
バーベキューやキャンプといったアウトドアレジャーで火を起こす際に欠かせない「炭」。
普段からアウトドアに慣れている方にとっては簡単に思える炭の処分も、慣れていないと普段使わない炭の消火の仕方や捨て方など、炭の処理に戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は炭の処分方法を詳しく解説します。
炭の消火方法や処分時の注意点も併せて紹介しますので、誤った方法で処分してしまわないよう、この機会にしっかりと学んでいきましょう!
▼この記事でわかること
- 炭の処分方法
- 炭の安全な消火方法
- 炭を処分する際の注意点
炭の処分方法は4通り

炭の正しい処分方法は以下の4つです。
- バーベキュー場やキャンプ場などの灰捨て場に捨てる
- 自宅に持ち帰り可燃ごみとして捨てる
- 再利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれ詳しく解説していきますので、ご自身の都合に合わせてお選びくださいね。
①バーベキュー場やキャンプ場などの灰捨て場に捨てる
バーベキュー場やキャンプ場のような炭を使用する施設には、灰捨て場が用意されていることがほとんどです。
灰捨て場を利用すれば、家に炭を持ち帰る手間が省けて手軽に炭を処分でき便利ですよね。
灰捨て場はコンクリートブロックで囲われていたり、ドラム缶が設置してあったり、施設によって灰捨て場の状態もさまざまです。
炭が完全に消火してから、灰捨て場にまとめて捨てましょう。
火が消えていない状態で灰捨て場へ持ち込むと、火災につながる可能性があり大変危険です。
面倒に思えても必ず完全に消火し冷めた状態にして、炭を捨ててください。
②自宅に持ち帰り可燃ごみとして捨てる
利用した施設に灰捨て場がなかった場合は、家に炭を持ち帰り、可燃ごみとして処分しましょう。
可燃ごみに出す一般的な手順は以下のとおりです。
- 炭が「可燃ごみ」に出せるか分別を確認する
- 火が完全に消え、熱が冷めた状態の炭を集めて指定袋に入れる
- 指定のごみステーションへ指定の時間に出す
以下は、炭の処分について記載のあった自治体の一例です。
なお自治体によっては、量に限りがある場合や、水で湿らす必要がある場合など対応はさまざまです。
不明な場合はお住まいの市役所のホームページ、または環境課などごみ収集担当の課へ直接電話で問い合わせご確認ください。
③再利用する
いらない炭は再利用することも可能です。
未使用の炭は、次回のバーベキューまで保管しておけば問題ありませんし、湿気で火がつかなった炭や保管時に湿ってしまった炭は、天日干しでしっかり乾燥すると湿気が取れて使えるようになります。
また未使用の炭を臭いや湿気対策に靴箱に入れておく、というのもおすすめです。炭には細かい穴が開いていて悪臭成分を吸着する作用があり、さらに除湿の作用も期待できます。
使用済みの炭を粉々に砕き、畑の肥料として再利用する方法もいいでしょう。
ただし、固体でなおかつ温度が下がっていない状態である場合や、自分の所有地以外でこの行為をしてしまうと不法投棄につながりますので注意しましょう。
④不用品回収業者へ依頼する
「大量の炭を処分したい」「家具や家電などほかの不用品もまとめて処分したい」という場合は、不用品回収業者に依頼するという手段もあります。
不用品回収業者を利用した場合、以下のようなメリットがあります。
- 大量の炭も回収してもらえる
- 炭以外の家具や家電もまとめて回収OK
- 分別や運搬はすべてスタッフにお任せできる
- 見積もり・相談のみは無料
- 売却・廃棄を同時に済ませられる
そのほか不用品回収業者には「自分の都合のいい日時に回収を依頼できる」という大きなメリットも。
時間がなくてなかなかごみ出しができない、引っ越しの期日が迫っていて急いでいるという場合に大変便利です。
不用品回収業者なら大量の炭であっても回収可能ですし、炭以外に処分したい不用品がある場合、まとめて回収することも可能です。
とはいえ、費用が高いのでは?と心配な方もいらっしゃいますよね。
そこでおすすめしたいのが「買取サービス」や「積み放題プラン」です。
買取サービスが利用できる業者なら、回収費用から査定金額を差し引き、場合によっては無料で利用することも可能になりますし、積み放題プランであれば、決められた車両に載せられる分だけ不用品を一気に処分できます。
ただし、中には「炭は有機系のごみに分類されるため回収不可」としている業者もあります。
弊社のように別途費用をいただき代行で処分を受け付けている場合もありますので、依頼時には「炭の回収が可能かどうか」を必ず確認しましょう。
そのほか不用品回収業者では以下のような廃材・廃液の処分も承っております。炭のほかに該当するものがありましたら、そちらを参考にしてみてくださいね。
- 洗剤の処分方法5選!余った時は再利用も!捨て方の注意点も解説
- 古いガソリンや灯油の正しい処分方法7選!使用期限や危険な処分方法を徹底解説
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便利な不用品回収業者のメリットをお伝えしてきましたが、不用品回収業者の中には「無料回収と謳いながら作業後に高額な費用を請求してくる」「無料回収した不用品を山中に不法投棄する」ような悪質な業者も残念ながら存在しているため、依頼時には注意が必要です。
どの業者がいいのか判断できない場合には、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです。
お急ぎの際には少し面倒かもしれませんが、できれば3社以上から見積もりを取って比べてみましょう。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についてはこちらの記事で詳しく解説しております。ぜひ参考にしてみてくださいね。
炭の安全な消火方法

炭の処分で重要なのは「完全に消火しているか」です。
炭は一見、火が消えているように見えても中でくすぶっていることがあり、そのまま気付かずに捨ててしまうと火事の原因となることも。
必ず以下で紹介するような方法で消火し、完全に火が消えたのを確認した上で処分しましょう。
水を張ったバケツに入れて消火する
水を張った金属製のバケツに炭を1つずつゆっくりと入れ消火する方法です。
消火の際には以下のものを用意してください。
- 金属製のバケツ
- 水
- トングや炭バサミ
用意するバケツは熱に弱いプラスチック製ではなく、必ず金属製にしてください。
消火までの手順は以下のとおりです。
- 金属製のバケツに水を張る
- トングや炭バサミで炭をゆっくりバケツに入れる
- すべての炭をバケツに入れたら1時間ほど放置する
熱が炭の内部に残ったまま処分すると、火災や火傷の恐れもあります。十分に冷やす時間を確保してください。
缶や火消し壺に入れて消火する
火消し壺とは、使用した炭を入れて空気を遮断することで消火できるアイテムで、中に炭を入れたまま運べるため、手軽に持ち帰ることも可能です。
缶や火消し壺に入れ、炭が燃える空気を遮断し消火する方法もいいでしょう。この方法で消火した炭は火種として次のバーベキュー時に活用でき、経済的というメリットもあります。
もしも火消し壺がない場合は、煎餅やクッキーの缶などでも代用可能なので活用してみましょう。
火消し壺も缶も燃えている炭を入れた場合は外側が熱くなりますので、お子さんやペットが近づかないよう注意が必要です。
芝生のように熱で影響を受ける場所には置かず、冷めるまで触らずに放置しておきましょう。
火が消えるまで炭を完全に燃やしきる
火が消えるまで炭を完全に燃やして、冷めるのを待つ方法もあります。
バーベキューで使われることの多い黒炭であれば、およそ2時間程度で燃え尽きます。
消火する時間を逆算し、冷めるのを待っている間にコンロや網の後片付けをすれば、スムーズに片付けられるでしょう。
ただし、炭は燃え尽きたと思っても、灰に火種が残っている場合がある点にはご注意ください。
トングや炭バサミなどで細かく崩して燃えている部分がないか、完全に燃え尽きたかを確認した上で処理しましょう。
なお、小さなお子さんがいる場合は、炭を冷ましている間に触らないよう、燃え尽きるまで大人が見守るといった配慮が必要です。
炭を処分する際の注意点

処分方法や炭の消火方法を見てきたところで、ここで処分の際の注意点についても一度確認しておきましょう。
何度もお伝えしていますが、適切に処理されなかった炭は、火事や事故などさまざまなトラブルにつながる恐れがあり大変危険です。
処分に困ったからといって適当に捨てたり埋めたりせず、以下のポイントに注意し正しい方法で処分してください。
炭を土や砂に埋めてはいけない
炭を土や砂の中に埋めるのは不法投棄に当たり、その場に放置したり穴を掘って埋めるのも違法となります。
土の中に炭を埋めても、炭は自然分解されることなくそのまま残ってしまいます。
もしも完全に消火されていない炭を埋めてしまった場合、それを知らない誰かが踏んで火傷してしまうこともあるかもしれません。炭を土や砂の中に埋めるのは絶対にやめましょう。
炭に直接水をかけるのはNG
まだ熱のこもった炭に直接水をかけると、灰や水蒸気が舞い上がり、火傷の原因となってしまいます。
その上、水をかけただけでは炭の表面しか温度が下がらず、内部に熱がこもって完全に消火できません。
水をかけてどろどろになった灰を片付けるのも一苦労ですし、片付けに余計な労力がかかります。
また、バーベキューコンロや七輪の上から炭に水をかけると、急激な温度差で変形したりひび割れたり、内部にススがこびりついたりすることもあります。
手軽なように思えますが、水を使って消火する場合はかけるのではなく、前述したように水の中に炭を入れるようにしましょう。
炭の処分時に出やすい不用品

バーベキューをした際には、炭の処分だけでなく、薪(木材)や使用した食器や容器類などの処分も必要になります。
以下に、関連製品の分別区分をまとめました。
関連製品 | 分別区分 |
---|---|
薪(木材) | 可燃ごみ 大きさによって粗大ごみ |
食用油 | 可燃ごみ・資源ごみ |
容器・食器 | 紙皿・割り箸:可燃ごみ プラコップ・フォーク・スプーン:可燃ごみ・不燃ごみ 缶・ペットボトル:資源ごみ |
着火剤 | 可燃ごみ ※愛知県名古屋市のように危険物とする自治体もあり |
これらは一例ですので、自治体のルールに従い、正しく処分しましょう。
薪(木材)の処分についてや食用油の処分、そのほかの廃材・廃液の処分方法は以下のページにて解説しております。処分時にはぜひ参考にしてくださいね。
炭の処分でよくある質問

Q.急いでいるのですが、すぐに炭の回収に来てもらえますか?
A.弊社は即日回収も可能となっておりますので、炭の処分をお急ぎの方も安心してご依頼ください。名古屋市内や近郊にお住まいの方であれば、最短1時間以内に回収に伺います。
Q.炭の回収で追加料金は発生しますか?
A.いいえ、ご安心ください。回収量や作業内容に変更がない限り、見積もり時に提示した金額に断りなく料金を追加することは絶対に有り得ません。
回収当日に木材が増えてしまった、後から追加したい不用品が出てきたといった場合には再度見積もりし、お客様にご納得いただいてから回収作業にとりかかります。
Q.炭と一緒にほかの不用品も回収してもらえますか?
A.炭だけでなくほかの不用品とあわせての回収も喜んで承ります。どのようなお品で何点ほど回収希望か、ご依頼時にお伝えください。
少量の回収より複数の回収だと1点当たりの費用がお安くなりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
Q.炭の回収を頼みたいのですが、夜間でも回収してくれますか?
A.通常、営業時間は19時までとなっておりますが、弊社の営業時間とお客様のご都合が合わない場合は、時間外でも対応しております。
なお、その際はトラックの手配およびスタッフなどを調節する必要がございますので、営業時間外での回収をご希望の方はなるべくお早めにご相談ください。
Q.炭の回収を依頼したいのですが、キャンセル料や見積もり料金などの手数料はかかりますか?
A.弊社は炭の回収においても、キャンセル料、およびお見積もり料金はすべて無料としております。わかりやすい料金プランを用意しておりますので、料金に関して不明な点がある方はお気軽にお問い合わせください。
まとめ

今回は炭の処分方法について解説しました。
誤った方法で炭を処理してしまうと、火傷や火災の原因となってしまいます。
使用済みの炭を処分するときは必ず完全に消火したことを確認しましょう。
面倒に感じてしまう炭の処分ですが、今回紹介した手順を守れば安全に処分できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
炭はもちろん、使わなくなった不用品がございましたら、まとめて出張回収センターへご相談ください。
正しく処理・分別して、リサイクル可能なものはリサイクル、買取が可能なものは買取いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください!
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