バーベキュー後の炭処理はどうする?炭の正しい捨て方を伝授します!

目次

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コロナ禍で一気にブームが広がったアウトドア・レジャーですが、中でもバーベキューは欠かせないアクティビティのひとつですよね。
そして楽しいバーベキューの後に必ずやってくるのは、バーベキューコンロや炭の後片付けです。

普段からアウトドアに慣れている方にとっては簡単に思える炭の処分も、慣れていないと普段使わない炭の消火の仕方や捨て方など、炭の処理に戸惑ってしまうもの。
「良かれと思って行った行動が実は禁止事項だった」なんてことにならないよう、あらかじめ正しい知識をつけておくことが大切です。

今回はそんな炭の処分方法から、火の消し方、やってはいけない処分方法、使い切れず余った炭の処分まで解説します。
間違った処分の仕方をしたことでせっかくの楽しい時間が台無しになってしまわないよう、この機会にしっかりと学んでいきましょう!

▼炭以外のアウトドアで使用する道具の処分方法はこちらのコラムで紹介しています▼

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炭にもいくつか種類がある

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バーベキューに使用する炭にもいくつか種類があります。
処分する際の参考になりますので、まずは炭の種類を知っておきましょう。

黒炭

黒炭には、ナラやクヌギやマツなどの木材を材料にしている国内産とマングローブが使われている国外産があります。

国内産は木材を専用の土窯で炭焼し、炭化が終わると窯を密閉し鎮火して作られます。
白炭に比べると火力は落ちますが、火がつけやすく扱いやすい特徴があります。

一方、国外産は軽量で大きさが不揃いですが価格が安く、ホームセンターなどでも気軽に購入できます。
燃焼時間が短く、煙の量が多く臭いもありますが、着火しやすく扱いやすいのでキャンプ初心者にも好まれます。

白炭(備長炭)

白炭はカシなどの木材を炭窯でじっくり炭化させ、仕上げに高温で焼き、灰と砂をまぜた素灰をかけて急速に冷却・消火した炭のことで、白炭の中でもこだわりの料理店などで使われる「備長炭」が有名です。

白炭は金属のように硬く急激に熱すると爆ぜますが、安定すると火力が長時間続くので料理に向いており、低温から高温の火力調整も可能。黒炭と比べると炭を継ぎ足す回数も少なくて済みます。

しかし、高価なものが多く黒炭より火の付きも悪いので、炭の着火に慣れている方におすすめです。

オガ炭

おが粉を圧縮加熱成形し棒状にした「オガライト」を炭化したものをオガ炭と言います。
形状は四角形や六角形がが多く、リーズナブルで高品質、爆ぜない安心な炭として知られています。

やや着火のしにくさはあるものの、火が長持ちするので、頻繁な炭の継ぎ足しは必要ありません。
オガ炭には、白炭(備長炭)仕上げと黒炭仕上げがあり、特徴に応じて選べるのも魅力のひとつです。

着火加工型成型炭

着火加工成型炭とは、炭を圧縮成形し着火剤を一緒に練り込んだ炭のこと。
着火加工してあるため、直接火をつけることができて簡単に着火します。

ハチの巣型やちくわ型などいくつか種類があり、ひとつのサイズが大きめで火力も強いのが特徴です。
火付けに慣れていない方や手軽にバーベキューを楽しみたい人におすすめの炭ですが、値段が高めで商品によっては粘着剤などのにおいが気になるものもあります。

炭を捨てる前に…安全な消化方法

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炭を捨てる前に重要なのは「完全に消火すること」です。
炭は一見、火が消えているように見えても中でくすぶっていることがあり、そのまま気付かずに捨ててしまうと火事の原因となることも。
必ず以下で紹介するような消火作業を行い、完全に火が消えてから処分しましょう。

水を張ったバケツに入れて消火する

金属製のバケツに水を貼り、トングや炭ばさみを使って炭を1つずつゆっくりと入れ、消火する方法です。用意するものは以下の通り。

  • 金属製のバケツ
  • トングや炭バサミ

用意するバケツは熱に弱いプラスチック製ではなく、金属製にします。
消火までの手順は…

  1. 金属製のバケツに水を張る
  2. トングや炭バサミで炭をゆっくりバケツに入れる
  3. 全ての炭をバケツに入れたら1時間ほど放置する

熱が炭の内部に残ったまま処分すると、火災や火傷の恐れもあります。
十分に冷やす時間を確保してください。

缶や火消し壺に入れて消火する

缶や火消し壺に入れて、炭が燃える空気を遮断し消火する方法もあります。

火消し壺とは、使用した炭を入れて空気を遮断することで消火できるアイテムです。
中に炭を入れたまま運べるので、手軽に家に持ち帰ることも出来ます。
火消し壺がない場合は、煎餅の缶などでも代用可能です。

火消し壺も缶も燃えている炭を入れた場合は外側が熱くなりますので、子どもやペットが近づかないよう注意が必要です。
芝生など熱で地面に影響がある場所には置かず、冷めるまで触らずに放置しておきましょう。

火消し壺や缶で消火した炭は火種として次のバーベキュー時に活用でき、経済的です。

火が消えるまで炭を完全に燃やしきる

火が消えるまで炭を完全に燃やして、冷めるのを待つ方法もあります。

バーベキューで使われることの多い黒炭であれば、およそ2時間程度で燃え尽きます。
消火する時間を逆算し、冷めるのを待っている間にコンロや網の後片付けをすれば、スムーズに片付けができます。

炭は燃え尽きたと思っても、灰に火種が残っている場合があります。
トングなどで細かく崩して燃えている部分がないか、完全に燃え尽きたかを確認してから処理してください。
また小さな子どもがいる場合、炭を冷ましている間に触らないよう、燃え尽きるまで大人が見守るようにしてください。

炭の正しい捨て方

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使用済みの炭の処理はわかりましたので、今度は炭の正しい捨て方を見ていきましょう。

炭の正しい捨て方は3つあります。

  1. キャンプ場などの灰捨て場に捨てる
  2. 自宅に持ち帰り可燃ごみとして捨てる
  3. 不用品回収業者に回収を依頼する

ご自身の都合に合わせて選んでください。
それでは詳しくお話ししていきます。

キャンプ場などの灰捨て場に捨てる

バーベキュー場やキャンプ場のような炭を使用する施設には、ほぼ必ず灰捨て場が用意されています。
灰捨て場を利用すれば、家に炭を持ち帰る手間が省けて手軽に炭を処分できます。

灰捨て場はコンクリートブロックで囲われていたり、ドラム缶が設置してあったり、施設によって灰捨て場の状態もさまざま。
紹介した方法で安全に消火してから、灰捨て場にまとめて捨てましょう。

火が消えていない状態で灰捨て場へ持ち込むと、火災につながる可能性があり危険を伴います。
面倒に思えても必ず完全に消火し冷めた状態にして、炭を捨ててください。

自宅に持ち帰り可燃ごみとして捨てる

利用した施設に灰捨て場がなかった場合は、家に炭を持ち帰り、可燃ごみとして処分しましょう。
可燃ごみに出す一般的な手順は以下の通りです。

  1. 炭が「可燃ごみ」に出せるか分別を確認する
  2. 火が完全に消え、熱が冷めた状態の炭を集めて指定袋に入れる
  3. 指定のごみステーションへ指定の時間に出す

自治体によっては、生ごみなどの可燃ごみと一緒の袋に入れてひとまとめにしてもいい場合があったり炭だけでまとめて出すよう決められていたりと、細かいルールが異なります。

分からない場合はお住まいの市役所のホームページ、または環境課などごみ収集担当の課へ直接電話で問い合わせて教えてもらいましょう。

不用品回収業者に依頼する

「大量の炭を処分したい」「家具や家電など他の不用品もまとめて処分したい」という場合は、不用品回収業者に依頼するという手段もあります。

  • 大量の炭も回収してもらえる
  • 炭以外の家具や家電もまとめて回収OK
  • 分別や運搬は全てスタッフにおまかせできる
  • 回収と同時に買取査定もしてもらえる
  • 無料で見積もりを受けられる

そのほか不用品回収業者には「自分の都合のいい日時に回収を依頼できる」というメリットもあります。お急ぎの方や、時間がなくてなかなかごみ出しができない方には特に便利な手段です。

不用品回収業者の中には「炭は有機系のごみに分類されるため回収不可」としている業者もあります。
出張回収センターのように別途費用をいただいて代行で処分を受け付けている場合もありますので、依頼時には「炭の回収が可能かどうか」を必ず確認しましょう。

不用品回収業者を利用する際の注意点

便利な不用品回収業者のメリットをお伝えしてきましたが、不用品回収業者の中には「無料回収と言いながら作業後に高額な費用を請求してくる」「無料回収した不用品を山中に不法投棄する」ような悪質な業者も残念ながら存在しているため、依頼時には注意が必要です。

そこでここでは、悪徳な不用品回収業者を選ばないために知っておきたい「業者の見極めポイント」をご紹介します。
依頼前には参考にしてみてください。

見積もりが分かりやすい

まずは見積書を残る状態で無料で出してくれるかどうか確認してください。
紙やデータで見積書を出さず、口頭で費用を伝えてくるだけの業者は避けましょう。

不用品回収業者を利用したことがない、一般の方でも見積もりを見れば明確で何にいくらかかるのか、オプションはどういったものだといくらかかるのかが分かる見積書かどうかも大切です。
分からない部分を質問した時に丁寧に対応してくれるかどうかも見ておきましょう。

高圧的な態度を取ったり、質問にも曖昧に答えをごまかされる場合は、その業者に依頼するのは避けるのが正解です。

ホームページ上でスタッフや経営者が顔出ししているか

そもそもホームページがないという業者もありますが、殆どの不用品回収業者はホームページ上で過去の実績や不用品の事例を紹介しています。

その中で実際に作業に来てくれるスタッフや、社長などの顔写真や作業風景などが載っているかどうかチェックしてみてください。
例えば、出張回収センターではこのように回収実績を紹介しています。

最近では、ブログやYouTubeに作業動画を載せている業者も増えています。
不用品とはいえ、依頼品をどのような手順や扱い方で作業していくのかなども見ることができますので、一度目を通しておくのもおすすめです。

▼不用品回収業者について詳しく知りたい方はこちらのコラムもどうぞ▼

未使用の炭の捨て方と再利用方法

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ここでは「購入したものの使わなかった」「湿気で火がつかなかった」炭を処分する方法や再利用する方法をご紹介します。

未使用の炭の捨て方

未使用の炭も使用済みの炭と同じく、可燃ごみとして処分できます。
お住まいの自治体のルールに従って、指定袋に入れて決められた可燃ごみの日に出してください。

次回のバーベキューまで保管して再利用

未使用の炭は、次回のバーベキューまで保管しておくのも再利用の方法のひとつ。

また、燃え切らず残った炭も火消し壺で確実に消火しておけば保存することが出来ます。
一度使った炭は、火がつきやすくなっているので、火種として使うには最適です。

湿気で火がつかなった炭や保管時に湿ってしまった炭は、天日干しでしっかり乾燥すると湿気が取れて使えるようになります。
乾燥させたらビニール袋などに入れて密封して保管しましょう。

脱臭剤として再利用

未使用の炭を脱臭剤として使うのも、再利用方法のひとつです。

炭には細かい穴が開いていて悪臭成分を吸着する作用があります。
におい対策に未使用の炭を置いておくと、消臭剤の代わりになってくれます。

かごや容器に入れてキッチン、トイレなど、においが気になるところに置いてみてください。
ごみ箱に入れたり、車の消臭にも使えますよ。

また、炭は消臭剤としてだけでなく除湿剤としても使えます。
靴箱や湿気の多いクローゼットに置いて使用しましょう。

畑の肥料として使う

使用済みの炭を粉々に砕き、畑の肥料として再利用する方法もあります。

「NG!やってはいけない炭の処分方法」で土や砂に埋めてはいけないとお話ししましたが、炭の状態で尚且つ温度が下がっていない状態であること、そして自分の所有地以外で行うと不法投棄につながりますので注意しましょう。

炭には保水効果や、土壌の含有酸素量を増やす働きがあり、農作物や植物の成長に大きく役立ちます。
細かい灰の状態にしてから埋めましょう。

ただし、使用済みの炭はアルカリ性なので、酸性土壌を好む植物には不向きです。
育てたい野菜や植物の特徴を確認してから、肥料として炭を使用するか判断してくださいね。

NG!やってはいけない炭の処分方法

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適切に処理されなかった炭は、火事や事故などさまざまなトラブルにつながる恐れがあり、大変危険です。処分に困ったからといって適当に捨てたり埋めたりせず正しい方法で処分しましょう。
ここではトラブルに直結しかねない「絶対やってはいけない炭の処分方法」についてご紹介します。

炭を土や砂に埋めない!

炭を土や砂の中に埋めるのは不法投棄に当たります。
また、その場に放置したり穴を掘って埋めるのも違法となります。

土の中に炭を埋めても、炭は自然分解されることなくそのまま残ってしまいます。
もしも完全に消火されていない炭を埋めてしまった場合、それを知らない誰かが踏んで火傷してしまうこともあるかもしれません。

炭を土や砂の中に埋めるのは絶対にNGです。

炭に直接水をかけない!

まだ熱のこもった炭に直接水をかけると、灰や水蒸気が舞い上がり、火傷の原因となってしまいます。
そのうえ水をかけただけでは炭の表面しか温度が下がらず、内部に熱がこもって完全に消火できません。
水をかけてどろどろになった灰を片付けるのも一苦労ですし、片付けに余計な労力がかかります。

また、バーベキューコンロや七輪の上から炭に水をかけると、急激な温度差で変形したりひび割れたり、内部にススがこびりつくこともあります。
手軽なように思えますが、水を使って消火する場合はかけるのではなく、前述した方法で水の中に炭を入れるようにしましょう。

まとめ

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間違った方法で炭を処理してしまうと、怪我や火災の原因になってしまいます。
使用済みの炭を処分するときは必ず完全に消火したことを確認しましょう。

面倒に感じてしまう炭の処分ですが、今回ご紹介した手順を守れば安全に処分することが出来ますので、是非参考にしてみてくださいね!

炭はもちろん、使わなくなったバーベキューコンロやアウトドアグッズがあれば、まとめて出張回収センターへご相談ください。
正しく処理・分別して、リサイクル可能なものはリサイクル、買取が可能なものは買取いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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