肥料はゴミに出せないって本当?正しい捨て方を知ってトラブル回避!

目次

趣味でガーデニングをする方や家庭菜園が趣味な方であれば、「肥料」を日常的に使用する機会も多いでしょう。
草花を健康に育てる上で必須となる肥料ですが、使わなくなったときには取り扱いに困ってしまいますよね。

実は肥料は、他のゴミと同じように自治体に引き取ってもらえない可能性が高いんです。

「使わなくなった肥料はどうすればいいの?」と悩んでいる方に知ってもらいたい、捨て方や処分方法について解説していきます。

ガーデニングに関する不用品処分の悩みは以下の記事でも詳しく解説しています。

意外と困る!ガーデニングの際に出た”土”の正しい処分方法教えます
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肥料は「ゴミ」として処分できないって本当?

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不用品は、可燃ゴミや不燃ゴミ、粗大ゴミなど、なんらかの形で自治体に回収してもらうことが一般的です。
しかし肥料となるといずれの区分にもならず、特殊な扱いを要する物品に分類されてしまう場合も少なくありません。

詳細は自治体によっても違う!

肥料に限らずさまざまな物品を処分する上で覚えておきたいのですが、ゴミの分別や捨て方は自治体によって異なります。
そのため「ある自治体では可燃ゴミとして捨てられると聞いたけれど、自分の住んでいる自治体では可燃ゴミとして捨てられなかった」ということもあるでしょう。
自治体が変わればルールも変わるため、詳細は必ず自治体に問い合わせるようにしてください。

特定の化学成分が含まれている肥料や、あまりに量の多い肥料は、どのような形でもゴミとして処分できないことがほとんどです。

肥料が可燃ゴミとして出せるケース

一部の自治体では、液体肥料や少量の固体肥料に限っては可燃ゴミとして出せるケースがあります。
もちろん前述の通り、詳細は自治体によって違うので確認しましょう。

例えば神戸市では、液状肥料は新聞紙や布に吸わせる、粉体・顆粒状の肥料は飛散しないように梱包することによって可燃ゴミとして出せるようになります。

ただし家庭で使いきれなかった肥料に限り、事業用に使用していた産業廃棄物は対象になりません。

肥料の正しい捨て方

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自治体がゴミとして回収してくれないとなると「他にどんな捨て方があるの?」と不安に思ってしまったのではないでしょうか?
そこで肥料の捨て方として、正しい方法をご紹介していきます。

ホームセンターや園芸店へ問い合わせる

ホームセンターや園芸店のように肥料を取り扱っている店舗では、余った肥料を引き取ってくれるサービスを展開している場合もあります。
ホームセンターや園芸店では草花を育てて販売するということもあり、積極的に引き取っている店舗もあるでしょう。
とは言え、すべてのホームセンターや園芸店で必ず肥料を引き取ってもらえるわけではありません。
また、無料とは限らず有料サービスの場合もあります。
「当店で購入した肥料に限り引き取ります」という決まりのある場合もありますので、詳細は店舗へ問い合わせてみてください。

店舗から「肥料の引き取りに対応している」という答えをもらったら、自分で店頭まで持っていきます。
「量が多いから自宅まで取りに来てほしい」という要望もあるかもしれませんが、基本的に引き取り回収は期待できません。
「自治体で回収してもらえない製品を善意で引き取ってもらっている」と考え、無理な要求はしないようにしましょう。

農協グループへ問い合わせる

一部の農協では、事業用、家庭用を問わず余っている肥料の引き取りを行なっています。
肥料の空き袋なども含めて回収し、新型固形燃料へのリサイクルを行うなど、積極的な取り組みを行う地域もありますので、あわせて持ち込んでみるのもいいかもしれません。

農協で引き取ってもらうケースもたいていの場合、有料のサービスです。
引き取りを行う日時も決められていて、年に一度程度が目安となるでしょう。
そのため、タイミング次第ではスムーズな引き取りができるかもしれませんが、長く待つことにもなるかもしれません。
それまでは自宅での保管を続けることになるため「今すぐ処分したい」という方にとっては、向いていない方法と言えるでしょう。

そもそも、肥料の引き取りサービス自体を全国の農協で実施しているわけではありません。
まずは「肥料を引き取ってもらえるのか」、そして「引き取ってもらえる肥料の種類や量など決まりはあるか」、「いくらで引き取ってもらえるのか」など、問い合わせてみてください。

農家に引き取ってもらう

近所に農家の方がいる場合、「肥料が余って困っている」という相談を持ちかけることで引き取ってもらえるケースもあります。
農家の方はいわばプロですから、余った肥料の扱いが難しいことももちろん知っています。
そしてなにより、ご自身のお仕事として農作物を育てる上では、たくさんの肥料が必要になるでしょう。
「肥料が余っているからもらってもらえたら助かります」というように「よければ」「迷惑でなければ」という姿勢で伝えることにより、快く引き取ってくれる農家の方もいらっしゃるはずです。
ただし、どのような肥料を必要としているかは相手によってまったく違います。
当然ながら、いくら無料で譲られるものだとしても「使わない肥料」を渡されるのは困るものです。
まずはダメ元で聞いてみるという気持ちで問い合わせてみましょう。

友人、知人に譲る

農家の知り合いはいなくても「趣味でガーデニングをやっている」、「自宅の庭で家庭菜園をやっている」という人なら見つかるかもしれません。
そうした方に「肥料いりませんか?」とあたってみるのもおすすめです。
その人自身がガーデニングなどをやっていなくても「母がほしいと言っていた」など、つながりの中で譲る相手を見つけられるかもしれません。

農家の方へ譲る場合と同じく、知人や友人へ譲るのであれば基本的には無料になります。
「引き取ってもらうためにお金を払うのはちょっと…」と抵抗感を覚えるのであれば、こうした方法が向いているでしょう。
さらに近所の方であれば「いただけるなら、自宅まで引き取りに行きます」と申し出てもらえる可能性もあります。
まずは知り合いなどの近しいから声をかけ、探してみると良いでしょう。

ただし店舗や農協と違い、個人同士のやりとりは人間関係のトラブルに発展しやすいため注意してください。
事前にしっかり情報を共有できているか、思い込みで話を進めていないかなど、双方よく確認しながら進めていきましょう。

インターネットを通じて譲る

「農家の知り合いはいない」、「友人など身近な人もガーデニングや家庭菜園をやっている人がいない」というケースでは、譲ろうにも相手を見つけられず苦労してしまうかもしれません。
そんなときには、インターネットを通じて相手を探してみましょう。

  • SNS
  • ジモティーなどの掲示板

上記のようなサービスを活用して「◯◯という肥料が△kg余っているんですが、もらってくれませんか?」と発信すれば、ほしい方が見つかるかもしれません。
働きかける相手が一気に広がるため、近しい人に聞いて回るよりも多くの人へリーチでき、譲り先も見つかりやすくなるでしょう。

例えば「使用できる場面が限られる肥料」や「量の多い肥料」など、引き取り手が限られる肥料なら特に、身近な人だけでなく広い視野で探すことが大切です。

インターネット上に掲載するときには、次のような情報も載せましょう。

  • 肥料の商品名
  • メーカー(販売元)
  • 未使用品か否か
  • 容量(だいたい何kgあるのかなど)
  • 写真

このような情報を載せることで、トラブルなく相手に渡しやすくなります。
ただしインターネットを活用する場合、友人や知人に譲るケース以上に「相手がどんな人かわからない」というリスクがあります。

相手によっては人間関係のトラブルにも発展しかねないため、金銭が関わらないにしても慎重に相手を選ぶようにしてください。
また、相手が遠方の場合には配送料が高くついてしまうこともあります。
トラブルを避けるためにはその配送料をどちらが持つのかも含めて、細かな点もしっかり擦り合わせておきましょう。

自分で使い切る

どうしても譲る相手が見つけられないのであれば、自分で最後まで使い切ることを目標にするのもいいかもしれません。
肥料は多少古くなったとしても、著しく劣化する製品ではありません。
時間をかけてでも使い切ることができるのであれば、どこかへ持ち込んだり、人間関係のトラブルに見舞われたりといった面倒ごとを避けることができます。
「家庭菜園に古い肥料は使いにくい」と感じてしまうのであれば、草花に使用するのも良いでしょう。

さらに、花壇ではなく庭に撒くという方法もあります。
家庭菜園や草花でなくとも、土のあるところに肥料を撒いてしまえば、とりあえず「手元にはない」という状態へ導けます。
単に土を肥やすだけなので、特に害もありません。

不用品回収業者に依頼する

「今すぐ処分したいけれど、引き取ってもらえそうにない」、「使い切るのも難しい」というときには、不用品回収業者を利用しましょう。
不用品回収業者とは、使わなくなったものをなんでも回収してもらえる業者です。
自治体では引き取ってできないものであっても、不用品回収業者なら回収をお願いできます。

不用品回収業者の中には産業廃棄物処理の許可を受けている業者も多いため、自宅で使っているものだけでなく農家の肥料なども回収をお願いできます。
さらに「肥料だけじゃなく、他のガーデニング用品も一緒に処分したい」「ガーデニングに無関係な家具や家電も処分のタイミングを失って困っている」というときには、まとめて依頼できるのも魅力です。

不用品回収業者は複数あり、中にはいわゆる「悪徳業者」と言える業者も存在しています。
そのような業者につかまらないためにも、気になる業者が見つかったら、必ず複数の業者をまたいで相見積もりを取りましょう。
ひとつの業者のみに依頼していると、金額やサービス内容が一般的な内容でなくても比較できず「こういうものなのか」と考えてそのまま依頼してしまいかねません。
相見積もりをとれば「怪しいな」と思える業者も見極めやすくなりますよ。

あわせて、悪徳業者にありがちな特徴もご紹介します。

  • 「無料回収」を謳っている
  • 無料でなくとも相場に比べて安すぎる金額を提示している
  • 公式ホームページ上に料金のわかりやすい表示がない
  • 見積もり内容が不明瞭
  • 不用品回収にまつわる資格を取得しているか確認できない

上記のような業者を利用してしまうと「今回のケースではオプション料金がかかります」と思わぬ高額を請求されたり、回収依頼したものを不法投棄されて所有者としての責任問題に問われたりと、さまざまなトラブルが起こりかねません。
少しでも気になるところがあればしっかり問い合わせ、安心できる業者を探しましょう。

肥料の捨て方にまつわる注意点

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自治体への依頼が難しいからこそ、肥料の捨て方や処分方法にはさまざまな注意が必要です。
次のようなポイントにも気をつけて処分してください。

液体肥料は流しに捨ててもいい?

肥料の中には、土状のタイプのほか液体タイプもあります。
このような製品は、流しに捨てることによって簡単に処分できそうな気がきてしまいますよね。

しかし、液体肥料を流しに捨てる行為は絶対にやめてください。
肥料はあくまで薬品ですから、そのまま流すことによって自然環境に悪影響を与えてしまいます。
固形化するなど、捨て方にも配慮しましょう。

肥料の容器はどんな捨て方が適切?

肥料の入っていた容器については、自治体で指定されている区分を参考に、ゴミとして出して問題ありません。
中に入っていた肥料をすべて出し、容器のみのきれいな状態にして処分しましょう。
ボトルタイプ、スプレータイプの肥料の場合には、よく洗浄した上で捨ててください。

肥料を勝手に捨てるのは禁止!

肥料はその性質から「土に混ぜてしまえばわからないだろう」、「むしろ、土が元気になっていい」と考えて、公園や河川敷など適当な場所に捨ててしまうかもしれません。
しかしこのように、自宅でない場所に肥料を勝手に捨てた場合「不法投棄」に該当します。

万が一、不法投棄が明るみに出た場合には訴えられてしまう可能性もあります。
必ず引き取ってもらえる相手を探して、正式な形で処分しましょう。

農家で使用する肥料は「産業廃棄物」扱いになる!

肥料を捨てる方が「農家」の場合には、注意が必要です。
農家の方が使用していた肥料が不要になった場合には、たとえ一般的に購入できる肥料と同じものであったとしても法律上の区分が「産業廃棄物」となります。
産業廃棄物を不法投棄した場合、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金という厳しい罰則が定められていますので、注意してください。

農家の方が使用している肥料の場合には、農協で処分の仕方が定められているはずですから、指定の日時、場所に捨てましょう。
捨てる際の条件や料金なども農協の規定によって変わるため、確認しながら適切な方法で処分してください。

tちなみに、たとえ家庭菜園であっても、あまりに大量の肥料や農薬を一度に処分したいときには産業廃棄物と同等の扱いになるケースもあります。

重い肥料の取り扱いは注意する

肥料の中でも、重量のあるもの、量が多いものに関しては扱い方に注意が必要です。
運ぶにしても、人手が必要になるかもしれません。
譲るのであれば、運び出しを相手にも手伝ってもらえるか確認するなど、スムーズに受け渡しができるようにしておくと良いでしょう。
重い肥料の取り扱いを無理にひとりで対応しようとすると、腰を痛めるなどのトラブルや落下事故などにもつながりかねません。

また、重さによって配送料も変わります。
譲る相手が遠方で、かつ重い肥料を送る場合には、事前にしっかり配送料を調べておきましょう。
「有料で回収依頼を出すより、無料で人に譲りたい」という気持ちで譲り先を探したのに、結果的に配送料の方が高くついてしまった…ということにならないよう、注意してください。

まとめ

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肥料は「自治体にゴミとして引き取ってもらう」という捨て方が基本的にはできません。
そのため、自分で使いきれない場合には「引き取ってくれる相手を探して依頼する」という方法を選ぶことになるでしょう。
ホームセンターや園芸店、農協が引き取ってくれることもありますが、すべての店舗で必ず回収してもらえるわけではないため事前に確認しておくことをおすすめします。
身近で引き取ってもらえそうにない場合は、知人をあたったり、インターネットを利用したりして人に譲りましょう。
それも難しい場合、不用品回収業者へ依頼すれば、ゴミとして引き取ってもらえず捨て方に悩む製品もきちんと処分できます。

「出張回収センター」では、家庭用、事業用を問わず、いらなくなった肥料の回収をいたします。
ご自宅等まで引き取りにうかがうので、重い肥料など持ち運びに困るものでも簡単に処分できますよ。
肥料だけでなく、ほかの不用品とセットでのご相談も問題ありません。
不用品出張回収の専門家として、長年積み重ねてきた実績に基づき、スピーディに適切な対応をいたします。
安心して依頼できる不用品回収業者をお探しのときには、ぜひお気軽にお声がけくださいませ!

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