いらない土の正しい処分方法7選|土は何ごみ?無料で処分できる?

目次

土を運ぶ様子

庭やベランダでのガーデニングや家庭菜園、おしゃれなインテリアとしても欠かせない観葉植物など、植物を育てるのに必要になるのが「土」です。

大変身近なものではありますが、意外にどう捨てていいのかわかりにくいものでもあります。

土を捨てるという機会はあまりないものなので、「自治体で回収してもらえる?」「そこらへんに撒いても大丈夫?」といった疑問がわいてきますよね。

今回のコラムでは土の処分について、処分時の注意点も併せて解説していきます。
誤った捨て方でトラブルにならないよう、しっかりと確認しておきましょう!

▼この記事でわかること

  • 土の処分方法
  • 土を処分する際の注意点
まずはお気軽にご相談ください!
電話受付時間:9時~19時

土の処分方法は7通り

植木鉢から溢れる土

土は適当に処分すると場合によっては法律違反で罰せられることもあるため、正しい方法で処分しなければなりません。

土の処分方法は以下の7つです。

  1. 自治体を利用し処分する
  2. ホームセンター・園芸店の引取サービスを利用する
  3. 土専門の業者へ引取を依頼する
  4. 自宅の庭に撒く
  5. 土を再利用する
  6. 人に譲る・ジモティーを利用する
  7. 不用品回収業者へ依頼する

正しく土を処分する方法をそれぞれ確認してみましょう。

①自治体を利用し処分する

基本的に自治体での処分が難しい土ですが、少量の土であればごみ袋に入れて出せる場合もあります。

処分したい土の量によっては小分けに出す必要があるものの、指定ごみ袋に入れ収集日に出すだけで手軽に処分できるのがメリットです。

以下は土の処分について記載のあった自治体の一例です。

自治体名分別区分備考
愛知県名古屋市可燃ごみ・プランターで使った土はできるだけ自然に戻す、または造園業者に引き取ってもらうのが望ましいが、それができない場合は可燃ごみで処分
・1度に出せる量は、1袋かつ片手で持てる重さ(5kg程度)まで
神奈川県横浜市燃えないごみ・土、石は一度に多量にならないよう少量ずつ、透明または半透明の袋に入れて出す
大阪府大阪市普通ごみ・鉢植えやプランターなどの少量の土であれば、普通ごみに混ぜて少量ずつ捨てる
福岡県福岡市燃えないごみ・園芸用の土のみ収集可能

上記のようにごみ回収として回収してもらえる場合もあれば、東京都中央区のように園芸用土を回収し、再生作業をし、無料配布するといった事業に取り組んでいる自治体もあります。

(参考:中央区土のリサイクル

どの程度の量の土なら受け入れられるのかは自治体によって異なります。少量でも受け入れていない場合もありますので、捨てる前にお住まいの自治体のルールをご確認ください。
誤った方法で処分すると不法投棄とみなされますので、お住まいの自治体のごみ出しのルールに従い、正しく土を処分できるようにしましょう。

②ホームセンター・園芸店の引取サービスを利用する

一部のホームセンターや園芸店などの販売店では土の処分を受け付けています。

現在、不要な土を回収しているとホームページに記載があった店舗は以下のとおりです。

店舗名利用条件
ジョイフル本田販売している3種類の園芸用土のみ回収可
※事前に土以外のものを取り除く
島忠 HOME’S対象商品のみ、購入時の袋に入れた状態で回収
※事前に土以外のものを取り除く
※店舗によりレシートが必要な場合がある
ホームセンター ユニディレシートを持参の上、購入時の袋に入れた状態で回収
※事前に土以外のものを取り除く
※購入した土と同量を回収対象

上記のとおり、持ち込み処分のみ対応している店舗がほとんどで「購入した土と同量を回収対象」「購入時のレシートが必要」「石や砂利を取り除いた土のみ回収可」といった条件がある場合も多いです。

また回収にかかる費用は店舗によって異なりますので、あらかじめ最寄りの店舗へ問い合わせておくと安心かもしれません。

③土専門の業者へ引取を依頼する

土の処分に困ったら、土専門の回収業者に処分を依頼するという方法もあります。

土に特化した回収業者なので、どんな土でも回収してもらえるのはもちろん、自宅まで回収に来てくれ、土の積み込みまでお願いできるため、土を運ぶ手間や手を汚さずに処分でき大変便利です。

ただし、土に特化しているが故に土以外の園芸用品は回収してくれない点は要注意です。シャベルや一輪車(猫車)、プランターや植木鉢などが不要になった場合は別の方法で処分するしかありません。
また、料金がかかる点にも注意が必要となります。

④自宅の庭に撒く

自宅に庭があれば、土を庭に撒いて処分するのもいいでしょう。ただ撒くだけで済むため、手間も費用も掛からずもっとも手軽な方法と言えます。

ただし、当たり前ですが自宅に庭がある場合に限られるため、誰でも利用できるわけではないというのが難点です。

⑤土を再利用する

処分したい土が大量なら、草花の土壌になるよう再生させてみましょう。

方法は以下のとおりです。

  1. ふるいにかけて根っこや大きな石を取り除く
  2. 消毒する
  3. 養分を追加する

古い土を乾燥させてから、ふるいにかけます。ふるいは網目の荒い物と細かい物を用意し、土以外のごみをきれいに取り除きましょう。

その後庭やベランダなど日光の当たるところに土を広げて熱湯をかけます。外気にさらし、2週間に1度くらいかき混ぜながら1ヶ月ほど天日干ししてください。最後に土壌改良剤を混ぜて土のバランスを整えれば、完成です。

少々手間はかかるものの捨てずにまた再利用できるので、処分したい土の量が多いなら一度チャレンジしてみてもいいかもしれません。

⑥人に譲る・ジモティーを利用する

不要な土は、知人や友人、近隣の農家に譲るという手段もおすすめです。
身近に知り合いがいなくても「ジモティー」のような掲示板を利用して近所の方に譲渡を持ち掛けることも可能です。

譲ることが可能なら土が無駄になりませんし、リサイクル活動にも貢献できます。土を必要とする方にとっても、無料でもらえるというのは嬉しいものです。

ただし個人間で取引する必要があり、思わぬトラブルへ発展する場合もあります。
加えていつ希望者が現れるかわからないため、処分を急いでいる方には向いていない方法かもしれません。

⑦不用品回収業者に依頼する

「処分したい土が大量にあって運べない」「砂利や石を分別するのが面倒」とお困りなら、不用品回収業者への依頼がおすすめです。

  • 自分で持ち込む手段がない
  • 処分したい土が大量にあり、手に負えない
  • 土以外にもまとめて捨てたいものがある
  • 売却・廃棄を一度に済ませたい

このような方にはぴったりの方法と言えるでしょう。

少量であれば問題のない土も、大量となると重く持ち運ぶのも一苦労ですよね。

不用品回収業者なら不要となった土が大量にあっても問題なく回収できますし、土だけでなく砂利や石はもちろん、植木鉢ごとまとめて回収可能なため、労力は一切かかりません。

その上、ジャンルを問わず家中の不用品を回収でき、価値のあるものは「買取サービス」を利用しその分回収費用を値引くことも可能です。
回収品が多いほど1点につきかかる費用がお安くなるので複数まとめて回収を依頼するのがおすすめです。

不用品回収業者では、土の回収をはじめ、以下のような廃材・廃液の回収・買取を承っております。処分を検討する際にはぜひ一度ご覧になってみてください。

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とても頼もしい不用品回収業者ですが、残念なことに中には悪質な業者も紛れています。

悪徳業者に回収を依頼してしまうと「回収を依頼した不用品が正しく処分されず不法投棄される」「最初に言っていた金額とは違う高額な費用を請求される」といったトラブルに発展する恐れがあり、大変危険です。

依頼する前には複数の業者から見積もりをとり、費用やサービス内容に不審な点がないかを確認しておきましょう。

別ページにて悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者についても紹介しています。業者選びの際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

土を処分する際の注意点

注意マーク

土の処分方法について確認したところで、ここで処分時の注意点についても併せて見ていきましょう。

自治体によっては土を処分できない場合がある

土をごみとして処分できるかは自治体によって異なります。土は「自然物」でありごみではないため処分ができない、というのが主な理由です。

また、

  • 土を一般ごみと同じ過程で処理することで機械の故障に繋がる
  • 土が焼却処分できない

という理由から処理困難ごみに指定しているところも多いです。
(参考:埼玉県新座市市では処理できないごみ「処理困難物」

上記のように土をごみとして処分できない、としている自治体にお住まいの場合は、別の方法で土を処分する必要があります。

「捨てられる土」なら処分に困らない

自治体のごみとして捨てられず悩んでいる方が多いことから、実は植物由来の原料からできた「捨てられる土」という便利なものが発売されています。
普通の商品よりも少々値が張りますが、処分に困らないという点は大きなメリットと言えるでしょう。

ただし、パッと見は普通の土に見えるため、そのまま捨ててしまうと回収業者が回収してくれない恐れも。そういったトラブルを防ぐためには、ごみ袋に「捨てられる土」と書いておくと安心かもしれません。

自分の土地でない場所に捨てるのはNG

山や公園など、広くて土がいっぱいある場所なら捨ててもいいのかな?と考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし公園などの公共施設は国や地方自治体の所有している土地であり、山にもそれぞれ所有者が存在しています。

そのような場所に土を捨てる行為は不法投棄とみなされ、5年以下の懲役若しくは1,000万円以下の罰金、または両方が科せられます(廃棄物処理法第25条第1項第14号)。
また、未遂の場合でも罰せられ(廃棄物処理法第25条第2項)、廃棄物処理法以外の法令でも処罰の対象となることもあります。

(参考:山梨県不法投棄について

以上の理由から、マンションの共有部分にある花壇や、道路脇にある花壇や植樹帯、河川敷・河川などにも同じく土は捨てられません。

「残土」の処分には要注意

一般家庭の方からすると聴き慣れないワードかもしれませんが、「残土」とは建築現場で排出される土のことです。

残土には主に「汚泥」と「土砂」の2種類があります。

残土の種類特徴産業廃棄物に該当するか
土砂・水分が除去でき流動性がないもの
・有害な物質や不純物を含まないもの
×
汚泥・山積みにできない程度の水分が残るもの
・有害な物質や不純物を含むもの

これらの違いは水分量や不純物を含むかどうかで判断され、それぞれ処分方法が異なります。

土砂は一般廃棄物と同様に処分できますが、一方で汚泥は産業廃棄物として処分しなければなりません。土砂と混ぜて処分もできませんので、ご注意ください。

なお、産業廃棄物の処分に関しては別ページにて解説しておりますので、詳しくはそちらをご参照ください。

土の処分時に出やすい不用品

苗が植えられた花壇

土を捨てる際には枯れてしまった植物や植木鉢なども一緒に処分したい、とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

以下に関連製品の分別区分を簡単にまとめました。

関連製品分別区分
植物可燃ごみ
大きさによって粗大ごみ
植木鉢不燃ごみ・可燃ごみ
大きさによって粗大ごみ
肥料可燃ごみ
※自治体によっては処分不可

上記はあくまで一例ですので、処分の際には必ずお住まいの自治体にてご確認ください。

関連製品である肥料の処分をはじめ、そのほか廃材・廃液の処分について以下の記事で紹介しています。処分をお考えの場合はそちらを参考にしてみてくださいね。

土の処分でよくある質問

Q&A

Q.植木鉢に入ったままの土でも回収してもらえますか?

A.植木鉢やプランターに入ったままの土の回収ももちろん可能です。土の中に石や木くず、根やごみなどが混入していても問題ございません。そのままの状態でご依頼ください。

Q.土の回収料金の値下げは可能ですか?

A.弊社の料金体系はリーズナブルであると自負しておりますが、他社の方が土の回収料金が安い場合は、遠慮なくご相談ください。できる限り他社の金額以下になるよう、見積もりを見直しいたします。

Q.大量の土でも大丈夫でしょうか?

A.はい、大量の土であっても対応可能です。弊社は土の回収量に上限を設けておりません。土の量に応じたプランをご提案いたします。

Q.土日でも土を回収してもらえますか?

A.弊社は年中無休ですので、もちろん土日もご利用いただけます。年末年始でも回収可能ですので、土の処分に限らず、粗大ごみの回収が必要になった際にはいつでもご連絡ください。

Q.土以外のものも一緒に回収可能でしょうか?

A.はい、土と一緒にほかの不用品をまとめて回収することも可能です。
一部危険物や動物、医療器具など、回収できかねる品目もございますが、それ以外でしたらどのような不用品であっても回収可能です。不明な点はお答えいたしますので、遠慮なくお問い合わせください。

Q.土が泥のような状態でも回収することは可能ですか?

A.はい、可能です。
なお、LINEやメールで無料見積もりをご利用いただけますので、その際に回収物の状態をあらかじめお伝えください。

まとめ

花壇の写真を撮る女の子

今回は土の処分についてお伝えしました。

土は自然物なので自治体によっては回収してもらえないことが多く、その場合は別の手段で処分する必要があります。
自然物だから、公園や山、河川などに捨ててもいいのでは?と考えてしまいがちですが、自分の土地以外に土を移動させ、廃棄する行為は法律違反となり重い刑罰が科せられるため注意が必要です。

費用は掛かりますが、植木鉢と土を一緒にまとめて処分したい!という場合や、持ち運べないほどの植木鉢や土がある、という場合は不用品回収業者への依頼がおすすめです。

弊社出張回収センターでは、土をはじめ、さまざまなジャンルの不用品回収を年中無休で受け付けています。
処分に困る大量の土や、不純物が含まれ分別が必要な土もすべてお任せいただけます。
土の処分でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください!

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