「パレットはどこで処分するの?」
「古いパレットは買い取ってもらえる?」
複数の荷物をまとめて運ぶのに使用するパレットは、フォークリフトで効率的に積み下ろしができるため、運送・物流業界で欠かせないものです。
『物流の2024年問題』に対応するため、ドライバーの負担を軽減する目的で、パレットの導入を検討する企業が増えています。一方で、パレットの回収の手間や保管スペースの確保が負担となり、レンタルパレットに切り替える企業も少なくありません。
こうした状況で、今まで使用していたパレットをどのように廃棄したらいいのか、コスト面や環境への影響について疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、パレットの正しい処分方法と注意点を詳しく紹介します。
家庭で使用していたパレットの捨て方についても解説するので、ぜひ参考にしてください!
パレットは何ごみ?
事業活動で使用したパレットは、産業廃棄物として扱うため、処分には注意が必要です。
具体的な処分方法について解説する前に、パレットの種類と用途について見ていきましょう。
パレットの種類と特徴
パレットには主に、木製・プラスチック製・金属製・ダンボール製の4種類があります。
それぞれの特徴と捨て方について解説していきます。
木材パレットの特徴と捨て方
木製パレットは、物流において最も一般的なパレットの一つです。主な処分方法はリサイクル業者に依頼し、木くずとして再資源化することです。回収した木材パレットは破砕されてチップに加工され、製紙原料や燃料として再利用されます。
事業用木製パレットは産業廃棄物扱いとなるため、専門業者に相談することが望ましいです。
自宅でDIYをして組み立てたパレットなら、一部の自治体で処分できる場合があります。
プラスチック製パレットの特徴と捨て方
プラスチック製パレットは、軽量で耐久性が高く、折り畳んで保管できるのが特徴です。
処分方法は、パレット買取業者に依頼し、中古パレットとして再利用するのが一般的です。破損があるパレットは、破砕されて原料として再生されることもあります。
金属パレットの特徴と捨て方
金属パレット(スチールパレット)は、重い荷物の輸送に適しており、長期間使用できます。洗浄しやすいことから衛生的で、医薬品・食品の物流で活躍しています。
処分方法としては、スクラップ業者に売却でき、リサイクルに貢献しながら処分費用を削減することが可能です。一方で、摩擦によって傷つきやすい点や腐食のリスクには注意が必要です。
ダンボールパレットの特徴と捨て方
ダンボールパレットは、リサイクル率が高く環境に優しいのが特徴です。
回収せずに片道で使い捨てるワンウェイパレットとして利用でき、きれいなものはリサイクルされます。しかし、湿気に弱いため、保管する環境には注意が必要です。
ダンボールパレットは産業廃棄物として処分するだけでなく、有価物として買取も行われています。
事業活動に使用したパレットは産業廃棄物扱い
事業に伴い発生したパレットは、種類を問わず産業廃棄物とみなされます。木製パレットは、木くずに該当し、貨物輸送や梱包に使用したものが対象となります。
産業廃棄物の種類 |
燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートおよび陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物、動物のふん尿、動物の死体、その他 |
法令で定められた産業廃棄物は20種類あり、事業者はこれらを適切に処理しなければなりません。
産業廃棄物と一般廃棄物の違い
産業廃棄物は、事業活動に伴って排出される廃棄物で、一般廃棄物以外のごみを指します。
一方、事業系ごみのうち産業廃棄物に該当しないものは、「事業系一般廃棄物」として扱われます。たとえば、オフィスのコピー用紙や職員の弁当容器・カップ麺容器、飲食店の残飯などです。
家庭から排出されるごみ(家庭系一般廃棄物)の処理は自治体が責任を負っています。また、一部の自治体では、「事業系一般廃棄物」も、条件を満たせば地域の処理施設で処分可能です。
詳しい内容は各自治体のホームページで確認しましょう。
家庭から出たパレットの処分方法は3通り
家庭で使用したパレットの処分方法は主に3通りです。それぞれのメリット・デメリットを比較しました。
処分方法 | メリット | デメリット |
粗大ごみとして処分する | 費用が安い | 手続きが必要 |
解体して自治体で捨てる | 無料で処分できる | 解体に手間がかかる |
不用品回収業者 | パレットの種類を問わず処分できる | 費用がかかる |
各処分方法について解説していきます。
粗大ごみとして処分する
家庭で使用したパレットは粗大ごみとして処分する際は、自治体の分別ルールに従う必要があります。
自治体によって粗大ごみとなるサイズや品目が異なるため、必ず確認しましょう。しかし、パレットは一般家庭で使用することが少ないため、粗大ごみの品目一覧に明記されていないことがほとんどです。
そのため、粗大ごみ受付センターに電話をして、パレットが収集可能かどうか、また処理手数料がいくらかかるのかを問い合わせることが大切です。
解体して自治体で捨てる
木製パレットでDIYした家具を処分するなら、解体して燃えるごみとして排出する方法が選べます。
作業に時間がかかりますが、無料で処分できる方法です。
木製パレットを解体する際は、事前に木材の処分について自治体のホームページで確認しましょう。たとえば、埼玉県川口市では、長さ40cm以下・太さ10cm以下であれば一般ごみとして処分できます。
ただし、分解されたものは、原形が判断できない場合、建築廃材とみなされて、回収してもらえない可能性があります。
パレットの分別方法が分からない場合、自治体の担当課に電話で問い合わせるとスムーズです。
不用品回収業者に依頼する
家庭で使用したパレットは不用品回収業者に依頼することで簡単に引き取ってもらえます。
料金体系は、単品回収とトラック載せ放題プランの2種類から選べるため、不用品の量に応じて安い方を選びましょう。
具体的な費用は、見積もりを取ることで分かります。
- 電話・問い合わせフォームから申し込み
- 不用品の種類や量を伝える
- 見積書で費用を確認
- 回収日時を決める
- 当日作業完了後に、お支払い
費用はかかりますが、手間が少なく、スムーズに処分できます。パレットを使用したDIY家具が不要になった際も、解体・搬出作業はすべてスタッフが行うので安心です。
事業所から出たパレットの処分方法は6通り
オフィスや倉庫で使用した事業用パレットの処分方法は6通りあります。
処分方法 | メリット | デメリット |
取引先に引き取ってもらう | 費用が安い | 契約内容の確認が必要 |
スクラップ業者 | 現金化できる | 買取条件を満たさないと利用できない |
パレット買取業者 | 無料処分または現金化できる | 買取条件を満たさないと利用できない |
フリマアプリやネットオークション | 現金化できる | 売れるか分からない |
産業廃棄物処理業者 | 適正に処理できる | 費用がかかる |
不用品回収業者 | 迅速かつ適正に処分できる | 業者選びが必要となる |
それぞれの方法について詳しく解説していきます。
取引先に引き取ってもらう
パレットの処分方法の一つに、取引先に引き取ってもらう方法があります。商品の納品時にパレットが使われることが多く、荷物を受け取った側がパレットを処分する責任を持つのが通常の流れです。
しかし、取引先との間でパレットの引き取りについての契約を結んでおけば、納品業者がパレットを回収することも可能です。この際、引き取りの条件や費用負担について明確に取り決めておくことが重要です。
また、廃棄物としてパレットを処理する際には、誰が排出事業者としての責任を負うかを明確にしておかなければなりません。納品時に取引先としっかりと話し合い、責任の所在や適切な処理手順を取り決めておくことで、トラブルを防ぐことができます。
スクラップ業者に買い取ってもらう
金属パレットなら、スクラップ業者に買い取ってもらう方法があります。パレットは廃棄物ではなく、リサイクル可能な資源として価値を持っており、鉄や金属の有効利用に貢献できます。また、買取によって処分費用を抑えて、利益を得られる可能性もあります。
ただし、買取価格は相場やパレットの状態に左右されるため、常に高額で買い取ってもらえるとは限りません。特に、状態が悪いパレットや損傷が激しい場合、買取不可となることもあります。たとえば、鉄製パレットの場合、おおよそ30円/kg程度で買い取られることが多いです。
事前にスクラップ業者に問い合わせ、買取の可否や最新の価格相場を確認することが重要です。
パレット買取業者に売却する
パレット買取業者に売却すると、再利用やリサイクルが可能となり、状態が良ければ無料で回収や買取をしてもらえることがあります。多くの業者が、プラスチックや金属などさまざまな素材のパレットを高価で買い取っており、プラスチックパレットの場合、1台あたり200~800円程度で売却できることもあります。
ただし、買取の条件は業者によって異なり、以下の点に注意が必要です。
- 少量のパレットの場合、送料がかかる
- 油や塗装で汚れたものは引き取り不可
- 対象エリア内での取引であること
買取価格はパレットの状態、サイズ、メーカーによって異なり、割れや欠けがないものほど高い価格がつきます。また、大量のパレットを所有している場合、業者によっては出張査定が利用できるので、手間をかけずに売却することが可能です。
フリマアプリやネットオークションに出品する
不要なパレットはフリマアプリやネットオークションで売れることもあります。
パレットは、テーブルやソファを作る材料や、庭の物置きとして使用するなど、さまざまな用途で楽しめます。売れれば臨時収入が手に入り、処分費用もかからないためお得な方法です。
メルカリでも、中古パレットの取引がいくつかありました。
- 木製パレット2枚:6,000円(送料込み)
- 木製パレット3枚:1,500円(着払い)
- ユーロパレット1枚 木製:900円(引き取り)
価格設定は、配送方法に合わせて調整することが大切です。直接手渡しであれば、送料がかかりませんが運搬する手間が発生します。出品や発送作業に時間をかけられない場合は、他の方法を選びましょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する
産業廃棄物処理業者にパレットの処分を依頼すると、法令に基づき適正に処理してもらえます。
処理方法は収集運搬、中間処理、最終処分の3段階で行われます。
- 収集運搬:トラックで処分場に運び出す
- 中間処理:焼却や圧縮を行い、廃棄物を減量化する
- 最終処分:ごみ埋立地で廃棄
業者を選ぶ際は、パレットの処理実績があることや、設備が整っていることが重要です。自社での対応が難しい場合は費用が高くなる可能性もあるため、見積もりを取る際に注意しましょう。
不用品回収業者に依頼する
パレットの処分・買取を一度に済ませたいなら、不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者は、リサイクル施設と連携して適正に処分できるだけでなく、買取サービスによってパレットの売却もまとめて依頼できます。
注意点として、悪質業者によるトラブルが増えているため、特徴を把握しておきましょう。
- 見積もり内容が曖昧
- 料金を事前に提示してくれない
- 突然自宅に押しかけてくる
- 無料回収と広告している
このような悪質業者は、断りづらい状況を作って高額な支払いを求めることもあります。
被害に遭わないためにも、契約前に追加料金やキャンセル料の有無を確認し、複数社で見積もりを取ると安心です。
木製パレットの処分費用相場
木製パレットの処分費用は、一般的に15円から25円/kgが相場です。
トラックの種類 | 積載量の一例 | 処分費用の目安 |
軽トラック | 約300kg | 4,500~7,500円 |
2トントラック | 約2,000kg | 30,000~50,000円 |
4トントラック | 約3,200kg | 48,000~80,000円 |
これらの処分費に加えて、運搬費や車両代がかかります。運搬費は運搬距離によって異なるため、見積もりの内訳を確認することが大切です。
また、リサイクル・リユースできるパレットがあれば、査定額の分だけ費用を抑えられることもあります。業者によってサービスの内容が異なるため、種類や量などを考慮しながら比較検討しましょう。
パレットを処分する際の注意点
ここではパレットを処分する際に、知っておきたいポイントを解説していきます。
マニフェストを作成・保管する
産業廃棄物として扱うパレットを処分する際は、マニフェストの作成・保管が必要です。マニフェストは、廃棄物が適切に処理されたことを確認するための重要な書類です。
排出事業者は、収集運搬から最終処分までの全工程でマニフェストを使用し、処分が完了するまで適切に管理する責任があります。
注意点として、マニフェストの保管期間は5年間と法令で定められています。不備があると、罰則や行政指導の対象となるため、慎重に準備しましょう。産業廃棄物処理業者に依頼する際には、きちんとマニフェストを作成してくれる業者を選ぶと安心です。
無許可の業者に依頼しない
無許可の業者にパレットの処分を依頼することは、法律違反です。悪質業者に依頼すると、不適切な処分方法が行われるリスクが高く、結果として排出事業者自身が罰則を受ける可能性もあります。
相場より極端に安い料金で宣伝している業者には特に注意が必要です。産業廃棄物の処理は、産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者にお願いしましょう。
少量の事業用パレットも産業廃棄物として処分する
事業活動から出たパレットは、たとえ少量であっても産業廃棄物として処分しなければなりません。。
廃棄物処理法では、事業活動に伴って発生した廃棄物は、その量にかかわらず産業廃棄物として適切に処理しなければならないと定められています。
もし、廃棄物処理法に違反すると、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が科される恐れがあるため注意しましょう。
パレットの処分は不用品回収業者におまかせください!
- 壊れたパレットを処分したい
- できるだけ費用を抑えて処分したい
- 大量のパレットを一度に処分したい
パレットの処分にお困りなら、不用品回収業者におまかせください!不用品回収業者では、手間をかけずにスムーズに適正処分できます。
パレットの用途・量を問わず引き取りOK
不用品回収業者は、パレットの用途や量に関係なく引き取りが可能です。木製、プラスチック製、金属製など、さまざまな材質のパレットを迅速に処分できます。
壊れたパレットや使わなくなったパレットでも、スタッフが適切に回収し、リサイクルや処分を行います。事業用・家庭用どちらのニーズにも柔軟に対応でき、搬出作業もスタッフが行うため、手間がかかりません。
パレット以外の不用品も同時に回収
パレットの処分と同時に、オフィス家具や不要な備品など、他の不用品もまとめて回収可能です。
オフィスや倉庫の引っ越しに伴って大量に発生したごみの処分を効率的に行います。不用品回収業者なら、パレット以外の廃材や作業道具など捨てにくいものでも、それぞれ分別する必要もなく簡単に処分できます。
また、マニフェストの作成も正確に行うため、法令遵守の面でも安心です。
最短即日でスピーディーに片付く
不用品回収業者に依頼すれば、最短で即日対応できる場合があります。
急ぎでパレットを処分したい際にも、迅速に対応できるため、すぐに片付けが終わります。片付けに時間をとれない場合でも、電話1本で見積もりに対応しているため、事業のスケジュールに影響を与えません。出張回収センターでは、自宅やオフィスの片付け・清掃サービスも対応可能です。
パレットの処分でよくある質問
Q.大きなパレットが何枚もありますがすべて回収してもらえますか?
A.パレットの枚数を問わず、すべて回収可能でございます。
トラックや作業に従事するスタッフの数を増やす必要はあるものの、回収する物品につきましては数量を限定しておりませんので安心してご利用ください。
Q.マニフェストを作成してもらえますか?
A.はい、もちろんです。
出張回収センターは産業廃棄物を扱うことができる正規許可業者でございますので、マニフェストの作成が可能になっております。
Q.パレットがひどく汚れていますが引き取ってもらえますか?
A.出張回収センターは状態を問わず、ご不用になられたパレットを回収しております。
パレット全体がひどく汚れている場合でも回収は可能なのでお気軽にお問い合わせください。
Q.家の中を傷つけないで回収してくれますか?
A.ご安心ください。
ご不用になった物を屋外へ運び出す際は事前に養生を施してから作業に取り掛かっております。
また、担当するスタッフが丁寧に運び出すのでお客様のご自宅を傷つける心配はございません。
パレットを運び出した後の掃除なども併せて行っているので、綺麗になった空間でリラックスすることも可能でございます。
Q.昼間は仕事なので夜間に回収してほしいのですが可能ですか?
A.出張回収センターはお客様のご都合に合わせた回収作業を行っております。
パレットのように重量があり運搬が難しい物でも、夜間の回収作業も受け付けているので日中はご自宅にいない方でも安心してご利用いただけます。
予約状況によっては特定の日時をご利用できない可能性があるので、その点につきましてはご了承ください。
Q.パレットの他にも不用品を回収してもらいたいのですが同日に可能ですか?
A.もちろん、喜んで承ります。 当社は、不用品は種類や物量を問わず回収いたしております。
不用品の量によっては追加トラックや作業スタッフの手配など必要になりますので、前もって言っていただければより迅速に対応いたします。
不用品でお困りでしたらお電話やメールでお気軽にご連絡ください。
パレットの処分方法まとめ
事業用パレットの処分方法は以下の通りです。
- 取引先に引き取ってもらう
- スクラップ業者に買い取ってもらう
- パレット買取業者に売却する
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- 産業廃棄物処理業者に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
自宅で使用していたパレットは、自治体や不用品回収業者で処分可能です。
無料で処分したい場合は、パレット買取やフリマアプリ・ネットオークションに出品といった方法で現金化しましょう。
愛知県名古屋市の出張回収センターでは、大量のパレットの処分や査定に対応しております!ご自宅の不用品やオフィス・倉庫の整理まで幅広いご要望にお応えします。
まずはお気軽にお電話・メールにてご相談ください!
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