レンガの正しい処分方法!注意点や大量のレンガの捨て方も解説

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レンガの正しい処分方法!注意点や大量のレンガの捨て方も解説

ガーデニングやDIYなどで使用される「レンガ」ですが、不要になったとき、どのように捨てたらよいか迷うこともありますよね。
一つ一つの多きさは大きくはないものの、複数で使うことの多いレンガは捨てるときも大量になりがちです。

実はレンガは、自治体の普通ごみ(可燃ごみや不燃ごみなど)で処分できないことがほとんどです。
そのため、捨てるには手続きや費用がかかることも。
また、捨てたいレンガが多い場合は運搬手段が必要になります。
どれくらいの費用や労力がいるのか、心配な方もいるかもしれませんね。

今回はレンガの処分方法やかかる費用、必要な手続きなどについて解説していきます。
大量のレンガを簡単に捨てる方法もお伝えしますので、参考にしてみてください。

コンクリートブロックの処分方法については別ページにてご紹介しています

なぜレンガは自治体で回収していないことが多いの?

レンガの正しい処分方法!注意点や大量のレンガの捨て方も解説

レンガは一般的に、自治体での回収はされないことがほとんどです。
それは、レンガが「処理困難物」の扱いであるためです。

なぜレンガは「処理困難物」になるのか

そもそもレンガとは、粘土と岩と水を合わせて練って、型に入れて焼き固めたもの。
触るとかなり固く、建築用として使われることもあります。
そのためレンガは、「建築用廃材」に該当することもあり、自治体では処理や運搬が困難だとして回収をおこなっていないというわけです。

処理困難物にあたるものは、ほかにも「タイヤ」や「グランドピアノ」、「耐火金庫」などがあげられます。
ただしレンガは、自治体によっては「粗大ごみ」として回収してもらえることがあります。

一般的に粗大ごみの対象となるのは、大きさが「30㎝角以上」や「一辺の長さが30㎝、または50㎝以上」などの大きなものです。
しかしレンガについては大きさに関わらず、普通ごみではなく粗大ごみ扱いとなるようです。

自治体によってはレンガを処分できることもある

レンガの正しい処分方法!注意点や大量のレンガの捨て方も解説

自治体での回収をおこなっていないことが多いレンガですが、愛知県名古屋市ではレンガを「粗大ごみ」として回収しています。
「1度の回収で5個まで」と個数の制限はあるものの、自治体での処分ができるのは嬉しいですよね。
ただし、粗大ごみとして捨てるには、事前申し込みや費用が必要になります。

このように、自治体によってはレンガの回収をおこなっていることもあるため、お住まいの地域の「ごみのルール」を確認してみましょう。

名古屋市でレンガを処分する方法

名古屋市ではレンガは「粗大ごみ」で回収・処分ができます。
名古屋市での粗大ごみの申し込み方法は次のとおりです。

  • 自治体のホームページや電話から申し込みをする
  • 手数料納付券(シール)をスーパーやコンビニなどの指定販売店で購入する
  • シールに受付番号や氏名などの必要事項を記入し、レンガ(5個まで)に貼る
  • 指定された日時に指定場所へ出す

ちなみにレンガはインターネットでの品目リストに載っていないため、電話での申し込みとなります。
費用については、電話でお問い合わせください。

また、粗大ごみでの回収は1か月に1回程度で、申し込みの締め切りは収集日の7日前です。
5個以上のレンガを処分したい場合は何回かに分けて申し込みが必要で、一度に処分できないためご注意ください。

名古屋市では直接ごみ処理施設へ持ち込むことも可能

多くの自治体には、「ごみ処理施設」があり、直接自分でごみを持ち込むことも可能です。
自身での持ち込みとなるため運搬車両や労力は必要ですが、自分の都合でごみを処分することができるため、早くごみを処分したい方やごみが大量にあるときは便利です。
名古屋市では戸別回収だと5個までとされているレンガも、持ち込みであればいくつでも処分ができます。

ただし名古屋市の場合、「粗大ごみ・不燃ごみ」を処理できる施設は名古屋市港区の大江破砕工場ですが、レンガのように破砕困難なものは岐阜県多治見市にある愛岐処分場まで持って行かなければなりません。
名古屋市に住んでいて、岐阜までごみを持ち込むというのは時間や労力を使います。
ガソリン代もかかるため、ごみの量や状況に合わせて利用するのがおすすめです。

利用手順は以下のようになります。

  • 搬入するごみを車両に積んだ状態で、ごみの発生する区の環境事業所に、受付時間内に行く
  • 受付した日の午前9時15分から午後4時10分までに愛岐処分場へごみを持ち込む(レンガの場合)
  • 処理施設で計量を行い、10㎏までごとに200円の処理手数料を現金で支払う

自治体によって、戸別回収はおこなっていない自治体でもごみ処理施設への持ち込みであればレンガの処分ができる場合もあるため、確認してみるとよいでしょう。
ただし、ごみ処理施設がどこにあるのかや、手続きの方法は自治体によって異なるため、利用前に確認しておいてください。

自治体以外でのレンガの処分方法

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ここからは自治体以外でのレンガの処分方法をいくつかお伝えしていきます。
捨てたいレンガの量や自身の状況に合わせて、最適な方法を選んでくださいね。

産業廃棄物処理業者へ依頼する

レンガを自治体で回収していない場合、お住まいの市町村へ相談すると「産業廃棄物業者」を紹介してくれることがあります。
自治体によってはホームページで産業廃棄物業者名簿が記載されていることもあるため、確認してみましょう。

自治体が紹介する産業廃棄物業者であれば、適正価格で受け付けてくれるため、安全に利用できます。
利用手順は以下のとおりです。

  • 廃棄物処理業者に電話やメールで連絡し、回収日や場所などを決める
  • 予約した回収日に作業に立ち会い、処分手数料を支払う

基本的にはこのような流れですが、業者によって「回収が可能か」や、「レンガの持ち込みが必要か」、「立ち会いが必要か」などの、条件が異なることもあります。
また、申し込み後すぐに処分してもらえるわけではなく、業者と日にちを相談して決めることになりますのでご注意ください。

費用については、産業廃棄物業者では品目ごとの重さや立米で決められています。
単価が立米で決められている場合、数千円~数万円かかることもあるため、量が少ない場合は割高になってしまうことも。
事前に費用について問い合わせたり、見積もりを取ったりしてから利用するのがおすすめです。

不用品回収業者へ依頼する

不用品回収業者では、自宅やオフィスで出たあらゆる不用品を回収・処分してもらえます。
費用がかかる点では産業廃棄物業者と似ていますが、不用品回収業者は回収品目が多いのが特徴です。
家具や家電はもちろんですが、レンガのように自治体では回収困難なものでも依頼できるため、ほかに不用品があるときはまとめて依頼してみてはいかがでしょうか。

また、依頼したらすぐに引き取りに来てもらえることや、土日・夜間など自分の都合に合わせて利用できる点も魅力です。
自分で運ぶ手間が不要で、割れたレンガや大量のレンガであっても労力をかけずに処分できるでしょう。

ただし業者によって処分費用やプランが異なるため、複数の業者で見積もりを取るようにしてください。
レンガの処分費用の相場は1個200円~ほどですが、業者によってはトラックに積み放題となる定額プランもあり、その場合はレンガ以外の不用品をまとめて処分できます。
結果としてトータルの費用を抑えることができるため、複数の不用品を出すのがおすすめです。

お金をかけずにレンガを処分する方法

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レンガをお金をかけずに処分したいと考える方も多いでしょう。
そんなときは、以下の方法を参考にしてみてください。

買取店へ売却する

レンガが美品であれば建材用品を扱う買取店へ売れる場合もあります。
インターネットでお近くに買取店があるか検索してみたり、リサイクルショップへ問い合わせたりしてみてはいかがでしょうか。

ただし、レンガは元々売値が高いものではないため、大量に売っても数百円程度ということが多くなります。
「利益を得る」というよりは「お金をかけずに捨てられる」ことがメリットです。
売れるレンガについても、新品・未使用品に限ったり、購入してから5年以内だったりと条件がある場合も。
また、レンガに汚れや欠けがあると売れないため、注意しましょう。

フリマアプリやネットオークションで出品する

近くに買取店がない人は、「メルカリ」や「ラクマ」といったフリマアプリやネットオークションを利用する方法もあります。
実際にサイトを見てみるとレンガについてもいくつか出品されており、取引が成立しているレンガもあるため参考にしてみるとよいでしょう。

ただし、こうしたネット上での売買は必ず売れる保証がなく、すぐにレンガを処分したい人には不向きです。
また、売れた際はレンガを梱包し、購入者へ配送しなければなりません。
レンガは重さがあるため配送料が高額になってしまう可能性があり、事前にいくらかかるかや出品者・購入者のどちらが費用を負担するかなどを、確認してから利用するのがおすすめです。

欲しい人に譲渡する

レンガはDIYでの需要もあるため、安く大量に欲しいという人もいます。
多少汚れや使用感があっても、無料であれば引き取り手が見つかる可能性があるでしょう。

欲しい人が身近にいない場合は「ジモティー」のような、無料で利用できるネット上の掲示板を利用する方法もあります。
フリマアプリとは違い直接引き渡しができるため、配送の手間や費用を心配する必要がありません。
また、ほかの売買サイトとは違い手数料がかからないため、費用をかけずに処分することも可能です。

ただし、直接手渡しするという方法は、「知らない人と顔を合わせる必要がある」ということで、抵抗のある人もいるでしょう。
実際に取引した人のなかには、「ドタキャンされた」「商品を渡すときに勧誘を受けた」などといった悪い口コミがあるのも事実です。

安全に利用するためにもガイドラインをよく読み、上手に活用してください。

レンガの処分で注意したいこと

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レンガの処分時に注意したい点について、まとめていますので参考にしてみてください。

レンガはホームセンターや販売店では回収していないことが多い

レンガは、基本的にはホームセンターや販売店での引き取りをおこなっていません。
まれに引き取りをおこなっている場合もありますが、できないことがほとんどですので、まずは問い合わせてみましょう。
例えば「カインズ」や「ビバホーム」のような大手ホームセンターでは引き取っていないため、注意してください。(2024年8月時点)

レンガは砕いても「普通ごみ」にはならない

レンガを小さく砕いてしまえば、普通ごみとして捨てられるのでは?と思う方もいるかもしれませんね。
しかし、レンガはサイズを小さくしても「処理困難物」であることには変わりありません。
そのため、砕いたレンガを可燃ごみや不燃ごみの袋に入れて捨てることはできないため、注意しましょう。

また、レンガを砕く作業はハンマーでたたく方法が一般的ですが、破片が飛び散ってケガをする可能性もあり危険です。
割れてしまったレンガは産業廃棄物業者で回収してもらえないこともあるため、砕くメリットはないと言えます。

公園や山林、川などには捨てない

レンガやがれき、石や土などは不要になったときに捨てにくいため、山や公園といった自然の中に捨ててしまう人もいます。
しかし、こうした不適切な場所にごみを捨てる行為は法律で禁止されている「不法投棄」となり、犯罪です。

不法投棄は「5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方」が科せられ、未遂であっても罰せられます。
犯罪というだけではなく、自然の中にごみを捨てる行為は環境や近隣住人への影響も大きいため、絶対にしてはいけません。
また、自然の中だけではなく、マンションの敷地内やごみ収集場所へ放置することも「不法投棄」とみなされるため、注意しましょう。

業者へ依頼するときは「産業廃棄物許可証」を持つ業者へ依頼する

レンガは「産業廃棄物」となるため、業者が処理するためには「産業廃棄物収集運搬業・処分業」などの許可を自治体から受けている必要があります。
これを持っていない業者は正しく処理しない可能性もあるため、注意しましょう。

不用品回収業者であっても「産業廃棄物収集運搬業」の許可を持つ業者へ依頼するようにしてください。

レンガの処分でよくある質問

Q.屋内のレンガが多すぎて搬出が難しいのですが、方法はありますか?

A.もしも通常ルートでの搬出が難しいのなら、クレーンでの回収も可能です。
その場合は追加料金が発生するものの、必ず事前に見積をご提示いたします。

Q.回収してもらえるレンガの量に上限はありますか?

A.出張回収センターでは、回収の上限を設けていません。
ただし、量によっては車両やスタッフの調整がございます。 ご連絡時に、事前にレンガの量をお聞かせいただければ幸いです。

Q.買取できるレンガはどのような種類ですか?

A.汚れや傷が少なく、再利用できる品を買取っています。
これ以外でも実際に品を見せていただければ、値段を付けられることもございます。
まずは、ぜひとも当社スタッフにご相談ください。

Q.僅かなレンガでも回収してもらえますか?

A.はい。当社では1点からご依頼を受け付けています。
ただ、同時に回収する不用品が多い方が1点あたりの回収費用が抑えられますので、まとめてご依頼いただくほうがお得です。
ある程度、不用品がたまってからのご依頼をおすすめいたします。

Q.室内で使用していたレンガを回収して欲しいのですが、壁や床の保護はきちんとしてもらえますか?

A.運搬のプロのスタッフが対応いたしますのでご安心ください。
当社の各トラックには20種類以上の養生が常備されており、搬出作業に使用しています。
お客様のご自宅をキズつける事なく、回収・買取いたします。
その他ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

レンガの処分まとめ

レンガの正しい処分方法!注意点や大量のレンガの捨て方も解説

今回はレンガの処分方法についてご紹介してきました。
レンガは少量であれば持ち運びが容易ですので、自治体を利用したり、人に譲渡したりするのも簡単にできるでしょう。

しかし、お住まいの自治体では処分ができない場合や譲渡ができない場合、捨てたいレンガが大量にある場合などは業者を利用するのがおすすめです。
「産業廃棄物業者」、「不用品回収業者」のどちらもレンガの処分は可能ですが、レンガ以外のものを捨てたいときや、ラクに処分したいときは不用品回収業者の利用が便利です。

レンガは数が多いと運搬に労力がかかるだけではなく、運搬途中に破損する可能性もあります。
重くて運ぶのが難しいレンガは、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者が安心ですよ。

当社「出張回収センター」でも、レンガを含めさまざまな不用品の回収・処分をおこなっています。
メールやLINEで見積もりができ、見積もり後のキャンセルも費用はかかりません。
もちろん「産業廃棄物収集運搬業」も取得していますので、安心してご利用ください。

対応可能品目数、業界随一!

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