古いガソリンや灯油の正しい処分方法7選!使用期限や危険な処分方法を徹底解説

目次

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灯油やガソリンで温める暖房器具をお使いの方の中には「冬の間に燃料を全て使い切れなかった…」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

シーズン中に使い切ってしまうのが一番ですが、余ったならまた来年使えばいいんじゃない?とお考えの方、ちょっと待った!

実は灯油もガソリンも保管方法次第では劣化してしまいます。
劣化だけならまだしも、劣化したガソリンや灯油を使用したことで暖房器具の故障となることもありますので、お勧めできません。

では、余ったガソリンや灯油はどうすればいいのでしょうか?

今回はそんな余ってしまったガソリンや灯油の処分方法や、ガソリンや灯油の使用期限、やってはいけない処分方法にガソリンや灯油を保管するのに使うポリタンクや一斗缶、ドラム缶の処分方法までご紹介します。

ガソリンや灯油は「特別管理産業廃棄物」に指定されているので、この機会に是非正しい処分方法を一緒に学んでいきましょう!

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電話受付時間:9時~19時

ガソリンや灯油にも使用期限はある?

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まずはガソリンや灯油に使用期限があるのかどうか見ていきましょう。

ガソリンや灯油には食べ物のように明確な使用期限はないため、保管状態が良ければ、何年経っても使用可能です。しかし、保管状態が適正でなれば半月ほどで劣化してしまうのだとか。

ガソリンや灯油の販売店では、品質を保証するものではないものの「ガソリン・灯油・軽油は6カ月程度」としています。

ではどんな状態がガソリンや灯油の適正な保管状態なのか、順番に見ていきましょう。

適切な保管状態とは、以下の2点が守られている状態を指します。

  • 日光、紫外線、温度、水分、空気が適正な状態に保たれていること
  • 保管に適した容器を使用していること

これらが守られていない状態で保管されたガソリンや灯油は劣化してしまうということです。

灯油の変質を確認する方法

では、どんな状態だと劣化している、変質した状態だと言えるのでしょうか?

お手元の灯油が変質しているかどうか簡単に確認出来る方法があります。以下を確認すれば変質しているかどうかがとても分かりやすく、素人でも見分けがつきますよ!

見た目

確認したいガソリンや灯油をプラコップなど、透明な容器に少し入れます。
灯油は無色透明ですので、水と比較して同様の無色透明な状態であれば、大丈夫。
少しでも色がついていると感じるなら、その灯油は変質しています。
黄色っぽく変化しているなら酸化してしまった状態だと考えられます。

正常な状態のガソリンは薄いオレンジ色です。
ガソリンは変質しているとオレンジから茶色に変色し、最後はドス黒くなってしまいます。
粘度も出てドロドロになっています。

他、見た目の変化として、水が混入すると分離が起こります。
灯油は無色透明であっても分離しているかは分かりますので、じっくりと確認しましょう

臭い

灯油にはもともと薬品臭とも言える、特有の臭いがあります。
それが変化し、酸っぱい感じ、もしくは刺激が強く感じるようであれば、変質しています。

正常なガソリンはガス臭、ベンゼン系の臭いがします。
劣化すると「酸味が強く耐えられない臭さ」「世界の終わりの臭さ」と表現されるほど強烈になります。

変質したガソリンや灯油を使うとどうなる?

ガソリンや灯油を使った暖房器具は、ガソリンまたは灯油に着火して温めるという構造で空気を温めます。染み込ませる芯となる部分やセンサーは、正常なガソリンや灯油を元に設計されているので、変質した灯油では正常な動作をしない、という事態に。

例えば・・・

  • 着火しない
  • 消火できない
  • 煙や刺激臭が発生する
  • 動作しない

上記のような異常を起こし、暖房器具が故障する恐れがあるだけでなく、不完全燃焼を引き起こして一酸化炭素中毒になってしまうこともありとても危険です。

いつもと違う、と感じたガソリンや灯油は使用しないようにしましょう。

去年のガソリンや灯油は使わない方がいい?

ガソリンや灯油に目立った変質や不純物がないように見えても、昨シーズンから保管していたガソリンや灯油を使用するのは危険です。

国民生活センターのホームページでも、古い灯油を使って暖房をつけようとしたら、新品のストーブやヒーターが故障してしまった事例が紹介されています。
参考:暖房器具に昨シーズンの灯油を使わないで | 独立行政法人国民生活センター

出来る限りガソリンや灯油はシーズン内で使いきり、余ったぶんは処分しましょう。

ガソリンの場合、車に入れて長く放置していたということもあるでしょう。そういった場合は、緊急時用の給油ポンプなどを使い給油口からガソリンを吸い上げる方法もありますが、ガソリンの取り扱いには「危険物取扱者」という資格が必要です。

ガソリンスタンドなどで相談するのが最も安心です。

ガソリンや灯油を長く保管する方法はある?

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ガソリンや灯油の取り扱いでベターなのは、シーズンで使いきることだというのはわかりました。
とはいえ気候が急に暖かくなって余ってしまうなど、うまく使い切ることができなかった場合もありますよね。

そんなときに変質させずに保管する方法をご紹介します。

灯油用のポリタンク・ガソリン携行缶に入れる

灯油の場合、必ず「灯油用と刻印のある」灯油専用のポリタンクを用意します。JISマークがあるとなお安心です。

ポリタンクにもいろいろ安価な物もありますが、上記以外のポリタンクを使用すると半月も持たず劣化してしまうこともあります。
また、他の用途と兼用しないで、必ず灯油専用にしてください。

ガソリンの場合は、ガソリン携行缶に入れます。
ガソリンは消防法令により一定の強度を有するとともに材質により容量が制限されていますので、灯油と違い灯油用ポリタンクには入れられません。

消防法令の基準に適合した最大容積が22Lまでのものと定められていますので、「試験確認書済証KHK危険物保安技術協会」の表示のある危険物保安技術協会の性能試験をクリアしたもの、もしくは「UN」と表示のある、消防法令で定められた試験にパスした金属製容器をご用意ください。

ポリタンクは5年を目安に交換する

ポリタンクは、素材的に寿命が5年となっています。5年が過ぎても使えるには使えるのですが、安全に使えているわけではありません。

寿命が過ぎると、ポリタンクに劣化が進行しているため、灯油の状態を正常に保てなくなっています。
保管状況によっては5年以内に交換が必要となる場合もありますので、定期的な買い替えがおすすめです。

ガソリン携行缶に入れたガソリンの期限は半年

ガソリン携行缶に入れたガソリンに決まった保存期間の定義はありません。
密閉度の高いガソリン携行缶であったり、保管状況によっては1年でも2年でも大丈夫だったというケースもありますが、安心して使えるのは6カ月ほどと考えておいた方がいいでしょう。

空気と酸化劣化を起こさないよう、十分に密栓した状態でなるべくガソリン携行缶をガソリンで満タンにして保管するのがおすすめです。

どうしても年単位でガソリンを保管したい場合は、余ったガソリンを保管する方法ではありませんが、ガソリンの缶詰を購入し保管しておく手があります。

ガソリンの缶詰は名前の通り缶詰されたガソリンで、特許を取得した独自の缶封入技術で製造されているため、ガソリン缶詰の中のガソリンの使用期限は3年間となっています。

直射日光を避け、冷暗所で保管する

灯油を入れたポリタンクも、ガソリンを入れたガソリン携行缶も、直射日光が当たるような状況はNGです。
日陰で一定の温度が保たれる屋内に保管するようにしましょう。
変質の原因となるような、日差しや紫外線が当たらない場所での保管が適しています。

7つのガソリン・灯油の処分方法

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ガソリンや灯油も適正な保管をしないと劣化してしまうことが分かりました。
それでは今度はガソリンや灯油の処分方法を見ていきましょう。

ガソリンや灯油の処分方法は、おもに以下の7つです。

  1. ガソリンスタンドやサービスステーションで引き取ってもらう
  2. 購入した店やホームセンターで引き取ってもらう
  3. (少量なら)衣類乾燥などに暖房器具を利用して使いきる
  4. (少量なら)布や紙に吸い込ませて燃えるごみで出す
  5. (少量なら)油汚れ落としに再利用する
  6. 知り合いに譲渡する
  7. 灯油を引き取ってくれる業者を探す

残量が少量の場合と大量の場合に分けてお話ししていきます。
まずは少量の場合の処分方法からご説明していきますね!

少量のガソリン、灯油の処分方法

残量が少量の場合は以下の4つの方法で処分します。

  • 衣類乾燥などに暖房器具を利用して使いきる
  • 布や紙に吸い込ませて燃えるごみで出す
  • ガソリンスタンドへ持ち込む
  • 油汚れ落としに再利用する

順番にお話ししていきます。

衣類乾燥などに暖房器具を利用して使いきる

ストーブやファンヒーターといった暖房器具でガソリンや灯油を使い切る方法です。以下のように使用するのがおすすめです。

  1. 部屋干しをしている部屋でファンヒーターを使って洋服を乾かす
  2. 空焚きをして使い切る

春の長雨の時期だと、洗濯物を部屋干ししないといけないことも多いはず。そんな時は、1の方法でストーブやファンヒーターを使って洗濯物を乾かしてしまいましょう。余ったガソリンや灯油も使い切れて、洗濯物も乾かせるので一石二鳥です。

2の方法もストーブの空焚きを繰り返し行って自然と消化する方法なので、とても簡単です。

空焚きはもったいないと思われるなら、梅雨にも思いがけず寒くなることがあるので梅雨寒を狙ってストーブやファンヒーターを使うのもお勧めです。

その際、給油のサインが出ても、そのまま運転し続けてください。
着火しない状態になれば、タンクが空になったということになります。

注意点は、劣化しているガソリンや灯油で空焚きするとストーブが故障する可能性があることです。
また、空焚きをするとタールの匂いが強くなるため、換気を怠らないようにすることが重要です。

暖房器具の中にガソリンや灯油を残したままにしていると、故障の原因になることもあります。
毎シーズンで残さず使い切ってしまうことは暖房器具の寿命を延ばすことにもなりますので、出来るだけ使い切るよう心がけましょう。

布や紙に吸い込ませて燃えるごみで出す

残った灯油の量が50~100㏄ほどの場合は、布や新聞紙に染み込ませてから可燃ごみとして捨てる方法もあります。

ただし、灯油は「特別管理産業廃棄物」に指定されているので、自治体によって扱いや管理についてさまざまな基準が設けられています。

可燃ごみに灯油を染み込ませた布や新聞紙を出すことを禁止している自治体もあるため、行う前に必ず自治体ホームページや電話で確認してください。自治体のホームページに処分可能な灯油の量が記載されている場合もあります。

なお、少量の灯油を可燃ごみとして処分する場合は、発火による火災を防ぐため厳重に布や新聞紙でくるんで小袋に入れてから破棄しましょう。

また、ガソリンの場合はどんなに少量であっても、布や新聞紙に染み込ませて可燃ごみに出すことはできません。誤った処分をしないよう注意してください。

油汚れ落としに再利用する

実は灯油が、自転車のチェーンの汚れや換気扇の油汚れを落とす、市販のクリーナーの主成分として利用されていることをご存じでしょうか?

余った灯油が少量であれば、灯油の油汚れに強い性質を利用し、そのままクリーナー代わりとして再利用して使い切るという方法があります。

使用方法は、特に何か混ぜる必要はなく、捨ててもいい布やキッチンペーパーに灯油を含ませ、油汚れを落としたものを拭くだけ。自転車や換気扇の汚れ落としはもちろん、金属のパーツ磨きにもなります。

灯油を使用する際は必ず屋外で、火気厳禁という点に注意してください。汚れを溶かし落とすので力もいらず面白いほど汚れが落ちますが、元は燃料ですので取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。

また、灯油が手についてしまうと匂いがなかなか取れなくなってしまうので、軍手や耐油性のニトリル手袋などを使用して作業をするのがおすすめです。

灯油は注意しつつ使用すれば、上記のように油汚れ落としに再利用することができますが、その一方でガソリンを油汚れ落としに使用するのは絶対にNGです。引火性が高く非常に危険なので、灯油と間違って使用しないよう十分に注意してください。

ガソリンスタンドへ持ち込む

ガソリンの場合、どんなに少量であってもごみとして廃棄することはできません。

ガソリンスタンドに引き取ってもらうか、産業廃棄物処理業者に処理を委託するかの2択となっています。ガソリン携行缶に残った少量であれば、ガソリンスタンドにもっていけば引き取ってもらえる場合もありますので、お近くのガソリンスタンドにご相談ください。

大量にある灯油の処分方法

灯油が大量に残った場合の処分方法は、以下の4つです。

  • ガソリンスタンドに持っていく
  • 灯油を購入した販売店で引き取ってもらう
  • 知り合いに渡して使ってもらう
  • 不用品回収業者を利用する

それぞれメリット・デメリットがあるので、状況に合わせて適切な方法を選びましょう。

ガソリンスタンドに持ち込む

大量に残った灯油の処分方法で最も一般的なのは、ガソリンスタンドへの持ち込みです。
手間はかかるものの、ガソリンや灯油を販売しているガソリンスタンドなら多くの場合、引き取ってもらえます。

ただし、セルフのガソリンスタンドでは、引き取りしてもらえない場合もあります。
重いガソリンや灯油を持ち込まなければならないので、持ち込む前にあらかじめ問い合わせしておくのが賢明です。

注入用ノズルや吸引ポンプを外して、ポリタンク・ガソリン携行缶は密栓してから持ち込みましょう。

ガソリンスタンドや購入店で引き取ってもらえる場合、無料または500円程度の料金がかかります。

その他、ガス関連の会社やリサイクルショップで古い灯油を引き取ってもらえるケースもあります。

購入したお店で引き取ってもらう

灯油の場合、ガソリンスタンドの他にホームセンターでも販売されています。購入したお店で引き取ってもらうのが話も早く、最も手っ取り早い引き取り方法かもしれません。
販売店の場合でも、電話であらかじめ問い合わせしておくのがおすすめです。

販売店以外でなら、普段利用している整備工場で処分を依頼するのも一案です。
購入店や普段利用しているお店なら、古い灯油の引き取りを相談しやすいですよね。

ちなみに古い灯油は「廃油」としていったん保管されます。
定期的に産廃業者が回収をし、その後リサイクルされるようになっています。

知り合いに使ってもらう

自宅では不要になったガソリンや灯油でも、使い道がある知り合いがいるかもしれません。
無駄にならず先方にも喜んでもらえるのでおすすめです。
 
一般家庭では暖房器具を使わない時期であっても、ハウス栽培や早朝の仕事などで暖房器具を年中利用しガソリンや灯油を使う場合もあります。
人に譲る場合は、ポリタンクやガソリン携行缶に入れて漏れることがないよう注意してください。

不用品回収業者を利用する

古いガソリンや灯油を自力で処分できない事情も考えられます。

  • 車が出せずガソリン・灯油が運べない
  • ガソリン・灯油そのものが重くて運べない
  • ガソリンスタンドが近くにない
  • ガソリン・灯油以外の不用品回収がある

上記のような場合は、不用品回収業者に依頼するのを視野に入れてもいいでしょう。
不用品回収業者に依頼すると以下のような利点があります。

  • 重い物、大量のごみでも即日で処分してくれる
  • 自治体での回収が難しいごみも引き取ってくれる
  • 自分の都合に合わせて日程調整・ごみの回収場所も指定できる
  • 買取して貰える場合がある

もう少し詳しく見ていきましょう!

▶ 重い物、大量のごみでも即日で処分してくれる

少量のガソリンや灯油であれば何とか持ち運びできるかもしれませんが、大量のガソリンや灯油を持ち運ぶとなると車が必要となってきます。

ガソリンや灯油だけでなく大量のごみは市町村が行うごみ収集では回収して貰えず、クリーンセンターなどへ車を使用して自己搬入しなくてはなりません。

自分で車を運転して自分で荷下ろしできればいいのですが、それが出来ない場合は困ってしまいます。

こんな時に頼りになるのが不用品回収業者です。
不用品回収業者の場合、危険物や一般ごみ関係なく、例えごみの分別が出来ていない状態であってもそのまま回収し、スタッフで全て分別をし資源、ごみともに適切に処分します。

ガソリンや灯油でも問題ありません。
家の中から運び出すのはスタッフですから、依頼して立ち会っていただければ何も作業を行わずとも綺麗に処分することができます。

ガソリンや灯油を保管していた容器、灯油用ポリタンクやガソリン携行缶もまとめて処分しますのでご安心ください。

例えばガソリンや灯油を処分したいけれど、それ以外のごみも多くて大量のごみを処分したい、というご依頼も大丈夫。
ごみの処分だけでなく、家の中の清掃まで行えますので「自分ではどう手を付けていいかわからない」状態のお部屋があれば、不用品回収業者へ相談してみてください。

▶ 自治体での回収が難しいごみも引き取ってくれる

古いガソリンや灯油も、少量であれば自分で対応することもできますが、量が多くなると運ぶことだけでも大仕事。
何より引き取り業者が限られているので自分で探すのも難しくなってしまいます。

こういった回収が難しいごみを処分したい時に不用品回収業者は大変便利です。

不用品回収業者に依頼した場合、状態も関係なく引き取って貰えます。
事業所から出た古いガソリンや灯油であっても対応可能ですから、処分に困った場合は、一度不用品回収業者へ相談してみましょう。

▶ 自分の都合に合わせて日程調整・ごみの回収場所も指定できる

古いガソリンや灯油は自治体などでのごみ回収で回収して貰えず、自分たちで販売店へ持ち込んだり、ガソリンスタンドへ持ち込まなければならず、お住まいの地域によっては遠方まで足を延ばさなくてはならない場合もあります。

何より自分たちで手配する手間がかかってしまいます。

不用品回収業者を利用すると、自分の都合に合わせて日程が決められます。
早急に処分したい時も、業者との相談次第では即日処分も可能。
仕事で忙しくてなかなか時間が取れないという場合も、相談次第では深夜の対応が可能な業者もあり臨機応変な対応をして貰えます。
急いで古いガソリンや灯油を処分したい方にとっては、かなり便利なのではないでしょうか?

また家や事業所の中から持ち出しまでスタッフにお任せ出来るのも、不用品回収業者の強みです。
自分達では持ち運べない大量・大きいごみを処分したい場合は不用品回収業者が頼りになります。

▶ 買取して貰える場合がある

自分にとっては不用品でも、他人からすると欲しいものかもしれません。
不用品業者はそんな価値のある不用品は、適正価格で買取しています。

不要になった古いガソリンや灯油を買取することは難しいかもしれません。ですが前述した通り、古いガソリンや灯油の引き取りと一緒に他の不用品の処分も依頼すれば、もしかしたらそちらが買取可能な品に該当するかもしれません、

実は自治体で回収している粗大ごみも、まだ使えそうなものがあると市でリサイクル業者へ持ち込んでリサイクルしています。
極力ごみを減らそうという流れなので当然なのですが、もし自治体で価値のある粗大ごみを出したとしても現金となることはありません。

どんなものでも買い取って貰えるわけではなく、電化製品であれば5年以内、家具であれば有名メーカーなどある程度の買取の基準があります。

とはいえ、メリットばかりではありません。
そのあたりの詳しいことは下の項目「不用品回収業者を利用する前に知っておきたいこと」でお話ししていきます!

▼不用品回収業者について詳しく知りたい方はこちらのコラムもどうぞ▼
「無料回収」は危険!悪徳不用品回収業者の特徴や依頼時のチェックポイントとは

絶対NG!ガソリンや灯油の間違った処分方法

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ガソリンや灯油は「特別管理産業廃棄物」に指定されています。
誤った方法で廃棄すると火事などの原因にもなるため、安易に廃棄することはできません。

以下のような方法で破棄するのは絶対にやめましょう!

土に埋める

ガソリンや灯油の処分方法としてすすめているサイトもありますが、土に埋めることはやってはいけない処分方法です。

地中の微生物が分解するから大丈夫と書かれていることもありますが、実際はガソリンや灯油の分解にはかなりの時間がかかってしまいます。

土壌汚染の原因となりますので、いらなくなったガソリンや灯油を土に埋めないでください。
ガソリンや灯油は、生態系や土壌を汚し、環境汚染の加担につながります。
土中に樹脂性の管が使用されていると腐蝕する可能性があり、地下水を汚染する危険性もあります。

下水や河川に流す

余ったガソリンや灯油を下水に流すのは絶対にNGです。
下水に流した場合、ガソリンや灯油が下水道管のなかで爆発を起こす恐れがあります。
下水道管は修理費もかかるため、高額な損害賠償が請求されることになります。

生態系に悪影響を及ぼしてしまいますので、河川に流すのもやめてください。
万が一見つかった場合、罪に問われるだけでなく、ガソリンや灯油を除去するため多額の費用の支払いを命じられます。

灯油を長年放置する

灯油を長年放置していると変質を起こし、通常のガソリンや灯油よりも処分に手間がかかってしまいます。
ガソリンや灯油が残った場合は、できるだけ早めに処分を心掛けましょう。

ガソリンはマイナス40度以下、灯油は40度を超えると引火する可能性があります。
どちらも極めて引火しやすいため放置しておくと火災の原因になる恐れも。
また、独特なにおいを発するため、近所迷惑になることもあります。

凝固剤で固める

調理油を捨てるときに使う凝固剤は、ガソリンや灯油には使えません。

凝固剤は温めた食用油に入れることで薬剤を溶かし、灯油を固めるようにできています。

ガソリンや灯油は加熱すると引火してしまい温めることがで来ませんし、常温のまま凝固剤を入れても固める効果はありません。

ガソリンや灯油が入っていた容器の捨て方は?

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ガソリンや灯油の処分方法や、やってはいけない処分方法などはわかりましたが、ガソリンや灯油を入れていたポリタンクや一斗缶、ドラム缶、ガソリン携行缶などが不要になったら、どのように捨てればよいのでしょうか?

ここではガソリンや灯油を保管していた容器の処理方法と灯油ポンプの捨て方についても紹介するので、あわせてチェックしておきましょう。

ポリタンクの捨て方

ポリタンクは中身を空にして洗った状態にすれば、自治体のごみ回収に出すことができます。

ごみの分別は各自治体によって変わります。
ポリタンクが一律で「粗大ごみ」として扱われることもあれば「不燃ごみ」として一般ごみと一緒に捨てられる場合も。

ポリタンクの捨て方は、自分の住んでいる地域の分別方法にしたがい回収して貰いましょう。
無料で処分できる地域もあれば「粗大ごみ処理券」など粗大ごみ手数料がかかる地域もあります。

一斗缶の捨て方

灯油が入っていた一斗缶も、中身を空にして洗えば自治体で回収してもらえるケースが多いです。

おもに「資源ごみ」または「不燃ごみ」に分類されることが多いです。
基本的には缶と同じ捨て方です。

地域によっては「小型粗大ごみ」として有料で回収されることもあるので、お住まいの地域のルールを確認しておきましょう。

ドラム缶の捨て方

灯油を入れていたのがドラム缶の場合は、一斗缶とは違い「缶」としては扱われません。

量販店などで購入した家庭用のドラム缶であれば、多くの場合「粗大ごみ」として扱われます。
地域の粗大ごみセンターに申し込んで、有料で処分するのが一般的です。

地域によってはドラム缶を自治体では回収できず、販売店や取扱店に引き取ってもらう方法に指定されていることもあります。

ガソリン携行缶の捨て方

ガソリンが入っていたガソリン携行缶は、自治体によっては燃えないごみとして回収して貰える場合もありますが、キャップを閉めたままで密閉した状態で廃棄すると、内部でガソリンが気化し、火災が発生する恐れがありますので注意が必要です。

ガソリン携行缶を破棄する場合は、ガソリンスタンドなどの販売店や産業廃棄物処理業者に相談して処分するのが望ましいでしょう。

灯油ポンプの捨て方

灯油ポンプの捨て方は、手動か電動かで異なります。

手動のプラスチック製であれば「燃えるごみ」として捨てられます。
30~60cmを超えると「粗大ごみ」になる自治体もありますが、小さく切ってしまえば燃えるごみに出すことが出来ます。

電動の場合は電池を取り外したうえで「不燃ごみ」として捨てます。
こちらもサイズによって「粗大ごみ」になる可能性があるので、お住まいのごみ捨てルールを事前に確認しておきましょう。

処分の際に灯油をこぼしたときの対処法

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ガソリンや灯油を処分する際、うっかりこぼしてしまった…!なんてこともありますよね。

ガソリンや灯油をこぼしたままにしてしまうと引火する恐れがあるだけでなく、床などに臭いが残ってしまうことがあります。
落ち着いて、焦らずに対処するようにしましょう。

ふき取りに使えるものとして

  • 新聞紙
  • 乾いた布(雑巾・使い古した衣服)
  • 小麦粉

上記の3点が使えます。
ふき取る際はごしごしと擦らず、上から押さえて吸い取らせるようにふき取りましょう。

また、ガソリンや灯油は、こぼした場所によって対処法が異なります。
以下に場所ごとに適切な処分方法をまとめましたので、順番に見ていきましょう。

カーペット・車内・トランクの場合

車内やトランク、カーペットなど布製のものが敷かれた場所でこぼした場合は、とにかく別の布で吸い取りましょう。
細かい手順は以下の通り。

  1. こぼした部分を、布や新聞紙で覆い吸い取る
    ごしごしと擦らず、上から押さえるように吸い取ります。
    その上に重石になるものを乗せておくのもよし。 
    十分に吸収したら新しい布や新聞紙に変えて手順1.2を2~3回繰り返します。
  2. 台所の洗剤などの中性洗剤を薄めて、別の布にしみこませ残りを取り除く
    こぼした部分を軽くたたき、残ったガソリン・灯油を取り除きます。
    その後、お湯に浸してかたく絞った布で水ぶきをします。
  3. 乾いた布で水分を取り除く
    ここでもごしごしと擦らず、叩くように吸い取ります。
  4. 風通しの良い場所で乾かす
    完全に乾いたら臭いは消えていきます。

車で灯油をこぼした際、水洗いできるパーツであれば、水洗いをして乾かすこともできます。
においを除去したい場合には、アルコールを布に含ませて、こぼした部分を軽くたたく方法もありますが、素材によっては色落ちしたり、使えない場合もあるので注意が必要です。

玄関の場合

玄関でこぼしてしまった場合、布などで吸い取る寄りも小麦粉に吸わせてしまう方が楽です。
細かい手順は以下を参考にしてください。

  1. こぼした場所に小麦粉をかける
    少し時間を置くと小麦粉がガソリン・灯油を吸い取ります。
  2. 吸い終わったらほうきで掃く
    集めた小麦粉はごみ袋に入れてしばらく口を開けた状態にして乾燥させます。
  3. 玄関を水で洗い流す
    においを除去したい場合には、アルコールを布に含ませ、こぼした部分を軽くたたく方法もあります。
    玄関に使われた素材によっては使えない場合もあるので注意が必要です。

ごみ袋に入れた小麦粉が乾燥したら生ごみと一緒にごみに出します。

不用品回収業者を利用する前に知っておきたいこと

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自治体などでは回収されない処分が難しいごみや、事業所から出た事業系ごみなども回収してくれる不用品回収業者は大変便利です。

粗大ごみなどの大型ごみを家の中から運び出して回収してくれるのはもちろん、処分の仕方が分かりにくいガソリンや灯油も状態関係なく回収してくれますし、ガソリンや灯油以外のごみも分別しないまま、不用品を全て回収してくれる不用品回収業者は、こちらが何の前準備もせず全てお任せでごみを処分してくれます。

その上、当日の回収にも対応してくれる業者が多いので、仕事で忙しくしている人や緊急時などのいざというときにも助かります。

ですが、メリットばかりという訳ではありません。

ここでは、不用品回収業者に依頼する前に知っておくべきこと、そして不用品回収業者の選び方のポイントなどもお話ししたいと思います。

不用品回収業者へ依頼するデメリット

前述していた通り、不用品回収業者へ依頼すると便利な点はわかりました。
こちらでは不用品回収業者へ依頼するデメリットについて見ていきたいと思います。

  1. 費用がかかる
  2. 悪質な業者が紛れていることもある

もう少し詳しく解説していきます!

費用がかかる

不用品回収業者に依頼する最も大きなデメリットは費用がかかることです。

ガソリンや灯油の場合、ガソリンスタンドや購入したホームセンターなどを利用して処分依頼すると無料、もしくは手数料がかかる場合があっても500円程度で、不用品回収業者に依頼する費用と比べると差があります。

自分で持ち込みをするなど手間がかかる分、手数料が安く済むというのがガソリンスタンドやホームセンターを利用して処分するメリットともいえます。

不用品回収業者は、ガソリンスタンドやホームセンターを利用して処分する際にかかる手間が全てかからずお任せ出来る分、費用はかかる、と考えて間違いありません。

とはいうものの、いくつかの不用品を回収依頼するとなると安価で処分できる場合もあります。
また、前述した通り不用品回収業者は買取を行っています。
不用品として出したものの中に買取が可能な品があった場合、結果ガソリンスタンドやホームセンターを利用して処分するより安く済むこともあります。

悪質な業者が紛れていることもある

殆どの不用品回収業者は信用できる良質な業者ですが、中には、無料回収と謳いながらいざ依頼してみると実際は高額を請求する悪質な業者がいることも否定できません。

本当に無料で回収したものの、山中などに不法投棄し適切に処分しない場合も。
このケースでは、後に依頼者側が不用品の所持者ということで罪に問われてしまうということもあるようです。

ましてやただでさえ特別管理産業廃棄物に指定されるガソリンや灯油を不法投棄されてしまうと、火災の原因となってしまう恐れがあり大変危険です。

また「不用品回収と共に高価買取をしているから不要になった貴金属はありませんか」といい、相場よりも大幅に安価で強引に買取を行う悪徳な業者も存在します。

そのような詐欺まがいな行為を行う不用品回収業者を選ばないためにも、不用品回収業者を選ぶときは確認していただきたい、いくつかのポイントがあります。

不用品回収業者を選ぶポイント

不用品回収業者を選ぶときは、次の項目を確認してください。

  1. 見積もりが分かりやすい
  2. ホームページ上でスタッフや経営者が顔出ししているか

順番に詳しく解説していきますね。

見積もりが分かりやすい

まずは見積書を残る状態で無料で出してくれるかどうか確認してください。
紙やデータで見積書を出さず、口頭で費用を伝えてくるだけの業者は避けましょう。

不用品回収業者を利用したことがない、一般の方でも見積もりを見れば明確で何にいくらかかるのか、オプションはどういったものだといくらかかるのかが分かる見積書かどうかも大切です。
分からない部分を質問した時に丁寧に対応してくれるかどうかも見ておきましょう。

高圧的な態度を取ったり、質問にも曖昧に答えてごまかされる場合は、その業者に依頼するのは避けるのが正解です。

先ほど前述しましたが、どういったものだとオプションとして追加料金がかかるかが明確であることも良質な業者かどうかを見定めるポイントになります。

例えば・・・

  • エレベーターなしのマンションで階上での作業
  • その場で解体が必要な大きな家具の回収作業
  • 取り外しが必要なエアコンの回収作業
  • 早朝・深夜作業

上記の作業は多くの不用品回収業者がオプションとして追加料金がかかると案内している作業例です。

ガソリンや灯油の場合、業者によっては特別管理産業廃棄物として追加料金がかかることもあるかもしれません。
このような詳細を記載せず見積書内に「一式」としか書いていないなど、不明瞭な点が多い業者は避けるのが無難です。

ホームページ上でスタッフや経営者が顔出ししているか

そもそもホームページがないという業者もありますが、殆どの不用品回収業者はホームページ上で過去の実績や不用品の事例を紹介しています。

その中で実際に作業に来てくれるスタッフや、社長などの顔写真や作業風景などが載っているかどうかチェックしてみてください。
例えば、出張回収センターではこのように回収実績を紹介しています。

日常的に利用する業者ではない分、不用品回収業者としてもお客様に不安を与えないよう、スタッフや社長の写真を掲載し親しみやすくなるよう工夫しています。

最近ではブログやYouTubeに作業動画を載せている業者も増えています。
不用品とはいえ、依頼品をどのような手順や扱い方で作業していくのかなども見ることができますので、一度目を通しておくのもおすすめです。

「ガソリン」「灯油」処分時によくある質問

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Q ポリタンク1つ分の灯油なのですが回収に来てくれますか?

A. はい、ポリタンク1点からでも回収致します。お見積もりやご相談も受け付けておりますのでご安心下さい。お見積もりはラインやメールでも受け付けております。お気軽にご利用ください。

Q  電話で申し込んだ時より処分する灯油が増えてしまいましたが大丈夫ですか?

A. はい、問題ございません。回収するお品物が増えても減っても大丈夫でございます。再度お見積もりをして回収費用をご提示致します。お客様がお見積もりにご納得頂けましたら回収作業を開始致します。

Q  灯油を一か所にまとめておいた方が良いですか?

A. いいえ、必要ございません。灯油を保管してある場所をご案内頂ければスタッフが全て運んで回収致します。お客様はお手間をかけずに、スタッフに全てお任せで不用品を処分できるのが弊社のサービスの一つでございます。

Q  夜間しか時間が取れませんが灯油の回収をお願いできますか?

A. はい、問題ございません。夜間の回収作業にも対応しております。お申し込みの際にお客様のご都合のいい日時をお教えください。お電話の受付は9時から19時までとなっております。お気軽にご相談ください。

まとめ

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車や暖房器具の燃料として身近な存在であるガソリンや灯油は、日々の暮らしの中に馴染んでいるものの、これらが特別管理産業廃棄物であることを忘れてはいけません。

間違ったガソリンや灯油の扱い、捨て方をすると、環境を破壊するばかりでなく事故につながってしまうことも。
良かれと思ってしたことがあだになり、周辺の住民の方々に迷惑をかけることは誰しも避けたいものです。

私もガソリンや灯油も劣化するのだとは思いもよらず、過去冬の初めは昨年残っていた灯油でファンヒーターを使っていたことを思い出しました。
身近になるほどつい油断してやってしまいがちですが、これからは気をつけたいと思います。

処分の仕方が分かりにくくて処分に困っている、自分達では持ち出せないごみがある、ごみの処分でお困りの方は出張回収センターへご相談ください。

正しく処理・分別して、リサイクル可能なものはリサイクル、買取が可能なものは買取いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

対応可能品目数、業界随一!

不用品回収対応品目一例