
DIYで使用した木材や、木でできた家具を解体したときに出た木片などを捨てたいと思ったとき、どのように処分していいか困ったことはありませんか?
小さな木くずのようなものであれば「可燃ごみ」として捨てている方が圧倒的に多いかもしれませんが、大きな木材や大量の木材の場合はどうしたらいいのかわからない…とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は「木材」の正しい処分方法について解説していきます。処分時に注意したい点についてもあわせて紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼この記事でわかること
- 木材の処分方法
- 木材を処分する際の注意点
木材の処分方法は7通り

木材の処分方法として挙げられるのは以下の7つです。
- 可燃ごみとして処分する
- 粗大ごみとして処分する
- ごみ処理施設へ自己搬入する
- 買取業者で売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- 不用品回収業者へ依頼する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
①可燃ごみとして処分する
以下のような木材は自治体の「可燃ごみ」として捨てることが可能です。
- 粗大ごみの条件に当てはまらない木材(縦・横・高さが30cmを超えない)
- 自治体の指定ごみ袋に入る木材
- ウッドチップや木くず
- 釘やネジなどの金属がついていない木材
可燃ごみとして処分するメリットは無料で処分できる点です。
自治体で指定された日時に収集場所に出すだけなので、手軽に処分できる方法と言えます。
しかし、自治体での回収の場合、大量に出すと回収されない恐れも。
多くの自治体は一回に出せるごみ袋の量が3〜4袋と決まっており、多いところでも5袋程度となっています。
そのため、木材や木材以外のごみが大量に出た場合、何回かに分けて捨てる必要があるのです。
ほかにも、釘やネジなどの金属が刺さったままの木材は、収集時のケガや収集車の故障といったトラブルの原因となるため可燃ごみとして捨てられません。
複数回に分けての排出や金具の取り外しなど、手間や時間をかけてられないという場合には別の方法を検討しましょう。
②粗大ごみとして処分する
30cm角〜50cm角以上の可燃ごみの条件に当てはまらない大きさの木材は、「粗大ごみ」として処分することになります。
粗大ごみで捨てる場合、自治体のホームページや電話などで事前に申し込みをする場合がほとんどです。
申し込みの手順や出し方については、自治体ごとにルールが異なる場合も多いため、必ず確認しておきましょう。
一般的に、粗大ごみの申し込みは以下の手順で行います。
- 自治体のホームページまたは電話・FAXなどで粗大ごみの収集を申し込む
- 手数料納付券(シール)を、コンビニ、スーパーなどの指定販売店で購入する
- 粗大ごみの見やすい場所に貼り、収集日当日の朝までに指定された場所へ出す
粗大ごみとして木材を捨てる場合、かかる費用は1本(1束)で250円~500円ほど。
費用はかかりますが、粗大ごみとしては比較的安い料金で処分できます。
一部の自治体での木材の処分方法について紹介します。
自治体名 | 木材のごみ出しルール・費用など |
---|---|
愛知県名古屋市 | 可燃ごみ:30cm角以下 粗大ごみ:直径15cm×長さ150cmまで1束(組)で250円 |
静岡県静岡市 | 可燃ごみ:太さ20cm以内、長さ1m以内にして、袋に入れるか束ねて出す 粗大ごみ:葵区(安倍6地区)のみ集積所収集 ※申し込みは不要 |
神奈川県横浜市 | 燃やすごみ:50cm未満のもの 粗大ごみ:50cm以上のもの |
大阪府大阪市 | 普通ごみ:最大の辺または径が30cm以内のもの、あるいは棒状で1m以内のもの |
京都府京都市 | 燃やすごみ:袋に入り、片手で持てる大きさのもの 大型ごみ:燃やすごみの条件に当てはまらないもの |
兵庫県神戸市 | 燃えるごみ:木材・板切れ 大型ごみ:指定袋に入らないもの、5kgを超えるもの |
なお、自治体によっては、品目によって分別区分の詳細がホームページ上に記載されていないことも多いです。
粗大ごみとして捨てる場合や分別区分が不明な場合、自治体へ問い合わせて費用や区分の確認が必要になる点にはご注意ください。
③ごみ処理施設(クリーンセンター)へ自己搬入する
各自治体にあるごみ処理施設(クリーンセンター)へ直接木材を持ち込み、処分するという方法もあります。
一度に大量のごみを持ち込め、自治体の戸別回収より安く処分できる、営業時間内であれば自分の都合に合わせて持ち込める、といったメリットがあります。
以下は、愛知県名古屋市でのごみ処理施設への持ち込み手順です。
- ごみを車両に積んだ状態で、ごみが発生する区の環境事業所で受付する
- 申し込み後、指定された搬入先へ持って行く
- 処理施設にて計量、手数料(10㎏までごとに200円)を支払う
- ごみを搬入して完了
名古屋市のごみ処理施設の場合、可燃ごみか粗大ごみかによって、持ち込み先の施設が異なります。
持ち込む木材がどのごみに該当するかは、環境事業所へお問い合わせください。
ただし、ごみ処理施設へ持ち込むには車が必須です。
また営業日が平日のみ、そもそも自己搬入に対応していない自治体もあるという点で、利用できない方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は戸別回収の利用や、自宅まで回収に来てくれる不用品回収業者の利用を検討しましょう。
④買取業者で売却する
木材はDIYブームもあり、一定の需要があるのはご存知ですか?
買取業者の多くは材木屋や建材関係、庭園事業の会社などで、まれにリサイクルショップでも取り扱っている場合があります。
実際に木材を買い取っている業者も多く、個人であっても利用できるケースもありますので、お近くに買取業者があれば一度問い合わせてみてもいいかもしれません。
中でも、
- 杉
- 欅(けやき)
- 楓
- ブナ
- 楢(ナラ)
といった良質な木材であれば、状態によっても異なるものの、まとめて売ることで数千円~数万円になる可能性も。
ただし、傷や汚れ、曲がりがあるもの、規格品ではないもの、保管年数が長く、再販が難しいものは買い取ってもらえないことがほとんどです。
ほかにも、量が少ない場合(バラ品)も買取対象外となり、DIYでよく使用されるホワイトウッドは低価格での買取となってしまうため注意しましょう。
⑤フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションでも木材が売れる可能性はあります。
DIYはもちろんですが、工作用やガーデニング用として需要のある木材は、売って処分できるかもしれません。
このようなサイトでは「欲しい」と思う方がいれば、買い手がつくのが大きな魅力でしょう。出品するにはサイトへの登録が必要ですが、誰でも簡単に利用できます。
利用手順は以下のとおりです。
- 商品を出品する(写真や詳細、値段などを載せる)
- 購入希望者とのやり取り
- 購入が決まったら商品の発送
- 受け取り確認ができたら完了
誰でも気軽に出品できるフリマアプリやネットオークションですが、その反面、出品までの写真撮影や説明の入力、売れたら自分で梱包・発送するといった手間がかかるというデメリットも。
また、購入者がいつ現れるかわからないので、必ず処分できるかというとそうではありません。
処分を急いでいる場合や、確実に処分したい場合には別の方法を検討しましょう。
⑥人に譲る・ジモティーを利用する
木材を必要とする方に譲る方法もいいかもしれません。
売れる木材となると状態や量が限られますが、「無料で譲る」のであれば、意外にも欲しがる方が現れる可能性もあります。
たとえばキャンプの薪として使うのであれば、多少の汚れや傷があっても問題ありません。
もし身近にそのような方がいない場合は「ジモティー」のようなサイトを利用するのもひとつの手段です。
ジモティーは無料で「譲渡」「売却」できる掲示板です。
近隣でもらってくれる方がいれば、手間もかからず、資源の無駄にもならないのでこちらとしても嬉しいですよね。
ただし、見知らぬ相手との取引となるため、トラブルにならないよう注意する必要はあります。
ジモティーの公式サイトにも「利用ガイド」があるため、必ずチェックしておきましょう。
⑦不用品回収業者へ依頼する
「処分したい木材が大量にある」「金属類を分別するのが面倒」といった場合におすすめなのが、不用品回収業者への依頼です。
- 木材の分別やごみ捨てをする時間がない
- 処分したい木材が大量にあり、手に負えない
- 木材以外にも捨てたいものがある
- 売却・廃棄を一度で済ませたい
このような方にぜひとも利用していただきたいサービスなのです。
家庭で出た不用品を回収・処分してもらえる不用品回収業者では、大量の木材や板などの回収もしてもらえます。
腐っている木材や、釘やネジなどの金属が付いたものでもそのままの状態で回収してもらえるため、自治体での処分や売却ができなかった方にもおすすめです。
また不用品回収業者は、自分が希望した日時に自宅までトラックで来てもらうことが可能です。
自分でごみを分別したり搬出したりする必要がなく、手間がかからないことや、すぐに処分ができることも大きなメリットと言えるでしょう。
さらに木材だけではなく、伐採した木や枝はもちろん、家具や家電など、さまざまな不用品を回収してもらえます。ガレージの整理や大掃除などの機会に、まとめて不用品の処分をしてみてはいかがでしょうか?
不用品回収業者では、木材以外にもさまざまな廃材・廃液の処分を承っています。以下の記事に詳しく記載しておりますので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。
- コンクリートブロックの処分方法7選!無料回収は?費用・注意点を解説
- レンガの正しい処分方法!注意点や大量のレンガの捨て方も解説
- 余ったペンキの処分方法!引き取りは可能?一斗缶の廃棄や注意点も解説
- 洗剤の処分方法5選!余った時は再利用も!捨て方の注意点も解説
- リサイクル可能?食用油の正しい処分方法!捨て時・注意点も解説
いくら便利で頼もしい不用品回収業者とはいえ、残念ながら中には悪質な業者も存在します。
実際に「作業後の過請求」「回収品の不法投棄」といったトラブルも起きているため、依頼するのが不安に感じる方も多いでしょう。
基本的に優良な業者では「無料回収」を謳うことや、「地域を回って不用品を回収する」といったことはしません。
ホームページで業者の業歴や実績を確認し、3社程度見積もりを取ってから依頼するようにしましょう。
悪徳業者の特徴や見分け方についてや、安心して依頼できるおすすめの不用品回収業者については以下のページにて紹介しています。業者選びの際の参考になるかと思いますので、ぜひあわせてご覧くださいね。
木材を処分する際の注意点

木材の処分時に注意したい点をまとめています。
誤った方法を選択しないよう、チェックしておきましょう。
ホームセンターでは木材を引き取ってもらえない
ホームセンターでは商品の買い替えの際、不要になったものの無料引取サービスを実施していることもあり、木材の取り扱いのある店舗なら引き取ってもらえるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ホームセンターでは、基本的に不要になった木材の引取はしていません。
自治体で処分するか、運搬が難しい場合には不用品回収業者のように自宅まで回収にきてくれる業者を利用しましょう。
不要な木材は放置しない
余った木材をそのまま放置していませんか?
「捨てるのが面倒だから」と放置していると、木材が腐る、風化して使えなくなるといった問題が発生するケースも多いため、注意しなければなりません。
一般的に木材は雨の中で地面に放置すると半年から1年で腐り始め、地面から離した場合でも2年〜3年で腐り始めると言われています。
木材が腐るとカビが生えたりシロアリが発生したりするため、できるだけ早めに処分するのが安心です。
余った木材をガレージや倉庫などに保管しているという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、木材は年数が経つと反りや変色、強度の低下などが起こる場合も。ずっと保管しているけど使う予定がないかも…という場合にはすぐに処分するのがおすすめです。
事業で使用した木材は自治体では処分できない
事業活動している中で排出された木材は自治体を利用し「可燃ごみ」および「粗大ごみ」として処分できません。これは木材に限らず言えることですが、事業活動に伴って出たごみは産業廃棄物処理業者に処分を依頼する必要があります。
産業廃棄物として木材を処分する場合、
- 自治体に問い合わせ提携している許可業者を紹介してもらう
- 産業廃棄物の処理専門業者へ依頼する
- 産業廃棄物処理運搬許可を得ている不用品回収業者へ依頼する
上記のいずれかの方法で木材を捨てる必要があります。
産業廃棄物の処分方法については別ページにて解説しておりますので、詳しくはそちらをご参照ください。
木材を燃やす・山や川に放棄するのは違反行為
庭でバーベキューや焚火するのは違法にはならないため、庭や駐車場などで不要な木材を燃やして処分しようと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、自宅で木材を燃やすのは違反行為としているため注意しなければなりません。
野焼きは一部で例外が認められてはいますが、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で禁止されています。
実は木材と言っても、すべての木材が燃やすのに適しているわけではありません。
誤った木材を燃やしてしまうと、有毒ガスや煤(すす)が発生する恐れがあります。
以下のような木材は燃やさないように注意してください。
- 防腐処理や塗料が塗られた木材
- 合板、ベニヤ、MDFパネル
- 湿った木材
- カビの生えた木材
- 釘・ネジなどの金属が付いた木材
ここにあげた木材ではなくても、自宅で木材を燃やすと煙や臭いによるトラブルが発生したり、火事につながったりする可能性があるため、適切に処分するようにしましょう。
なお、木材を山や川などの自然に捨てることも法律で禁止されています。
これは不法投棄となり、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方の刑に処する可能性のある重罪です。絶対にやめましょう。
木材の処分時に出やすい不用品

木材を切断したり組み立てたりした場合に、大量の木くずが出てしまうことも多いですよね。
木くずの処分についてや、そのほかの廃材・廃液に関する処分を別ページにて解説しております。もしも処分を検討する場合には参考にしてみてください。
木材の処分でよくある質問

Q.木材はまとめて束ねる必要がありますか?
A.いいえ、必要ありません。木材を束ねる、細かく裁断するといった作業は労力が必要となります。
大きな木材は持ちにくく重量もあり、束ねようとしてケガする危険性もございます。弊社スタッフがすべて行いますので安心してお任せくださいませ。
Q.木材の回収で追加料金は発生しますか?
A.いいえ、回収量や作業内容に変更がない限り、見積もり時に提示した金額に断りなく料金を追加することは絶対にありません。
回収当日に木材が増えてしまった、後から追加したい不用品が出てきたといった場合には再度見積もりし、お客様にご納得いただいてから回収作業にかかりますのでご安心ください。
Q.大きな木材があるのですが見積もりだけでも来てくれますか?
A.はい、メールやLINEでのお見積もりはもちろん、現地でのお見積もりも無料でご利用いただけます。
またお見積もり後そのまま回収することも可能です。お客様のご都合に合わせてご利用ください。
Q.木材と一緒にほかの不用品も回収してもらえますか?
A.ほかの不用品とあわせての回収も喜んで承ります。どのようなお品で何点ほど回収希望か、ご依頼時にお伝えください。
少量の回収より複数の回収だと1点当たりの費用がお安くなりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
Q.仕事終わりに木材の回収を頼みたいのですが、夜間でも回収してくれますか?
A.状況に応じてご相談承ります。
通常、営業時間は19時までとなっておりますが、弊社の営業時間とお客様のご都合が合わない場合は、時間外でも対応しております。
なお、その際はトラックの手配およびスタッフなどを調節する必要がございますので、営業時間外での回収をご希望の方はなるべくお早めにご相談ください。
まとめ

今回は木材の処分方法について解説してきました。
ここ数年のDIYブームもあり、自宅で木材を使う場面も増え、家に木材が余っているという方も案外多いのではないでしょうか。
木材は大きさや量によっても最適な処分方法が異なります。
また、意外にも木材が売れることもあり、その場合は大切な資源を無駄にしなくて済みますよね。
お持ちの木材がどの処分方法が最適か、状況に合わせて選択してください。
弊社「出張回収センター」では、木材の回収はもちろん、そのほかさまざまなジャンルの不用品を回収・買取しています。
電話1本、最短1時間以内(名古屋近郊)で自宅へ伺いますので、「急いで処分したい」「大きな木材もある」といった場合にもおすすめです。ぜひ一度お問い合わせください!
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