ベッドやタンス、食器棚やソファといった大型家具は、快適な部屋作りには欠かせないアイテムです。
しかし、引っ越しや買替で手放す際には「何ごみになるの?」「持ち運べないものはどうする?」など処分方法に迷う方も多いのではないでしょうか?
大型家具は持ち上げるだけでも一苦労ですが、階段がある家やエレベーターがないマンションに住んでいる方なら、より処分が難しくなりますよね。
そこで今回のコラムでは、大型家具の処分方法と注意点を解説します!
持ち運べない大型家具を家にいながら処分する方法や、売却のコツまで幅広くお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください!
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大型家具の処分方法は10通り!
今回ご紹介する大型家具の処分方法は、以下の9通りです。
- 粗大ごみとして処分する
- クリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入する
- 解体して普通ごみとして処分する
- 家具店の引取サービスを利用する
- 買取店に売却する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する
- 人に譲る・ジモティーを利用する
- リメイク・修理して再利用する
- 不用品回収業者に回収・買取を依頼する
それぞれの手順や注意点について確認していきましょう!
①粗大ごみとして処分する
自治体の多くは「30cm角」または「50cm角」以上の大きさのものを粗大ごみに分別しています。
そのため、大型家具は粗大ごみとして捨てるのが一般的です。
【粗大ごみ回収の手順】
- 電話、または申請フォームで収集依頼をする
- 所定の場所、収集日時などを確認する
- コンビニやスーパーなどで手数料納付券(シール)を購入する
- シールに受付番号または氏名を書き、大型家具に貼る
- 指定日時に所定の位置へ運び出し、処分完了
粗大ごみ回収の費用は家具の種類やサイズによっても異なりますが、200円~2,000円程度となっており、比較的安い費用で処分できるのがメリットです。
しかしその反面、事前予約の手間や、自分で大型家具を回収場所まで運ぶ労力がかかるというデメリットもあるため注意してください。
また、粗大ごみの回収頻度は月一回程度と低いため、急ぎの場合にも不向きです。
時間や労力、手間をかけたくないということでしたら別の方法を検討しましょう。
②クリーンセンター(ごみ処理施設)に自己搬入する
自治体のクリーンセンター(ごみ処理施設)を利用すれば、自分の都合のいいタイミングで大型家具を処分できます。
重量で処分手数料が決まる施設であれば、各戸回収よりも費用が安く済む可能性もあるため、「費用をかけたくない」「大型家具以外にも捨てたいものがある」という場合にもおすすめの手段です。
施設ごとに稼働日時や搬入手順、手数料の金額は異なりますので、よく調べてから搬入しましょう。
メリットが多い方法ではありますが、クリーンセンターは「車での搬入が必須」という条件があるため利用できない方も多いかもしれません。
「車がない」「近くに利用できるクリーンセンターがない」という場合は各戸回収の利用や、不用品回収業者の利用を検討しましょう。
③解体して普通ごみとして処分する
大型家具は粗大ごみ規定サイズ以下まで解体すれば、木製のものは「可燃ごみ」、ネジや釘など金属素材のものは「不燃ごみ」「金属ごみ」など、パーツごとにごみに出せます。
かかる費用は指定のごみ袋代のみとなるため、処分費用を大幅に節約できるのがメリットです。
可燃ごみであれば回収頻度も高いので、急いで捨てたい方にもおすすめの手段となっています。
ただし、大型家具の解体は想像以上に時間や手間がかかる作業です。
専用の工具を揃えたり、作業スペースを用意したりする必要もあるため、DIYに慣れていない方や時間がない方には難しい手段といえるかもしれません。
無理をすると作業中にケガをする可能性もありますので、解体が難しい場合は別の方法を検討してください。
④家具店の引取サービスを利用する
新しい大型家具の購入を考えているなら、家具店の引取サービスを利用する方法を検討してみてもいいでしょう。
新しい大型家具を納品する際に不要な大型家具を運び出してもらえるため、業者の出入りが一回で済み、手間を最小限に抑えられるのがメリットです。
【家具店の引取サービス】
店名 | 引取条件 | 料金 |
---|---|---|
IKEA | ソファ・マットレスを購入し配送サービスを利用した場合、不要のソファ、マットレスを引取 | 無料 |
ニトリ | 購入した家具(組立家具は除く)と引取する家具が同数量または同容量まで | 4,400円(税込) |
大塚家具 | 購入商品と同種・同サイズかつ同数 | 有料 家具の種類・サイズによって価格が変わるため要確認 |
無印良品 | 対象商品購入時のみ同種・同数の家具を引取 | 無料 |
便利なサービスですが、不要家具をなんでも引き受けてくれるわけではなく、条件や対応は各メーカー・販売店により異なります。新しい家具を購入しても引取費用が別途かかる場合も多く、店舗によってはサービス自体を行っていない場合もありますので注意が必要です。
新しい家具を購入する場合は、家具店やメーカーが回収サービスを実施しているかどうかも併せて確認しておきましょう。
⑤買取店に売却する
まだ状態の良い大型家具であれば、捨ててしまうよりリサイクルショップや家具買取専門店に売却するのがお得です。
有名ブランドの家具であれば多少キズがついていても、古いものであっても高額買取してもらえる可能性があるため、どんなものでも一度査定に出してみるのをおすすめします。
【高額買取が期待できるメーカー】
- 天童木工
- カリモク
- マルニ木工
- 飛騨産業
- Cassina(カッシーナ)
- ARFLEX(アルフレックス)
- CARL HANSEN&SON(カール・ハンセン&サン)
- DREXEL HERITAGE(ドレクセルヘリテイジ) など
リサイクルショップや家具買取専門店では「出張買取」を実施しているところも多いため、持ち出せない大きな家具がある場合でも問題なく査定を受けられます。
しかし、ブランド家具でもあまりに破損や汚損がひどいものだと買取不可になる可能性もあるため注意してください。
どんなものなら買い取ってもらえるのか、買取不可になった場合の処分費用などについては事前にお店に確認しておくのをおすすめします。
高く買い取ってもらうコツ
- 付属品を揃えておく
- 複数のお店で査定を受ける
- 日頃からお手入れしてきれいに使う
- 査定前のメンテナンス
保存状態の良い家具は高額買取されやすいため、査定前には大型家具についた汚れやほこりをきれいに拭き取り、なるべく状態を良くしたうえで査定に出しましょう。
また、予備パーツや保証書などの付属品があるのなら揃えておくのも大切なポイントです。
ただし、きれいにしたいからと無理なお手入れを行うと、家具の変色や破損に繋がる恐れもあるため注意してください。
取扱説明書やメーカーのホームページに記載されたお手入れ方法を参考に、自分にできる範囲でメンテナンスを行いましょう。
⑥フリマアプリ・ネットオークションに出品する
フリマアプリやネットオークションなら、買取店では売却が難しい使用感がある家具やノーブランド家具でも需要次第で売却できます。
自分で価格を設定できるので、ブランド家具を買取店より高く売りたい場合にもおすすめの手段です。
【メルカリでの出品の手順】
- 利用登録をする
- 商品写真の登録や商品詳細の入力を行う
- 配送方法や販売価格を設定する
- 「出品する」をタップ
- 取引成立
- 「コンビニ/ATM払い」の場合は購入者が支払いを完了するのを待つ
- 商品を梱包し、発送する
- 購入者の受取評価を待つ
- 購入者を評価し、取引完了
自分で大型家具の梱包・発送作業をするのが難しい場合は、メルカリの「梱包・発送たのメル便」やYahoo!フリマの「おまかせ配送」など、アプリが提供している有料のサービスを利用することも可能です。
梱包や搬出など面倒な作業をすべてプロにおまかせできるため非常に便利なサービスですが、そのぶん費用は非常に高額になりますのであらかじめ確認しておきましょう。
商品の三辺合計サイズ | たのメル便・おまかせ配送の利用料金 |
---|---|
350サイズ(350cmまで) | 18,500円 |
400サイズ (400cmまで) | 25,400円 |
450サイズ (450cmまで) | 33,000円 |
⑦人に譲る・ジモティーを利用する
不要な家具を親しい友人や親族にお譲りできれば、売却先を探したり、粗大ごみの回収予約をしたりする手間をかけずに済みます。
引取に来てもらえるなら送料や梱包も必要ないので、手軽な手段です。
まわりに大型家具を譲る人がいない場合は、地元の掲示板「ジモティー」を利用して譲り先を探してみるのもいいでしょう。
【ジモティーの利用手順】
- 投稿ボタンから商品情報や支払い方法を入力し、出品する
- 問い合わせが来たら、受渡の方法や日程を相談する
- 条件が合ったら、受渡予定者に選択する
- 地元で商品の受渡と支払いを行う
- 「受け渡し完了」ボタンを押して商品の受付を終了する
- 購入者を評価して取引完了
ただし、家具に汚れや破損があった場合は、受取を拒否されたり譲った後でクレームに発展したりする恐れもあるため注意が必要です。
お渡し前には家具の状態を念入りに点検し、できる範囲でメンテナンスを済ませておくようにしましょう。
⑧リメイク・修理して再利用する
タンスや食器棚、ソファなどの大型家具は処分せず、リメイク・修理して使い続けるという方法もあります。
思い入れのある家具を捨てづらい方はもちろん、模様替えの費用を節約したい方にもおすすめしたい手段です。
- 傷みがある部分を修理してもらう
- 古い家具にペンキを塗り色を変える
- タンスにリメイクシートを貼ってイメージチェンジする
- ソファカバーを貼りかえる
- 食器棚や婚礼タンスを上段と下段に分解し、別々の家具として使う
- サイズが大きすぎる家具をリサイズする
インターネットで「家具 リメイク」と検索すると、たくさんのアイディアが見つかります。
DIYが得意な方、興味がある方はぜひリメイクを検討してみてください。
⑨不用品回収業者に回収・買取を依頼する
「急な転勤で引っ越しまで時間がない」「大型家具以外にも処分したい不用品がたくさんある」、という場合は不用品回収業者への依頼がおすすめです。
【不用品回収業者の利用手順】
- 電話やメール、Web受付、LINEなどで見積もり依頼をする
- スタッフが現地を訪問し、見積もりを作成する
- 見積もり内容に納得できたら、契約する
- 作業日時の調整
- 当日、家の養生・不用品の回収・買取をスタッフが行う
- 作業完了確認後、費用の支払い
不用品回収業者は部屋から運び出せないような大型家具はもちろん、小型家具や家電などさまざまなジャンルの不用品を回収してくれます。スタッフが不用品の分別や搬出、トラックの積み込みまですべて行ってくれるので、とにかく手間がかかりません。
即日対応可能な業者であれば、依頼したその日に不用品を回収しに来てくれるため、急ぎの場合にも非常に便利です。
不用品をまとめて回収してもらうのがおすすめ
不用品回収業者は便利な手段ですが、大型家具1点だけを回収してもらうと費用が割高になりがちというデメリットがあります。
【大型家具1点の処分費用相場】
- 粗大ごみ回収:200円~2,000円
- 解体して普通ごみに出す:無料
- 不用品回収業者:3,000~5,000円
そんな不用品回収業者を安く利用したいなら、家の中の不用品をまとめて回収してもらい、定額プランやトラック積み放題プランを利用するのがおすすめです。
不用品の数が多ければ多いほど、1点あたりの処分費用を大幅に抑えられ、お得になりますよ。
業者ごとに基本料金やプランの内容は異なるため、複数の業者から見積もりを取って比べてみてください。
別のページでは不用品回収業者に必須の「古物商許可」についてや、業者選びのポイントについても解説しています。業者選びの際はぜひ参考にしてみてください!
よくある質問
Q 家具1点でも回収してくれますか?
A. はい、家具1点でも喜んで回収させていただきます。地域を巡回しているトラックがほかのお客様の不用品と一緒に回収するため、少量の家具であっても問題はございません。なお、当社にはトラックへの積み放題プランがございますので、不用品を複数まとめて処分して不用品ひとつあたりの費用をお安くすることも可能でございます。ほかに不用品がございましたらぜひご検討くださいませ。
Q 2階の家具も回収できますか?
A. はい、2階の家具の回収も可能です。経験豊富なスタッフが対応させていただきますので、安心してご依頼ください。吊り下げ作業にも対応しておりますので、2階以上のお部屋からの搬出もお気軽にご相談ください。
Q 土日も家具の回収の対応をしてくれますか?
A. 当社は土日祝を含めて年中無休で対応しておりますので、お客様のご都合に合った日程で家具を回収可能です。お早めにご連絡いただければ夜間の回収も可能ですので、お気軽にご相談ください。
Q 急いで処分したいので今日家具を引き取りに来て欲しいのですが、お願いできますか?
A. 急なご連絡の場合でも、巡回中のトラックでお住まいの一番近くにいるトラックを手配し、早急に家具の回収に伺います。なお、交通状況やほかのお客様との兼ね合いもございますので、お急ぎの際はなるべく早めにお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。
Q 家具の回収は何日くらい前までに申し込めばいいですか?
A. 家具の回収のお申し込みはいつでも受け付けております。何日前までにという規定は設けておりませんので、ご連絡をして頂いた当日でもご訪問が可能です。ただし、急ぎの場合でしたら、ほかのお客様との兼ね合いもございますので、できるだけお早めにご依頼ください。お客様のご希望にお応えできるよう努めさせていただきます。
Q 家具の買取金額に納得いかなかった場合にキャンセルは可能ですか?
A. はい、家具の査定金額にご納得いただけなかった場合はもちろんキャンセル可能でございます。そのような場合には、料金は一切発生いたしませんので、安心してご依頼くださいませ。また、査定金額の交渉も受け付けておりますので、少しでもご不満がある場合には、なんなりとお申し付けください。
「大型家具」処分時の注意点
大型家具を処分する際に注意したいポイントを解説します。
処分前には一度、目を通してみてください。
運搬に注意が必要
大型家具はサイズが大きく重量があるため、一人で持ち運ぶのは不可能です。
無理に持ち上げたり引っ張ったりすると、腰や膝を痛めてしまったり、お部屋の床にキズをつけてしまったりする可能性があるため、運搬は必ず複数人で、慎重に行いましょう。
「人手がない」「階段があり持ち運べない」ということでしたら、家具店の引取サービスや不用品回収業者の利用を検討してください。
引っ越し業者の引取サービスは利用できないことが多い
引っ越しの荷物の搬出と同時に不要品を回収してもらえる「引っ越し業者の不用品回収サービス」は便利な手段ですが、大手引っ越し業者の多くは現在、大型家具の回収に対応していないため注意が必要です。
- サカイ引越センター:エリア限定で不用品回収と買取サービスを実施
- アート引越センター:回収不可
- クロネコヤマト:回収不可
- ハート引越センター:回収不可
- 日本通運:回収不可
- アリさんマークの引越社:有料で回収可能
※2024年10月時点の情報
不用品回収対応の業者でも、利用時の金額や回収対象品目など、サービス内容にはそれぞれ違いがあります。
引取サービスを利用したいなら、見積もり時に詳細を確認しておきましょう。
まとめ
不要になった大型家具は、自治体のごみ回収や家具店の引取サービスを利用して処分できます。
状態の良いブランド家具なら、売却やフリマアプリ・ネットオークションに出品して手放すことも可能です。
しかし大型家具はサイズが大きくて重たいため売るにしても捨てるにしても、まず「持ち運びができない」ことにお困りの方も多いのではないでしょうか。
そんなときには不用品回収業者の利用がおすすめです。
- どんな家具でも回収OK
- 家の中の不用品をまとめて回収してくれる
- 自分の都合のいい日程で処分を依頼できる
- 分別や搬出、積込などの面倒な作業はすべてスタッフにおまかせしてOK
- 家に居ながら査定を受けられる
弊社「出張回収センター」でも、大型家具はもちろん、それ以外のさまざまな不用品の回収・買取を行っています。
年中無休で受付をしておりますので、お急ぎの方はぜひ一度ご相談ください!