店舗内 |
Patagonia | 自社製品のみ | 店舗内 流通センターに送付 |
見ていただくとわかるとおり、自社製品のみ取り扱う店舗が多く、各店舗によって回収条件や回収場所が異なる場合があります。利用する際はあらかじめ確認しておくと安心でしょう。
⑥自治体を利用し処分する
売却や譲渡するほどの状態でない場合や、ブランド製品でない場合は「資源ごみ」あるいは「可燃ごみ」として処分するしかありません。
以下は各自治体の古着の分別区分です。
自治体名 | 分別区分 | 備考 |
---|---|---|
愛知県名古屋市 | – | 集団資源回収・リサイクルステーションなどへ 利用できない場合は可燃ごみへ |
東京都新宿区 | 燃やすごみ | 可能なら集団回収を利用 |
大阪府大阪市 | 古紙・衣類 | 下着類も回収可能 ※見えないよう工夫し普通ごみとしても排出可能 |
福岡県福岡市 | 燃えるごみ | 地域集団回収やリサイクルボックスで「布」として回収している場合もあり |
このように、地域によって分別区分や回収方法が異なりますので、まずはお住まいの自治体にて確認しましょう。
それぞれの手順については以下を参考にしてください。
資源ごみとして処分する場合
資源ごみの分別方法については自治体によって条件が異なりますが、一般的に、汚れや傷みがひどくなく、少々のシミや破れ、ボタンが取れている程度であれば「資源ごみ」として処分可能です
資源ごみは、多くの地域で「集団資源回収」しており、古着をはじめ、家庭から出る新聞(折込チラシ)・雑誌・段ボール・布類などは地域の集団資源回収に出すことが推奨されています。
以下に、名古屋市の場合の集団資源回収の方式をご紹介いたします。
回収方式 | 運営 | 回収日 | 回収品目 |
---|---|---|---|
一般の集団資源回収方式 | 子ども会、町内会などの地域住民団体 | 団体が決めた日 | 紙類、衣類・布類、びん類、缶類など、団体が決めた品目 |
学区協議会方式 | 小学校区の単位で活動する団体 | 月1回以上 | 新聞(折込チラシ)、雑誌、段ボール、紙パック、衣類・布類など |
参考:名古屋市 集団資源回収
なお、回収日に間に合わず集団資源回収に出せなかった場合、「リサイクルステーション」または「古紙リサイクルセンター」を利用するのもいいでしょう。
また、名古屋市の場合は上記に加え、株式会社ECOMMITが提供する資源循環サービス「PASSTO」の利用も推奨しています。衣類などを回収・選別・再流通し、リユース・リサイクル率やCO₂削減量を把握できる取り組みです。
利用できるサービスは地域によって異なりますので、必ずご確認の上で利用するようにしてください。
可燃ごみとして処分する場合
反対に、濡れてしまっているもの・臭いや汚れがひどいもの・ボロボロに破れている古着は、資源としてリサイクルできないため「可燃ごみ」として処分することになります。
なお、自治体によっては金具部分が多い古着は「金属ごみ」「不燃ごみ」といったように、衣類に使用された素材によって分別が異なっているケースもあるのでご注意ください。
可燃ごみとして処分する際には、指定のごみ袋を購入するだけでそのほかの費用は無料で予約も必要ありません。
ただし、注意が必要なのは一度に処分できる古着の量です。
自治体によっては一度に回収できるごみの量を制限している場合がありますので、大量に古着を処分したい方には不向きかもしれません。
⑦不用品回収業者へ依頼する
「処分したい古着が大量にある」「なるべく手間なく古着を処分したい!」といった場合には、不用品回収業者の利用がおすすめです。
古着にはさまざまな処分方法があるのものの、ご自身で持ち込む必要があったり、一度に処分できる量に制限があったりと、手間や時間のかかる方法がほとんど。
その点、不用品回収業者なら、
- どんな古着でも回収できる
- 大量の古着の回収も可能
- 古着以外のものも引取OK
どんな古着でも引き取ってくれるのに加え、分別・回収といった面倒な作業はすべてスタッフにお任せできるので、ご自宅にいながら手間や時間をかけずに古着の処分を完了できます。
また、業者の多くは年中無休で稼働しており即日回収や夜間作業にも対応可能。
そのため引っ越し前日・当日に不要なものを処分してしまいたい、仕事が忙しいので夜に回収に来てほしいといったご希望にも臨機応変に対応してもらえます。
そしてもうひとつ大きな魅力は「買取サービス」です。
専門的な知識を持ったスタッフが在籍している不用品回収業者であれば、ブランドものの古着も価値をわかった上でしっかりと査定してもらえますし、買取可能な場合は費用がかかるどころか無料で利用できる場合もあり大変お得です。
もしも買取不可となってしまった場合も、「積み放題プラン」のような定額パックを利用することで、1点当たりの費用を抑えることも可能に。
ただし利用できるサービス、費用は業者によって異なりますので、必ず確認した上で利用しましょう。
不用品回収業者では、古着以外にもさまざまな不用品の回収を承っています。詳しくは以下の記事をご参照ください。
以下は不用品回収業者を利用した場合の一般的な手順です。
- 電話やWebから見積もりを依頼
- 費用に納得したら日時を決める
- 当日作業完了後、支払い
見積書は、追加料金の有無や作業内容の内訳を確認することが大切となります。不明点は遠慮せず質問して、信頼できる業者と契約しましょう。
消費生活センターの報告によると、安い金額で見積もりを提示し、回収後に費用を追加請求する手口が増えています。こうした悪質業者を見抜くためにも、事前に口コミを確認するのもおすすめです。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても以下のページにて紹介しております。業者選びでお困りでしたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
古着を処分する際の注意点

ここまで古着の処分方法について見てきましたが、ここで注意点についても確認しておきましょう。
売却・譲渡・リサイクル前にはきれいにしておく
古着を売却したり譲渡や寄付したりするなら、一度洗濯し、きれいにしておきましょう。
古着は汚れや臭いなど、服の印象によって価値が下がる場合があります。
たとえ寄付に出す場合でも、あまりにも汚いものは受け取りを拒否されてしまいますし、反対に汚れや臭いなどがなく保管状況がよければ、ノーブランドの服であっても比較的高めに買い取ってもらえる可能性もあります。
洗濯しておくかしておかないかで大きく印象が変わりますので、必ず洗濯し可能であれば美しく畳む・アイロンをかけるといった配慮もできるとなおいいでしょう。
売却なら「シーズン前」に「特色に合わせて」売る
古着の買取は季節ごとの服の種類が重要視されます。
買取業者は、すぐに販売・着用することのできる服を重点的に購入したいと考えるものです。できるだけ在庫コストをかけたくない業者は、すぐに販売できる商品をなるべく仕入れるようにしているため、シーズン直前の服については積極的に買取します。
- 春物:1~3月
- 夏物:4~7月
- 秋物:8月~9月
- 冬物:10~12月
を意識して売りましょう。
また古着屋の中には、「ジーンズの販売に力を入れる店」「アウトドアブランド中心の店」「個性的な古着がメインの店」など、コンセプトが明確なお店があり、それが古着屋の魅力のひとつでもあります。
大手買取業者ではとても値がつかないようなアイテムでも、古着屋のコンセプトや取り扱いたい商品とマッチする場合は、高値で買い取ってもらえることがあるので、「コレは!」というアイテムがある場合は特色にあった店舗に持ち込みましょう。
ただし、そういった古着屋は店独自に海外などに買い付けに行くことが多いため、個人からの買取を受け付けていない場合も多いです。お店の迷惑とならないよう必ず確認してからご利用ください。
廃棄処分なら古着の状態に注意
自治体でごみとして処分する場合は「資源ごみ」あるいは「可燃ごみ」として処分するとお伝えしましたが、どちらの方法を取るかは古着の状態によって異なります。
- 水濡れ
- 汚れ
- カビ
- 破れ
などがみられる場合は「資源ごみ」としてリサイクルはできず、「可燃ごみ」として処分することになるでしょう。
リサイクル可能な基準がどの程度までなのか詳しく知りたい場合は、お住まいの自治体にお問い合わせいただくと確実かもしれません。
大量の古着は一度に処分できない場合がある
処分方法の項目でも触れていますが、自治体によっては回収できるごみの量に制限があります。
自治体 | 一度に処分可能なごみの量 |
---|---|
東京都北区 | 45Lのごみ袋で5袋相当 |
大阪府大阪市 | 1回の収集につき3袋(45L)程度 |
福岡県福岡市 | 45Lの指定袋で10袋まで |
このように細かく数量を指定している自治体もあれば、”一度に大量にならないように計画的に出してください”といった注意書き程度でとどめている自治体もあります。
ルールを無視し、一度に多量のごみを排出した場合は回収されないケースもありますので、必ず事前に確認をした上で確実に処分できる量を出しましょう。
古着の処分時に出やすい不用品

衣替えや断捨離で古着を処分する場合、靴やアクセサリーといった小物類もまとめて処分してしまおうとお考えの方も多いでしょう。
靴の処分、アクセサリーの処分についてや、そのほかファッションアイテムの処分については別ページで解説しています。詳しく知りたい場合はぜひそちらをご参照ください。
古着の処分でよくある質問

Q.今日中に古着を回収してもらうことは可能ですか?
A.はい、可能でございます。
名古屋市内や近郊エリアであれば、1番近くにいるトラックをすぐにご自宅に向かわせますので、最短1時間以内で伺います。
ただし、ほかのご予約状況によってはお待たせすることもございますので、お早めにご連絡いただければ幸いです。
Q.処分したい古着が大量にあるのですが、まとめて回収してもらえますか?
A.弊社は回収する不用品に制限を設けておりません。古着1着からご依頼いただけますし、まとめて処分することで費用をお得にできるプランも多数用意しておりますので、安心してご依頼ください。
Q.汚れた古着でも洗濯せずそのまま回収してもらえますか?
A.はい、もちろんそのままでも構いません。
状態に関わらずどんな古着でも回収いたしますので、安心してご依頼ください。
Q.古着の買取は可能ですか?
A.弊社には買取専門事業部があり、さまざまな品目を買取しております。状態がいいものや、人気ブランドものなどの古着であれば買取できる可能性も十分ございます。
買取可能な場合は回収費用と相殺しお得に利用していただけますので、まずはお見積もりからお気軽にご相談くださいませ。
まとめ

今回は、古着の処分方法について詳しく解説しました。
古着は大切な資源です。
近頃はSDGsという言葉もよく聞かれるようになり、サステイナブル(自然環境や資源に悪影響を与えずに持続することが可能)な活動が求められています。
リサイクルステーションや回収ボックスに眠っていた古着を入れるだけで社会貢献になるのなら、気軽に試してみてもいいかもしれませんね。
記事の中では古着を売ったり譲ったりして有効活用する方法のほか、ごみとして処分する方法も紹介しています。処分の際はぜひ参考にしていただき、ご自身の希望に合わせた処分方法を選べるようにしてみてください。
「近くに持ち込める場所がない」「大量に古着を処分したい」という場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
弊社「出張回収センター」でも古着を含め、さまざまなジャンルの製品を買取・回収しています。
分別・搬出・回収まで、面倒で大変な作業はすべて私共にお任せください。
お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談くださいませ!
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